妊婦検診とは?月齢毎の診察内容や診察時の注意点、出生前診断について

妊婦健診を受けている様子

妊娠をしたら、妊婦健診の受診をしましょう。赤ちゃんや母体の健康状態を確認するためには必要となります。

特に初めての妊娠の場合は、内診についての恐怖もあるのではないでしょうか?

検診ってどれくらいの頻度であるの?内容はどんなことをするの?持ち物は?注意点って何かある?出生前診断が気になっているんだけど…などなど『妊婦検診』について触れていきます。

知らないことが不安につながる場合もあるので、事前に勉強して払拭できる部分はしておきましょう。

妊娠検査薬で陽性反応が出たら受診を!

検診を受けなければならない時期はいつからなのか?と悩みますよね。

基本的には妊娠検査薬で陽性反応がでたら、産婦人科を受診してみてください。

適切な時期の使用で陽性が出たという場合は、大体妊娠5週目頃。子宮内に胎嚢(たいのう)が確認できる時期です。

母子手帳をもらうまでは、公費の助成を受けられない為、多めの費用を準備して出かけましょう。

初回の診察で妊娠が分かると、そのまま妊娠の検査をする場合もあります。現金で2万円程度準備しておきましょう。

▼妊娠の確認のための受診についてはコチラも参考にしてみて!

エコー検査(超音波検査)について

お腹の中の状態が画面に映し出される検査です。妊婦さんにとっては赤ちゃんに会える嬉しいひと時となります。

この検査は、赤ちゃんにトラブルがないかなどをチェックするとても大事なものの1つ です。

経膣超音波検査
直接膣の中に細いプローブを入れて子宮内の様子を診察するもの。最も近くから子宮内を見れるため、赤ちゃんが細部に渡って画像化されるのが特徴。

ただし、赤ちゃんが小さい妊娠初期の12週頃までしか使うことができない。

経腹超音波検査

お腹にプローブを当ててモニターに映し出された映像で子宮内の様子を観察するもの。

広範囲に渡って子宮内を見ることができるので、妊娠中期から出産直前まで 検査可能。

診察台の上に仰向けになってお腹を出し、滑りをよくするためのジェルをお腹に塗り、プローブをお腹の上にゆっくり当てていきます。

ジェルをつける際は少しひんやりしますが、器具をお腹に当てるだけなので違和感や痛みもないので、安心して受けられます。

カラードップラー検査

赤ちゃんの臓器などの血流の速度を測ったり、量が適正化を調べることができる検査。赤ちゃんの体の状態をより細かく観察できる。

3D4D検査
  • 3D:赤ちゃんの画像を長さ、幅そして奥行で立体的にモニターに映し出す
  • 4D:リアルタイムでお腹の赤ちゃんの画像をみることができる

3Dや4Dエコーは赤ちゃんの”外見のみ”を映し出すため、体の機能が正常かどうかを確認することはできません。

▼エコー写真の見方と必要性についてはコチラも参考にしてみて!

妊娠初期の検査で分かること

正常妊娠かどうか

陽性反応が出ても、正常妊娠かどうかは調べないとわかりません。

子宮内に胎嚢が確認できなかったり、子宮以外の場所に受精卵が着床する子宮外妊娠などの異常妊娠や、受精卵が自然に流れ落ちてしまう化学的流産の可能性もあす。

妊娠週数が早すぎると、また胎嚢が出来ていない場合もあるため、1週間後位に再度超音波検査をしたほうがよい場合も。

妊娠週数や出産予定日
妊娠週数を知ることができます。

自分でも、妊娠前最後の生理が始まった日を0日として計算して出せますが、その日を覚えていなかったり、生理不順だと正確な週数を出すことが難しいため、妊娠12週目までの間に超音波検査を行って、赤ちゃんの大きさを測ってより正確な妊娠週数と出産予定日を出せます。

正確な妊娠週数を知ることは、赤ちゃんの成長を週数に応じて把握するためにも大切です。
赤ちゃんの心拍や胎盤の位置
早い人で妊娠6週目頃に、赤ちゃんの心拍を調べることもできますし、胎盤が子宮上部の正常な位置に備わっているかの確認もできます。

週数が早すぎると、心拍の確認はできないので注意しましょう。

前置胎盤の疑いなども発見できます(子宮の出口付近などに胎盤がある)

初期だと、ドプラ装置(心拍が「ドッドッ」という音で聞こる、超音波の出ない機械)を使う場合も。

▼赤ちゃんの心拍確認の重要性についてはコチラも参考にしてみて!

赤ちゃんの人数

子宮内の胎嚢の数で分かります。2つ以上見えると、双子以上の多胎妊娠です。角度を変えたら確認できて思いがけす双子だったことが遅れて分かるという妊婦さんもいます。

赤ちゃんの発育状況
妊娠8週目を過ぎた辺りから赤ちゃんの体の変化が著しくわかるようになり、頭や足などの骨も12週目以降からできてきます。各々の器官がきちんと形成され、骨が成長しているかなどの発育もチェックできます。
母体の健康状態

子宮内に筋腫できていないかなどの健康状態も確認できます 。

妊娠中期・後期の検査で分かること

赤ちゃんの大きさや重さ

赤ちゃんの頭からつま先までの長さ、頭や腹部の大きさ、足の大腿骨の長さなど体の細かな部分が計測できます。

計測した各部位の大きさをもとに、現在の推定体重の計算もできます。

臓器の形成や胎盤の位置、羊水量
体の主要な器官である脳や内臓などがきちんとできているかも確認します。

  • 妊娠20週目位:胃や腸といった消化器や、腎臓、肝臓などの内臓が見えるようになる
  • 妊娠28週目位:より鮮明に確認できるようになるので、形や動きに問題がないか、血管の場所や血流に異常がないかなども分かる
  • 妊娠34週目頃:心臓や肺などが完成するため、肺の動きをチェックしながら、外の世界でも呼吸運動ができるか調べる

胎盤の位置や、臍帯の血流がスムーズか、羊水量が適正かどうかも分かります。

先天的異常がないか
染色体異常の一つであるダウン症や、心疾患などの先天異常の疑いの可能性があるかを調べることもできます。

ただし羊水などで詳しく調べてみないとはっきりとは分からない為、超音波での先天性異常の有無は、その先にある精密検査のきっかけに過ぎません。

早産リスクの可能性を子宮頚管の長さの計測で知ることもできる
子宮頚管:子宮の出口から膣に続く部分のことで、短いと早産になる可能性も高まる

子宮頚管は通常は40ミリ程だが、25ミリより短いと早産リスクありと判断される場合が多い。

▼妊娠後期の妊婦健診の内容についてはコチラも参考にしてみて!

超音波検査の妊娠周期ごとの回数と費用

超音波検査の回数は病院によりますが、最低でも出産までに5回は実施されることが決まっています。

  • 妊娠初期:妊娠を確認するために初めて病院を受診した時と、妊娠9週目から11週目までの間に1回ずつの計2回
  • 妊娠中期~後期:赤ちゃんの成長の節目になる時期に計3回(体の各臓器が完成しつつある妊娠20週目前後・赤ちゃんの体重の増加が著しく妊娠高血圧症候群など母体トラブルが起こりやすい妊娠28週目前後・最後に完成する肺が成熟する妊娠34週目前後に回ずつ実施)

検診毎や検診2回に1回など、もっとたくさん超音波を行う病院ももちろんありますし、母体や赤ちゃんにトラブルが起きている場合も頻繁に行われます。

超音波検査にかかる費用

かかる費用は、病院によって若干異なります。

1回あたりの平均額

  • 個人病院:2400円前後
  • 総合病院:私立で2600円前後、公立では2800円前後
  • 大学病院:私立で3300円前後、公立で3200円前後

基本的に健康保険は適用されないので、自費診療となり実費扱いとなりますが、自治体では妊婦検診にかかる費用の負担を減らすために、「検診補助券」を発行しているところがほとんど。心配ならば一度病院で尋ねてみましょう。

その他診察や検査で妊娠中の母体のトラブルも確認!

妊娠を確認する検査で妊娠が分かると、医師から「葉酸を積極的に摂取してくださいね」と伝えられると思います。

他にも、こういった時はこうしてみて!など妊婦の過ごし方についても、色々とアドバイスをもらえいますよ。精神的なケアも行ってくれます。

体重測定・血液検査・血圧・尿検査・浮腫の確認なども実施されているため、妊娠高血圧症候群や、妊娠糖尿病のリスクを事前に回避できますね。もしなってしまった際にも早急に対応できます。

子宮頸がん検診・B群溶血性レンサ球菌(GBS)検査・性器クラミジア検査も必要検査項目となっています。

▼妊婦検診の内容についてはコチラも参考にしてみて!

妊婦健診をスムーズに受けるために服装について

妊娠初期頃

膣から機器を入れて赤ちゃんの発育を見る経膣超音波や、内診がよく行われるため、脱いだり履いたり捲ったりしやすいボトムスだと、着替えもスムーズ。

妊娠中期以降

腹に機器をあてる超音波検査や腹囲などの測定、後期になると子宮口を確認する内診があり、診察台で横になってお腹を出す格好になるため、お腹周りがゴムになったマタニティズボンや、緩めのウェストのゴムスカートがおすすめです。

おすすめできない服装
ワンピースは、お腹まで上げると下着が丸見え…、オールインワンのサロペットは、上から脱がないといけないので時間がかかる…

また、妊婦検診では毎回体重測定もしますので、正確な体重が分かるようにデニムなどの重い生地や、分厚い洋服は避けたほうが良いでしょう。

妊婦検診の持ち物

  • 健康保険証
  • 現金
  • 母子健康手帳
  • 公費の妊婦健診補助券

上記は絶対に忘れずに持っていきましょう。

妊娠したかな?という最初の検診時には、2万円位は持っておくと安心です。(妊婦検診は保険適用外のため)

  • 記録媒体:病院によっては、エコー画像を保存してくれるサービスあり
  • ナプキン:内診などで出血する場合がある
  • エコー写真を入れる物:バラバラーと紛失したり破けたりを防げるため
  • メモ帳やペン:医師からのアドバイスをサッとメモできる
  • スケジュール帳やスマホ:次回の検診の予約時にあると便利
  • マスク:特に総合病院の場合は、感染症や風邪などをもらう危険あり
  • あめやガムなど:尿検査があると数値が正常に測れなくなってしまうので、検査が終ってからのお楽しみとして

これらも持っていっておくと安心ですよ。

痛そう…怖い…内診にはリラックスして臨んで!

内診は必要な検査項目のため、必要な時期には必ず受けなければなりません。

緊張して力が入ってしまうとより「痛い」と感じてしまう可能性も…。力を抜いて息を吐いて落ち着いて対処していきましょう。

どんなことをされるのかや流れについて知っておくだけで、恐怖心が和らぎますし、割り切りもできると思いますよ。

赤ちゃんの安全の手助けをしてくれる先生にお任せします!という気持ちが大事です。

▼内診の対処法についてはコチラも参考にしてみて!

▼妊婦健診の内診の流れについてはコチラも参考にしてみて!

産婦人科は待ち時間が長い…

慢性的な医師不足により、予約していてもかなりの時間待たされることもざらではありません。

でも、赤ちゃんや母体のための大切な検診なので、毎回受ける必要があるため、待ち時間対策で乗り切りましょう!

▼産婦人科の待ち時間の過ごし方についてはコチラも参考にしてみて!

特に大変なのは「子連れ」の受診です。上のお子さんがまだ小さい場合だと、園にも通っていないため一緒に連れて行かなければならないという場合も…。

子供が長い時間待てるために、事前にしっかりと準備して検診に臨む必要があります。

▼子連れで産婦人科の受診についてはコチラも参考にしてみて!

出生前診断について

出生前診断は誰でも受けられるものではなく、基本的にはリスクが高い妊婦さんのみ受けらえる検査です。厳しい条件があります。

受けられる病院が少ないという現状や、受けたとしても全てが分かるというわけではありません。

診断する方法は大きく分けて5つ

  • 画像から診断する方法
  • 母体の血液から診断する方法
  • 胎児の細胞を採取する方法
  • 胎児鏡を用いて行う診断
  • 体外受精した場合の検査。着床前診断

また、受けることによる赤ちゃんや母体へのリスク、受けた後の結果を受け止めることへの辛い現実などもあるため、安易な気持ちではなくしっかりと夫婦で検討する必要があります。

▼出生前診断のデメリットについてはコチラも参考にしてみて!

検査を受けると分かること
染色体を調べることで、下記のような染色体の異常を見つけられる可能性も。

  1. 21トリソミー(ダウン症候群)
  2. 13トリソミー(パトー症候群)
  3. 18トリソミー(エドワーズ症候群)
  4. クラインフェルター症候群
  5. ターナー症候群

この5つ以外にも赤ちゃんに起こりうるトラブルはありますし、生まれてからしか分からないという症状もあるということを知った上での検討が必要です。

▼出生前診断の種類や分かることについてはコチラも参考にしてみて!

赤ちゃんの命を守るために受ける診断という位置づけを!

出生前診断により、赤ちゃんがお腹の中で異常があると早くにわかった場合、お腹の中にいる間に手術や治療ができる可能性があるため、命を救うことができる場合もあります。

早い段階で”療育”のための情報収集や、家族で子育ての体制を考えるなど、赤ちゃんの命を守り育てていくという対策を取ることも可能です。

▼出生前診断のメリットについてはコチラも参考にしてみて!

かかる費用は高額…そして実費

保険適用がいとなるため、検討する際の材料として事前に必ず調べておく必要がありますね。

より踏み込んだ詳しい検査結果を得られる検査程、やはり費用はかさみます。

▼出生前診断の費用についてはコチラも参考にしてみて!

妊婦健診は安心して出産するために必ず受けましょう!

妊婦検診は赤ちゃんと会える機会です。そして様々なリスクもいち早く発見でき対処してもらえます。

また、エコー検査後にはエコー写真をもらえたり、検診に同行できないパパやご家族にも赤ちゃんの様子や成長を見せることができますよ!

安心安全な出産に臨むために、そして妊娠中の母体と赤ちゃんの状態をしっかりと確認しておくために『妊婦検診』を忘れずに受けましょうね!

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