タイミング療法の費用と流れ!不妊治療の第一ステップについて知ろう
健康な夫婦が一般的な夫婦生活を行い、一般的には1年以上赤ちゃんを授かることができない状態のことを不妊症と言います。
一般不妊治療の最初のステップとして行われるのがタイミング療法です。医師の指導のもとタイミング療法を実践したことで妊娠したという人もたくさんいるんですよ。
ここでは、タイミング療法の費用や流れについて紹介していきます。
知って安心!タイミング療法の基礎知識
不妊治療の最初のステップとして行われるタイミング療法。まずは、タイミング療法がどんなものであるのかを知りましょう。
- 排卵日を予測して、妊娠の確立を高めます!
- 5周期以内に妊娠する確率が高い!妊娠する確率と治療期間の目安
- タイミング療法に向いていないケース
- タイミング療法にかかる費用
これらの項目について見ていきたいと思います。
排卵日を予測して、妊娠の確立を高めます!
不妊検査を済ませ、特に問題がなければタイミング法に挑戦します。
子どもを望むカップルが自己流でタイミングをとる場合、基礎体温表やおりもの様子などを参考にしていきます。
しかし、それだけで排卵のタイミングを特定するということは意外と難しいんです。月経不順などがあるとなおさらです。
タイミング療法では、排卵日を特定することで、精子と卵子が出会う確率を高め、妊娠をサポートしていきます。
男女ともに特に問題がなければ、正確にタイミングをとるだけで妊娠率は向上します。
自宅で排卵検査薬を使用して、より具体的なタイミングを図るという方法も効果的ですが、病院で診察を受けた方がより確実なタイミングを知ることができます。
5周期以内に妊娠する確率が高い!妊娠する確率と治療期間の目安
タイミング法で排卵日を考慮して夫婦生活を行うというだけなので、妊娠へ至る過程は自然妊娠と同じです。
心身共に健康男女が排卵日付近にタイミングをとった場合の妊娠率は、20~25%ほどになります。
タイミング法の指導をうけた場合の成功率はそれよりも高いです。ただ、それでも妊娠に至らないという場合には、人工授精へのステップアップを勧められます。
タイミング療法に向いていないケース
タイミング療法は、妊娠しやすい排卵日付近のタイミングで夫婦生活を持つという治療方法です。
不妊検査を行った結果に特に問題がなければ、ファーストステップとして取り組むべき治療法ですが、中にはタイミング療法が向いていないというケースもあります。
タイミング療法が向いていないケースは次の通りです。
【女性】
- 排卵が行われていない
- 頸管粘液不全
- 卵管に癒着や閉塞がみられる
- 子宮筋腫や子宮内膜症がある
【男性】
- 精子の数が少ない
- 精子の運動率が悪い
- 射精障害や勃起障害(ED)などで、性行為自体が難しい
男性不妊の場合は、女性の年齢も考え、ステップアップを勧められるケースが多いです。
タイミング療法にかかる費用
病院でのタイミング療法にかかる費用は、1周期あたり約10,000~20,000円ほどです。初診では、排卵のタイミングを見極めるために通院回数が多くなることがあります。
超音波検査は、月に1回までが保険適用で、それ以上になると保険適用外になってきます。
クリニックによっても金額は変わってくるので、気になる場合には、病院に事前に問い合わせておくようにしましょう。
タイミング療法の流れ
一通りの不妊検査を受けたら、いよいよ治療開始です。1周期も無駄にしないために、タイミング療法と不妊検査を並行して行うところも多くあります。
- 基礎体温表から排卵時期を予測する
- 超音波検査で卵胞の成長の状態をチェック
- 卵胞20㎜が排卵の目安!医師より夫婦生活のタイミング指導
- 排卵・黄体機能の確認をする
- 生理予定日に妊娠判定!
タイミング療法はこのような流れで進めていきます。では、詳しくみていきましょう。
基礎体温表から排卵時期を予測する
月経周期や排卵周期などを過去の基礎体温表から読み取っていきます。
通常、26~35日くらいの月経周期のうち、低温期から高温期に移行する直前に排卵が起きます。基礎体温表を見ることで、自分の排卵時期を大方予測することができます。
排卵日が近づいて来たら病院に行き、より詳しく排卵時期を特定していきます。
排卵障害がある場合には、排卵誘発剤を服用し卵胞をきちんと育てていきます。
超音波検査で卵胞の成長の状態をチェック
排卵日が近づくと病院に行き、超音波検査で卵胞の大きさや成長の様子をチェックしていきます。
病院によっては、血液検査や尿検査などを併用し、ホルモン値を調べるところもあります。
卵胞20㎜が排卵の目安!医師より夫婦生活のタイミング指導
排卵日前になると卵胞は20㎜ほどの大きさまで成長します。エコーでの卵胞チェックや、尿検査、血液検査などの結果を総合的に判断し、排卵予定日を見極めます。
男性は、2~3日の禁欲を行うことが推奨されています。しかし、健康な男性であれば、精子は毎日作られていくので、必ずしも禁欲期間を持たなくてはいけないという訳ではありません。
排卵・黄体機能の確認をする
医師から指定された日に夫婦生活を持つことができたら、数日後に再び診察を受けます。
超音波検査で排卵が適切に行われたかを確認し、排卵前にあった卵胞がなくなっていれば無事に排卵されたということになります。
また1週間後の高温期中期(着床時期)に、血液検査で黄体ホルモンの分泌量を調べます。黄体ホルモンは、着床や妊娠維持にかかせないホルモンです。
同時に、超音波検査で子宮内膜の厚さが十分かどうかもチェックします。
このホルモン検査の結果を見て、必要であれば黄体ホルモンの補充を行い、受精卵が子宮内に着床しやすくなるように手助けをしていきます。
生理予定日に妊娠判定!
生理予定日を待って、妊娠の判定を行います。生理が遅れていたり、基礎体温が高温期を維持している場合には、妊娠成功の可能性があります。
妊娠している場合には、hCGホルモンの陽性反応が見られます。
夫婦円満のコツ!タイミング療法で気をつけたいこと
子供が欲しくて始めた不妊治療ですが、一生懸命になるほど周りが見えなくなるということも少なくありません。
ここでは、夫婦円満でいるために、タイミング療法で気を付けたいことを紹介します。
- プレッシャーをかけすぎない!不妊EDに注意して!
- 義務的になるのはNG!効率を求めすぎないで!
この2点について見ていきたいと思います。
プレッシャーをかけすぎない!不妊EDに注意して!
意外と多いのが、夫婦生活を行わなくてはいけないというプレッシャーからEDになってしまうという不妊EDです。
いくら医療機関で指示されたとはいえ、他人から指定された日に夫婦生活を持つということにストレスを感じてしまう人も少なくありません。
夫婦生活は子供を迎えるための行為ではありますが、お互いの愛情を確かめ合う機会だということも忘れないようにしたいですね。
義務的になるのはNG!効率を求めすぎないで!
日本は世界的に見ても、夫婦生活の頻度が少ないと言われています。
妊活を行っている人は、身体づくりや排卵日のチェックに力をいれることが多く、夫婦生活は効率的・義務的になりがちです。
男性の不妊EDだけでなく、女性の心の負担も大きくなってしまいます。
義務的にならないように普段から夫婦の時間を大切にしたり、ムードを盛り上げる工夫をしたりしていきましょう。
最初の一歩を踏み出しましょう!
不妊に悩むカップルは増加傾向にあり、不妊検査や不妊治療を受けるカップルも増えてきています。
不妊治療を行っているということは、めずらしいことでも、恥ずかしいことでもありません。
タイミング療法がうまくいかなかったとしても、人工授精や高度生殖医療である体外受精、顕微授精が次の段階として用意されています。
タイミング療法は、不妊治療専門の病院でなくても受けることができます。近くの産婦人科で相談しても力になってくれますよ。
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