夜のおむつはいつまで?おねしょのメカニズムを知ることで解決!
- お昼間はまだオムツだから、夜おねしょをしてしまうのでは?
- おねしょのトレーニングの仕方ってあるの?
- 夜起こしてトイレに行かせた方がいいの?
- おねしょをしてても起こさない方がいいの?
などなどなど悩みどころ満載のおねしょ。
毎日のおねしょで洗濯物や布団のシミを見ると、ついつい小言の1つや2つ言いたくなってしまいますよね。
おねしょのメカニズムを知ると、悩み解決の糸口、自分の子はおねしょ卒業までどのくらいかかるのか目安がわかりますよ。
この記事の目次
おねしょのメカニズムを知りましょう!
おしっこは腎臓で作られ、膀胱に溜まります。乳児期から2~3歳まで無意識に昼夜関係なくおしっこをしています。
2~3歳を過ぎると尿意を感じてトイレに行き、おしっこをすることが出来ます。
しかし寝ている時は尿意を感じるセンサーが発達していないので目が覚めないと尿意を感じません。
なので、おねしょをトレーニングすることは出来ませんし、子どもにもどうしようも出来ないことなのです。
おねしょをしてしまう体の仕組み
コップ(膀胱)に水(おしっこ)を入れるところを想像するとわかりやすいです。どんなにコップが大きくてもそれ以上に水を入れれば溢れてしまいます。
寝ている時に作られるおしっこの量と膀胱の大きさのバランスがとれていないとおねしょになります。
逆にコップが小さくても水の量が少なければ溢れる事はありませんが、小さいままだとおしっこが溜められずに頻尿になったり、おねしょが治りにくくなります。
ギリギリまで我慢させる必要はありませんが、親がしつこく言い過ぎないように気を付けましょう。
昼と夜とで変わるおしっこの作られ方
睡眠のリズムが大きく関係しています。赤ちゃんは1日をほとんど寝て過ごし昼夜の区別がありません。これを多相性睡眠と言います。
一方、大人は夜眠って昼間は活動しています。これを単相性睡眠と言います。
ちなみに、午前午後のお昼寝をしている場合は(夜と昼間2回を合わせて)三相性睡眠、昼寝1回になると二相性睡眠になります。
この大人の生活リズムのなると昼間おしっこがたくさん作られて寝ている時のおしっこの量はぐんと減ります。これは抗利尿ホルモンの働きによるものです。
- おしっこを濃くし量を抑える。
- 熟睡すると、たくさん出る。
昼はどんどんおしっこが作られますが、大人の生活リズムである単相性睡眠に近づくと、抗利尿ホルモンが出て寝ている時はおしっこがあまり作られなくなります。
おねしょと夜尿症の違い
おねしょは体の成長に伴い、たいてい幼児期までになくなっていくものです。
夜尿症はおねしょと同じ状態の事を言っていますが5~6歳以上になっても毎晩おねしょをしている場合のことを言います。
生理的なメカニズムが整っていないので早く自立させるために治療や生活指導を行った方がいいとされています。
子どものおねしょから小中高生の夜尿症のことが書いてあります。対処法や治療法も載っています。おねしょについての親からの悩みや治った話なども参考になりますよ。
おねしょに繫がる生活の注意点
体が発達途中だからといって、おしっこを大量に作ってしまう環境にしてしまってはおねしょ卒業が遠のいてしまいます。自分たちの生活は大丈夫かチェックしましょう。
水分の取り方
おねしょをしている子は午前中に水分を取る量が少ない事が多いです。1日分の水分は取らなければいけないので、なるべく朝と昼に多く取り、夕方からは控えましょう。
風呂上りなどはコップ半分以下にするなど最低限にしましょう。
食事
塩分が多いと、のどが渇き水分を多く取ってしまいます。味付けや調味料など注意が必要です。果物にも水分は多く含まれるので、朝や昼、おやつに出すのがいいですね。
体の成長を遅らせてしまう行動
夜中に起こしてトイレに行かせるとおねしょをしないというお子さんもいると思いますが、それは、起こさなければおねしょをしているという事なので良いとは言えません。
おねしょをしているのに本人はぐっすり寝ている時も起こさない方が良いです。とにかく睡眠を妨げる行動はよくありません。
あまりにぐっしょり濡れて気になる時や寒いかもと思う時は、本人を起こさないように着替えさせるか、パジャマの上からタオルでくるんでおくのも一つの方法です。
おねしょ卒業に近づいているかチェックする方法
おねしょを毎日していても、している量が少なくなっていれば卒業に近づいていると言えます。目に見えてわからない時、心配な時はチェックしてみましょう。
寝入りばなのおねしょ・明け方のおねしょ
パパママが寝る時、起きる時にチェックしてみましょう。
- 寝る時に、すでにしていたら?
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寝入りばなのおねしょです。これは膀胱が小さくすぐ溢れてしまうタイプなので、寝ている時何回もしている事が多く卒業にはまだ時間がかかりそうです。
- 明け方に漏れている
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明け方のおねしょはおしっこの量が減ってきて、膀胱も大きくなっているのですが、明け方に耐えられず溢れてしまうタイプなので、もう少ししたら朝までおねしょをしなくなります。
おしっこの量を計る
濡れたおむつ(元のおむつの重さを引く)に朝一番のおしっこの量を足すと、一晩のおしっこの量がわかります。年齢に関係なく一晩に200㏄以下と言われています。
これをオーバーしていると、寝ている時のおしっこの量が多すぎるのが原因です。
抗利尿ホルモンが少ないか水分の取りすぎだと思われます。
去年と比較する
秋冬になると寒さで抗利尿ホルモンが減り、膀胱が収縮してしまうのでおねしょをしてしまうなるといった季節的な変化があります。
前の年の同じ季節と比べて良くなっているかを確認しましょう。
夜のおむつのメリットデメリット
おむつをしているから、安心しておねしょをしてるのでは?と思うママは多いと思いますが、それは関係ありません。
おねしょは体の成長途中だからこそ起きることであって、子どもがトイレ行くのめんどくさいから、おむつなら怒られないからといった気持ちで出来るものではありません。
- メリット
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- 洗濯物がでない
- パジャマも布団もシーツもなにも汚れない
- ママの『またかー』といった気持ちの負担もなくなる
- 子供にプレッシャーを与えない:子供も子供なりにおねしょをしてしまった事にショックを受けているため
そんな風に見えなくて、やきもきするママもいると思いますが…罪悪感や恥ずかしいといった気持ちを少なからず感じています。
- デメリット
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- おむつ代がかかる:夜だけとはいえ、塵も積もればです
- 子供のプライドを傷つける事がある:子供がおむつを嫌がっているのに「布団が濡れるから」「おねしょしちゃうから」と親の都合で無理やりはかせると、子供は傷ついておねしょに対し更にマイナスな感情を抱く
ママの負担を少なくするおねしょ対策
おむつで寝るのがママとしては一番負担が少ないですが、子供が嫌がるのであればパジャマタイプのおねしょケットや防水パンツがついているパジャマなどを使いましょう。
おねしょシーツや防水シーツ、安い布団をおねしょ用布団にしてしまう方法もあります。
お泊り行事などの対策
保育園や幼稚園、小学校などで泊りの行事がある場合、先生と話をしておくことが大事です。
夜起こしてもらいトイレに連れて行ってもらう・寝た後おむつパッドを敷いてもらう・防水のおねしょパジャマを持っていくなどの対応をしてもらいましょう。
心配であればママ友や先輩ママに話しておくと、お泊りの雰囲気や経験談を聞けるのでママも安心できます。
おねしょをしてもすぐに忘れて楽しく過ごせるでしょう。
夜のおむつはママと子供の気持ちで決めましょう!
毎日のおねしょでママが疲れてしまうなら、自分に余裕が出来るまでおむつを使いましょう。
週の半分成功するようになってきたら子供と相談しておむつに変えてみる、完全に失敗しなくなるまで使うなど気持ちとタイミングを見て決めましょう。
自分の子の体の成長を見守りつつ、おねしょと付き合っていきましょう。