【体験談】妊娠報告いつ誰に?計画が乱れて身内より職場に先に…

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2018/02/04

妊娠報告をしている女性

妊娠がわかったら、多くの場合まずは旦那さんと喜びを分かちあわれる方が多いと思います。

でも、次には、いつ・誰に・どんな順番で報告をしていきますか?

なにかとややこしい社会のルール…実母・義両親・職場だと上司や同僚。そして、すぐに報告をするのか、安定期に入るのを待つのか。

この段階では他者に相談することができないので、私もインターネットでさまざまな情報を調べては「この時期頃にこの順番で報告していこう」とある程度決めていました。

しかし、あるトラブルが起こり、予定外の時期や順番で報告をせざるを得ない状況となってしまったのです。その際の体験談です。

理想は実家→義実家→職場の上司→同僚→友人

私の場合は、発表順を考えていく上で、次の5つの報告先がありました。

  • 実家
  • 義実家
  • 職場の上司
  • 職場の同僚
  • 友人

仕事上の都合で早めの報告は必須

当時保育士をしていた私は、少し特殊な職場環境で、報告をすべき相手が職員だけではありませんでした。

年齢の大きな子供たちと日々関わっていたので、運動遊び等から私を外してもらう必要もあったし、ある程度お腹が出てくると子供たちにも自然とわかっていくだろうという認識もありました。

また、職員たちに報告する前に子供と関わるなかでトラブルが起こってしまっては迷惑をかけてしまうし、一部の保護者の方に勘づかれるのも避けたかったので、職場には早めに報告しなければならないことはわかっていました。

しかし、職場に伝える前に、赤ちゃんのおじいちゃん・おばあちゃんとなる身内にも報告をしておきたい気持ちがありました。

これらを踏まえると、やはり安定期前であっても両家に報告を。そして安定期に入った頃にはタイミングを見ながら職場に報告を。友人はその後かな?と考えていました。

同列内で、誰から報告をするか

また、どちらも遠方で当然私の近況を知らない実家と義実家、どちらから報告をするのか。

夫は、長子ということもあってか自分の親に報告をしたそうでしたが、話し合いの結果私の実家に先に報告をしてくれることになりました。

ちなみに、同時に電話やSNS等で報告する手段も考えたのですが、やはり「夫婦そろって顔を出しに行こう」ということになりました。

夫が私の実家を先でOKしてくれた理由は、やはり「妊娠初期からさまざまなリスクがある」という点からでした。

お互い妊娠・出産の知識なんて皆無の段階でしたが、独自に調べてこれを理解して協力的でいてくれたことは、本当にありがたく感じています。

万が一私に何かあった際、やはり私を助けてくれる・私がSOSを発信できるのは、私の母だろうと考えてくれたのです。

そして、職場でも報告順としては、やはり上司が先だという話になりました。子供たちや保護者にいつ報告をするのかも含め、話し合いや決定を行うのは上司だからです。

上司と相談しながら同僚にも報告。そして友人は会う頻度も少ないし急がなくとも良いので時期を見ながら…。

そんな感じで、調べたことと私たちの都合を考慮しながら、順番を決定していきました。

結局一般的な順番に落ち着いた?

よって、私たちの出した理想の報告時期と順番は、以下のようになりました。

  1. できるだけ早め:実家→義実家
  2. 安定期に入ったらタイミングを見て:職場の上司→同僚(夫もこの頃に職場に報告)
  3. それ以降必要に応じて:友人・遠い身内・その他

仕事の特徴上一般的に言われているものより前倒し気味ではありますが、順番は慣例に従うようにするのが、私たちの中でも一番納得のいく結論でした。

妊娠超初期、卵巣嚢腫が見つかり激痛に!

しかし、妊娠がわかってわずか数日後、週数で言うと7~8週頃という超初期の頃、私は夜間ものすごく左横腹が痛くなり、夜中にうめいていました。

痛みのイメージは食後の体育の際の横腹の痛みと生理痛を数百倍にしたような耐えがたいものでした。妊娠初期という自覚の有った私は「流産?」等不安が頭によぎりました。

しかし、かかりつけの産婦人科の時間外ダイヤルに電話をしても、「今来てもらってもできることがない」と言われてしまいました。診察時間内に外来で来てほしいとのことでした。しかし、翌日産婦人科は休診日でした。

ほぼ眠れず下腹部痛も酷いなかでしたが、翌日私は普段通りに出勤することにしました。

その日は事務仕事がメインだったのですが、私はお腹が痛すぎて常に体をよじりながら、床にパソコンをおろしました。情けないですが四つんばいや土下座のポーズで仕事をしていると、同僚たちにさすがに不信がられました。

上司とは別室でした。

その日は「なんかお腹がおかしくて…」と言っておきましたが、翌日午前に休みをもらい受診をすることに。

そこで、医師が「あらまぁ…」と焦りを見せるほど、卵巣がパンパンに腫れていることが分かったのです。

卵巣嚢腫といい、妊娠によるホルモンの変化で、ある程度卵巣が腫れることはあるようですが、その大きさが通例ではないとのことでした。

仕事を休むか配置を考えてもらうか…どちらにしても報告しかない!

産婦人科の医師は、この状況でアクティブな動きはNGだと言いました。卵巣が破裂したりねじれると大変なことになる、とのことでした。

できるだけ安静にと言われましたが、保育現場に安静な仕事はありません…。

休むか、落ち着くまで裏方に徹させてもらうか…。どちらにしても、この状況を職場にすぐに伝えることが必須となってしまいました。

処方された痛み止めを服用すると、痛みは少しひきましたが、やはり動くと痛みを感じます。立つより寝るより、座るのがつらかったです。

柱に寄りかかって子供たちの安全を見守ったり、床でパソコンをするという奇妙な行動をしながら「大丈夫です」なんて、もう言ってられないように感じました。

別の病気を心配されると、後に正直に言わなかったことがもつれの原因ともなりそうです。

妊娠8週…どう考えてもまだ報告時期でない超初期ですが、同僚にすべてを打ち明けることになりました。

気を遣う上司への報告…同僚のサポートで乗り切れた!

身内より先に職場に報告になってしまったため、もうその後のことは「その時一番いいようにしよう」と割り切るしかなくなりました。

戸惑いながらも親身になってくれた同僚のおかげでトラブル回避

同僚に報告をすると、戸惑われました。正直「“おめでとう”じゃないんだ…」という寂しさはありましたが、「おかしな腹痛を訴えていた原因が妊娠なわけだし、仕方がないか」とも思えました。

「出勤しているからには子供の前ではできるだけいつも通りにしていないと不安を与えるのでは」という同僚の意見にも納得。それができないなら、休むのも仕方がない。

どちらにしても、上司と早めの相談は必須という雰囲気でした。

しかし、当時の上司は立場や礼儀を非常に気にする方で、同僚にも話し合いに同行してもらうと、「なぜ私に始めに相談しないの」となることが目に見えていました…。

一応慣例としても、上司への報告がまず初めだろうと私自身もわかっていたので、同僚に「知らなかったことにしてほしい」とお願いをしました。

すると、同僚はそれをもちろんOKしてくれた上で、実は私が検査で遅刻をしていった日に上司が仕事で何かあったらしく「最近気が立っているので落ち着いてからの方が良い」と教えてくれました。

フォローのおかげで無事報告完了

数日間、上司は忙しく不在気味で戻ってきた際もピリピリしていたのですが、同僚に協力をしてもらいつつ、私は屋内でできるだけ裏方の仕事をさせてもらっていました。

行事を控えており、「パソコンで最終調整を追いこんでいる、事務にあたってもらっている」と言ってくれていたようで、上司に不審がられてからの事後報告となることを避けることはできました。

この頃には、痛み止めを飲むと座っていることはできるようになっていました。

そして、上司も少し激務が落ち着いたのかゆったり談笑できるようになった頃、私は上司に「はじめて言います」ということで妊娠報告をすることに。妊娠10週頃でした。

次の職員会議で上司からその話があり、同僚たちは祝ってくれました。役者のようでした。

こうして、建前上は「上司→同僚」という順にしつつも、実際には現場で共に働く仲間に先に状況を知ってもらえていたことで、仕事と安静を両立することができました。

落ち着いたので子供たちや保護者にはしばらくしてから報告

私の嚢腫は幸い良性のもので、妊娠の経過とともに少しずつ小さくなっていき、痛みもほぼ感じなくなっていきました。

医師曰く、無理をしなかったことが良かったようです。理想とは異なりましたが、あの段階で職場に報告をし配慮してもらっていたのは正解でした。

結局、仕事自体はまたほぼ普段通りにできるようになったので、子供たちや保護者の方への報告はしばらくしてから、混乱のないよう慎重に行いました。祝ってもらったり気にかけてもらえてありがたかったです。

意外とあっさり!両家への報告は夫婦二人揃ってそれぞれから

このように妊娠超初期にトラブルに見舞われたため、夫も私の万が一を考え職場には伝えていたようでした。

順番が狂ってしまったけれど、私のトラブルも知ってもらっておいた方が今後のためにもなるかと思い、両家には「報告が後になってしまったことを謝ろう」という話になりました。

実母はあっさり!「そっちの生活がもちろんあるんだから」

私の実家は遠方だったため、夫婦揃っての3連休が来るのを待って、妊娠14週頃に帰省することになりました。帰省する旨を伝える際には何も言わず、普段通りにしていました。

まだこの頃にはお腹も出ていないため、こちらが話を切りだすまで気づかれることはありませんでした。

私の実家ということと、妊娠という女性の慎重な話題ということもあり、夫は私に伝え方を任せたかったようでした。

その気持ちもわかるので、私はどうするのが良いか考えた結果、以下のような方法で両親に妊娠の事実を告げました。

ラッピングした『子育てハッピーアドバイス ようこそ初孫 の巻』(1万年堂出版)という本を、そっと差し出し開けて察してもらう

後に、この本は祖父母の孫との関わり方を学んでもらう(嫁姑トラブルを避ける)要素もある内容だということがわかり、報告に相応しかったかは今ではわからないのですが…。

当時は、本のタイトルだけで選び、言葉は添えずにわたしました。多分反応が気になって、私はニヤニヤ、夫はドキドキしていたと思います。

予想通り、両親は妊娠の報告に来たということが分かったようです。「いつ生まれるの?」「あんたは元気なの?」「…そう、大変な最初だったのね」おどおどすることなく、このように話は進んでいきました。

  • 私「びっくりしないの?」→母「まぁ、結婚してある程度経ってるんだし」
  • 私「すぐ言わなくて報告遅くなってごめん」→母「全然。そっちの生活がもちろんあるんだから、職場にご迷惑かけないようするのは当然よ」
  • 母「おめでとう、楽しみにしているわ。私らもジジババかぁ…!」
このような感じで、ポップに和やかに実家への報告は終わりました。

義実家にも同じ手で…!こちらもあっさり報告完了

本で無言で伝える方法は私のほんの思いつきでしたが(上記のように後悔もあったのですが)、夫はなぜか気に入ったようで、私に言わずに同じ本を買ってきました。

義両親には夫が伝えることになっていましたが、同じ方法で行くようだとわかりました。しかし、反応は同じとは限らないので、今度は私がドキドキしていました。

妊娠したことや予定日。私が初期トラブルになっていたこと。職場や義両親(私の親)にはもう伝えてあること。夫はこれらを両親に伝えました。

義実家には夫の祖母も同居しており、「男優先」という古来からの考え方がある家だと私はこれまで感じていました。

なので「長男(夫は長男)の所を第一にしないことに指摘を受けるでは」と少し恐れていました。

しかし、こちらも反応は私の両親と同じでした。「危険が回避できて良かった」・「順調に育って生まれて欲しいね」とても嬉しく感じました。

親が願っているのは建前や一般論ではなく、我が子の健康と幸せ

両家への報告を通して、私は安堵とともに強く思いました。

親(実の両親・義両親)が願っているのは、私たちがそこに一番に報告に行くことや、体調の安定しない初期に無理して来てくれることなんかではない。

自分たちの生活と体を大切にしながら、二人の出した結論を受け止めて心から祝ってくれているんだ!

妊娠がわかるとともに、「妊娠報告・時期・順番」等調べて一般常識ぶっていた自分が恥ずかしくなりました。

職場等では、仕事上で繋がっている立場やそれぞれの責任問題もあるため、報告方法や時期は職種や状況に応じてきちんと順序立てた方が良い場合もあると思います。

しかし、親は、「一般的にどうか」といった枠にはめられることなく、どんな状況でも我が子のことを受け止め幸せを願ってくれているのだということがすごくよくわかりました。

親子って不思議なものだと思います。そして、大切なことは、一般論ではなく「自分がいつどのように伝えたいか」この直観を大切にしても良いと感じます。

不調と職場で悩み、その後はスムーズ!安定期前に終わった出産報告

結局、私は体型に変化が出てくるのも早く、食の嗜好も変わったりして、会った身内や友人に「もしかして…?」と聞かれることがほとんどでした。

「もう多くの方に言っているわけだし、隠す必要もない」と思い、素直に答えることにしていると、私の中で初めあれだけこだわっていた「時期」はもうどうでも良いものになっていました。

結局、安定期前には近い知人はほぼ知っている状態に。予定日までまだまだ期間があったのに、年賀状には「今年は家族が増える予定です」と書きました。

言ってしまった方がスッキリすることもあるのです!人間関係も、自分の心の中のモヤモヤも。

初めての妊娠、いきなりの体調不良、当時正直妊娠・出産にネガティブな雰囲気のあった職場への報告。そして親が何というのか…。

無事に生まれたからこその結果論ですが、私はこの時期この方法が大正解だったと感じています。

「出産関係は、いろいろ考えてしまうけれど、なるようになっていくのだな…」今ではなやんだことも含めすべてが良い思い出です。

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