後のフォローがとても大事!気持ちを伝える叱り方のコツとフォローの方法
子供の叱り方って簡単なようでとても難しいですよね。怒らない育児がいいと言われたり叱れない親が批判されたり…何が正解かわからないまま親自身も迷いながら育児しています。
しつけをしないと子供の将来が心配、だから頑張って色んなことを教えているつもりが子供には何も伝わっていなかったり、反発されてしまったりと思ってもいない反応が返ってくるとなんだかやるせない気持ちになってしまうことも。
そんな時子供の心の中では叱られた内容よりママに怒られた!ということでいっぱいになってしまっているのかもしれません。
怒った後は子供もママの気持ちも宙ぶらりんになっています。そのままにしないで子供と話すことでフォローにもなるし怒られた理由も伝わりやすくなります。
今回はママの気持ちをもっと子供に伝える方法や上手に叱るためのルール、怒った後フォローをするときのポイントを紹介します。
この記事の目次
子供を傷付けない!ママの気持ちを伝える効果的な叱り方
子供を叱る目的はしつけのため、子供のためなのに時にはイライラから怒ってしまって子供を傷付けてしまう事もあります。
そうなると本来ママが子供に伝えたかったことは何も伝わらずにただ怒ったという事実だけが伝わってしまっているのかもしれません。
では子供を傷付けずに叱るにはどうしたらいいのでしょうか。怒られたときの子供の心の動きと具体的にどう叱るといいのかを考えていきます。
ママが怒ってる…子供が感じているのは不安です
子供が生きていくうえで親に叱られたり怒られることは避けられません。社会に出ていって困らないようにすることもしつけの一環ですよね。
しかしこのしつけがママのイライラをぶつけたり子供を傷付けるようなものでは何の意味もないどころか子供の人生をめちゃくちゃにしてしまう可能性があります。
家庭という逃げることのできない環境で親がいつも怒っていると子供は不安を感じ自分が安心できるように早くこの居心地の悪い状態を終わらせようとママを困らせるような行動をします。
- 嘘を吐く
- 話を聞かない、親の言うことを無視するフリをする
- うまくいかないことを親や社会のせいにする
- 問題から逃げる
- 反抗がエスカレートする
- 考えることから逃げる
つまり自分を守るために防御するか、攻撃をされる前に逆切れと言う名の反撃をするようになっていきます。
これだけはやっちゃダメ!子供を叱る時のルール
なぜかこの人の言う事ってすんなり入ってくる、言う事聞きたくなっちゃう人っていませんか?子供にとってママがそうだったら理想的ですよね。
反対に何を言っても聞き入れてもらえずにキレてしまったり、無視する子供に悩んでいるママも多いと思います。
この違いは子供の気持ちに寄り添った叱り方ができているかどうかにあります。ただ闇雲にダメ!と叱るのでは子供は反発心を覚えるだけに終わります。
子供が受け入れやすい叱り方のルールは3つです。このルールを意識すると叱ったり怒ることも子供とのコミュニケーションにすることができます。
叱る時のポイント | その叱り方だとどう子どもが感じるか? |
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今のことだけを叱る | 過去にやったことを引っ張り出してきて叱ると今叱りたいことがぼやけて結局子供は何について注意されたのかを理解できなくなってしまう |
目の前のことだけを叱る | 今していることをやめてほしくて叱るのにあれこれと別のことまで言い出すと子供は混乱してなにをどうしたらいいのかわからなくなる |
行動だけを叱る | 叱るべきは今起こしている行動だけなのに子供自身を否定するような言い方をしてしまうと自己肯定感を下げてしまったり、親に対して不信感を持ってしまう |
子供を叱っていると言いたいことがどんどん増えてきて、子供から見るとママはまるで自分を怒るための理由を探しているようにも見えてしまいます。
子供がそう思うようになるとママは怒ることでうっ憤を晴らしているようにしか感じられず叱ったことの意味がなくなってしまうのです。
わかりやすく端的に!具体的な子供の叱り方
叱っているのに子供がちゃんと話を聞いてくれない、理解できているのかわからない場合は叱り方を見直してみましょう。
特に幼い子供の集中力は10分程度しかありません。クドクドと長く叱ってしまうと反省の気持ちより遊びたい、早く終わって欲しい気持ちが勝ってしまうのです。
- わかりやすく
- 子供に声掛けするときにちゃんとしなさいなど曖昧な表現で言ってしまいがちですが、子供は正解がわからないので意味がありません。
具体的にしてほしくないことを指摘し、「何が」いけなくて「なぜ」叱られているのかを端的に伝えるようにしましょう。
- 短く
- 最初は真剣に聞けても長ければ長いほど子供は集中力をなくします。そんな態度がママの怒りスイッチを押してただママのお説教が続く何がなんだかわからない時間になってしまいます。
今言いたいことを言った後は「もうおしまい」と子供が気持ちを切り替えられるようにしてあげましょう。
- 子供の成長に合わせて
- 子供はできないことが当たり前。子供の成長に合わせて子供自身がいい悪いを判断できるようにすることが大切です。
- してはいけないこととその理由だけを伝える
- できるようになるまで繰り返し伝え、ママが考える「どうすればよかったのか」を子供に伝える
- 「どうすればよかったのか」を子供自身に考えさせて、その上でママの考えを伝える
- 「してはいけないこと」「なぜしてはいけないのか」「どうすればよかったのか」を子供自身で考え言葉にできるようにさせる。
子供がまだ考えられないうちから自分でなんでもやらせてもうまくはいきません。大人が手助けしながら子供の判断基準を作ってあげましょう。
また子供を叱る時は実際に同じ高さに目線を合わせることで頭ごなしに叱るのではなく子供の気持ちに寄り添うと伝えることもできます。
怒りっぱなしになってない?怒った後のフォローが重要です!
大人でも仕事でミスをして怒られると頭ではしょうがないとわかっていても落ち込んでしまいますよね。
子供も同じ様に叱られる・怒られることは不安で怖いこと。いつまでもママの機嫌が悪かったりママがどうして怒ったのかわからないと安心できません。
そこで叱った後、特に感情的に怒ってしまった後には落ち着いてからでもママの気持ちを伝えて不安を解消し反省を促してあげることが必要になってきます。
ごめんなさいを言わせることが目的ではいけない理由
怒った後子供に「ごめんなさい」を言わせていませんか?時には素直に謝らない子供にイライラして無理やり謝らせたりするなんてことも…
なぜこんなに謝らせたいのかというとちゃんと謝れるようになってほしいという思いや、周りの大人に対してこの子はちゃんとごめんなさいが言える子ですというアピールのためだったりします。
それと同時に怒ったことに対して子供から反省しましたというわかりやすい反応があるとママが安心できることも大きな理由の一つです。
子供が素直に謝れないのは子供なりの理由があります。怒られたけど本当は違っていたり、まだ心の中で納得がいかなかったりと今すぐには言いたくない事情があるのです。
それを無理に言わせると子供の自尊心を傷付けてしまいます。叱られたことを子供自身が納得できて悪いことをしたな、と感情が動くと反省の言葉が出ます。
また親が素直に謝れない性格である時は子供もごめんなさいの言葉が言えない子になる場合もあります。親がしていないのに子供に強要すると理不尽さから子供はもっと口を閉ざしてしまいます。
フォローをするときに大事なポイントは素直さとタイミング!
素直に謝ることはなんだか負けたような気がしたりちょっと勇気がいること。相手が子供となるとママという立場も邪魔してなおさら謝れなかったりしませんか?
子供に弱いところを見せてしまうと自分が叱っても聞いてくれなくなってしまうのではないかと不安に感じて謝れない…そんな風に思うかもしれませんが、実は逆なんです!
例えば子供が悪くないのにママが自分の忙しさや疲れが原因で必要以上に怒ってしまった時素直に「ママ疲れてて怒りすぎちゃってごめんね」って言ってくれた方が子供は納得できるし、安心します。
なるべく早めに謝ることが理想ですが、気持ちの落ち着かないうちに言うのはまた怒りがぶり返してしまう事も考えられるので自分の中の怒りの火種が消えてからにしましょう。
ママも疲れて怒ってしまう事もあるし、完璧じゃない。でもそれでいいし間違えたら謝って気持ちを伝えていくことが子供と分かり合っていくために必要なことなのではないでしょうか。
スキンシップも効果的!子供を安心させてあげよう
叱った後に言葉でのフォローも重要ですが、抱っこなどのスキンシップを取り入れるとより子供との絆を深めることができます。
やっぱり子供にとってはママの抱っこが一番安心できるもの。怒った後はちょっと気まずいような気がするかもしれませんが、このタイミングだからこそ「あなたが嫌いで怒ったんじゃないよ」と伝える効果が高いのです!
スキンシップを取ることで脳内でオキシトシンという物質が分泌され、ママにとっても子供にとってもいい効果が期待できます。
- オキシトシンの効果
-
- 親子の絆を深める
- ストレスや痛みを緩和する
- 不安を減らし、好奇心が増す
- 消化・吸収を促進する
- 成長ホルモンの分泌を促す
- 短期的な記憶力、集中力アップによる学習効率の向上
思春期になるとなかなかスキンシップを取るのは難しくなりますが、抱っこじゃなくても方や背中を軽くたたいたり握手やハイタッチなどでもオキシトシンは分泌されます。
そのほか美味しいものを食べたりお風呂に入る、楽しく過ごすことでも効果があるので生活環境を整えてあげることも有効です。
スキンシップを取ることで愛情が深まるのはママだけではないのでパパも積極的に子供を抱っこしてあげましょう。
仕方がないで諦めないで!親の怒りは子供のトラウマになることも…
子供はとても自由で親が想像できないことを簡単にやってのけます。子供ならではの無邪気さでかわいいのですが、自分に余裕がない時はイライラの原因になってしまいますよね。
何度叱ってもわかってくれないし子供が成長して自らやめるようになるまで待つしかないという考えもありますが、その時まで感情をぶつけ続けていたら子供はどうなってしまうのでしょうか。
次第に子供は親に萎縮し、不信感を抱きそれが嫌悪感にまでなることもあります。そうなると簡単には信頼は取り戻せません。
今の状況が落ち着いてから何とかしようと思っていても心の傷を抱えてしまった子供にはもう言葉は届かないかもしれません。
子供と同じレベルで争うのではなく、子供と同じ目線に立って子供の成長を促してあげることができるのは親だけです。
疲れた時は休んでもいいし、子供に弱味を見せてもいい。怒りっぽい自分が嫌になる時もあるけど、失敗したら謝ることだってできる。
今どうしようもない状況なら子供にもちゃんと話してあげてください。大丈夫、時間はかかってもちゃんと理解できます。
一人で背負いこまないで、どうしようもない時は子供を傷付けるよりいいや!って家事を投げ出してもいいじゃないですか。
完璧な親じゃなくても家族で笑いあえる時間が増えていく方がずっと健全で楽しいはず。家族みんなが自分の人生を生き生き楽しめるような関係になれるように今を諦めるのだけはやめにしませんか?
こんなやり方も!私が試してみた叱り方
私は声が大きめで学生の時に演劇をしていたせいか感情が出やすく、普通に注意しても「怒ってる?」「ケンカ?」と聞かれてしまうんです。
自分ではそんなつもりはないのですが、もしかしたら娘は怖いのかも…確かにちょっと語気強いしなぁと思ったので少しでも和らげながら叱る方法を考えてみました。
- ママじゃなくてワンワンに言ってもらう
- 手で作るキツネを娘はワンワンといって可愛がっています。ママが言ってもあまり反応がなくてもワンワンが言うと真剣な顔で聞いています。
これは褒める時にもオススメです。おかたずけ出来たんだってね!ママから聞いたよ~すごいね!って言うとにや~っと笑って嬉しそうにしています。
第三者から褒められるといいって聞いたので無理やり作っています。ただ誰にでもワンワンを求めるようになるので若干注意が必要です。
- いたずらを発見したら「なるほどね」って言ってみる
- 忙しい時にいたずらを見つけてしまうと怒りが頂点に達して大爆発!ってことが何度もあったので、自分を落ち着けるために言っています。
何がなるほどなんだよ、インテリぶんなよ…とおかしくなって笑っちゃうこともあるので悪くないかなと。いきなりの「抱っこ!」の時も有効です。
- 娘を「先生」や「先輩」と呼んでみる
- 何かをやめてほしい時、どうしても上から目線で注意してしまうので無理やり娘を目上の存在にします。
「先生、それはどうかと思うのですが…」「先輩~勘弁してくださいよぉ」とふざけながら言えるのでキツイ言い方にはなりません。
褒める時も「先生さすがです!」などと言うと何となく言いやすいです。ちょっとバカみたいですが、娘しか見てないのでセーフ。
- かわいいを多用しまくる
- 叱る時でもかわいい〇〇ちゃんと名前の前にかわいいを付けて呼んだりしています。他にも「ほっぺもちもちの」とか「おしりのまるい」とか言っています。
口に出すと本当にかわいく思えるのでオススメ。ついでに娘をよしよししたりほっぺやおしりを触ります。セクハラだけど癒されるのでセーフ。
- 赤ちゃん警察を出動させる
- 娘が悪さすると出動する警察(ママ)です。子供触って欲しくないものを持っていた時に「警察でーす。ちょっとそこの君、それは免許が必要なんだけど…免許証提示してくれる?」などどふざけて遊んでいます。
逃げたら「奴がルパンだ!追えー!」と捕まえて「何時何分、現行犯逮捕!」と言って終了です。変な人みたいだけど外でやらなければセーフ。
娘はまだ2歳ほどなのでごまかされてくれているだけかもしれませんが、これでいきなり頭ごなしに叱ることは減りました。
他にも出身地じゃなくても方言を使ってみたり、芸人さんのギャグを取り入れたりしています。スマホで録画しながら叱るのもオススメなんですが、後から動画を見た時に思ったより厳しく言ってたり恥ずかしかったりで自分にダメージがくることも…
小さなうちは今しているいたずらから気をそらすので十分な時も多いのでこんなやり方でもいいかな、と思います。
叱ることもコミュニケーションのひとつ。伝えなくちゃ意味がない!
子供とのコミュニケーションは親が主導権を握っています。反抗したり、困らせるような態度をとる時はそうしないと苦しかったり悲しい思いをしているという子供からのSOSです。
この子供からのメッセージを無視して進めてしまうと大人は子供の気持ちなんて理解してくれないという思いが募っていき、大きな溝になってしまいます。
それができるのは当事者だけ。子供との関係に悩んでいるのなら今が自分のやり方を見直すチャンスです!
しつけは子供に常識や社会のルールの形だけを教えることではなくなぜそんなルールがあるのか、その裏にある親の思いを伝える作業です。
「子供のためを思って」言っているはずなのにその思いを伝えていなければただの文字の羅列と同じです。理解してもらえなくて当然なのかもしれません。
その思いを子供が受け取ってまた子供自身が考え、時にはケンカしながら伝えあっていくことで家族の絆ができていくのです。地道でしんどい作業ですが、それが子供の人生を決める土台になっていきます。
子供を恐怖で支配するようなやり方ではなく、お互いの気持ちを大切にできるような親子関係が築ければお友達や他の人にも優しくできるあったかい子に自然と育っていくのではないかと思います。
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