ただ褒めるだけはNG!子供を伸ばす効果的な子どもの褒め方

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2018/02/01

褒められている子供

たくさん褒められて育つ子どもは精神的に安定していて、自己肯定感が強いといいます。近年、子供の自己肯定感の低さが小学校等で問題となっています。

自己肯定感が低いと自分に自信を持てずに、チャレンジ精神が損なわれてしまうのです。子どもは誰しも、愛するママに褒められたいと願っています。

ただ、未熟さや純粋さのあまり失敗も多いです。

「あ~あ、またママに怒られちゃった。また失敗しちゃった。」といった経験を繰り返すと子どもの自尊心はどんどん傷ついていき、さらに失敗を重ねるといった悪いサイクルに陥ってしまうかもしれません。

「失敗もするけれど、褒められることもある。だから、また挑戦しよう!」との前向きな気持ちをつくれる子に育てるため、効果的な子供の褒め方を知りましょう。

褒める行為は結果に対してだけではありません。過程も褒めましょう!

普段の生活を思い返してみると、「○○ができてすごかったね。」「今日は○○して偉かったね。」という褒め方を9割方していませんか?

これはつまり、結果を褒めているということになります。

もっとわかりやすく言えば、「100点取れてすごかったね。」といった褒め方は100点をとれたという結果を評価していることになります。もちろん、結果を出したことに対する相応の“褒め”は、子どものやる気や自信につながるという点で大事なことです。

ただ、ここで特におすすめしたいのは過程に対する“褒め”です。

先ほどの例に従えば、

100点取れてすごいね。だけど、100点をとるために頑張って勉強した○○ちゃんはもっとすごいね。」

という声掛けです。結果と合わせて努力という過程を褒めます。

結果を出すにこしたことはありませんが、極端な結果主義になってしまうのは避けたいものです。

結果に対する親の大きすぎる期待は、そのうち子どものストレスともなる危険をはらんでいます。

家庭環境や個人の性格の差もあり、全部が全部そうとは言い切れませんが、なかには、結果に対する脅迫観念や自己否定にさいなまれる子もいます。

健全な褒め方をされて育つ子どもは、失敗をして気持ちの落ち込みを経験したとしても、次を目指して再び気持ちを奮い立たせることができます。

それは、結果が出せない自分でも親が努力に対する評価をくれることを経験上、知っているからです。

3つのお約束を守るだけ!これであなたもほめ上手

子どもを褒めることを意識してみても、慣れていないとなんだか上っ面だけのようなよそよそしい褒め方になってしまっていませんか。

子供は敏感なので、そういった褒め方には違和感を抱きます。

せっかく褒めたのに親子間にギクシャクした空気が流れていたとしたら、その“褒め”は効果的とは言えないかもしれません。ほめ上手なママになるためのポイントは3つだけ。それさえ押さえれば今日からすぐに、効果的な褒めを実践できます。

褒めポイントを具体的に伝えよう!

褒める内容を具体的にするというのは、仕事上でも良く言われていることです。

例えば、「すごいね。」「上手だね。」と言われるより「手先が器用なところが、○○さんはすごいよね。」「書類の整理が抜群に上手だよね。」と言われる方が喜びは大きいのではないでしょうか。

子どもだって同じことです。ただ、「すごいね。」を繰り返す褒め方は止めて、ピンポイントで褒めてみましょう。

特に子供は言葉のニュアンスを大人のように理解できません。

“丁度良い加減”や“いい子”など日本語には正確に言い表さなくても伝わる言葉が多々ありますが、子どもにはそれは伝わりにくいため、使わないのが基本です。

“いい子”と褒めたいなら、「○○ができてお兄さんになったみたいだね。ウルトラマンみたいにかっこいいな!」とピンポイントでできたことを指摘した後に、そのすごさを、具体例を示して伝えることです。

「歯磨きがひとりでできるようになったなんて、大人だなぁ。パパみたいだね!」
「お箸の持ち方が、前より上手になったみたい。成長したね!」

というように、具体的な声掛けを心がけると良いですね。

褒めるタイミングはすぐにその場で!

タイミングは幼児に対しての褒めで重要なポイントの一つです。子供の脳は大人と違って過去のことを忘れやすい性質を持っています。

このことはよく、子どもの脳は「短期記憶」であるという表現がなされます。「短期記憶」はすぐに覚えてすぐに忘れる記憶、「長期記憶」はずっと後まで残る記憶のことを指します。

例えば、一夜漬けの知識が試験の後にすぐ消えてしまうのは、その知識が短期記憶でしかないからです。

「ママがやってとお願いしたことをすぐに忘れる。」と子どもに小言を言うことはありませんか。それは、短期記憶型である幼児の脳の構造上、ある意味当然のことなのです。

個人差はあるものの、少なくとも4、5歳くらいまでは大人からすれば忘れっぽいように見えることでしょう。こういった幼児脳に対応するには、その場ですぐ褒めるしかありません。

後から褒めても子どもは何のことを褒められているのか、忘れていてわからないことがあるからです。

「○○ができたね。ありがとう。○○ちゃんは大人になったね。」
「今、“ごめんね”がちゃんと言えたね。おねえさんだね。」
「早くお片付けができるね。スーパーマンみたいだね。」

など、子どもの心へダイレクトに届く声掛けをしたいなら、すぐにその場で伝えることです。

さらに言えば、伝え方のコツとして短い文を並べることを心がけましょう。

小さなポストイットが頭に入っていると想像してください。そのポストイットを一枚ずつ剥がしていくイメージで子どもに伝えます。

「○○の時、○○だったと思ったけど、○○できたことが素晴らしかったと思うよ。」は伝わりにくく「○○しましたね。○○ちゃんは○○できました。すごかったね。」と言います。

大人の脳には広く大きな紙が入っているので、長い文をつなげても理解できますが子どもはそうはいかないのです。

顔を合わせ、目を見て思い切り褒める

思い切り褒めるという行為は、照れくさい気持ちもあり、なかなか難しいかもしれません。

すべてのママがオーバーリアクション気味なわけではなく、むしろそういった種類の感情表現が苦手な人もいるでしょう。

不自然なほどの褒めは子供に違和感を与えてしまうため、無理に演技することはないのです。

ポイントは3つ

  • 顔を合わせる→子どもの背と同じくらいにしゃがんで話しかけます。
  • 目を見る→興奮している際は、目が合わないことも。目が合うまでじっと待ちます。
  • 思い切りほめる→思い切りはオーバーリアクションに意ではなく、誠意を示すことです。

この3つを守れば、リアクションがとりにくいママも上手に子供を褒められます。顔を合わせるとは目線をあわせることを意味します。

子どもの頭の上の高い位置から褒めの言葉を浴びせられても、それは子どもの心に届くはずもありません。

子どもの視野は大人より狭く、耳から入って来る音の範囲も同様なのです。目をあわせるまで待つことも、誉め言葉を子供に伝えるには子どもの視野にママが入ることが必須だから。

目線をあわせて子どもと目が合ってはじめて、ママの言葉は子供にダイレクトに伝わります。3つ目にあげた“思い切り”を表現するのは難しいかもしれません。

例えば、抱きしめたり、ほっぺにキスをしたり、頬をなでたり、頭をなでるなど、何らかのスキンシップをとることをおすすめします。

言葉とママの柔らかな表情、さらには肌で感じるあたたかさから子どもは褒められていることを実感して喜びを感じることができます。

何よりも子どもに誠意を伝えることを意識してほしいと思います。手を握ったり、頬を両手で挟んだりと、やり方は各々でかまいません。

ママとその子特有のつながり方が一番、“伝わる”方法なのですから。

褒める方法は言葉だけじゃない。とにかく伝える・伝わるを意識しよう

これまで、褒めることの意味から具体的な褒め方法までお伝えしてきました。それらは全て言葉のお話でしたね。けれども、褒めることは言葉以外でも出来ることを知っていますか。

「口下手で、ちゃんと伝えられる自信がない。」というママにおすすめの方法は、手紙を書くことです。

簡単な文章を意識して、子どもが喜ぶようなシールを貼ったり絵を描いたりすると良いですね。

最初は子供と一緒に声を出して読みましょう。そのうち、文字が自分で読めるようになります。手紙の良いところは感謝の気持ちが伝わると同時に、文字の勉強にもなることです。

手紙以外にも、メッセージ入りのクッキーという方法もあります。結局のところ、肝心なのはママが伝えようとする努力をして、それが子どもに伝わることなのだと思います。

褒めるということの意味は究極的には相手の存在を認めるということです。お互いを認め合い、尊敬しあう関係を築くのは重要なこと。

まずは身近なところから、親子間ではじめましょう。

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