手ごわい赤ちゃんの便秘…オリゴ糖の力を借りて解消しよう!
パパ・ママにとっても厄介な赤ちゃんの便秘。ひどいときは、お腹が苦しいせいで一日中機嫌が悪かったり、ミルクや母乳の飲みが悪くなることもあります。
そんな手ごわい赤ちゃんの便秘解消に役立つのがオリゴ糖。離乳食を始めた赤ちゃんはもちろん、ミルクや母乳しか飲んでいない赤ちゃんにも使うことができるのです。
今回は、オリゴ糖の安全性や選び方、実際に赤ちゃんに与える方法をご紹介します。オリゴ糖を上手に使って、赤ちゃんのお腹をスッキリさせてあげましょう。
この記事の目次
赤ちゃんの便秘にオリゴ糖が良い理由
「便秘にはオリゴ糖が良い」ということは広く知られていますね。便秘がちで毎日摂取しているという人もいるかと思います。
しかし、大人のお腹と違ってまだお腹の機能が未成熟な赤ちゃんにも、オリゴ糖を食べさせたり、飲んだりさせても大丈夫なのでしょうか。「効きすぎて下痢をしてしまうんじゃないか」と少し心配に感じますね。
赤ちゃんのお腹に入るものは本当に安心できるものがいい、というのがパパ・ママの気持ち。オリゴ糖の安全性と選び方について見ていきましょう。
オリゴ糖がお腹にいいのはなぜ?その理由と安全性
人間の腸には、食べたものの消化・吸収を促して腸内を整えるビフィズス菌などの「善玉菌」がいます。この善玉菌が増えると腸内環境が良い状態になり、お通じもスムーズになります。
オリゴ糖は善玉菌のエサです。なかでも「お腹にいい」とされているのが胃や小腸といった消化器官で消化されにくい難消化性のオリゴ糖。途中の消化器官で無くならないので、きちんと善玉菌まで届くからです。
このような仕組みになっているため、「オリゴ糖はお腹に良い」といわれています。
さらに、純度の高いオリゴ糖は赤ちゃんへの安全性という面でも優れています。
- 口内で消化されにくいので虫歯になりにくい
- 消化・吸収されにくいため摂取カロリーが低い
- 薬ではなく、あくまでも自然に存在する「食品」
母乳にも「ガラクトオリゴ糖」というオリゴ糖が含まれていますし、市販の粉ミルクにもオリゴ糖が配合されています。
液体?粉末?赤ちゃんにぴったりのオリゴ糖選び
オリゴ糖には「消化性」と「難消化性」のものがあり、お腹に効くのは「難消化性」のものです。オリゴ糖と書かれた商品でも、消化性のオリゴ糖では意味がありません。含まれているオリゴ糖の種類も確認しましょう。
- ビートオリゴ糖…別名ラフィノース。主にてんさい(ビート)から抽出
- フラクトオリゴ糖…たまねぎやバナナに含まれる
- ガラクトオリゴ糖…母乳や乳製品に含まれる
- 乳果オリゴ糖…別名ラクトスクロース。乳糖・ショ糖から精製
- キシロオリゴ糖…たけのこやとうもろこしに含まれる
市販の健康食品によく含まれているオリゴ糖で「イソマルトオリゴ糖」は消化性です。同じく「大豆オリゴ糖」は大豆に含まれるオリゴ糖の総称ですが、一部は消化性のものも含まれます。善玉菌のエサにする、という点では効果があまり期待できないので注意しましょう。
また、オリゴ糖は液体や顆粒、粉末など様々なタイプのものが市販されていますが、なかにはオリゴ糖よりも砂糖が多く含まれているものもあります。そういったものは純度が低く赤ちゃんには向いていません。
スーパーなどで「オリゴ糖」と書かれている商品を購入するときは原材料表示を見てください。一番先頭に書かれているのが「ショ糖」となっているものは避けることをおすすめします。
原材料表示は一番多く使われているものが先頭に書かれています。「ショ糖」というのは砂糖のこと。つまり、オリゴ糖よりも砂糖が多く配合されているということになります。
液体のものより粉末タイプのものが純度が高い場合が多いです。店頭でオリゴ糖を選ぶ場合は、粉末タイプを中心に探してみてくださいね。
高純度のオリゴ糖は通販で!おすすめのオリゴ糖
赤ちゃんに安心して食べさせられる、純度の高いオリゴ糖は通販で購入するのが便利です。以下におすすめのオリゴ糖をご紹介しますので、参考にしてみてください。
はぐくみオリゴ
砂糖が一切含まれていない、オリゴ糖100%の商品。砂糖の甘さや糖分が気になる妊婦さんや赤ちゃんでも安心して飲むことができます。
- 販売元…はぐくみプラス
- 購入方法…通信販売
- オリゴ糖の配合率…100%
- 原材料…ガラクトオリゴ糖、キシロオリゴ糖、ビートオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、乳果オリゴ糖
カイテキオリゴ
複数のオリゴ糖を配合することで効果を高める、独自のEOS理論に基づいて配合。粉末状にこだわり、吸湿して固まらずにサラサラの状態で使いきることができます。
- 販売元…北の快適工房
- 購入方法…通信販売
- オリゴ糖の配合率…98%
- 原材料…ラフィノース、ミルクオリゴ糖、乳糖、フラクトオリゴ糖、アカシア食物繊維、イソマルトオリゴ糖、難消化性デキストリン、ショ糖/環状オリゴ糖
ビートオリゴ糖
北海道産ビートを100%使用した、98%以上の高純度のオリゴ糖。天然由来の原料で作られているので、赤ちゃんからお年寄りまで安心して使うことができます。
- 販売元…日本ガーリック株式会社
- 購入方法…通信販売
- オリゴ糖の配合率…98%
- 原材料…ビートオリゴ糖(純度98%以上、砂糖2%以下)
離乳食前の赤ちゃんにも!オリゴ糖の与え方
オリゴ糖は赤ちゃんでも食べられる!といっても、離乳食を始める前の赤ちゃんは、基本的に母乳やミルク以外のものを口にしませんよね。
そんな赤ちゃんにはオリゴ糖をどのように食べさせてあげればいいのでしょうか。離乳食前の赤ちゃん、そして離乳食を始めた赤ちゃんへのオリゴ糖の与え方を見ていきましょう。
離乳食開始前や初期の赤ちゃんにはミルクや白湯に混ぜて
ミルクや母乳しか飲んでいなくても、便秘になってしまう赤ちゃんもいます。ミルクの赤ちゃんには、色々なメーカーの粉ミルクを試したりしているパパ・ママもいるのでは。
それでも便秘が解消されないというときは、オリゴ糖を試してみましょう。ただ、まだ離乳食も始まっていないので、どうやってあげたらいいのか戸惑ってしまうパパ・ママもいるかと思います。
オリゴ糖は粉末状のもので1日0.5g ~1gの量を、以下の方法で与えます。
- 粉ミルクに混ぜる
- 白湯(水を煮沸して人肌くらいに冷ましたもの)に混ぜる
- 赤ちゃん用の麦茶に混ぜる
- お母さんのおっぱいの乳首につける
普段赤ちゃんが口にしている飲み物に混ぜてあげるのが基本的な与え方ですが、なかには哺乳瓶を嫌がる子もいると思います。そんな子には粉末タイプのオリゴ糖を少ない水で練り、お母さんの乳首につけてくわえさせてあげましょう。
離乳食に慣れてきた赤ちゃんには、お食事と一緒に食べさせて
離乳食をパクパク食べてくれる赤ちゃんの場合は、お食事に混ぜてしまうのが楽です。オリゴ糖は一般的に料理に使う砂糖の半分くらいの甘さなので、食事の味を大幅に変えてしまうこともありません。
どんな離乳食に混ぜてもいいですが、善玉菌を含む食材や食物繊維が豊富な食材と一緒に食べると効果的です。
- プレーンヨーグルト
- 腸の中で働く「善玉菌」である、ビフィズス菌・乳酸菌が入っているので、善玉菌のエサになるオリゴ糖と一緒に食べることで効率よく善玉菌を増やすことができる
- 納豆
- 「善玉菌」の一種である納豆菌を含むため、ヨーグルトと同様に効率よく善玉菌を増やすことができ、便秘解消効果が高まる
- サツマイモ
- 食物繊維が豊富で、ヤラピンという胃腸の働きを整える成分を含むため、腸内環境を改善する相乗効果が期待できる。甘くて食べやすいので赤ちゃんにおすすめ
離乳食に混ぜて食べ残してしまうことが気になる場合は、始めに食べさせるスプーン2、3杯分に振りかけてあげるといいですよ。
サツマイモのまったりとした食感にヨーグルトの酸味、そしてオリゴ糖の甘みの相性が良く、赤ちゃんはもちろん大人もスイーツ感覚で食べられます。
もちろん、食材同士の相乗効果でお通じの改善も期待できます。赤ちゃんのおやつタイムに作ってみてはいかがでしょうか。
赤ちゃんの好きな食べ方を見つけて、おいしく便通改善
飲み物に混ぜたり、離乳食に混ぜたり、様々な使い方ができるオリゴ糖。甘さも控えめなので、味を大幅に変えないのもうれしいですね。
赤ちゃんは甘い味が好きな子が多いので、オリゴ糖を嫌がる子は少ないでしょう。ただ、味に敏感な赤ちゃんは、いつも飲んだり食べたりしている味と違うと感じるかもしれません。
離乳食前の赤ちゃんなら、お風呂上がりやお散歩のあとなど、のどが渇いているときに飲ませるのもおすすめです。
赤ちゃんの便秘はパパ・ママにとっても辛いもの。使いやすくお腹にやさしいオリゴ糖を、いつもの飲み物や離乳食に取り入れてみてはいかがでしょうか。
▼赤ちゃんの便秘をマッサージで解消についてはコチラも参考にしてみて!
MARCH(マーチ)では、妊娠や子育ての先輩たちが、ためになる情報を毎日配信しています!新米ママ&パパはぜひご覧ください♪
まだデータがありません。