夏休みの心配事の一つ流行性の病気から幼児の健康を守る

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2014/12/04

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湿気が多くて蒸し暑くなる梅雨の季節から夏にかけては、その影響で体調を崩す子どもが多くなります。

暑さによる消耗や水分不足、またエアコンの使いすぎは時として体力の低下を引き起します、同時に免疫力も低くなっていくもの。

なので夏には夏独自の感染症の流行が懸念されるのです。体の小さな子さんほど気をつけてあげたいものです。夏休み本番の真夏にはどんな病気が流行するのでしょうか?

夏に流行する病気

お子さんが夏の間にかかりやすい病気を一つ一つ挙げていきましょう。

プール熱 (咽頭結膜炎)

感染症の一つで、アデノウィルスという微生物を通して感染します。プールに入っている時に感染することが多いので「プール熱」とも呼ばれます。

症状は39℃~40℃の高熱や喉の痛み、それによって食事が取れなくなること、目の充血などです。特効薬といった直接の治療法がないので、いわゆる「夏かぜ」の一種と捉えられます。

  • おうちでのケアは冬場の風邪と同じで冷却剤で体を冷やしたり、抗生物質の処方を受けたりします。
  • 本人に余裕が感じられるのなら解熱剤は極力使わず、水分をよくとって経過を見守ってください。
  • 家族への感染を防ぐために、お子さんが使ったタオルなどのほかの人が使うことのないように気をつけてください。
ヘルパンギーナ

ヘルパンギーナもプール熱のように「夏かぜ」と呼ばれる小児感染症の咽頭炎です。

発熱と伴に口の粘膜に湿疹が出来てしまうのが特徴で、コクサッキーウィルスというものが感染の原因になります。

症状の現われ方は喉の奥が赤く腫れて、高熱が見られるようになります。続いて口の中に複数の水疱性発疹ができその異物感から食事を取るのが困難になります。

  • この病気は予後が良好なもので、水疱は時間ともに収まっていくものです。
  • 辛くない程度水分や栄養分を補給することを心がけてください。
手足口病

こちらも夏かぜとして知られている病例の一つであり、2~5歳までの子どもに発症が見られることが多いものです。

掌や足の裏、口の中に小さな水ぶくれが出来ることから「手足口病」と呼ばれるようになりました。まれにおしりに出来ることもありますが。

保育園などに感染者が出ると他の子ども達に順に移っていくものなので、以前は指定伝染病とされていました。

現在では症状が重篤でないことから予後良好と考えられています。登園が規制されることもありません。

  • ですがごく少数の例で、高熱は発生し脳炎などの合併症を引き起してしまうことがあります。
  • 体力が落ちてぐったりし始めたら小児科を受診しましょう。
溶連菌感染症

感染力の強い「化膿レンサ球菌」(レンサ球菌による感染症のなかで、これに関しするものを溶錬菌感染症という)細菌による感染症です。

飛沫感染によって菌がうつって行くので、学校、保育園、会社など人の多いところで感染するケースが多いとされています。

  • 扁桃腺炎や咽頭炎として発病し、看病している大人にも感染しやすいです。
  • お父さん、お母さんも健康管理に気をつけてください。

夏にも流行る? インフルエンザへの注意

インフルエンザは一般的に冬場の11月~3月頃にかけて流行することの多い感染症です。

これは冬場の気温低下、湿度の低下した乾いた環境がウィルスにとって活動しやすい条件になっているからです。

夏は気温も湿度も高く、全く逆の条件であるのでインフルエンザが流行しにくい理由になっていると言えます。

しかし夏に流行るインフルエンザが確認されていないわけではありません。

インフルエンザのウィルスは、年々遺伝情報が変化してその度に感染力が増していく性質をもっています。

さらに遺伝情報が変化することで、高温多湿の環境にも耐えうるものが生まれることも考えられます。

  • さらに近年室内でエアコン使用頻度が増していること室内が乾燥し、ウィルスが活動しやすい環境を作り出していってしまっていることも注意点です。
  • 外の高温の環境に長くいること、反対にエアコンを長時間つかって体が冷えてしまうことが結果として体力を奪ってしまいます。

大人よりも体力のない赤ちゃんや幼児はなおさらですよね。夏場の病気流行は病原菌やウィルスに原因を見るものですが、感染する理由としてはやはり体力の低下。

そんな時こそ早めに就寝するリズムを作って体力を回復できるようにしましょう。

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