高齢で妊娠力をつけるためには食事の取り方の見直しを!
35歳を過ぎても若々しい女性はたくさんいます。
高齢になってもあきらめないで妊娠力をつけたいと思うとき、毎日体を作っている食の面からアプローチしてみませんか?
ホルモンバランスの良好を支えているのは睡眠もストレスをためないことも大切ですが、一番の土台になっているのは毎日のバランスよい食事です。
偏った食べ方は老化を進めてしまいます。もちろん卵巣機能も老化します。逆に栄養バランスのよい組み合わせで卵子や卵巣の母胎環境を良好に整えることが可能です。
妊娠力をつけるために食生活で気を付けるべき点はどういったところでしょうか?具体的に紹介していきます。
この記事の目次
適切な栄養を取っていればある程度妊娠力を上げることが可能!
人間の体は毎日食べたものでできています。食べ物が効果的に体に効くように変えていけば、血が変わり、細胞が変わり、内臓が変わっていきます。
内臓にはもちろん卵巣、子宮などの妊娠に必要なものも含まれます。食べ物でいい状態にキープできれば妊娠力も自然に上がっていくと考えられます。
妊娠力を上げるのに積極的に摂取したい「たんぱく質」「鉄」「ビタミンE」
どの栄養素もまんべんなくとることが一番ですが、特に妊娠力を上げるのに力がある3つの栄養素を紹介します。
- たんぱく質
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体を構成する主な物質のため、妊娠力のあるからだ作りには欠かせない栄養素です。
たんぱく質を多く含む食べ物
肉類(牛・鶏・豚など)、魚介類、卵、牛乳と乳製品や大豆製品
- 鉄
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粘膜を作る材料になること、酸素を運ぶ作用があるので体の隅々まで酸素を運べるめぐりの良いからだを作るのに必要です。
鉄を多く含む食べ物
レバー(質のいいものを選んでください。)、こまつな、海藻類、魚介類
摂取の仕方にコツがあり、お茶に含まれるタンニンは鉄の吸収を阻害しますが、ビタミンCといっしょに摂取すると吸収が促進されます。 - ビタミンE
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体中の脂質の酸化を防止するので老化防止作用があります。抗酸化作用が高い栄養素で「妊娠ビタミン」と呼ばれることもあるようです。
ビタミンEを多く含む食べ物
卵類、大豆油などの植物油、牛乳、アボカド、パプリカ、アーモンド鶏肉とパプリカをいっしょにいためてアーモンドスライスを飾るとか、アサリと牛乳を使ってクラムチャウダーにするなど、おいしい組み合わせがたくさんです。
- 代謝が落ちて脂肪の燃焼がしにくくなる
- 血の巡りが悪くなるので冷え症になりやすい
- ついた脂肪を落とすための無理なダイエットは妊活中は禁物!
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急激に体脂肪が減ると栄養バランスが崩れて必要な栄養が取れないことに。女性ホルモンはコレステロールからできているので動物性の脂肪も一定量は必要です。
- こんなにあるある!大豆加工品
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豆腐やみそ、しょうゆ、納豆にきなこに油揚げ、おからなどなど
特にサプリメントで摂取しすぎると、エストロゲン効果が発揮されすぎてホルモンバランスの崩れや月経周期の乱れを引き起こす恐れがあると言われています。
一日のイソフラボンの摂取量は豆腐なら1丁、豆乳なら200mlを2本で十分まかなえます。極端な食生活は過剰摂取を招きます。どこが本当に不足しているのか見極めましょう。
- 基本のドレッシングの作り方
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材料:好みの油、お酢、砂糖(などの甘み)、しょうゆもしくは塩
- お酢の量を超えないように適量の油を入れます。
- 味を見ながら甘みを加えます(蜂蜜でも、砂糖でもOK )
- 好みでしょうゆか塩を加えて味を調整します(1回分なので少量ずつ調節していく)
- 全部をよく混ぜます
イタリアン風味にしたければオリーブオイル、中華風ならごま油を使うといいです。
ごまや生姜をすりおろして混ぜるなどアレンジもききますし、一度に必要な量しか作らないのでかけすぎることも摂りすぎることもなく鮮度がいつでもいいのが魅力です。
油は絞り方が主に2タイプあって1つは圧力をかけゆっくり時間をかけて絞る方法、もう1つは薬剤を使ってあっという間に絞る方法です。
薬剤は製品になったときに残らないため、体に影響を及ぼすものではないと考えられていますが、値段が安すぎるものなどはできるだけ避けたほうがよいでしょう。
高齢で母胎環境を整えるために注意すべきこと!
高齢になるにつれて気をつけないといけないことは主に2つです。
血やリンパの巡りがよい体作りを目指しましょう。食事面ではどういった注意が必要なのでしょうか。
▼妊活中に積極的に摂りたい栄養についてはコチラも参考にしてみて!
食べすぎ禁物!過剰摂取分を燃焼させるのにはとても時間がかかります。
35歳を過ぎてくると一番体感しやすいのが「ちょっと食べ過ぎただけですぐ太る」「太った体重はなかなか落ちない」ということです。
昔は1週間程度で調整できていたのに、体重1キロ調整したいだけで1ヶ月がかりなんてことが起こってきます。加齢で各内蔵機能とともに代謝が落ちるからです。
さらに35歳くらいは仕事をしていればベテランで、後輩指導的なポストについていたりしてストレスもたまりやすくついついお菓子や脂っこいものに手がでやすい環境ではないでしょうか。
デスクにおまんじゅうやチョコレートが載っていたりしませんか?おみやげのお菓子が頻繁に配られる職場もありますよね!
飲み会に行く機会もあるでしょう。ここでうっかり食べ過ぎたり飲みすぎたりすることが続くとあっという間に脂肪だけでなく、内臓脂肪もたまっていきます。
太ったり内臓脂肪がたまると子宮周辺も圧迫されて、血流が悪くなり妊娠しにくいからだになってしまいます。
ストレスがたまらなければ甘いものには必要以上に手が伸びない!
ストレスがたまると甘いものやいわゆるジャンクフードが食べたくなります。これは脳が要求するからなのですが、胃腸のほうでは過剰な摂取は望んでいません。
脳の一時的な要求に振り回されないようにストレスをまずためないようにしましょう。同僚と、ママ友と楽しく付き合えないなどストレスの原因はさまざまです。
ヘルスケアの選択肢はたくさんあります。自宅でセルフマッサージもいいし、お金に余裕があるなら腕利きの整体師やセラピストに定期的なケアをお願いするのも手です。
漫画を読みふけったり、本当においしいものをよーく味わって食べたり(いいものは味わいが深く少量で満足できます)、自分のために時間を使うことがストレス解消のカギになります。
ストレスが多く老化も体感してしまうようになり、いろんな恐怖を 感じる30代後半なので、できるだけ意識して自分の時間を取るといいですね。
効果はあるけれどとりすぎると逆効果の食べ物
どの食べ物にもあてはまることですが、「この作用がイイ」からと言って毎日しつこく大量に食べると返ってからだの毒になることがあります。
大豆イソフラボンは取り過ぎると効きすぎる恐れが!
大豆イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンに構造が似ており、体内でエストロゲンの不足を補うとされていますので、豆乳が美容にいいなどと言われています。
加齢とともにエストロゲンの分泌は減っていくのは事実です。妊娠力を高めるためにそれを食べ物で補うことは間違いではありません。
でも過剰摂取になると脳が「エストロゲンがいっぱいあるからもう出さなくていい」と判断してしまいます。
大豆に関して私たちは口にする機会が多いので、3食につき豆腐も豆乳も取るなど意識しすぎると摂取しすぎになります。
食物繊維は採りすぎると栄養吸収の妨げになる可能性が…
腸の掃除に必要で排便を促すことで有名な食物繊維も、過剰に摂取すると腸が栄養を吸収するのを妨げることも。
よって、食物繊維分ばかりを狙った食事もお勧めしません。
果物は食べ過ぎると糖分過多になる
ビタミンが豊富な果物は、たくさんとると妊娠しやすくなると思うかもしれませんが、果物に含まれる糖分もいっしょに摂れてしまいます。
果物は空腹時にいきなり食べると甘さで血糖値が急に上がることも覚えておきましょう。
食後に少しだけ食べるというデザートの立ち位置がやはりオススメです。
油は酸化しやすいので鮮度を重視して摂取しましょう
オリーブオイルなどの油は抗酸化作用が強く妊娠力を上げるのにとっておきたいものです。
しかし市販のドレッシングを使う場合は要注意です。ドレッシングはなかなか使い終わらず、中の油は酸化しやすいので一回一回自分で手作りしてもいいでしょう。
食品添加物は食品の菌も、体内の菌も抑えてしまいます
市販の食べ物には添加物が使われていることがほとんどです。便利なカット野菜などは消毒成分で洗浄してあることが多いのでので栄養素がほとんど抜けている状態です。
添加物は主に防腐剤として菌の増殖を防ぐために入れられています。これがおなかのなかに入るとやはり菌の増殖を阻害すると考えられます。
腸のなかには食物を腐らせる菌ではなく、有益菌が住んでいますが菌は菌なので同じように添加物に成長を妨げられる可能性があります。
基本的にはよい材料を使い時間をかけて丁寧に作るものに添加物はたくさん必要ありません。
安く大量に手に入る材料で時間を節約して作るものは価格も安いですが、味を補ったり早く仕上げるためにたくさんの添加物が使われます。
素性の確かな品質のいいものを少しずつ大事に使うという姿勢が自分の健康を守りますし、妊娠力の土台は自身の健康です。
ぜひ加工品を買うときには裏の原材料表示を見て、できるだけ添加物が少ないと思われるものを選んでください。
避けたい食生活は高脂肪・高カロリー
現代は飽食の時代なのでちょっと気をつけていないと高脂肪高カロリーの食事になりがちです。
仕事をしていてキャリアもついてくると外食の機会も多くなりますよね。外食がまさに高脂肪、高カロリーなことが多いです。
高齢になってくるとおなか回りに脂肪がついたり、卵巣まわりに脂肪がつきやすいですよね。この状況が子宮を圧迫し妊娠しにくくしてしまうのです。
漢方の考え方では「不妊症の食養生で大事なのは食べることよりも食べ過ぎないこと」だそうです。
現代人はカロリーは十分だけど栄養不足だとも考えられます。好きなものだけたくさんたべてカロリーは十分でも栄養面では偏っているということです。
粗食で一汁三菜という日本の誇る和食文化が妊娠力を上げるにはとてもよい方法です。ぜひさまざまな食材からバランスよく妊娠に必要な栄養が取れるようにしてください。
▼妊活中に避けたい食べ物についてはコチラも参考にしてみて!
毎日の食事を見直せば、高齢でも妊娠力はつけられる!
食事で体は変わります。最近調子がよいなと感じてきたら妊娠力もアップしているはずです。
加齢によって妊娠力が落ちていることは事実ですが、日々の生活習慣の見直しとともに毎日の食事を見直すだけで妊娠は近づきます。
本当に必要な栄養素が取れているかもういちど見直すことは高齢になればなるほど重要です。足りないところを自覚して、メニューのなかに取り入れてみてください。
妊娠前から不足している栄養を食事で補うことは妊娠の確率を高めることにつながります。ぜひ毎日のごはんを味方につけて妊娠しやすい体質に近づけましょう。
▼食事以外で妊娠しやすい体作り(高齢向け)についてはコチラも参考にしてみて!
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