ひな祭りに挑戦したい可愛い簡単レシピ!食材の意味も一緒に伝えよう
おもちゃ屋さんや町の人形屋さんで豪華なひな飾りが見られるようになると、女の子がいる家庭では「そろそろ家のひな飾りも出さなきゃな…」と思い始めますね。
皆さんは毎年ひな祭りをどのようにお祝いしていますか?
また、お仕事をされているママにとっては豪華なパーティーメニューを用意するのも一苦労ですよね。
この記事では、改めてお雛祭りの意味や、お雛祭りに用いられる食材などの意味を確認しながら、簡単に楽しめるパーティーレシピをご紹介します。
この記事の目次
桃の節句の由来とは?子供に伝えたい日本の伝統行事
女の子の節句と言われる桃の節句。雛人形を飾ってお祝いするひな祭りとも言い、一年の中でも定番の行事です。
そもそもはあの立派な雛人形が出来上がるよりも前に行われていた上巳の節句がルーツと言われています。
上巳の節句は紙で作られた人形(ひとがた)を川に流すことで、けがれや厄をも一緒に流して邪気祓いをしていたとのこと。
女の子のお子さんがいらっしゃるご家庭なら、ぜひお祝いしてあげたいですね。
また普段、着物などの日本の情緒に触れる機会が少ない現代において、雛人形を通じて日本の伝統美を知れることは、お子様の美的感性を育む絶好のチャンスです。
さらにひな飾りだけでない、お祝い膳に込められた意味についても、お子さんと一緒に考えながら、長く伝わる日本の行事に親しんで欲しいと思います。
お祝いの御膳に込められた意味…女の子の健やかな成長を願って
日本の行事には大抵、その日に食べられる食材や調理法があります。その日にそれを食べることで健康を願ったり、縁起を担いだりと、昔の人の知恵やセンスを感じられるものです。
ひな祭りでも、女の子のお祝いだからこその意味合いをこめて使われる食材などがありますが、みなさまはいくつご存知でしょうか。
家族みんなで食卓を囲みながらそれらについて話すことは、お子さんにとってきっと食べ物や伝統について興味を持つきっかけとなりますよ。
【ちらし寿司】華やかな春の訪れを感じよう
彩りよく、食卓に上るとそれだけでぱっと華やかで見栄えのするちらし寿司。お祝いの席にぴったりですね。
しかしそれだけでなく、のせる具材にもそれぞれに意味が込められています。
- えび
- 腰の曲がるまで長生きできますように…と、お正月のおせちでも定番ですね。
- れんこん
- これもまたおせち料理でも見られ、人生に見通しがきくようにと花形に飾り切りにして調理されます。
- 豆
- 色の綺麗なサヤエンドウなどが使われることが多いですが、健康でまめに暮らせるようにと願って使われます。
春はもうすぐそこ、という季節。暖かい春を感じられる食卓を楽しみましょう。
【ハマグリのお吸い物】良縁に恵まれますように…
元々対になっている貝殻以外、決して合うことのないハマグリ。
その特性を利用して、いくつかのハマグリの殻をバラバラにして、合うものを探す「貝合わせ」という遊びもあったほどだそう。
その事から、仲のいい夫婦、また一生一人の人と添い遂げられますようにと願いをこめて、娘の良縁の願う一品として桃の節句に出されるようになりました。
【ひなあられ】カラフルで子供たちにも大人気のお菓子
今でこそ、チョコレート味やマヨネーズ味など様々なバリエーションがあるひなあられ。
我が家の子供たちも、1袋の中に数粒のチョコレート味を必死に探しながら食べています。もちろんそんな楽しみ方もありだと思います。
しかし、基本のひなあられはピンク、緑、黄、白の4色です。それぞれ四季を表しており、一年の健康を願いながら食べられてきました。
今年は、あられのひとつひとつの色を子供と楽しみながら食べてみてはいかがでしょう?
【菱餅(ひしもち)】元気に長生きしますように!
ひしもちの形には、心臓の形や大地の形など、諸説あります。そして独特のあの3色にも、雪の下で芽吹く時を待つ、生命力あふれる草花の様子が表現されているそうです。
- 緑:大地に茂る草
- 白:積もった雪
- ピンク:桃の花
緑が真ん中に来ることもありますが、草がまだ雪の下に隠れているか、すでに出てきているか…という違いになるようです。
いずれにしても、春を心待ちにする美しい情景を想像しながら、季節とともに成長していく子供の健康を願う想いに違いはないですね。
【白酒】歌にも出てくる白酒。子供には麹で作った甘酒を
「あかりをつけましょ ぼんぼりに~」ではじまる歌、うれしいひなまつり。保育園や幼稚園でも歌うことも多いのではないのでしょうか。
その3番の歌詞に白酒が出てきます。
小さい頃、この歌を聞いてからひな飾りを見ると、とたんにたくさんの人形たちが生き生きと、お祭りを楽しんでいるように見えたのを憶えています。
歌詞の意味が実物と結びつき理解できると、子どもの想像がさらに豊かに広がります。
しかし白酒は右大臣の顔が赤くなってしまったことからもわかるように、もちろんアルコール入り。
【桃の花】長寿の象徴、桃の花を飾って季節を感じよう
桃の花には魔除けや長寿の力があるとされ、飾ることで厄除けの意味もなしています。
【桜橘】ひな壇に飾られた魔除けの植物
ひな壇に向かって、右が桜、左に柑橘系の樹木・橘が飾られていることが多くあります。お雛様から見ると逆になるので「左近の桜、右近の橘」と言われます。
「桜橘」とセットで呼ばれ、これらもまた、桃と同じく魔除けを意味するもの。お雛様を災いから守っています。
そもそも雛人形は、我が子にふりかかる災いの身代わりとして作られる人形。そんなお雛様をもまた災いから守ることは、我が子を守るのと同じこと。
少ない量でも華やかに!ひな祭りメニューを可愛く仕上げるコツ
以上、様々なひな祭りのメニューやお飾りについてご紹介しました。
しかし実際にお家で取り入れようと思っても、パパやママのお仕事の都合などもありますし、まして初節句でもなくなれば、親戚一同が会して祝うなんてことも少なくなっている時代。
しかしそれでも、子どもの豊かな感性や情緒を育むためにもこういった行事は経験させてあげたいと思うのも親心ですよね。
そこで、大掛かりなパーティーメニューにしなくても十分にひな祭りを楽しめるアイデアをご紹介します。
まるでケーキ!小さくても可愛いちらし寿司
酢飯を作って上に乗せる具材を用意して…たくさんの手間と段取りが必要なため、働くママにとっては仕事から帰宅後に作るなんて、なかなかハードルの高いちらし寿司。
しかし今の時代はチラシ寿司の素があるのでとっても便利!
それにチャチャっと用意できる具材をトッピングすれば、手軽にいつもと違う、スペシャル感のあるご飯を作ることができます。
今回は寿司ケーキとも呼ばれる最近人気のあるデコレーションをご紹介。牛乳パックを使って一人ひと皿のケーキ風ちらし寿司を作ってみましょう。
用意するもの(3人分)
- ごはん 2合
- ちらし寿司の素
- 錦糸卵 適量
- きゅうり 適量
- いくら 適量
作り方
1.牛乳パックの底と上の三角の部分を切り取り、筒状になった部分を3等分に切る。
2.ご飯にちらし寿司の素をパッケージの説明に従って合わせる。
3.牛乳パックの内側を軽く水で濡らし、お皿の上に置く。
4.そこに2で作った酢飯を詰める。
5.そっと牛乳パックを外す。
6.四角く盛り付けられた酢飯の上に、錦糸卵、千切りにしたきゅうり、いくらをトッピングして完成。
一人ひと皿にしておけば、帰りの遅いパパも、みんなの食べ残し…のようなちらし寿司でなく、おしゃれでかわいい状態で食べることができますね。
小さなケーキも豪華な3段飾りに!手作りひな祭りケーキ
お祝いといえばやっぱりケーキ!お誕生日はケーキ屋さんで特別なケーキを買ったり、手作りするという家庭も多いかと思います。
ひな祭りは、子供と一緒にデコレーションを楽しんでみるのはいかがでしょう?
「作って食べる」楽しさもまた、子どもの成長にとって良い経験となりますよ。
スーパーなどでスポンジケーキだけの販売も見かけるようになった今日この頃。それを使ってひな祭りならではの、ひな壇デコレーションに挑戦してみましょう。
【 用意するもの(1ホール分) 】
- 市販のスポンジケーキ 1台
- 生クリーム 1パック
- いちご 適量
- バナナ 適量
- その他好きなフルーツ
- 雛人形の形をした砂糖菓子や桜橘のデコレーション
作り方
1.いちごやバナナなどをカットしておく(大きめがおすすめ)
2.生クリームは子供にも扱いやすいよう固めにホイップしておく
3.スポンジケーキを2等分の高さにスライスする(すでにされている場合も)
4.3で出来た2枚のスポンジのうち、一枚はそのまま、もう一枚を3分の2の位置で切り分ける。
①丸いケーキ②大きな半月型のケーキ③小さな半月型のケーキが出来上がります。
最後に全体にクリームを塗り、お雛様などデコレーションすれば完成。
女の子の憧れのひな壇飾り。ケーキで作れば、写真栄えもしていい思い出になること間違いなしですよ!
ちょっとの気使いでお店みたい!折り紙のお箸置き
テーブルコーディネイトにもちょっと手を加えたいな…はたまた今年はごはんやスイーツを手作りする余裕もない~!というママにはお箸置きで日本らしい情緒を出してみるのがおすすめ。
1枚の折り紙を4等分にして折ると、とても可愛らしいアクセントになりますよ。
- 鶴
- チューリップ
- 蝶々
- 風船
簡単なもので十分。童心に返って子供と一緒に折るのも楽しいですね。むしろ保育園や幼稚園でいつも作っている子供の方に教えられることもあるかもしれません。
お箸置きとして使ったり、お皿やテーブルにチョコンと飾れば、たちまちいつもと一味違った食卓に見違えますよ。
大勢でも、パパママだけでも…子供にとってワクワク楽しい一日にしよう
初節句の時は色々と準備して楽しみにしていたものの、何年も繰り返していると、逆に何をしたらいいのかわからなくなってしまうことも…
大勢で祝うにしても、家族でこじんまりするにしても、そこにいるみんなと、主役である子供たちが笑顔で楽しく過ごせる一日にしてくださいね。
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