立ち会い出産する?しない?夫婦間でしっかりと話し合うポイント
赤ちゃんが生まれる瞬間を、旦那さんと一緒に分かち合うか否か。『立ち会い出産』をしようかどうしようか迷っているママはいると思います。>
気持ちでは、パパと一緒に感動したい!と思う反面、口コミなどで立ち会い出産して後悔した…という声もあがっているので、迷いどころですよね。
『立ち会い出産』が家族の絆を深められる貴重な時間となるのか、はたまた台無しになってしまうものなのか…。
立ち会い出産をするかしないかについて、どう夫婦で話し合っていけばいいのかなどについて考えてみてください。
この記事の目次
意外と少ない!?立ち会い出産を選択した夫婦は全体の約半数!
近年よく聞く立ち会い出産というスタイルですが、実際にするかしないかは、やはり妊娠・分娩時の経過によってや、夫婦の意思が大きく関わり二分しているのです。
旦那さんが命の誕生に立ち会うスタイルは、昔から大切にされ自然なことだった!
立ち会い出産というスタイルが日本で言われ始めたのは、50年ほど前のようです。
それ以前はというと、私たちのおばあちゃん世代などは、自宅で出産をすることが多かったというのは有名な話ですよね。
病院で出産することが主流となった私たちのお母さん世代では、立ち会い出産はまだ少なかったようですが、これは、今ほど立ち会い出産を受け入れている病院が少なかったようですね。
旦那さんが希望するか云々以前の制度の問題でした。
しかしこの頃も、産声が上がるとすぐに廊下で待っていた旦那さんが分娩室に呼ばれ、我が子を抱き奥さんに感謝と愛情を伝えることはできていたのですね。
立ち会うかどうかが選択できるようになった現代は、希望しない夫婦も多い!?
もちろん、ハイリスクであったり、帝王切開での出産であったり(一部の病院では帝王切開での出産の際にも立ち会い出産にすることが可能なようですが)、病院の方針などで、立ち会い出産が不可能なケースもあります。
ただ、年々、立ち会い出産を積極的に受け入れて行こうという方針の病院は増えているようです。
しかし、そうのような厳しい条件もなく、産婦本人の希望や家族との話し合いで立ち会い出産をするかを決めることができる境遇にある場合でも、立ち会い出産をした夫婦は、実際には約半数のようです。
また、旦那さんではなく実母に立ち会ってもらうことを選んだ産婦もいます。
そこには、夫婦としての考え方や方向性、旦那さん自身の気質や日頃の振る舞いなども影響しているように感じられます。
旦那さんが立ち会い出産の際にできることは「奥さんを支えること!」
立ち会い出産の際の、旦那さんのすることについて、どのようなイメージをお持ちでしょうか?
旦那さんは奥さんと共に病院に行き(または連絡を受けて仕事場から一人で病院に向かい)、奥さんの背中や腰をさすったり、水を飲ませてあげたり、そして赤ちゃんの誕生の瞬間には手を握ったり声をかけたりといった感じか思います。
なんだか、実際おこなうことだけを見てみると、特にできることもないような、ものすごく脇役のような、そんなイメージを持ってしまうかもしれませんが…。
それで良いのです!旦那さんが、奥さんと生まれてくる赤ちゃんのために、そこにいて奥さんを支えてあげることが重要なのです!
旦那さんに知っておいてほしい!妊娠・出産のリアル
出産は、普通分娩で自然な陣痛を待っている場合でも、奥さんの体力やおなかの赤ちゃんが限界を迎える前に医療行為に切り替わる場合がほとんどです。
ゆえに、立ち会い出産自体の旦那さんの踏ん張り時は、長くとも2~3日程度でしょう。
つわり、食事や行動の制限、大きくなったお腹を支えながらの不自由な生活、動機や息切れ、たくさんの不安感など、十月十日体も心も大変な思いをしてきてからの、そこから待ったなしの集大成の2~3日なのです。
もちろん、なかには、お産の進行がとてもスムーズで、痛みも少なく数分~数時間で赤ちゃんが生まれるという、いわゆるスーパー安産というケースもあるでしょう。
また、分娩方法が無痛分娩や帝王切開で、テレビなどで見る壮絶な出産シーンとは少し違って見えるということもあります。
命を懸けて夫婦二人の子どもを産む奥さんに、旦那さんの気もちが届けられる!
旦那さんは、奥さんが妊娠中の十月十日の気持ちや体調、そして出産時のあの激痛をすべて理解することは、もちろん物理的にも不可能です。
それでも「わかろうとしよう」、何より「サポートしてあげよう」という姿勢があるか無いかは、きっちりと奥さんに、そして赤ちゃんにも伝わっていますよ。
立ち会い出産は、男性である旦那さんが、奥さんの妊娠・出産、そして新しい命の誕生をリアルに感じられることができる最大のチャンスなのです。
経験したことがなくても、立ち会い出産がどんなものなのかは、ある程度想像がつく方も多いと思います。
立ち会い出産を経験した際に、旦那さんに対して、先輩ママたちが嬉しく感じた言動、がっかりした言動を紹介します。
立ち会い出産どうする?夫婦でよく話し合い両親学級などにも参加して!
立ち会い出産には、感動やその後の育児や夫婦関係へのメリットもたくさんあります。
立ち会い出産の良さ・素晴らしさについて伝えている産婦人科や本やインターネットサイトなどもたくさんあり、きっとプレパパ・ママの方々は何度も耳や目にされていることでしょう。
しかし、>実際に立ち会い出産ができる環境が整っている場合でも、立ち会い出産を経験した夫婦は約半数です。
なぜ、半数の夫婦は立ち会い出産をしなかったのでしょうか。アンケート結果は以下の通りです。(医療による理由は除いています。)
- 奥さんの希望
- 旦那さんの希望
- 恥ずかしかったため・旦那さんの仕事の都合
奥さんが希望しない(恥ずかしいという理由以外)ケースも多いのですね。
立ち会い出産をしないのは、血が苦手であったり、仕事で忙しい旦那さんのことを考えたり、出産は女性の神聖な場であるという思いであったり、理由はさまざまだとは思います。
しかし、立ち会い出産をするかしないかを考え決める前に、ぜひ、夫婦でしておいてほしいことがあります。
両親学級に参加をしてみよう!
奥さんの妊娠がわかり、役所での手続きや産婦人科の受診を進めていくと、住んでいる自治体や産婦人科で、“両親学級”の案内を見聞きする機会が来ます。
両親学級では、夫婦で妊娠・出産について考えたり、一足早く育児の実践的な練習を経験できたり、この先の妊娠生活~育児生活までのことを夫婦で学び考えることができます。
病院や自治体によって内容はさまざまですが、夫婦での育児参加の在り方を考え模擬体験をする教室であることに変わりはなく、出産・育児の良い予習の機会になります。
また、このような場にいかないとなかなかできない旦那さんならではの悩みの相談や共有もできる貴重な場となることに間違いはないでしょう。
直接自分のことではないから…と出産情報誌などでの情報収集や予習にためらう旦那さんも、両親学級にはぜひ参加してみてください。
参加しリアルな現場(助産師さんなど)からの指導を受けると、妊娠の大変さについて考え直したり、奥さんの出産時や育児の際に自分ができることを考えようと意欲的になる場合も多いようです。
立ち会い出産をしてもしなくても、旦那さんがパパになることに変わりはありません。出産時にそばにいなくとも、それまで奥さんをサポートする方法を知ることは大切です。
また、奥さんと赤ちゃんが退院をした際、そこで旦那さんが何も知らないとなると、家の中はパニックですよ!奥さんは出産や授乳で体にかなりのダメージを受けています。
実際に出産する予定の産婦人科の両親学級に参加をすると、その病院の立ち会い出産について知ったり質問をすることもできます。
実際に立ち会い出産をするかしないかに関わらず、必要な情報は自らどんどん吸収をしに行きましょう!
話し合いや結論を出すのは、それからでも遅くありません。
感情的にならずに、お互いの気もちをしっかり確認し合う機会を作ろう!
立ち会い出産をするかしないか、夫婦で意見が合っていればさほど問題がないのですが、お互いの意見が分かれてしまった際、両者がどうしても感情的になり、大きなもめごととなってしまう場合も少なくありません。
奥さん側は「自分のことや赤ちゃんのことを考えてくれない」、旦那さん側は「仕事だから仕方がない」「自分の考え方に合わず無理強いされるのが嫌だ」などといった主張となることが多いです。
まずは、話し合う時間を設け、きちんと(何かをしながらではなく)向き合って、順番に自分の考えや願望を述べる時間を作りましょう。
生まれてくる子どものことを真剣に話し合う時間はとても大切なものですが、旦那さんは奥さんに比べ、まだ生まれてきていない子どもへの我が子という実感が少なく、仕事で疲れていたりと話し合いに消極的なこともあるでしょう。
しかし、立ち会い出産について意見が分かれた場合、これは我が子についてのはじめてのきちんとした話し合いとなるのではないでしょうか。
我が子をどのように迎えるのか、お互いどんなことができるかできないか、とても大切な話し合いです。
けんかになるのが嫌だから、面倒だから、と話し合いを避けたがっていても、出産の日は必ずやってきます。
一度で完結しなくとも、話し合いが少しでもできれば前進です!
お互いの譲れない部分、つらい部分を理解しよう!
夫婦が共に、「立ち会い出産をしたいけれど、その際に悩みがある…」という場合には、恥ずかしがらずに事前にきちんと共有しておくようにしましょう。
実際に出産が始まってからでは、陣痛中の奥さんにはゆとりをもって考えたり話し合ったりすることはもちろんできません。
後悔をしないためにも、お互いの譲れない部分やつらい部分について事前に話し合っておくことは大切です。
たとえば、奥さんは旦那さんにそばにいて欲しい希望はあるものの、狂乱や排泄や嘔吐などのシーンを見られたくないという場合も多いです。
出産は、どんな風に進むかどんなことが起こるか、その時になるまでもちろんわかりませんが、奥さんが「退室して」と言ったり合図を出した際には、旦那さんは一時的にその場から離れるというのも、奥さんへの配慮ではないでしょうか。
しかし、どうしてもダメな場合は、「陣痛中は立ち会うけれど、生まれそうになったら(ドキドキした感情を逸らすためにも)一歩離れてビデオ撮影に専念する」など旦那さん自身が自分のできる範囲の提案をしてみるのも良いでしょう。
血が苦手、ということをあらかじめ奥さんに伝えておくか黙っておくかだけでも、奥さんの出産時の不安感はきっと変わってきます。
また、筆者の出産した病院がそうだったのですが、陣痛中は2人まで(または数人)付き添えるが、分娩時の立ち会いは1人だけ、という病院もあります。衛生面や、医療スタッフ、物品などが増えることからでしょう。
筆者は実母と旦那さんに付き添ってもらっていて、立ち会いは旦那さん、と3人で話し合って事前に決めていたので、分娩時にはスムーズに実母が退室してくれ、無事旦那さんの立ち会い出産ができたのですが…。
なかには、付き添いの方の役割分担や話し合いがしっかりできておらず、直前まで何時間も腰をさすっていた実母が退室を迫られた際、「横で何もせず見ていただけの旦那さんには任せられない!」と反論。
出産現場という修羅場でもう一つの修羅場が起こってしまった…という一家の例もあったようです…。
サポートを受けるのは実の娘(妹)である奥さんですが、我が子の誕生のために奥さんのサポートをお願いすることは、マナーでもあり旦那さんの役割でもあるのです。
誰が行くのか、このような場合はどうしたいか、してほしいか、など、事前に想定できることの話し合いはしっかりとしておきましょう。
また、詳しくは下に書きますが、立ち会い出産を希望する旦那さんはしっかりと仕事の調整もおこない、どうしても立ち会えない日などがあれば奥さんにも伝えておいた方が良いでしょう。
立ち会い出産をするかしないかは夫婦間でのしっかりとした話し合いで決めて!
夫婦さまざまな思いや事情もあるので、事前の話し合いでお互いの考えについて確認しておきましょう。
出産は一人ひとり違うので、予期せぬハプニングが起こることもあるかもしれません。
立ち会い出産のメリットデメリットを知り、事前準備や当日の流れなども踏まえて、するかしないかをしっかりと決めてくださいね。
▼立ち会い出産のメリットについてはコチラも参考にしてみて!
▼立ち会い出産で後悔した理由についてはコチラも参考にしてみて!
▼立ち会い出産に臨む際の”夫”の心構えや準備についてはコチラも参考にしてみて!
▼立ち会い出産時の夫のサポート方法の詳細についてはコチラも参考にしてみて!
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