【2歳児向き】簡単な料理のお手伝い術で何でもやりたいを楽しく解消

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2017/12/25

2歳児の料理の手伝いの画像

赤ちゃんから幼児へと成長し、毎日見ているママの行動がとっても気になる2歳頃の子供は、家事・なかでもお料理には興味津々ですよね!

おままごとでは飽きたらず「本物の料理をしたい/手伝いたい」と願っている子も多いです。しかし、「気持ちは嬉しいしやらせてあげたいけれど、料理は難しいし台所は危険が多いし…」とママも悩みどころですよね。

できるだけリスクを減らし、2歳児の力と意欲を発揮して楽しい台所のお手伝いにつなげるポイントや方法を紹介します。

2歳の子供に料理のお手伝いをさせたいなら4つの点を注意して!

子供は2歳頃にもなると、家庭や保育園でおままごとを経験し、ママの真似をして焼いたり盛り付けたりという「お料理のイメージ」を持っています。

しかし、実際にお手伝いをするとなると、ママは子供を思ってこそ「台所は危ない」「すべてを手伝ってもらえるわけではない」ということを伝える必要もあるかと思います。

まずはママ自身が、「子供が料理のお手伝いを安全にでき、満足感を高められるよう対策したいこと」について考えてみましょう。

2歳児の台所のお手伝いで特に注意をしたいリスクや不安点と、回避するためにどのような点に気をつければよいかについて紹介します。

  • 怪我
  • 火傷
  • 菌・アレルギー
  • 上手にできた・自分でできた、という満足感

この4つの点に注意をして、楽しいお手伝いにつなげましょう!

1.まだまだ器具には要注意!「怪我」をさせないポイント

手先が器用になり、言葉も大分理解できるよう成長してきた2歳児ですが、やはりまだまだ刃物や割れ物の取り扱いはやめておくか細心の注意が必要な年齢です。

「少しの怪我も経験」という捉え方もできますが、包丁等は一歩間違えると大事故につながりますし、物心がついてきているゆえに、その痛い経験がトラウマになってしまう場合もあります。

料理を手伝ってもらう際には、以下のような工夫で怪我のリスクを回避することができます。

  • 切る作業はしない/予め材料をママが切っておく
  • 切る作業をしたい場合には、やわらかい食材を、刃物以外のもので切る
  • 子供が使用する調理器具や食具は、割れにくい素材のもの(プラスチック等)を使う
  • 作業台にシリコンマットを敷く等、台上のものや作業中のものが滑り落ちない工夫をする

おすすめのアイテム等は後述しますが、簡単に述べると「日々の料理の危ない工程は下準備としてやっておく」・「お手伝いの日は子供と一緒にできる簡単レシピにしておく」という方法がおすすめです。

2.「火傷」にも注意!火や熱湯を使わないお手伝いを!

切り傷等の怪我同様、火傷にも注意が必要です。

日々の料理ではほとんどのもので一度はどこかで火や湯・電子レンジ等“熱い”ものを使うかと思いますが、これらはまだ2歳の子供には扱いが難しい(リスクが高い)行程です。

  • 下準備を子供に手伝ってもらい、仕上げ(炒める等)はママがする
  • 湯せんや調理工程でお湯を使う場合には、45℃程度までのお湯で可の場合のみ手伝わせる
  • 盛り付けや配膳を任せる際は、料理のあら熱を取っておく(おむすび等も)

どうしても「アツアツのをやりたい」と子供がせがむ場合には、十分に注意をしたうえで、以下のように直火以外のものから少しずつ慣らせていくと良いと思います。

小さめのホットプレート ・予め焼いておいた小ぶりなお好み焼きやホットケーキを返す
・細切りした野菜等をトングで炒める(ソーセージ等食材や油が跳ねやすいものは避ける)
たこ焼き器 ・予め焼いておくか、焼けつつあるたこ焼きを一緒にひっくり返す
・ホットケーキミックスや卵等を流し込んでも円形の一品ができるので代用可
電子レンジやトースター 必要に応じてボタンを押させてあげる(ただし覚えて勝手に触らないようには要注意)

工夫しながら取り入れてみてくださいね。

3.「アレルギー」がある子や「菌」には特に注意!生ものの扱いには気をつけよう

子供は、手を口にやる・肌や気管が未熟で弱い・弱い菌でも食中毒や、新たなアレルギーが起こる等の可能性もあります。

お手伝いに用いる食材や調理工程にもリスクが無いかを慎重にチェックして、以下のような配慮をしてあげてくださいね。

  • 肉や魚等生ものは基本的に触らせない
  • (餃子を包む等)多少触れる際にはスプーンで取り分ける等をする
  • 口にしたことのない食材には触らせない
  • 調理後は大人が手伝っていつもより丁寧に手を洗う

念のためではありますが、2歳児のお手伝いでは、「体験」も大切ですがまだまだ慎重に体への影響も考えてあげましょう。

特に、アレルギーに対してはリスクは最大限排除してあげましょう!

火を通した卵はOKな子でも、調理過程で生卵に触れたり舐めてしまう可能性もあります。芋類等は、調理後は大丈夫でも生を触るとかぶれてしまう場合もあります。

準備から片付けまで、やはり楽しいお手伝いには安全への配慮は必須です。

4.「満足感」を大切に!ダメ…を連発せず、できる仕事を頼んでみて!

このように、台所には危険がいっぱいです。

しかし、お手伝いは子供の自主性や可能性を伸ばしたり、集中力や協調性をアップさせる等たくさんの良い効果があります。何より子供が「やりたい」と興味を持っていますし、何でも「危ないからダメ」ばかりにはしたくないですよね。

そんな際には、すべてを否定するのではなく、できる部分だけを子供に任せてあげたり、ベースは準備をしておき子供に仕上げをさせてあげましょう。

子供が「上手にできた」・「自分でできた」と満足をしてくれることもありますよ!

一例ですが、危ない工程を除いて子供が「自分で作った」と満足感を得られる例です。

例:【野菜炒め】

  1. 野菜を洗う
  2. 野菜をちぎったり型抜き等をする(包丁が必要な野菜はママが切る)
  3. (炒め、味を調整し、あら熱を取る)
  4. 盛り付け、完成

カッコ( )内は、危ない・難しいのでママが一人で行う工程です。料理そのものを仕上げる大切な過程はほぼママが行うわけですが、ほとんどの工程で子供が主体的に関わることによって、子供にとっては「○○ちゃんが作った野菜炒め」となるのです!

もちろん、「助かったよ」「上手にできたね」「○○ちゃんの野菜炒めおいしいね」と大いに褒めてあげてくださいね!

達成感を持って取り組める!お手伝いのコツとお役立ち小物!

2歳の子供には、できるだけ安全で、でも成果が見えやすく楽しく取り組めるお手伝いをさせてあげたいですよね。

達成感を味わえる台所のお手伝いの具体例や、その際使えるお役立ち小物について紹介します。

  • 野菜を洗う・皮を剥く
  • 食材のカットをする
  • 盛り付けや取り分けをする
  • テーブルの準備をする・食器を運ぶ

自宅に常備してあるものや、100円ショップ等で入手できるものがほとんどです。適宜取り入れてみてくださいね。

【野菜を洗う・皮を剥く】お手伝いの初歩段階向き

身支度をして手を洗ったら、まずは野菜洗いから一緒にやってみてはいかがでしょうか。刃物も火も使わず、安全な作業です!

また、理解度や器用さの加減を見て、野菜の皮むきにもチャレンジしてみても良いでしょう!

最適グッズの使い方を教えるコツ

このお手伝いで用意すると便利な、最適グッズと使い方を教えるコツについて紹介します。

ザル・ボウル
子供との野菜洗いでは、ザルとボウルを使いながら、ママの真似をさせてみたり、(芋等)土が落ちてきれいにいく様子を見せてあげると良いですね。

日頃は洗剤や高温水を用いての野菜洗いがお好みの場合も、子供にお手伝いをさせる際にはより子供にとって安全な洗い方がおすすめです。

さまざまな方法がありますが、お酢や重曹等を少し入れる程度にしておきましょう。

ピーラー・新聞紙
皮むきをお願いする際には、子供サイズの机に新聞紙を敷き、必ず無理のない姿勢&ママが手を添えて少しずつ挑戦させてあげましょう。

イモ等丸みをおびたものより、ニンジン等直線的な形状の野菜の方がスルッとむきやすいです。

キュウリ等はピーラーで薄く切りそのままアレンジすることもできるので、持ってむきやすい野菜をチョイスしながら楽しんでみてくださいね。

また、道具不要で“皮剥き”を楽しめる野菜や果物もありますね。(ミカン・バナナ・トウモロコシ等)

自分が洗ったり皮むきをした野菜や果物が食卓に並ぶだけでも子供は大満足です!

火を使い始めてバタバタする前のこの行程は、ママも心にゆとりを持って子供に寄り添えるので、「そろそろ何か一つお願いしてみようかな?」とこちらから働きかける際にもおすすめです!

【食材のカットをする】いきなり包丁は危ない…

食材のカットは、子供が「やりたい」と憧れるお手伝いの代表一種です。

しかし、小ぶりな包丁や子供用包丁等もありますが、慣れるまではいきなり包丁を使ってのお手伝いは、「まだ危ない」と思われるママも多いでしょう。

最適グッズの使い方を教えるコツ

実は身の回りにあるさまざまなグッズで、包丁代わりの作業や食材のカットをすることができるのです!

使用する食材やお子さんの様子を見ながら、適宜取り入れてみてくださいね。

シリコンやプラスチック製のスケッパー(スクレーパー)
お菓子作りやお皿の汚れ取り用のスケッパーやスクレーパーは、子供の手になじみやすい形状でかつ、やわらかいものを直線カットできるので包丁の代わりになります!

角が丸みをおびていて、万が一手を下に入れてしまっても怪我のリスクの低い、シリコンやプラスチック製のものを選んでみてくださいね。

豆腐・茹でたニンジン・チーズ・バナナ等をカットするのにおすすめです。

カットの仕方や手の添え方を少しずつ慣らしながら、子供用包丁に移行していきましょう。
クッキー用型抜き
クッキーの型抜きはもちろんのこと、チーズやハム、食パン等も楽しくくり抜いていけるアイテムです。

押さえる方(手のひら側)が加工され圧力がかかりにくくなっているものの方が安全です。調理小物としての型の他、粘土遊び用に市販されている型抜きが代用できる場合もあります!

生ニンジン等固いものは、スライサー等で薄切りにすることで子供でもくり抜くことができるようになりますが、カレー用等厚みが必要な場合には大人がやる方が安心です。

弱い力でもくり抜ける材料を選んであげてくださいね。

ゆで卵カッター
使い方も簡単で、きれいな形に切れるのでお手伝いにおすすめのカットアイテムです。

ゆで卵の他にも、フルーツ(イチゴやバナナ)・丸や角形のチーズ・かまぼこ等もカットできます。

ちぎる
カット用のグッズではありませんが、手でちぎるのも立派な調理工程です!

レタス・海苔・食パン・チーズ等、レシピやシーンに応じてちぎる作業も取り入れてみましょう。

感触を楽しんだり、一口分の大きさを考えたりと、手先や脳が刺激されるとともに、子供が自由に楽しめる作業ともなるのでおすすめです!

【盛り付け・取り分け】子供に達成感を味わってもらえる!

サラダ等の常温以下のものや、粗熱をとった料理は盛り付けをお願いしてみても良いでしょう。

盛り付けや取り分けは、料理を完成させ見栄えを決める大切な段階で、できた時の達成感もとても大きいですよ!

最適グッズの使い方を教えるコツ

まだまだ器用さに欠ける子供でも扱いやすいグッズを用意し、ママがサポートをすることで、完成度も満足感もぐっと高まります!

以下のようなグッズを用いるのがおすすめです。

  • ミニおたま・ミニトング…小さな手になじむサイズのものがおすすめです
  • 大きめのお皿…自由に盛り付けを楽しんだり、大半をこぼしてしまうのを防げます
  • 刻み海苔・パセリ・ふりかけ等…料理によりますが、上からふりかけ見た目もグレードアップさせましょう!
お手伝いに慣れてきたら、家族の人数分のお皿にサラダを分してもらう等、考えながら楽しめるお手伝いも増やしてあげたいですね!

【テーブル準備・食器運び】簡単だけれど奥が深い!マナー習得にも役立つ!

最後は、食事の準備のお手伝いです。

テーブル拭きや食器運びは、作業自体は単純ですが、手先の発達やマナーを習得させるのにも一役買ってくれるお手伝いです。(絞る・配る・揃える等)

テーブル拭きは、食事の前後両方にお手伝いをお願いしてみても良いですね。

食器選びのポイントやコツ

2歳の子供に食器を運んでもらう際には、以下のような食器や方法からお願いをすることで、安全に自信をつけていくことができるでしょう。

  • 割れにくく軽い素材(プラスチック等)
  • 空のお皿やコップ
  • 少しずつ(1~2枚ずつ)
  • (慣れてきて配膳済みの食器を頼む場合には)こぼれれにくいもの(汁物等は不適)、運ぶ際や万が一こぼれても火傷のリスクが無いもの
  • 割れ物や大皿等を運びたがる場合には、大人が手を添えて「一緒に」というスタンスで

「台所のお手伝い=料理を作る」という認識の子供も多く、それをやりたがるのは良いことだし気持ちは大切にしてあげたいですよね。

しかし、「準備~片付けまでも大切な台所のお仕事」ということも少しずつ教えてあげましょう!

2歳は、炊事に限らず、少しずつものごとの流れや繋がりも意識して日常生活にメリハリをつけていきたい発達段階です!

子供と簡単に作れる!「発酵いらずの簡単パン」

粘土遊びが大好きな子供は、捏ねたり、丸めたりすることがとても上手です。材料はジップロックに入れて混ぜますので、汚れる心配もありません。

ホットケーキミックスを使えば発酵なしで、ほんのり甘くて美味しいパンが、簡単にできますよ。

  • ホットケーキミックス…1袋(200g)
  • 牛乳…90cぐらい
  • 薄力粉…少々
  1. ジップロックに、ホットケーキミックスと牛乳を入れて、空気を抜いてからしっかりと口を閉めます。
  2. 牛乳とミックスがまんべんなく混ざるように、捏ねます。
  3. 生地が硬ければ牛乳を少し足し、逆にべたつくようでしたら、薄力粉を少し足しましょう。
  4. 出来上がった生地を袋から取り出し、好きな形に成形していきます。
  5. 180度に予熱したーブンで25分ほど焼いたら完成です。

市販のホットケーキミックスは、だいたい1袋が200g入りですので、計量する必要がないので便利です。難しい作業がないので、基本的にはすべて子供にやらせてあげましょう。

ママは、牛乳を計量したり、材料を入れやすいようにジップロックに手を添える程度にします。

オーブンから焼きあがったパンを取り出す際は必ずママが行いましょう。また、焼きあがったばかりのパンは大変熱いので、子供が火傷しないように気をつけてください。

簡単混ぜるだけ「ぐるぐる卵」卵料理は王道

アレルギーのない子供でしたら、卵を使った料理もおすすめです。卵を割ることはまだ難しいですが、箸を使ってかき混ぜることも大好きですので、ぜひこちらも子供と一緒に作ってみてください。

  • 卵…3個
  • めんつゆ…少々
  • 油…少々
  1. ボールに、卵を割り入れます。
  2. めんつゆを入れます。(子供の味覚に配慮して薄味にしましょう。大人は食べる前にお好みで味を足してください)
  3. 箸でかき混ぜます。
  4. 熱したフライパンに油をしきます。
  5. フライパンに卵液を一度にすべて、そっと流しいれます。
  6. 卵がふつふつと焼けてきたら、箸でぐるぐるとかき混ぜます。
  7. ほろほろと細かくなったら、できあがりです。

上記の工程の中で、1.2.4はママが行い、他は子供にやらせてあげましょう。

ボールの中の卵を混ぜる際は、泡立てないよう、「底から箸を離さずに、ゆっくりと」がポイントです。

また、フライパンの中でかき混ぜる際には卵が飛び散らないように、「大きく、ゆっくりね」と側で声をかけてあげると、子供は慎重になり、その通りにできるものです。

また、箸は先が尖っていて危険ですし、フライパンも熱いので火傷をしないよう十分に注意しましょう。

自分で作ったメニューは、喜んでよく食べます。自分でできた嬉しさも一緒に味わうことで、食育にもつながります。

興味のあることから少しずつ!楽しい台所のお手伝いは食育にも繋がる!

子供が日頃「どんなことをよく見て興味があるか」・「どこまでできそうか」を考えながら、お手伝いを取り入れてみてくださいね。

いずれは準備~片付けまで、できる限りさまざまなお手伝いをお願いしたいところですが、やはり最初は楽しく取り組めるところから、声をかけてあげると良いでしょう。

2歳頃はイヤイヤ期でお手伝いに関心を持たせること自体が大変な場合もありますし、すぐにやる気や成果が出ることの方が稀です。

しかし、お手伝いをすると家族が喜んでくれる。少しずつ上達してできることが増える。このような経験は、子供にとってとても嬉しいものです!

また、食材を見て触れることで、食への関心や理解が深まります。自分も作業に加わることで、愛着が湧き克服できる食材も出てくるでしょう!

台所のお手伝いは、このように心身の発達にも食育にも繋がっていくのですね!

親子で楽しみながら、子供の関心のある作業から一緒に取り組んでみてくださいね。
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