子供が突発性発疹にかかったら…基本の症状とお家での過ごし方

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2018/11/02

ママからの免疫が切れる生後半年から2歳頃に多い突発性発疹。ほとんどの赤ちゃんが1度は経験します。

前兆もなく突然の発熱…咳も鼻水もない場合は突発性発疹の可能性があります!高熱が出るのでびっくりしますが知識があれば怖くない病気です。

生まれて初めての発熱になることも多いので、大人たちは慣れない看病に大慌て!なんてことにもなりがちです。きちんと知識を身につけておけば落ち着いて対応できますよ。

赤ちゃんが発熱したときに困らないように突発性発疹の基本的な情報や病気の経過、お家での過ごし方をまとめました。

突発性発疹の基本情報。みんなかかる病気って本当?

突発性発疹とは主にヒトヘルペスウイルス6型、またはヒトヘルペスウイルス7型に感染することで起こります。生後6か月から2歳までの間に感染することがほとんどです。

このウイルスは4歳以上のほとんどの日本人が保持しているといわれる一般的なウイルスで1度感染すると抗体ができるので2度目の感染はありません。

大人と生活していればほぼ感染するといっていいウイルスで、唾液が主な感染経路です。赤ちゃんがこのウイルスに感染し突発性発疹にかかった時にはどのような症状がでるのでしょうか。

突発性発疹の主な症状
  • 突然39度くらいの高熱が出て、3~4日続くきます。
  • 熱が下がるとともに全身に赤い発疹が出てきます。かゆみはほとんどありません。
  • 発疹は3~4日で治まります。発疹が消えれば完治です。

予防はできる?通院のタイミングと治療法

突発性発疹には残念ながら予防接種はありません。感染してもほとんど重症になるようなこともないため自宅で安静に過ごすことになります。

熱があまりに高く辛そうな場合は解熱剤で対症療法が取られることがありますが、発熱していても食欲があり元気な場合は解熱剤を使う必要もありません。

しかし突発性発疹は風邪に似た症状が出ることがあったり、他の発疹の出る病気である麻疹(はしか)や水疱瘡の場合もあるため発熱した時点で一度病院にかかるのが安心です。

同じような症状でで病院にかかった時に突発性発疹の可能性がなくなるので早く原因を突き止められることもあります。

病院に行く場合は下記のような症状がなく元気であれば日中の診療時間内に受診するようにしましょう。

こんな時はすぐに病院へ!
  • ぐったりとして辛そうな時
  • 呼吸が苦しそうな時
  • 耳を気にして触っていたり痛いようなしぐさをしている時
  • 呼んでも反応が鈍く、ぼーっとしているように見える時
  • 首が硬直している時
  • 嘔吐がある場合
  • 痙攣がある場合

病院に行くべきか困ったら各都道府県が実施しているこども医療でんわ相談に電話し、判断を仰ぎましょう。小児科医師や看護師からアドバイスを受けられます。

知っておけば安心!起こりうる合併症

突発性発疹は重症化する病気ではありませんが、合併症を引き起こすこともあります。代表的な合併症としては熱性けいれんがあり、10~15%に起こります。

初めてけいれんを起こした場合はびっくりしてしまい慌てて病院に行ったり救急車を呼ぼうか迷うこともありますが、ほとんどは数分で自然に止まります。

基本的には脳に障害を起こすこともなく、ましてや命に関わるようなことはありません。一時的に呼吸は止まりますがけいれんが止まれば息を吹き返し、意識も取り戻します。

熱性けいれんの症状
主に2歳以下の子供におこり、38度以上の熱が急に出たときにけいれんが起き意識を失います。

  • 両方の手足が硬く突っ張り、両手両足をガクガクと震わせる
  • 黒目が上に上がり白目をむき、唇が紫色に変わることもある
  • 意識がなく、名前を呼んでも反応がない
  • ほとんどの場合2~3分でおさまる
熱性けいれんを起こしたときは
まず大切なのはそばにいる大人が落ち着くことです。必ずけいれんは止まるし、けいれんで死ぬことはないので頑張りましょう!

  • まずは赤ちゃんを楽な姿勢にし、吐いたものがのどに詰まらないように顔を横に向ける
  • けいれんが何秒続いたのか計る
  • けいれんの強さや目の向きに左右差があるか、体の一部だけにけいれんが起こっていないか確認する

熱性けいれんは長くても10分くらいで治まり、全身にけいれんが出るのでそれ以外の場合やけいれんを繰り返す場合は他の病気が疑われます。

髄膜炎や脳炎の始まりの症状だったり、てんかんの可能性があるので必ず医師に相談しましょう。

突発性発疹になったらどう過ごす?発疹が出たら外出OK!

突発性発疹には治療法がないため自宅で過ごしながら症状がおさまるのを待つことになります。お家での過ごし方で気を付けたいポイントや外出できるかどうかの判断基準を確認しておきましょう。

熱があっても元気いっぱい!発疹が出るまでのお家での過ごし方

突発性発疹の特徴として発熱していても比較的元気な子が多いようです。高熱が続いても赤ちゃんが辛そうでなければ自宅で様子を見ましょう。

体温調節と服装
熱の出始めは手足が冷え、震えることもあるので体を温めてあげましょう。熱が上がりきると布団を蹴飛ばしたり転がり出てしまうようになります。そうなると暑さを感じているので薄着にしてあげると過ごしやすくなります。

服装の目安は普段と同じか1枚少なめに。厚着したり布団のかけ過ぎは体温を上昇させてしまったり、汗のかき過ぎで脱水症状を起こすこともあるので注意が必要です!
食事と水分の取り方
嘔吐や下痢などがなく、食欲があれば普段食べなれたものでOK。なるべく消化の良いものがオススメです。

皮膚や呼気からも水分が失われるのでこまめに水分補給をしましょう!母乳やミルクは欲しがるだけ飲ませて大丈夫です。
お風呂の入り方
高い熱が出ている時は元気でも体力を消耗してしまうのでお風呂はお休みしましょう。37.5℃くらいの微熱で本人が元気な時は短時間の入浴なら可能です。

お風呂に入れない時はタオルで身体を拭いてあげたり、座浴でおしりを洗って清潔にしてあげるといいでしょう。

病院に行くと解熱剤を処方されることもありますが、機嫌が良ければ無理に使う必要はありません。

38.5℃以上の高熱でぐったりしていたり、食欲がなく水分が取れていないことが解熱剤使用の目安になります。

発疹が出たら不機嫌病の本領発揮…協力して乗り切ろう!

熱が下がり全身に発疹が出ると治ってきた証拠です。食事は水分不足に気を付けながら食べられるものを、お風呂は発疹が出た次の日から再開できます。

一安心…と思いたいとことですが、突発性発疹の本番はここからと言っても過言ではありません。

ほとんどの赤ちゃんが発疹が出ると同時に機嫌が悪くなり手に負えない状況になるようで、調べてみるとあちこちからパパママの悲鳴が…そのため突発性発疹は別名不機嫌病とも言われています。

不機嫌になる理由は分かっておらず治療できるようなものでもないので、発疹が引いて機嫌が直るのを待つしかありません。

娘は1歳4ヵ月でかかったのですが、常におっぱいを要求しだっこを断ろうものなら床に突っ伏して泣き叫び、出先では暴れまわり…追加で夜中の授乳も復活。とてもじゃないですが一人で対応することはできなかったと思います。

パパママはもちろん協力してくれる人がいるならどんどん頼ることをおすすめします。日中ママ一人で見ることになるのなら、夜はパパに協力をお願いしたいところです。

一緒に遊んでくれる人がいたり好きなDVDを見せるなど気がそれるようなことをするとぐずりがマシになることもあるようです。発疹が引くまでの数日なのでなんとか乗り切りましょう!

突発性発疹になったら保育園には行ける?登園のタイミングと注意点

高熱が出ている間は当然保育園はお休みになりますが、いつから登園できるのでしょうか。

厚生労働省のガイドラインによると「解熱後1日以上経過して全身症状が良い」ことが目安になっています。

ヒトヘルペスウイルスは感染力が弱く伝染病の扱いではないので保育園で流行することはありません。

保育園によって登園できる条件が違ったり、復帰する際には治癒証明が必要な場合もありますので必ず保育園に確認しておきましょう。

最初の試練!終わりは来るから頑張りすぎないで

突発性発疹は赤ちゃんが初めて体調を崩しパパママが看病を体験する病気になることが多いので最初の試練ともいわれます。

それなのに40度近い高熱を出したり、今までにないほど不機嫌になったりと戸惑うことばかりです。

看病中は家事もまともにできなかったり眠れなかったり、もう嫌!と言いたくなってしまうこともあると思います。

でもそんな状況はいつまでも続かないので大丈夫です!発疹が引けば次第に期限は直っていくし、病気にかかる前のようにちゃんと戻っていきますので安心してください。

大変なときは家事なんてできる範囲で十分だし、ごはんは買ってきたっていい。助けて!って泣きついたっていいんです。甘えたいお子さんとの時間を大事にしてあげてくださいね。

パパママもボロボロになると思いますが、治った後あの時は大変だったね~なんて話せる思い出になっていたら素敵ですね。

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