完全ミルク育児のコツを知ろう!赤ちゃんが泣き止まない別の理由があるかも
おっぱい飲んでねんねして。これが赤ちゃんの自然体。お母さんは赤ちゃんに対してこんなふうに考えがちですよね。でも、現実はそうも行きません。
ミルクを十分に飲んだのにちっとも泣き止まない!という赤ちゃんは意外にたくさんいるのではないでしょうか。
特に母乳育児と比べて、完全ミルク育児の赤ちゃんの中には、ミルクを飲んだのに泣き止まない、またはもっと激しく泣くということがよくあります。
赤ちゃんなのだからお腹いっぱいになったら眠るんじゃないの?どうやったら寝てくれるの?対応に悩んでいるお母さんのために、泣き止まない赤ちゃんの原因と対処法をミルクでの育児という見方から考えていきましょう。
ミルクを飲んでも泣き止まない赤ちゃん…原因は主に3つ考えられる
ミルク育児の赤ちゃんは一回のミルクを飲む量がはっきり分かっていますよね。それに月齢ごとの目安というものもありますから毎日どのくらい飲めばいいのかも確認しておくことができます。
でも、きちんとした量のミルクを作っているつもりでも、飲んだ後赤ちゃんが泣いてしまう。いったいどうして?その時赤ちゃんの心と身体はどのようになっているのでしょうか。何を訴えているのでしょうか。
赤ちゃんが泣き止まない原因として、主に次の3つが考えられます。
- 1.お腹が空いているのではなくお腹がいっぱいなのかも
- 2.発育が盛んで不快感があるのかも
- 3.お口に当たる乳首の「刺激」が欲しいのかも
1.「お腹がいっぱい」で赤ちゃんが泣きやまない!?
実は赤ちゃんはお腹がいっぱいでも苦しいのです。お腹がすいている時と同様に、お腹がいっぱいになり過ぎていてもそれが原因となって泣き止まないということもあるのです。
ミルクを飲み終わったあともずっと泣き続けて落ち着かないと、お母さんは「まだお腹が空いているのかな、もっと欲しいのかな?」と考えてしまいます。
確かに、お腹が空いたら泣いて訴えるのは、赤ちゃんの大切な表現方法ですよね。でも泣いているからと言って必ずお腹が空いているとも限らないものなのです。
与えられただけ飲んでしまい結果飲みすぎに
生まれたばかりの赤ちゃんは、まだ脳にある満腹中枢がよく働いていません。ですから満腹になったらミルクを飲むのをやめる、ということが難しく、ミルクを与えられたら与えられた分だけどんどん飲んでしまうものなのです。
その結果お腹がいっぱいになって苦しがっているのですね。
お腹がいっぱいになって苦しくて泣いているのに、もっとミルクを飲ませようとしたら当然赤ちゃんはもっと苦しくなるでしょう。ミルクを飲んでも泣き止まない。その裏にはミルクの飲みすぎという原因が隠れているのかもしれませんよ。
もし、一日の内で飲んだミルクを吐き戻してしまうの回数が多い、便秘や下痢が続いているなどの症状も見られたら、特に飲みすぎの危険性が大です。ミルクの量を少し減らすなどして調整してみてください。
吐き戻しの原因にはさまざまなものがありますが、飲みすぎてお腹が苦しいということも当然考えられます。
下痢や便秘の原因は赤ちゃんの腸が多すぎるミルクを受け止められなくて、消化不良を起こしているからかもしれません。
2.意外な原因!「身体が急に成長」体の不快感を訴えているのかも
吐き戻しや便秘などもなく、一回のミルクの量も月齢から言ってそれほど多いわけではなく適切な量飲んでいる。それでも泣き止まない。そんな場合もありますよね。
この場合は泣き止まない原因はミルクの飲む量ではないかもしれません。それよりも、身体の変化について行けなくて不快感を感じているのかもしれません。
毎日目まぐるしく変わっていく身体。赤ちゃんはつらいのかな?
、生まれたばかりから生後1年の赤ちゃんの体は第一次成長期とも言われる発育が盛んな時期にあります。これは思春期に訪れる第二次成長期と同じで、毎日身体が劇的に変化していく時期に当たっています。
赤ちゃんの身体の変化って毎日見つめているお母さんには自覚しづらいものですよね。でも当の赤ちゃんにしてみれば、身体の様子がどんどん変わっていくのに、その原因がなんなのか自分ではわかりません。
思い出してみてください。成長期のころって骨が急に伸びたりするので膝が痛かったりして辛いことがありましたよね。
それと同じことが赤ちゃんの体にも起こっていると考えてみてください。あちこちのびたり大きくなっていったりしているのだから不快感も相当あるはずです。
ですからどうしても精神的に不安定になってしまうのです。毎日の身体の変化が不快感につながってしまうので、他の表現のしようがない赤ちゃんは毎日激しく泣いてしまうのでしょう。
どうしても泣き止んでくれない!そんな時には離れてママは休憩を!
身体の不快感が原因で泣いている赤ちゃん。こんな場合はいくらミルクを飲ませてみても泣き止んではくれません。赤ちゃんも大変なのですが、お母さんも耐えるしかないという状態なのですね。
ミルクも足りていて、吐き戻しや便秘もなく。いくらあやしても泣き止まないという場合には、お母さんが赤ちゃんから少しでも離れて休憩するという方法が一番です。
こういう時の赤ちゃんを絶対に泣き止ませられるという方法はなかなかありません。むしろ、泣いている赤ちゃんのお世話をするためにお母さんがへとへとになってしまうことを防ぐことの方が重要になってくるでしょう。
3.ミルクではなく、お口にあたる「乳首の刺激」が欲しい!?
哺乳瓶でミルクをあげた後に、赤ちゃんが名残惜しそうに乳首をちゅうちゅうくわえたがっていることってありませんか。これはもっと飲みたい合図のように見えてしまいます。でも本当にそうなのでしょうか。
心の発達の一番目「口唇期」唇などへの刺激で安心や心地よさを感じている!
生後すぐから満1歳ごろまでの赤ちゃんは、口唇期と呼ばれる時期に当たると言われています。この口唇期というのは、赤ちゃんの精神の発達を段階的に捉えていく区分のうちの一つに定義されているものです。
口唇期の赤ちゃんは唇や口の中の粘膜に刺激が加えられることで心の安心や心地よさを感じているのだと考えられています。そしてその経験が後の精神の穏やかな成長に影響を与えているのです。
つまり、赤ちゃんはミルクがもっと欲しいのではなくて、お口に当たる乳首の刺激が欲しいのかもしれないという事なのですね。ですからミルクを飲み終わって哺乳瓶を離すことが淋しいのでしょう。
だからと言って哺乳瓶の乳首をいつまでもちゅうちゅうさせていると、空気を吸い込んでしまって後から吐き戻しをしやすくなってしまいます。
赤ちゃんが泣き止まない理由「ミルク以外」でも考えてみて!
このようにミルクを飲んだあとに泣き止まない赤ちゃんの理由はさまざまです。もちろんお腹が空いているときにも泣いてしまいます。
でもお腹がいっぱいでも苦しい。身体がなんとなく不快で泣いてしまう。もっともっとお口の刺激が欲しくて泣いてしまう。ミルクを飲んだら泣き止んでくれる、というわけにはいかないのですね。
こんなふうに泣き続ける赤ちゃんに毎日付き合っているのは本当にたいへん。お母さんは本当に毎日頑張っているのだと思います。
だから時には少しくらい休憩を取って、赤ちゃん泣かせ続けても大丈夫です。お母さんが苦しくならないように上手に赤ちゃんの涙と付き合っていけるとよいですね。
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