ストレスチェックで、子供の蕁麻疹の食物以外の原因を探る!
赤ちゃんや子どもの素肌に蕁麻疹が出ると、ママはとても不安ですよね。特に最近は食物アレルギーに敏感になっているママがたくさんいます。
離乳期に蕁麻疹が出ると余計に心配になってしまいます。
しかし、蕁麻疹が出たからと言って、食物アレルギーだけが原因とは限らないのです。
蕁麻疹の中にはストレスが原因になっているものもあります。でもストレスは検査でわかるものではないので、病院でもなかなか原因として突きとめられません。
そこで、蕁麻疹から子どものストレスに気付く方法や、蕁麻疹以外のストレスサインから蕁麻疹の原因に迫るコツなどをピックアップしてみました。
この記事の目次
蕁麻疹とストレスの関係!いろいろな原因で起きる蕁麻疹
子どもの蕁麻疹の原因のひとつにストレスが挙げられます。
心因性の蕁麻疹と呼ばれるものは、ストレスなどの不調が原因の蕁麻疹です。
蕁麻疹の原因…実は食物アレルギーによるものだけではない
蕁麻疹は肌にブツブツが出る症状です。
かゆみをともない、赤く境界線がはっきりした盛り上がりが肌の上に現れます。数ミリの小さなブツブツが出ることもあれば、10cmを超える大きな島のような蕁麻疹が出ることもあります。
重症になると全身にブツブツが出たり、のどやお腹の症状が出ることもあります。アナフィラキシーショックを起こすケースもあるので、注意が必要です。
そんな蕁麻疹ですが、肌症状ということでアレルギーが原因と思われることが多いですよね。でも、実はいろいろな原因が潜んでいるのです。
20種類以上あるといわれる蕁麻疹の原因の中で、比較的よく見られるものをピックアップしてみました。
- 食物アレルギー
- アレルギー以外の食べ物(タケノコや青魚など)
- 食品添加物
- こすれや引っ掻きなどの外的刺激
- 暑さや寒さなどの温度差
- 風邪などの感染症
- 膠原病などの病気
- ストレス
蕁麻疹イコール食物アレルギーと考えられがちですが、実は20種類以上もの原因によって引き起こされるといわれています。
赤ちゃんや小さな子どもにブツブツが出ても、食物アレルギーが原因とは限りません。むしろ違う原因で蕁麻疹が起きる可能性の方が高いのです。
我が家の子どもも、ロタウイルス感染症にかかったときに蕁麻疹が出たことがありました。感染症などの病気がきっかけで出る蕁麻疹もあります。
寒冷蕁麻疹や食物アレルギーのように原因がわかるものもありますが、蕁麻疹の中には原因がわからないものもあります。
「特定の食べ物を食べたあと、すぐに運動をした」など複合的な原因で蕁麻疹が起きることもあります。
蕁麻疹は出方によって、急性蕁麻疹と1ヶ月以上出たり引いたりを繰り返す慢性蕁麻疹に区分されます。慢性蕁麻疹の方が原因を特定しにくいといわれています。
病院で診察してもらっても原因がわからないと、ママは不安に感じますよね。そんなときは、目に見えない「ストレス」が原因になっているかもしれません。
赤ちゃんや小さな子どもにストレスなんて…と思うかもしれませんが、実は乳幼児もストレスが原因で蕁麻疹などの症状が出ることがあるのです。
蕁麻疹の原因が病院でもわからなかったら、ストレスの可能性も!
病院で診察してもらったのに「蕁麻疹の原因がわからない」と言われると不安ですよね。そんなときはストレスにも注目してみましょう。
ストレスがないかを考えてみよう!心因性の蕁麻疹を見抜こう
蕁麻疹が出ても、原因が特定できないことが多々あります。アレルギーの場合は検査でわかりますが、それ以外の場合はすぐに特定できないことも少なくありません。
大人であれば「そういえば寒いとよく出るから寒冷蕁麻疹かな」「青魚を食べた後に出やすいかもしれない」と気付くことがあります。
でも赤ちゃんや子どもの場合は、親が察してあげなければなかなかわかりませんよね。そこで、理由がわからない蕁麻疹の場合はストレスかもしれないと頭に入れておきましょう。
とはいっても、ストレスではないことも十分あり得ます。「体に異常が出るほどストレスが溜まっているのかも…」と心配する必要はありません。
たとえば「初夏になって急に暑くなった」というようなストレスかもしれませんよね。ストレスの可能性もあるかな、くらいの気持ちでチェックしてみましょう。
【心因性蕁麻疹】赤ちゃんにも!ストレスが原因で起きる蕁麻疹
ストレスが原因の蕁麻疹もあります。大人は日々ストレス社会を生き抜いているので、ストレスはとても身近な存在ですよね。
実際に、私もストレスが原因で全身に重い蕁麻疹が出たことがあります。極度の緊張と疲れが引き起こした心因性の蕁麻疹です。
赤ちゃんにも起きる心因性の蕁麻疹
我が家の子どもも心因性の蕁麻疹を発症したことがあります。赤ちゃんの頃に飛行機に乗り、エアポケットでかなり落ちたときに出ました。
双子だったので1人は抱っこしていたのですが、1人は航空会社でチャイルドシートを用意してくれたのでそこに乗っていました。
エアポケットで飛行機は激しく揺れ、大人でも体調を崩した人がいたほどでした。幸いにもチャイルドシートに守られて赤ちゃんにケガはありませんでした。
しかし落下とともに表情がみるみる引きつり、顔色が悪くなりました。それにともなって首からほっぺへぶわーっと蕁麻疹が広がりました。
恐怖という強いストレスで蕁麻疹が出るところを初めて見たので、驚きましたし不安でした。飛行機が無事着陸してから抱っこしてあやすと、すぐに蕁麻疹は引きました。
私が経験した赤ちゃんのストレスによる蕁麻疹は、恐怖という非常に強いストレスが原因でした。症状の出方も激しく、それまでに比べると広範囲でした。
でも実際に、ストレスは蕁麻疹の原因として認知されています。特に慢性蕁麻疹の場合はストレスがかかわっていると考えられています。
こころと体のストレスは、一定の限度を超えると様々な病気の原因となったり症状を悪化させたりすることがあります。蕁麻疹に対しても例外ではなく、ストレスはしばしば蕁麻疹を悪化させる要因となります。食物、物理的刺激など、他に明らかな原因や誘因がある場合はストレスの影響はあまり目立ちませんが、毎日のように繰り返し症状が現れる蕁麻疹(慢性蕁麻疹、Q8参照)では、心身のストレスにより症状が悪化することが多いようです。
このように「ストレスが原因」とわかる蕁麻疹は少数派でしょう。そもそも蕁麻疹は原因がわからないものも少なくないからです。
さらに大人と比べて、赤ちゃんや小さな子どものストレスはわかりにくいですよね。言葉にして表現することも難しいですし、ストレスが自覚できないことも多いものです。
蕁麻疹以外にもあるストレスのサイン!同時に出ることも…
子どものストレスサインは蕁麻疹だけではありません。強いストレスを感じたときは、発熱や嘔吐・吐き気などが出ることもあります。
また便秘もストレスサインのひとつです。
我が家がお世話になっているかかりつけの小児科の先生は「赤ちゃんの便秘はストレスが原因と言うことが多い」とよく言っています。
急に便秘になったので慌てていろいろな対策をしたのに治らず、家の前の道路工事が終わったとたんに普通のうんちが出るようになったという赤ちゃんもいるそうです。
よく見られるストレスサインには下記のようなものがあります。
- 爪をかむ・指しゃぶりをする
- おちんちんを触る
- ものを口に入れる
- チックが出る
- トイレが近くなる・おねしょをするようになる
- 寝つきが悪い・夜泣いて起きる
蕁麻疹が出た場合、こうしたサインが並行して現れていないかもチェックしてみましょう。
特におしゃべりができない赤ちゃんは、ママが様子を観察することでしか内面のつらさをわかってあげることができません。
便秘やおっぱいの飲みの悪さ・機嫌の悪さや寝つきの悪さなど、「いつもと違うな」と感じることがあったら病気や不快感によるストレスをチェックしてみてくださいね。
ストレスを数値で表してみよう!イラストで元気度をチェック
赤ちゃんの場合は自分で「自分は今こういうメンタル状態だよ」ということを表現できません。でもお話ができるようになってくると、わかることも増えてきます。
お話ができるようになってきたら、ストレスチェック表を作ってストレスを可視化してみましょう。我が家でも実践している方法を紹介します。
ストレス数値表【元気グラフ】
我が家には知的障害を持つ自閉症の子どもがいます。言語コミュニケーション能力は1歳~3歳程度なので、自分の体の不調を的確に伝えることはまだ難しい状態です。
そこで、イラストの棒グラフで自分の調子をチェックできるように表を壁に貼っています。自閉症の子ども以外の兄弟の分も貼ってあり、全員が気軽にチェックしています。
ストレス数値表【元気グラフ】は、2つのグラフに分かれています。
それぞれの棒グラフは10段階に分かれており、自分のコンディションにマグネットが貼れるようになっています。
- 体の元気
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0~3は元気がない状態。ねむくてつらい・体がだるい・ご飯が食べられない
4~6はふつうの状態。ねむくはない・つかれていない・ご飯は食べられる
7~10は元気な状態。目がぱっちり・体スッキリ・ご飯がおいしい - 心(気持ち)の元気
-
0~3は元気がない状態。泣いちゃいそう・いやなことが起きそう・園に行きたくない・イライラで爆発しそう
4~6はふつうの状態。園でがんばれそう・友達と遊べそう・イライラしていない
7~10は元気な状態。とってもハッピー・いいことありそう・園に行くのが楽しみ!
文字が読めるようになると自分で読んでチェックできますし、読めない時期もイラストでなんとなくわかるようになっています。
子どもは毎日こまめにチェックしていくわけではありません。でもとても機嫌がいいとき、逆にとてもへこんでいるときなどになんとなくチェックしています。
また、これは大人にもとても役立ちます。パパもママも、はっきりとしないモヤっとしたストレスに気付けないことはありますよね。
そんなとき、壁に貼ってあるチェック表を見るだけで「あ、疲れているかも」「これってストレスかも…?」と気付くことができます。
蕁麻疹が出て不安が募っているなら、こう行った表を使ってストレスを可視化し子どもの気持ちをチェックしてみてはいかがでしょうか。
ストレスがあることはわかっても、原因まではわからないことも多いものです。原因が分かった場合は、取り除いてあげることでストレスが軽減できます。
もしわからない場合も、あまり気に病む必要はありません。散歩や好きなおやつを食べるなど、気分転換をはかってみましょう。
実はいろいろある子どものストレス!身体的&精神的な原因
ストレスは大人だけにあるものではありません。赤ちゃんや幼児もストレスの影響を受けることがあると先述しました。
赤ちゃんや小さな子どものストレス、と聞くと「私の育児が間違っているのかしら」「愛情が足りないのかな?」と不安になってしまうママも多いのではないでしょうか。
大人にとってストレスとは、理不尽や過労などネガティブなイメージが強いものですよね。でも、実は私たちが想像する「ストレス」だけではないものもたくさんあるんですよ。
ストレスは身体的なものと精神的なものがあります。心因性蕁麻疹と呼ばれるように精神的なものだけと思われがちですが、身体的なストレスも多種にわたります。
- 身体的なストレス
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肉体的な苦痛のほか、温度差・騒音・感染症や病気、食事など。また睡眠不足や疲れなどもストレスになる。
- 精神的なストレス
-
環境の変化や家族構成の変化・家族の不仲など。また病気も精神的なストレスになる。
ざっくりと身体的・精神的で区分しました。しかし病気などは身体的なストレスにも精神的なストレスにもなり得る要因もあります。
大人に比べると、ちょっとしたことがストレスになるのです。次項から、赤ちゃんや小さな子どもにとってのストレスを詳しく見てみましょう。
身体的ストレスも多岐にわたる!それぞれの特徴をチェック
赤ちゃんや子どもはどんな刺激を身体的なストレスと感じるのでしょうか。大人とはちょっと違うポイントにも着目してみましょう
身体的なストレス…痛みやかゆさのほか、温度変化にも敏感!
ストレスの中でも体に負荷をかけるものが身体的ストレスです。大人ではケガや病気のほか、満員電車での通勤や夜勤なども身体的なストレスになります。
子どもはどうなのでしょうか。
- 肉体的なストレス
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病気やケガ、痛みやチクチク感・かゆさといった不快感
- 環境的なストレス
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暑さ・寒さや騒音・明るすぎる光や騒音・兄弟やペットの騒がしさ、悪臭など
- 化学的なストレス
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タバコやほこりなど
- その他のストレス
-
睡眠不足や疲れ・食べ過ぎ・空腹など
子どもは感覚も過敏ですし、体も未発達です。大人ならあまり気にしないような刺激がストレスになっていることもあります。
1.肉体的なストレス…重い病気やケガだけでなくちょっとした刺激も
病気やケガは大人でもつらいものですが、子どもにとっては不快感も恐怖も強いものです。インフルエンザやロタなど、症状が強い病気は特につらいですよね。
病院での診察や苦い薬を飲むことなど、治るまでのストレスは計り知れないものがあります。
病気やケガをしているときは、できるだけ穏やかに接してあげましょう。「大丈夫かしら?」「変な病気だったらどうしよう」など不安をあおったり、叱って薬を飲ませること、不安解消のために何度も熱を測りなおすことなどは逆効果です。
子どもは風邪や感染症で免疫系が活発化すると蕁麻疹が出やすくなります。ストレスがかかると余計に蕁麻疹が出やすい環境を作ることになってしまいます。
病気やケガでつらい思いをしているのに、かゆみが強い蕁麻疹が出たら余計につらいですよね。ストレスをかけないように心がけてあげたいものです。
また、ニットや洋服のタグが少し肌に擦れているだけでその部分が蕁麻疹のように腫れてしまうこともあります。
それだけでなく、服にチクチクなどの不快感があるだけで眠れない・夜泣きをすることも少なくありません。
2.環境的なストレス…赤ちゃんや小さな子どもの敏感な感覚
赤ちゃんが寝ている部屋でテレビを大音響でかけたり、一日中蛍光灯をつけておくなど人工的な音・光を浴びせ続けることもおすすめできません。
最近はスマートフォンで育児をするママも多いようですが、子どもは楽しんでいても光の刺激は目を疲れさせ、ストレスになりかねません。
時間を決めて活用してくださいね。
温度も子どもにとっては大きなストレス要因になります。赤ちゃんは特に暑さに弱く、適温より少し暑いだけで眠れなかったりあせもができることもあります。
睡眠不足やかゆみで余計にストレスが増すこともありますね。冬場だからといって着せすぎたり、布団をかけすぎたりすると良くありませんので気をつけましょう。
3.化学的なストレス…タバコは危険!近くでは絶対に吸わないで
タバコやホコリなどの不快感もストレスの一因です。特に注意したいのがパパやママ、周囲の人の喫煙です。
副流煙は健康に非常に悪影響を及ぼします。ママ、そして家族の喫煙が赤ちゃんの乳幼児突然死症候群の原因になるともいわれています。
ゴホゴホとつらそうに咳き込んだり、くしゃみが止まらないといった症状が出るとそれもストレスになってしまいます。
4.その他のストレス…寝不足や疲れすぎなどに注意してあげよう
寝不足や疲れすぎは大人にとっても大きなストレスですよね。赤ちゃんや小さな子どもにとってもそれは同じです。
大人の外出に赤ちゃんを連れていくことは赤ちゃんにとっても良い運動になりますが、夜間遅くまでかかる飲み会やカラオケなどはおすすめできません。
>居酒屋やカラオケボックスは空気もあまりよくありませんし、喧噪もあります。赤ちゃんのバイオリズムを崩さない程度のお出かけを心がけたいですね。
精神的なストレス…環境の変化や成長もストレスになり得る
パパやママが感じるストレスは精神的なものが多いのではないでしょうか。赤ちゃんや小さな子どもが感じる精神的ストレスは、大人とは少し異なるかもしれません。
赤ちゃんや小さな子どもにとっての精神的なストレスをチェック
赤ちゃんや幼い子どもにとって、精神的ストレスの原因になるものにはどんなものがあるのでしょうか。
- 人間関係のストレス
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下に弟妹が生まれる・パパとママが離婚する・パパとママがケンカをする・幼稚園でお友達とうまく行かない・いじめに遭うなど
- 環境的なストレス
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入園・入学・引っ越しといった、環境の急激な変化など
- 恐怖や不安によるストレス
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激しく叱られたり、迷子になったなど恐怖や不安が強いとき
- その他のストレス
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離乳食スタートや卒乳・トイレトレーニングといった成長にともなうストレス。またパパやママの体調不良や機嫌の悪さ、冠婚葬祭で家庭内が落ち着かないなど
それぞれのストレスについて詳しく見てみましょう。
1.人間関係のストレス…赤ちゃんや小さな子どもも悩むことが!
下に弟妹が生まれると、赤ちゃん返りを起こす子もいます。赤ちゃん返りや反抗期のようにはっきりとした反応を見せる子もいるのですが、そればかりではありません。
大人には赤ちゃん返りやわがままなどを見せなくても、内心は傷ついていたり不安で揺れていたりすることもあります。
その結果、蕁麻疹やお腹の不調・吐き気などストレス症状として現れる子もいます。下に弟妹が生まれるときは、赤ちゃん返りをしない子もよく様子を見てあげましょう。
また、パパとママのケンカも大きなストレスです。それぞれ自分の怒りや悲しみにばかり目が行ってしまいがちですが、子どものメンタルをしっかりケアしてあげましょう。
2.環境変化によるストレス…幼いからこそ環境の変化に弱い
入園や引っ越しなどの環境の変化はストレスになりやすいですよね。
パパとママも疲れる新年度は、子どももストレスをため込みやすい時期です。パパもママも赤ちゃんも、心の疲れが体に出る前にリフレッシュしましょう。
パパとママがイライラをため込んでいると、赤ちゃんにも伝わりやすいのです。
3.恐怖や不安によるストレス…叱りすぎてしまった時の対処
激しく叱ってしまったとき、子どもは強い恐怖を感じています。「いけない」と思っていても、ママもストレスが溜まっていると自制がきかないときもありますよね。
激しく叱ってしまったり、たたいてしまったとき、ママが気分の切り替えができない場合は少し子どもと離れてみましょう。
子どもを安全な部屋の中で一人遊びさせ、ママは物音が聞こえる範囲内でお茶を飲んだり音楽を聴くなどして少し気持ちを落ち着かせましょう。
10分間でも離れるだけで、冷静になることができます。子どもも一人遊びをすることで気分転換できるので、お互い引きずらずにすみます。
ネチネチと嫌みのような叱り方をしたり、何時間も経ったあとでもう一度叱ることはやめましょう。お互いのストレスを強めてしまいます。
4.その他のストレス…成長過程で赤ちゃんがためやすいストレス
離乳食がスタートしたり、卒乳したりといった成長過程も赤ちゃんにとっては環境変化です。食べることが苦手な赤ちゃんにとっては大きなストレスになるでしょう。
離乳食が始まると、食べ物の食物アレルギーも気になるので紛らわしいですよね。食べ物による蕁麻疹かどうかは血液検査を受ければわかるので心配しすぎないようにしましょう。
食べ物によるアレルギーでなく、ほかに思い当たる原因がない場合はストレスかもしれません。
といっても、離乳食や卒乳はやめるわけにもいきません。そんなときは赤ちゃんの体調を見ながら、進め方や離乳食の内容を少し変えてみましょう。
何事も、赤ちゃんが慣れることを気長に待つのもひとつの方法です。
トイレトレーニングはママにとってもストレスですが、失敗や不快感・叱られるなど子どもにとってもストレスになりますよね。
蕁麻疹が出るほどのストレスが子どもにかかっているようなら、スタートのタイミングではないのかもしれません。
入園や環境の変化など、ほかにもストレス要因があってより強く負担がかかっていることもあります。蕁麻疹が出るほどなら一度あきらめ、成長を待っても良いかもしれませんね。
パパママのケンカや叱りすぎなど、親が原因になっているストレスも当然ありますが、避けては通れない成長過程がストレスになることもあるのです。
蕁麻疹が出たからといって、子どもにひどいことをしているというわけではありません。体調不良や風邪気味・免疫系の活発化などが重なった場合もあります。
ママが心配しすぎると、親子でストレスを余計にため込むことになってしまいかねません。心配しすぎないよう、気になったときは病院で診察を受けましょう。
蕁麻疹を診察してもらおう!診察の目安と急ぐべき危険な状態
蕁麻疹が気になるときは、心配するよりも専門医で調べてもらった方が安心できます。熱などほかの症状がない場合は、皮膚科で診察してもらいましょう。
まず蕁麻疹かどうかを見極める必要があります。蕁麻疹の特徴をチェックしてみましょう。
蕁麻疹の特徴
- 境目がはっきりとした、盛り上がったブツブツが出る
- ブツブツは2~3ミリの場合も、10cm以上の場合もある
- かゆみをともなう
- 数十分から2時間程度で消えてしまう
- 手のひら・足の裏には出ない
かゆいブツブツが出る病気はとても多く、特に子どもは乳児湿疹や突発性発疹など肌のトラブルがつきものです。
熱や吐き気などをともなう場合は別の病気のことが多いので、かかりつけの小児科で詳しく診察してもらいましょう。
蕁麻疹のとても大きな特徴は、2時間もすれば何もしなくてもきれいに消えてしまう点です。何度も繰り返すこともありますが、1度出た蕁麻疹は数時間以内に消えてしまいます。
そういった特徴を持つブツブツが出たら、皮膚科を受診しましょう。皮膚科ではブツブツが消えていても診察可能なので、翌日でも大丈夫です。
蕁麻疹が出たのが1度きりで、広範囲でなければ様子を見ても良いでしょう。毎日のように繰り返す、何度も出るようなら受診した方が安心できますね。
蕁麻疹は重度になることもあります。こんな症状が出たら、すぐに病院へ行きましょう。
蕁麻疹の危険な症状
- 蕁麻疹が全身に出た
- まぶたや口にも出た
- のどがかゆい
- 息苦しい・声がおかしい
- 痛みなどお腹の症状がある
アナフィラキシーショックを起こし、呼吸困難になることもあります。いつもは体の一部にしか出ない蕁麻疹が広範囲に出たら、放置せずに必ず受診してください。
蕁麻疹と診断されると、抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤・かゆみ止めの抗ヒスタミン軟膏などが処方されます。
皮膚のブツブツに対する治療は薬でできますが、原因であるストレスの治療はできません。
ストレスかも…とママが感じる場合は、赤ちゃんの生活や最近の変化について見直してみましょう。
蕁麻疹はストレスでも出る!蕁麻疹の原因はストレスとは限らない
赤ちゃんや子どもにも蕁麻疹はよく起きます。
食物アレルギーが原因ではない場合も多く、ストレスが引き金になっていることもあります。
ブツブツが出たからといって「食物アレルギーだ」と決めつけ、その日食べたものを勝手に完全に除去するようなことは絶対にやめましょう。
食べ物の中には食物アレルギー反応以外にも蕁麻疹が出やすいものもありますし、体調によって出る日もあります。
素人判断で勝手に食品を除去してしまうと、体が成長する大切な時期に栄養が偏ったり足りなくなってしまうこともあります。
食品によるアレルギーは皮膚科や扱いがある小児科で適切な検査を受けて判断してもらいましょう。食品の除去は、医師の指導のもとで行ってくださいね。
蕁麻疹の原因がどうしてもわからない場合は、ストレスが原因ということもありえます。でも、ママが「私の育児が悪いのかしら…」と思いつめる必要はありません。見直すポイントは育児の方法だけではないからです。
ちょっとしたかゆさや暑さ・成長の山谷もストレスになるのが幼い子どもです。思いつめすぎずに、子どもの心に引っかかっているものを親子で探してみてくださいね。
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