バランスバイクは補助輪なし自転車への移行が簡単!自転車の練習方法
ストライダーなどのバランスバイクに乗れる子どもは、補助輪なし自転車に乗れるようになるのがとっても早いです。
自転車の練習中に転ぶ回数も少なくなるので、2歳頃からの外遊びにおすすめです。
バランスバイクに乗れるようになると、二輪車特有の平衡感覚と体重移動による運転操作を自然と身につけることができ、自転車への移行がスムーズになります。
バランスバイクの特徴と遊び方、自転車に乗り始めるときの練習方法のコツをご紹介します。
この記事の目次
バランスバイクとは・・・「ペダルなし二輪遊具」のこと!
バランスバイク、ストライダー、ランニングバイク、キックバイクなど、様々な呼び方がありますが、どれも「ペダルなし二輪遊具」のことを指します。
ここでは、ペダルなし二輪遊具のことをバランスバイクと呼んでいきますね。
バランスバイクは、見た目は自転車に似ていますが、ペダルがなく、足で地面を蹴って進んで遊ぶおもちゃになります。まずは、バランスバイクの特徴を知っていただき、購入する際の選び方をご紹介します。
バランスバイクと自転車との違い
バランスバイクについて知りたい場合は、子ども用の自転車と比較するとわかりやすいと思います。
バランスバイク | 子供用自転車 | |
---|---|---|
タイヤのサイズ | 12インチ | 12インチ~選べる |
重さ | 軽い(3~5㎏) | 重い(10㎏以上) |
動力 | 地面を蹴る | ペダルをこぐ |
ペダル・チェーン | なし | あり |
カテゴリー | 玩具 | 軽車両 |
使用場所 | 公道不可 | 公道OK |
防犯登録 | × | 〇 |
つまり、自転車から、駆動部分であるペダルとチェーンを外し、軽量化したものがバランスバイクだと思ってください。
とっても軽いので、子供でも持ち運びができます。ペダルがない分、車に乗せるのも簡単で、軽自動車などの車内でも邪魔になりません。
ただし、公道を走ることはできませんので、公園など安全な場所で遊ぶことが大切です。
バランスバイクを選ぶ際の6つのポイント
インターネットで「バランスバイク」と検索すると沢山の製品がヒットします。有名メーカーのもの、価格の安いもの・・・。
いざ、バランスバイクを購入しようと思っても、どれを選べばよいのか迷ってしまいますよね。
もしもバランスバイク選びで困ってしまった場合は、次の6つのポイントに着目して、自分や子供本人に合っている物かどうかを判断してみてください。
- タイヤの素材・・・EVAタイヤかゴムタイヤか
- ハンドルが固定されているか
- サドルの高さ・固定機能・大きさ・固さ
- ブレーキの有無
- スタンドの有無
- 組み立て品か完成品か
【 バランスバイク選びのポイント 】
- タイヤの素材・・・EVAタイヤかゴムタイヤか
-
バランスバイクを比較するとタイヤの違いに気がつきます。主な物に、EVAタイヤとゴムタイヤがあります。
ホイールとタイヤの部分が一体化しているものは、EVA樹脂という素材でできている場合が多いです。ベビーカーのタイヤなどに使われ、軽くてパンクしないのがメリットです。
一方、自転車と同じ仕組みのゴムタイヤ(エアータイヤ)を使っているバランスバイクもあります。タイヤに空気を入れるバルブがあるかどうかで判断できます。
ゴムタイヤは、EVAタイヤよりも少し重くなりますが、クッション性が高いので乗り心地が安定します。タイヤのすり減りが少なく耐久性が高いのもメリットです。
パンクする可能性があること、中の空気が減ってきたら空気を入れる必要があることがゴムタイヤのデメリットです。
- ハンドルが固定されているか、いないか
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バランスバイクの中には、ハンドルが360度グルグル回るタイプもあります。大人が初めてみると「こんなに回って大丈夫?」と驚くかもしれません。
実は、これは転倒時にロックされたハンドルで体を突いてしまうのを防ぐために付けられている機能です。
ただし、走行中にハンドルを回しすぎると転倒してしまうこともあり、ハンドル操作に慣れるまでは注意が必要です。
ハンドル部分にリミッターがあって、自転車のように限られた範囲でしか動かすことができないタイプのものもあります。
- サドルの高さ・固定機能・大きさ・固さ
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サドルについても、よく確認しておくことが大切です。特に身長の低い幼児の場合、高さは重要です。
ほとんどの場合が、サドルの高さを調整できるようになっていて、低いものだと30㎝~、高いものだと40㎝~固定できるようになっています。
こどもにとって、この10㎝の差はとても大きいと思いますので、サドルの高さはお子様の身長に合わせて確認しておきましょう。
また、サドルの固定機能についても見ておくといいでしょう。サドルの高さの調整をするのに工具が必要な場合があります。
工具がなくてもサドルの高さを変えられるものは、兄弟で乗り回すときや外出先での調整に便利です。
最後に、サドルの大きさとクッション性についてもメーカーによって違うので、試乗出来る場合はお尻が痛くならないかチェックしておくとよいですね。
- ブレーキの有無
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バランスバイクにはブレーキがついているものと、無いものがあります。子供は握力が弱く、ブレーキを使いこなすことが難しいというのも、ブレーキがない理由のようです。
バランスバイクで止まるときは、足で地面を押さえるのが一般的です。この止まり方は「靴ブレーキ」と呼ばれるように、靴がすり減ってしまうのが難点です。
ブレーキ付きのタイプを選べば、靴の摩耗を多少は防げるかもしれません。また、自転車の練習前にブレーキ操作に慣れることができます。
ただし、なかにはブレーキとしての機能がほとんどなく、飾りのようにしか付いていないものもあるそうです。
ブレーキを過信せず、安全な場所でスピードを出しすぎないように遊ぶことが大切です。また、保護者は常に子供から目を離さないようにしましょう。
- スタンドの有無
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バランスバイクを保管する際に、スタンドがついているととっても便利です。自宅に置いておく場合もそうですが、外出先でちょっと止めておくにも場所を選びません。
オプションで後付けできる場合もあるので、置き場所に困る場合は取り付けてみるとよいかもしれませんね。
- 組み立て品か完成品か
- 商品を購入後、自分で組み立てが必要なバランスバイクもあります。特に不得意でなければ、数十分で組み立てられるほど簡単な作業です。
しかし、日本語以外の組み立て説明書が届くことも。説明書を読むのが苦手だったり、パーツの組み立てに不安のある方は、完成品で手元に届くものを選ぶとよいでしょう。
その他にも、三輪車のように後輪が2つになっているタイプもありますが、自転車に乗るためのバランス感覚を養うことはできないので、別物と考えた方がよいでしょう。
プレゼントにも最適!人気バランスバイク&おすすめ商品
バランスバイクは使う季節を選ばないので、誕生日やクリスマスのプレゼントとしてあげてもとっても喜ばれます。
プレゼントにも最適な、人気が高くおすすめできる商品を3つご紹介します。
- 1.不動の人気「ストライダー」
- 2.造りがしっかり!「HARO BIKES Z10」
- 3.お手頃価格で高いクオリティ!「SPARKY」
- 1.不動の人気「ストライダー」
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STRIDER (ストライダー) – クラシックモデル レッド ¥ 11,772
https://goo.gl/1JhshN「ストライダー」の一番の強みはパーツがカスタムできること。オリジナルの1台が作れるため、特にパパがはまることも多いようです。
またペダルユニットの装着で、自転車のように乗りこなすこともできます。ストライダーでバランス感覚をやしない、そのまま補助輪なしの自転車の練習をすることも可能です。
このユニットはママでも楽につけられます。3分くらいで着けれるようですよ!!
ランニングバイクモード
ペダルユニット装着のイメージと参考動画
▼STRIDERのペダルユニット装着説明動画
ペダルバイクモード
ピンク色は可愛かっこいいですね!!
標準のEVAタイヤからゴムタイヤにチェンジしたり、雪上を走ることができるアタッチメントを付けることができます。
また、独自のイベントを行っており、レースなどのプログラムに参加することができます。レースを通して友達が増えた、という意見もあります。
- 2.造りがしっかり!「HARO BIKES Z10」
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ランニングバイクHARO BIKES Z10 ¥ 41,500
https://goo.gl/YV9UOo自転車でトリックを決めるBMXフリースタイル。HAROは、BMXのフレーム設計をしていたメーカーです。
「HARO BIKES Z10」は未来のBMXライダーを生み出すことを考えて作られています。軽量なのにとっても頑丈!
ハンドルには自転車と同じ構造が使われているため、スムーズに操作できます。安全性、耐久性の高さから、多くのママに支持されています。
- 3.お手頃価格で高いクオリティ!「SPARKY」
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キッズバイク SPARKY ¥ 6,800
https://goo.gl/GH7JZE「SPARKY」は「ストライダー」が持っていない機能を持ち合わせ、かつお手頃価格で購入できるバランスバイクです。
クッション性の高いゴムタイヤ、きちんと機能するブレーキ付き、キックスタンドが標準装備、完成品で届くので組み立て不要・・・と、長所が沢山あります!
実は、我が家では、息子の4歳の誕生日に「SPARKY」をプレゼントしました。高機能で値段がストライダーの半分ほど、というところに惹かれて購入を決めました。
息子はしっかり楽しんだ後、半年ほどで自転車に乗れるようになりました。まだまだ壊れそうな気配はなく、娘もしっかり使えそうです。
以上、3つの人気&おすすめ商品をご紹介しました。みなさんのバランスバイク選びの参考になれば嬉しいです。
一歩間違うと危険!バランスバイクの遊び方とメリット
バランスバイクが手元に届いたら、いざ出発!子供と一緒に遊びに出かけましょう!でもどこでどうやって遊んだらいいのかな・・・?出かける際の服装は?
バランスバイクでの事故を防ぐためにも知っておいてもらいたい、バランスバイクの遊び方と注意事項です。
バランスバイクで事故を起こさないための注意事項
まずは、バランスバイクで遊びに出かける際の4つの注意事項です。
- 動きやすい服装にすること
- ヘルメットは必ず着用すること
- 公道では走って遊ばないこと
- 保護者と一緒に遊ぶこと
- 動きやすい服装にすること
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バランスバイクで遊ぶときは、動きやすい服装にしましょう。足を大きく動かすので、ヒラヒラしたスカートなどは不向きです。
また、転んだときの怪我を防ぐためには、露出が少ない服を選んだ方がよいでしょう。少し着古した服を練習用にしてもいいですね。
- ヘルメットは必ず着用すること
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自転車も同じですが、二輪車はバランスを崩せば倒れてしまいます。膝や肘をすりむくくらいならまだいいのですが、頭を打ってしまっては大変です。
子供は大人よりも頭が重いので、転ぶと頭を打ちやすいのだそうです。ヘルメットを着用すれば、万が一転倒した場合でも、頭部への衝撃を和らげることができます。
ヘルメットは自転車に乗るようになってからも使います。バランスバイクのうちからヘルメットを被ることを習慣にしておけば、嫌がることもないでしょう。
- 公道では走って遊ばないこと
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バランスバイクは車両ではなくおもちゃです。道路交通法で定められた自転車ではないので、道路を走ることはできません。
すべての銘柄で、公道を走ることを禁止するように記載されていますが、残念なことに、近年、公道でのバランスバイクの事故が多発しているといいます。公道で使用すると、歩行者や自転車、車とぶつかって大きな事故になる危険性があります。特に、日本は坂道が多くスピードがでやすいため、道路での使用はとっても危ないです。
- 保護者と一緒に遊ぶこと
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バランスバイクは危険を伴うおもちゃです。子供が一人で遊ぶと思わぬ事故につながってしまう恐れがあります。
公園内でも、障害物や池があったりして完全に安全とはいいきれません。遊んでいるうちに、急な坂道や階段がある方へ向かってしまうことがあるかもしれません。
子供たちの安全を守るためにも、必ず、パパやママが目を離さないで一緒に遊んであげてくださいね。
これらのルールをしっかりと守り、公園のような車の通りのない広い場所で遊ばせてあげましょう。芝生の広場なら、転んでも怪我をしにくいので年齢の低い子供にもオススメです。
親子で楽しむ!バランスバイクの遊び方
バランスバイクは子供が直感的に乗ることができるおもちゃです。小さな子でも、渡してあげれば何も言わなくてもハンドルを持って、サドルにまたがることでしょう。
最初のうちは、よちよちと歩くことしかできなくても、すぐにスイスイ走るように乗りこなすことができるようになります。
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【 バランスバイクが乗れるようになるまでのステップ 】
- まずは平坦なところで。まっすぐよちよち歩き
- 次にサドルにお尻を乗せて歩く
- 地面を強く蹴って、足を離して進む
- 曲がるときは、弧を描くように
子供によって乗れるまでの期間に差がでることがあるかもしれませんが、優しく見守ってあげてくださいね。
バランスバイクが乗れるようになったら、次のような遊びにもトライしてみてください。
- ゆるやかな坂道
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慣れてきたら、少し傾斜のあるところで練習してみましょう。ゆるやかな坂でも足が追いつかなくなって、地面から足を離すことが多くなり滑るように走れます。
風になった感覚に子供も大喜び!上手にできたら褒めてあげてくださいね。
- コントロール練習
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バランスバイクを操るには、ハンドル操作だけでなく体重移動が大切です。ハンドルだけで曲がろうと思うと転倒してしまいます。
コントロールの練習をする場合は、コースを決めて行うとよいでしょう。まずはスタートからゴールまで弧を描くように設定してみます。
地面に線を引いてコースを書いたり、石などを並べるとわかりやすいです。
ハンドルを動かすよりも、行きたい方に目線を向けると上手に弧を描くように曲がれます。
上手にできたら、だんだんコースを難しくしてジグザグを入れたりすると、運転技術が向上します。ただ、曲がる角度を急にすると転倒しやすいので注意!
曲がるときの体重移動が上手にできるようになったら、自転車の運転も簡単にできるようになります。
- ママと競争
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バランスバイクが上手に乗れるようになったら、ママや兄弟と競争しても楽しいですね。コースを決めてよーいドン!
ママの走るスピードと子供のバランスバイクの速度、どっちが早いかな?競争してみると、バランスバイクが意外とスピードが出ていることがわかるはずです。
広い場所で、短い距離をバランスバイクに乗ったお友達と競争しても盛り上がるでしょうね。
ただし、エスカレートすると事故につながる恐れがありますので、あくまでも安全に楽しめる範囲で遊んでくださいね。
自転車への移行がスムーズに!バランスバイクで遊ぶメリット
では、なぜバランスバイクで遊ぶことで自転車への移行がスムーズになるのでしょうか。
三輪車もハンドルで方向を決めて進みますが、車輪が3つあるために平行感覚を養うことができません。補助輪付き自転車も同じです。
自転車を乗りこなすためには、倒れないようにスピードをつけて安定感を出し、体重移動によって曲がることを覚えなくてはなりません。
それが、バランスバイクの遊びの中で自然と身につけることができるのです。あとはペダルのこぎ方を覚えてしまえば、補助輪がなくても自転車に乗れるようになるのです。
バランスバイクから補助輪なし自転車へ!教え方6つのコツ
バランスバイクで上手に遊べるようになったら、補助輪なし自転車に乗れるようになるのも間近です!
【 補助輪なし自転車の教え方のコツはこちら 】
- 自転車の引き方を教える
- ペダルのこぎ方を教える
- ブレーキの使い方・足の着き方を教える
- 目線は遠くへ!走り出したらこぎ続けさせる
- 恐怖心を取り除いてあげる
- 漕ぎ出し方を教える
子供が自転車に興味を持ち、乗りたいという気持ちが出てきたら、体に合ったサイズに自転車を用意してあげましょう。
バランスバイクに乗れていると、自転車に乗れる瞬間はあっという間だったりします。
成長を見届けるためにも、家族みんなで自転車練習に付き添いたいものですね。
では、補助輪なし自転車の教え方のコツを順にみていきましょう。ここでは、あくまでもバランスバイクを乗りこなせていることが前提です。
1.自転車の引き方を教える
自転車はバランスバイクに比べるととっても重たいです。バランスバイクは子供でも持ち運びしやすい重さですが、自転車になると持ち上げることは難しいです。
できるだけ軽い自転車を選べるとよいですが、一般的な自転車は10kgほどあります。
まずはハンドルを両手で持って自転車を支えることを教えてあげましょう。自転車を支えられたら、そのまま前に押して進みます。
自転車を押して歩くことは公道に出たときにも必要なこと。転んだときのために、起こし方を練習しておくのも大切です。
2.ペダルのこぎ方を教える
バランスバイクと自転車の一番の違いはペダルです。まずは、両足で自転車のペダルを回せるように練習しましょう。
この点については、三輪車に乗れる子の方がペダルの仕組みがわかっているので、習得が早いかもしれません。
- 後ろ回しの練習からスタート
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まずは自転車のスタンドを立てた状態で、ペダルを後ろ回しにこいでみます。スタンドを立てたままだと前には回せないので、後ろ回しだけやってみます。
こうすることで、ペダルの位置や回り方を感覚でつかむことができます。自転車を動かさずにできるので、ベランダなどでも練習できます。
- スタンドを外して前回しの練習法
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後ろ回しの感覚がつかめたら、前回しの練習です。あたり前ですが、ペダルを前に回せば前進しますので、ある程度の広さがある場所でやってくださいね。
スタンドを外して、ママがしっかりと支えてあげてください。そして、ゆっくりでいいので、「右、左、右、左」と力を入れる足を教えてあげてください。
長い距離だと疲れてしまうので、10mくらいを繰り返すとよいでしょう。次第に力の入れ方のコツを掴んでくるので、少しずつスピードを上げていきます。
慣れてきたら、「1,2,1,2・・・」と声をかけてあげると上手にこげるようになります。
3.ブレーキの使い方・足の着き方を教える
こぎ方がわかってきたら、ブレーキの使い方を教えましょう。実は、自転車に乗り始めたばかりの子供には、ブレーキの感覚が全くわかりません。
ブレーキの使い方を教えてあげないと、足で止まろうとしてしまいます。「止まるときにはブレーキだよ」と言うだけでは通じません。
実際に、我が家の息子は、スピードをつけて漕げるようになっても、止まるときに足から降りようとして転倒する、ということがしばらく続きました。
どうも、足で止まってからブレーキを握ると思い込んでいたようです。ブレーキの使い方をしっかり教えることの大切さをしりました。
- 後輪ブレーキをかけてから、前輪ブレーキ!
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自転車のハンドルには左右にブレーキがついていて、それぞれ前のタイヤと後ろのタイヤにつながっています。
一般的に右手が前輪ブレーキ、左手が後輪ブレーキです。ブレーキをかけるときは両方のブレーキを使ってスピードを落として停止します。
感覚的に体で覚えていくのが大切だと思いますが、後輪ブレーキをかけてから前輪ブレーキをかけるようにしないと、前輪がロックして転倒する危険があります。
- 声がけでブレーキを握るタイミングを教える!
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ペダル練習をするときも、止まるときに「ブレーキだよー、ギュー」などと声をかけておいてあげると、止まるときはブレーキを使うことを覚えることができます。
また、実際に自力でこげるようになったら、止まる場所の目印を決めて、少し前から「ブレーキ、ギューだよー」と声をかけてあげましょう。
始めのうちは転ぶかもしれませんが、急ブレーキは転倒することを知り、自転車は急に止まれないことを体感することができます。
4.目線は遠くへ!走り出したらこぎ続けさせる
ペダルを回すことができるようになったら、走る距離を長くしてみましょう。自転車をこぎ続けて進むことを練習します。
広い場所で「1,2,1,2・・・」と声をかけてあげることで、どんどん進むことの楽しさを知ることでしょう。
また、バランスをとるためには遠くを見るようにしてあげることが大切です。目線が動くと自転車もふらついてしまいます。
進行方向にある建物や電柱などを目印にして、顔を上げるように教えてあげましょう。
ある程度スピードが出れば、自転車は安定します。何度か繰り返し、ママが手を離しても走れるようになれば大成功!自転車に乗れた瞬間を味わえるはずです!
その後も、乗り始めにはサポートをしてあげますが、ペダルがしっかりこげれば、支える時間は数秒でよくなっていくはずです。
5.恐怖心を取り除いてあげる
楽しんで練習に取り組める子ならいいのですが、中には自転車に恐怖心を抱いてしまったりして練習を嫌がる場合があります。
特に、転倒を繰り返したりすると、「自転車に乗りたい!」という気持ちが弱くなって、やる気が出なくなってしまうんですよね。
そんなときは、焦らずに休憩しましょう。お子様の気持ちが落ち着くまで、期間をあけてもよいと思います。
ママがイライラしたり、怒ったりするのは逆効果。さらに自信をなくして、自転車を嫌がるようになってしまいます。
自転車の乗り方を教えるのは実はママよりもパパが上手だったりします。女性は子供の怪我が心配で思い切りが悪かったり、なかなか上達しないとイライラしやすいもの。
その点、男性は支えている手をパッと離したり、子供の失敗にもイライラしないで対応できることも。
ママだけでは成功しなかったことが、パパに任せるとできちゃうこともあります。
何事も楽しんだ方が上達しますよね。ママの気持ちを落ち着かせるためにも、たまにはパパにバトンタッチしてみるのもよいですね。
6.漕ぎ出し方を教える
ペダルをこいで自転車を進めることができるようになったら、あと一歩!最初の発進の練習をしましょう。
脚力の弱い子供には、停止している状態からこぎ始めるのは、とっても大変です。最初はママのサポートが必要になってきますが、少しずつ支えを減らしていきましょう。
自分でこぎ出せるようになるためには、ペダルの位置の調整が大切です。利き足のペダルが少し前に出ている状態から始めるのがよいでしょう。
サドルにお尻を乗せる時に、利き足を強く踏み込んでペダルを回し始めることができれば自力で自転車を発進させることができます。
大人が何気なくやっていることでも、子供にとっては未知のこと。一つ一つ丁寧に教えてあげることが大切です。
ここまで、バランスバイクに乗れている子の自転車の練習方法について細かく説明しましたが、早い子は数時間で出来てしまう内容です。
大切な部分は丁寧に教えてあげる必要がありますが、お子様の年齢、理解力、体力に合わせて、柔軟に教えてあげてくださいね。
自転車に乗れた!公道を走る前に気をつけたい2つのこと
自転車に乗れたからといって、すぐに公道に出られるわけではありません。
歩行者、自転車、自動車が行き来する公道は、危険がいっぱい!事故を起こさないためにも、まずは自転車を「乗りこなせる」ことが大切です。
自転車で公道を走る前に気をつける点には、どんなことがあるのでしょうか。
公道へはしっかり練習してから!まずは保護者が徒歩で付き添って
補助輪付きの自転車のメリットは、公道を走れることです。ゆっくりでも自分で道路を走ることで、その道の特徴や危険な場所を知ることができます。
バランスバイクから自転車へ移行すると、補助輪付きの自転車の段階がないので、いきなり自転車で公道に出ることになります。
自分で発進し、直進と曲がることができ、止まることができるのが最低条件ですが、公道で走ることを考えるなら、もう少し慎重になりたいものです。
たとえば、坂道・段差をクリアできるか、交差点で一時停止ができるか、周りの安全を確認しながら走れるか・・・などが出来るかどうかです。
右左がわかるようにしておくのも大切ですね。「右に曲がるよ!」「左から車が来てるよ」と言ったときに、どちらかわからないのでは大変です。
近くに自転車の練習ができる「交通公園」がある場合は、そちらで練習するとよいでしょう。信号や標識、踏切などがあり、公道を走るシミュレーションができます。
そして、公道に出るときには、必ず保護者は「徒歩で」付き添いましょう。
最初から一緒に自転車で出かけてはダメです!危険なときは、保護者がハンドルをとって事故を回避します。
「自転車は車」交通ルールを守ろう
自転車は車両なので、道路交通法で決められたルールを守らなければなりません。
警視庁では自転車のルールのうち特に重要なものを「自転車安全利用五則」として、以下の5つを取り上げています。
- 自転車は原則として車道を通行すること(例外的に歩道を通れる場合もあり。)
- 車道では左側を通ること。右側通行は禁止。
- 通行が認められている歩道では歩行者優先。車道寄りをゆっくり走ること。
- 安全ルールを守ること
(飲酒、二人乗り、並走の禁止。夜は点灯、信号の遵守、交差点では安全確認) - 子どもはヘルメットを被ること
自転車安全利用五則1.自転車は、車道が原則、歩道は例外
2.車道は左側を通行
3歩道は歩行者優先で、車道寄りを徐行
4.安全ルールを守る
5.子どもはヘルメットを着用
ただし、1.の原則については、13歳未満の子供は自転車通行可の標識がなくても歩道を走ることができると決められています。
大人は自転車を押して歩けば、歩道を通行することができます。
以上の5点は、公道を自転車で走行する場合の最低限のルールです。しっかりと親が子供に伝えていく必要があります。
いずれはお子様が一人で公道を走る日も来ます。そのときに自分で安全を守れるように、はじめのうちから交通ルールを教えてあげましょう。
「自転車練習に費やす時間」を「交通ルールを学ぶ時間」に!
バランスバイクに乗れるようになってから自転車練習をすると、自転車練習に費やす時間がとっても短くなります。これは、親子ともに嬉しいことですよね。
しかし、すぐに乗れるようになってしまうため、子供が「自転車の運転は簡単なもの」と思いがちなのが心配です。
最近では、自転車に乗った未成年が、事故での加害者になるというケースが増えているそうです。中には相手を死亡させてしまう例もあり、とても怖いことです。
「自転車は車両と同じ扱いであること」を親がしっかりと認識して子供に伝えていくことが、子供の安全を守り事故を防ぐことにつながるはずです。
バランスバイクによって自転車練習の時間が短くなった分、その時間を交通ルールを教える時間に使い、自転車事故の少ない社会にしていきたいですね。
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まだデータがありません。