妊娠後期にもつわりがある…後期つわりの原因は胃の圧迫!

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2018/03/12

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妊娠初期のつわりが終わって安定期はごはんもたくさん食べられたのに、32週以降の好機に入ったらまた気持ち悪さが襲ってきた…。

実は、つわりは妊娠初期だけではなく妊娠後期にも起こることがあるのをご存知でしょうか。

私自身も後期のつわりがひどく、分娩中までずっと吐き気に襲われていました。

妊娠32週以降の妊娠後期に生じるつわりを「後期つわり」や「第二のつわり」と呼びますが、そのメカニズムは妊娠初期のつわりとは別の事が多いようです。

妊娠後期のつわりはあまり知られていない…

つわりが落ち着いて、ようやく普通に食事を食べられる幸せを感じていた矢先、またまた妊娠後期に気持ちが悪いとなれば嫌な気がして当然です。

妊婦さん向けの本には、つわりの苦しさに感じてはかなりページ数を取ってしっかりと説明しています。

しかし妊娠後期の気持ちが悪くなる事には「気持ちが悪くなる人もいます」など、短文で終わらせてしまうケースも少なくありません。

つまり原因と対処法もつわりと比べるとあまり情報量が多くはないのです。でも考えられる理由はあります。

後期つわりは妊婦の約半分に起こる!

後期つわりは、妊娠後期と呼ばれる8ヶ月(32週)以降に始まるつわり。妊娠初期のつわりと同様に個人差が大きく、後期つわりを経験する人は妊婦さんの半数くらいだと言われています。

妊娠初期に起こるつわりよりも比較的軽い症状で終わる人が多いようです。

妊娠初期のつわりは妊娠によってホルモンバランスが変わったことで生じると言われているので、妊娠中期には収まりますが、一方で妊娠後期のつわりはホルモンの影響はそこまで受けていないと考えられています。

後期つわりの主な原因は胃などへの圧迫

妊娠後期にお腹の中で胎児が急激に大きくなることで胃などの内臓が子宮に圧迫されることで生じると言われています。

臨月になる頃には、子宮がなんと40センチ程度の大きさになると言われています。

通常子宮は妊娠していない時期だと卵1つくらいの大きさ程度と言われています。

こんな小さな子宮が40センチにも体内で変化するわけですから、胃が圧迫されても当然ではないでしょうか。

胃が押し上げられることで気持ち悪くなったり食欲がわかなくなったりするので、初期つわりに似ていると感じられるのです。

胎動がダイレクトにママの胃を揺らしてしまい、急激に吐き気をもよおしてしまうこともあります。

さらに、胃への圧迫によって本来ならば胃の中にある強い酸性の胃液が食道まで逆流してしまい、食道の粘膜を酸によって荒らしてしまうこともあります。

この症状は逆流性食道炎にも見られるため、後期つわりとは思わずに妊娠後期は逆流性食道炎に苦しめられたと考える人もいるようです。

終わる時期にも個人差があり、臨月に入るまでにつわりが終わる人もいれば、分娩中までずっとつわりが続く人もいます。また、初産の時には感じなかったのに次の妊娠では気持ちが悪かった…という事も多々あります。

後期つわりの主症状は胃の不快感

妊娠後期に起こるつわりは、妊娠初期にも多く見られる胃の不快感が主な症状となります。

具体的には胃のムカムカした不快感、吐き気、胸やけや胃もたれ、胃痛、げっぷが増える、胃酸の逆流で口の中が酸っぱくなる、といったものが挙げられます。

初期のつわりとの主な違いは、においや食の好き嫌いにはあまり影響がないことが多いという点です。

例えば、妊娠初期のつわりの場合は、一定のにおいを全く受け付けなくなってしまったり、偏食になってある食べ物だけを美味しく感じるようになったりする症状があります。

一方で後期つわりの場合は、食べ物の嗜好にかかわらず食事を食べたら気持ち悪くなる、飲み物なら何を飲んでもずっとげっぷが出続けるというように、特に食事の内容に左右されないことが多いのです。

出産直前は落ち着くことも!

ま出産の直前になると急に症状が軽減するという人も中にはいます。

出産が近づくことで赤ちゃんが出産に備えて骨盤に向かって下り、胃の圧迫が軽減されるためだと言われています。

実際に胃もたれ・吐き気を感じたら対策を!

胎児がすくすく成長する事は親としては嬉しい事です。大きくなるためには子宮も随時大きくならないと、妊娠や分娩のトラブルにも繋がるかもしれません。

子宮が大きくなるのは自然なこととはいえ、胃もたれや吐き気という症状をそのままにしておくと不快で辛いので、姿勢や食べ物、食べ方や服装などの見直しで改善し乗り切っていきましょう。

後期つわりは赤ちゃんが育っている証拠!ポジティブに向き合おう

後期つわりは初期のつわりよりも軽いことが多いとはいえ、当事者はとてもつらいものです。妊娠生活も残りわずかという時に体調不良に見舞われると、気持ちが後ろ向きになりがち…。

妊娠後期はつわり以外にも、妊娠線の対策や妊娠中毒症、妊娠性痒疹の予防も必要となり、ますます体調の管理に神経質になることもあると思います。

特に初産婦さんの場合は、初めての出産を目前に控えてナーバスになり、そのプレッシャーから後期つわりに加えて心因的な原因で吐き気を催す人もいるそうです。

しかし、後期つわりは赤ちゃんがしっかり大きくなっているからこそ起こる症状です。ママはつらいですが、赤ちゃんにとっては喜ばしい事なのです。

そう考えると、後期つわりのネガティブな感情も少しだけでも和らぐかもしれませんね。

つわりを少しでも軽減するための対策をしてみたり、少しでも休める時に体をしっかり休めて、短い妊娠生活のラストスパートを前向きな気持ちで過ごせると良いですね。

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