子供の足の成長痛…遊び疲れやストレスにはママのスキンシップで対処

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2017/01/26

夜中に泣き叫ぶほど足の痛みを訴える子供。でも翌朝にはケロッとし病院で調べてもらっても異常なし…。

そんな時は「成長痛」が考えられます。日中の遊び疲れやストレスが原因で、対処にはママの愛情が大切だといいます。

我が家の息子も3歳頃から、夕方になると「足が痛い」と訴えることが増えました。5歳になった今でも、公園などで走り回った日の夕方には、涙を流しながら足の痛みに耐えています。

そんな姿を見ると、なにか病気が隠れているのかと心配になりますが、翌朝には元気に起きてきて家中を飛び回っているので、成長痛なんだと見守っています。

でも、「少しでも成長痛の症状を和らげてあげたい・・・」と思うのが親心。そこで、成長痛を起こした際に家庭でできるケアと予防法について調べてみました。

神経質な子ほどなりやすい!成長痛の原因と家庭でのケア

成長痛は、身体に異常がみられないのに、幼児期の子どもが足の痛みを訴える疾患です。痛みは不定期に起こり、本人は泣くほど痛がります。

しかし、病院での治療法がなく「異常はないのでしばらくすれば治まるでしょう」と言われるだけなので、ママはどうすればよいのか戸惑うもの。

痛みを訴える子どもに対し、少しでも症状を取り除いてあげるためには、成長痛が起こる原因を知り、ママの愛情を十分に注いだケアをしてあげることが大切です。

成長痛とは?・・・骨や筋肉に異常がみつからない痛み

「成長痛」は、成長期に起こる足の痛みで、レントゲンなどの検査をしても異常の見つからない痛みのことです。

昼間は元気に遊び回っていた子が、夕方~夜になると「足が痛い」と泣いて眠れないことが。腫れや傷はなく検査をしても異常が見つからないので、仮病と間違われる場合もあります。

これらの痛みは、「反復性四肢痛」や「繰り返し病」とも呼ばれます。疾患はなく、精神的な原因で起こっていると考えられることから、「心因性疼痛」と考えられています。

また、成長期にしかあらわれない痛みには「骨端症」という病気もあり、「広い意味での成長痛」として考えられる場合があります。

「成長期になると骨の長軸方向への成長が早く筋肉の柔軟性がそれに追いつかない子供は筋の付着部が痛くなる」ことがあります。これは付着部症といってまれに成長軟骨部にストレスがかかり骨端症になることがあります。成長期のこのような付着部症を成長痛と表現する医師も非常に多いです。説明に対する言葉が非常に解りやすいからです。(広義の成長痛)健康スポーツネットワーク -宮崎大学のスポーツ・運動・健康の情報サイト-014成長痛とは

しかし、運動の休止などの治療が必要な骨端症と違い、精神的な原因が主となる成長痛では、家庭でのケアの仕方が異なってきます。

ここでは、明らかな異常(骨の変形、動かすと痛いなど)が見られる骨端症に対し、異常の見つからない痛みを「成長痛」とし、区別して考えていきたいと思います。

成長痛の2つの原因・・・身体的理由と精神的理由

成長痛が起こる原因には、「身体的理由」と「精神的理由」の2つの理由が考えられます。

身体的理由・・・日中の遊び疲れ、未発達の身体を動かしすぎたことによる痛み
子どもは大人と比べて、身体のつくりが十分整っていません。でも、大人以上に走り回ったり、遊具などによじ登ったりして遊ぶことが大好きです。

また、大人であれば「そろそろやめておこうかな」と遊ぶ量を調整しますが、子どもは後先を考えずに遊び続けます。

普段よりも屋外で遊ぶ時間が長かったり、広い公園で遊んだりすると、子どもの身体には沢山の負担がかかり、疲れやすくなります。

子どもは身体の疲れを表現するのが苦手です。足が重くて動かしにくい・・・、そんな場合にも「足が痛い」と訴える場合があるのです。

また、季節の変わり目などに短いズボンやスカートで過ごすと、足が冷えて筋肉にストレスがかかるため、疲労度も増しやすくなります。

精神的理由・・・精神的な不安や、ママにかまってほしい欲求からくるもの
成長痛は、特に神経質な子ほどなりやすいものです。たとえば、「下の子が生まれた」「ママが働き始めた」などの家庭環境の変化に敏感になり、心の不安が足の痛みとなって現れます。

また、心のストレスを体の不調に置き換えることもあります。大人であれば腹痛や頭痛などがストレスによって生じるようにこどもでは下肢痛となって現れることがあります。親に対する甘えや欲求不満といった心理的要素が関与していることもあると言われています。

この痛みは決して演技などではなく、本人の無意識のうちに「かまってほしい」という気持ちが痛みに変換されてしまうのです。

「甘えたいのに甘えられない」「ママを困らせたくない」など、上手にメッセージを伝えられないだけに起こってしまう痛みなのです。

「ママの手当て」で成長痛の痛みを緩和・・・4つの対処法

成長痛は発生原因をきちんと理解し、痛みを感じたときに適切なケアをしてあげることが大切です。

特に心のケアが大切なので、スキンシップなどで愛情を十分に感じさせてあげるのがよいでしょう。

特別な治療は必要としませんが、こどもにとっては親になんらかのメッセージを送っていることが多いことを理解しなければなりません。(中略)親子のスキンシップの時間を以前よりも意識的に多くとることで解決の糸口がつかめることが多いようです。

成長痛で苦しんでいるときの4つの対処ポイントをご紹介します。

スキンシップ・・・マッサージやさする、両手で優しく包む
子どもをママの近くに寄せて、優しくマッサージをしてあげましょう。強く押す必要はありません。軽くさすったり、両手を転がすように動かすだけで十分です。

温めるor冷やす・・・レッグウォーマー、靴下、風呂、ホットタオル、湿布
足を温めると筋肉がほぐれ、痛みが和らぐことが多いです。一緒にお風呂に入って、その日の楽しかったことを話すと、スキンシップ&気分転換になります。

また、夜遅く、寝ているときに痛みを感じて起きてしまったときには、ホットタオルが効果的です。濡れタオルをレンジで温め、足に当ててあげると心地よく眠りにつくことができます。

湿布などで冷やすと症状が和らぐこともあります。本人が心地よく感じる方法でケアしてあげるのがよいでしょう。

心のケア・・・優しい声がけ、痛みを逃すための気分転換
子どものストレスを取り除き、気分を変えてあげるには、優しい声がけが大切です。落ち着いたトーンで、その日の楽しかった出来事などを話すのがよいでしょう。

もしかすると、幼稚園や保育園での出来事が悩み事になっているのかもしれません。ママが気分を落ち着かせて接することで、打ち出しやすい雰囲気を作ることができます。

また、絆創膏を貼ってあげるのも、痛みを逃す効果があります。特に子どもが好きなキャラクターのものなら、よい気分転換になるでしょう。

しっかり休ませる・・・十分な休息をとり、身体を休ませる
遊び疲れを起こしたと思われる日には、身体をしっかり休ませてあげることが必要です。特に帰宅が遅くなってしまった時には、早めに布団に入れるようにしましょう。

ママも一緒にお布団に入り、眠るまでそばについてあげれば、安心感をしっかり感じてゆっくり眠ることができるでしょう。

成長痛のケアで一番大切なのは、ママの愛情を感じさせてあげることです。「言わなくても伝わるはず」ではなく、気にかけていることをきちんと実感させてあげましょう。

「手当て」という言葉のとおり、痛いところにママの手をかざしてあげるだけでも、子どもの気持ちは和らぎ、痛みを感じにくくしてあげることができます。

忙しい時間なので、ついつい「お風呂に入って温まってきなさい!」「ふとんかぶって寝なさい!」などの怒り口調になりやすいですが、ぐっとこらえ優しく接してあげましょう。

医学的な定義がない「成長痛」・・・骨端症との違いを知ろう

以前は、「骨が大きくなっているときに感じる痛み」と言われていた成長痛。しかし、現代ではその考え方が見直されてきています。

成長期の子供に起こる足の痛みを「成長痛」と呼びますが、成長痛には医学的な定義がありません。「骨端症」も広い意味での成長痛として使われることがあります。

しかし、これまで説明した成長痛と骨端症では、診断後に必要なケアが異なってきます。「骨端症」と「成長痛」はどのように異なるのでしょうか。

骨端症とは・・・成長期に現れる骨端部分の損傷

骨端症とは、子供の骨を大きく成長させるための「骨端」という成長軟骨の疾患です。「骨端」は子供の骨にのみ現れ、大人になるにつれて消滅します。

骨端は手足のような長い骨の両端にあり、骨を伸ばしては固めるという作用を繰り返して骨を成長させます。

何かの拍子で、この骨端部分の血流が滞って組織が壊死してしまうことを「骨端症」といいます。血流が止まる原因は解明されていませんが、未熟な組織や激しい運動によるものと考えられています。

骨端症は症状の出る骨端の場所により、病名が異なります。それぞれの疾患の第1発見者の名前がつけられています。

〔脚の骨に発症する骨端症の疾患名と発症年齢〕

部位 疾患名(発症年齢)
股関節 ペルテス病(2~12歳)
膝の下 オスグッド・シュラッター病(10~15歳)
膝の裏 ラッセン病(10~15歳)
足の甲(舟状骨) 第1ケーラー病(5~7歳)
足指の付け根・ フライバーグ(第2ケーラー)病(12~18歳)
かかと セーバー(シーバー)病(8~12歳)
この表からもわかるように、骨端症を発症する年齢は部位により異なります。これは、それぞれの骨端が現れる年齢が異なるからです。

骨端症の症状・・・一晩では治らない痛みと明らかな異常が現れる

骨端症と成長痛の大きな違いは、足の動きに異常があったり、明らかな骨の損傷が見られることです。

主な骨端症の症状や、検査で見つけられる異常は次のとおりです。

  • ペルテス病
    ・・・膝をひねると痛む、股関節可動域が狭くなる、大腿骨頭の損傷が見られる
  • オスグッド・シュラッター病
    ・・・膝の下の骨にコブができる、膝を動かすと痛む
  • 第1ケーラー病
    ・・・舟状骨の形が扁平になる(レントゲン撮影にて発見可能)
  • フライバーグ(第2ケーラー)病
    ・・・中足骨の骨頭部分の損傷(レントゲン、MRIにて発見可能)
  • セーバー(シーバー)病
    ・・・悪化するとつま先歩きになる、運動の後や起床時に痛む

また、成長痛のように痛みが一晩で治まることは少なく、炎症が治まるまで続きます。このように、骨端症には明らかな異常が現れるのです。

整形外科・接骨院での治療を!骨端症は治療やメンテナンスが必要な病気

骨端症は、症状に応じた治療やメンテナンスが必要な病気です。経過観察をしながら、骨の成長を確認することも大切です。

主な骨端症の対処法は次のとおりです。

  • ペルテス病・・・装具や手術による治療(放置すると股関節に異常を残す可能性あり)
  • オスグッド・シュラッター病・・・運動量の調整や身体の使い方の見直し
  • 第1ケーラー病・・・インソールでの対処
  • フライバーグ(第2ケーラー)病・・・重度の場合は手術が必要
  • セーバー(シーバー)病・・・運動の休止

このように、家庭での一時的なケアでは治らないのが骨端症です。症状の悪化を防ぐためにも、整形外科や接骨院を受診するようにしましょう。

本当に成長痛?病院を受診すべき6つのサイン

子供が足を痛がっているからといって、すべてが「成長痛」であるとは限りません。もしかしたら、重い疾患を患っているかもしれません。

成長痛と他の病気を見分けるためには、まずは痛がっている子どもの様子をしっかりと確認することが大切です。

ここでは、成長痛の特徴と、病院へ連れて行くべき症状をご紹介します。

短時間の痛みで翌朝元気!・・・成長痛の症状と特徴

まずは、成長痛の症状がどんなものなのかを知っていただきましょう。成長痛は、腫れや外傷などがなく、痛みだけを訴えるのが特徴です。

〔典型的な成長痛の症状〕

部位 膝から下の鈍い痛みを訴えることが多い。膝の裏の疼痛の場合も。そのときによって痛む場所が異なることもあり、股関節、ひざ、かかと、足首、ふくらはぎなどが痛みます。
時間帯 夕方から夜に発生する。深夜、就寝時に痛みで泣くことも。痛みは30~1時間で消え、翌日は何事もなかったかのようにケロっとしている
特徴 3~8歳の子どもに多い。医療機関を受診した時には症状は消えていて、診察しても異常が見つからない。痛みを感じる期間は不定期。

お子さんが脚を痛がったときには、様子をよく見てあげてください。痛みが長く続く、何日も同じ部位を痛がる、腫れている、歩き方がおかしいなどの症状がある場合は病医院を受診しましょう。

子どもが足を痛がった時・・・こんな症状なら病院へ!

「成長痛だと思っていたけれど、実は疾患を患っていた」という例もあります。次のようなサインがあったら、迷わずに整形外科を受診しましょう。

    〔病院を受診すべき6つのサイン〕

  • 患部が腫れている。コブがある。熱を持っている。
  • 痛みがおさまるまでの時間が長い。
  • 同じ部分を毎日痛がる、痛みを感じ始めてからの日数が長い。
  • 脚をひきずって歩く。かばって歩く。
  • 膝の曲げ伸ばしができない、関節を捻ると痛い
  • 発熱や頭痛、嘔吐、貧血、内出血、腹痛などの症状がある

これらの点から、病院へ連れて行くべきかどうかを判断しましょう。もしかしたら、足に痛みを感じる重大な病気が潜んでいるかもしれません。

また、痛みを感じ始める数日前に、激しい運動をしたり、転んだりしたことはありませんでしたか?痛みの原因が、捻挫や関節炎の可能性もあります。

特に、小学校高学年以降の場合は、治療が必要な疾患かもしれません。成長痛と決めつけずに、一度病院の先生に診てもらうのがよいでしょう。

放置はNG!足に痛みを感じる8つの疾患

子どもの脚に痛みが現れる病気は、成長痛や骨端症だけではありません。さらに、「ひざが痛い」と言っても、股関節の病気であることもあります。

正確な診断のために、病院を受診する際には日頃の様子や痛みの感じ方をできるだけ適確に伝え、疾患の発見漏れを防ぎましょう。

ここでは、こどもの足に痛みを感じる8つの疾患をご紹介します。これらの疾患が疑われる場合には、早めに専門の機関で診察を受けましょう。

  1. 大腿頭骨すべり症
  2. 骨端症
  3. 小児白血病
  4. 骨肉腫
  5. アレルギー性紫斑病
  6. 反張ひざ
  7. シンスプリント(すね)
  8. むずむず脚症候群
大腿頭骨すべり症
股関節で骨盤とつながっている、太ももの骨端部分が後ろにすべる疾患です。太っていたり身体の大きい子がなりやすい傾向があります。

10~14歳の思春期の男児に多くみられ、股関節・おしり・膝・かかとなどに痛みを訴え、歩き方に異常がみられるようになる病気です。

ひざの痛みを伝えるだけでは股関節の異常が発見できない場合があります。どんなときに痛がるのかをしっかり伝えることが大切です。

骨端症
(ペルテス病、オスグッド病、第1ケーラー病、フライバーグ病、シーバー(セーバー)病)

股関節、ひざ、足の甲、足指、かかとの骨の成長軟骨の損傷により痛みを感じる疾患。部位によって発症しやすい年齢が異なります。

激しい運動の繰り返しが原因の場合は、運動を休止したり、患部に負荷をかけない身体の使い方を身につけたりする必要があります。

小児白血病
小児白血病の7割を占める急性リンパ性白血病は、特に3~5歳で発症し、女の子より男の子に多くみられます。

白血病の症状には、発熱や頭痛、内出血、動悸や息切れなどの貧血症状などがあります。疲れやすく、長い時間遊べなくなることも。

病気が進行すると、ひじやひざなどの関節や腰の骨に痛みを訴えることがあります。骨折のような痛みではなく、骨の中から発生するような痛みなのが特徴です。

骨肉腫
骨に「肉腫」という悪性腫瘍が発生するがんのことです。膝周辺で発生することが多く、股関節や肩関節にも発生します。

10~20代に多い病気ですが、もっと低年齢での発症例もあります。女子よりも男子に多く発症する傾向があります。

最初のうちは患部が腫れ、次第に腫れと痛みが強くなって熱を持つようになります。骨がもろくなって病的骨折を起こすこともあります。

良性の腫瘍の場合は生命に影響はありませんが、痛みを伴う場合があります。

アレルギー性紫斑病
アレルギー性紫斑病の原因は解明されていませんが、免疫システムの異常により、足関節を中心に内出血(紫斑)が沢山現れる病気です。

発症前には、風邪・溶連菌・ブドウ球菌・水痘・麻疹・風疹・マイコプラズマなどの感染症にかかっていることが多く、病原菌に対抗したために免疫機能に障害が出ると考えられています。

3~10歳の男の子に発症することが多く、膝から下の足の痛みを訴えることがあります。ひどい場合は、自分で歩けないことも。

腹痛や嘔吐、血便、便潜血、腎炎を起こすことがあり、症状によっては入院が必要になります。

反張ひざ
ひざを伸ばして立ったときに、ひざが反った状態になることを「反張ひざ」と呼びます。子どもは関節が柔らかいので、正常でも膝が反り気味になることもあります。

しかし、足の親指が甲の方へ90度以上曲がる「浮き指」を併発していると、ひざや腰の痛み、ふくらはぎや膝裏の疲れという症状が現れやすくなります。

シンスプリント
ランニング、ジャンプなどをしたときに、すねの内側やふくらはぎに痛みを感じる疾患です。

スポーツを始めたばかりにおきやすい疾患で、ストレッチ不足や運動量のオーバーなどで、固くなった筋肉が骨を引っ張るためにおこります。

特に、O脚や扁平足の場合は、ふくらはぎの骨に負担がかかり疲れやすいため、シンスプリントを発症しやすいです。

むずむず足症候群
子どもは語彙が少なく、身体の調子を上手に表現することができません。もしかすると、「足が痛い」というのは、痛みではなく不快感を伝えたいのかもしれません。

むずむず足症候群は、脳の鉄分が不足し、神経の伝達機能がうまく作用していないと起こる症状です。遺伝することもあり、両親が発症していると子どもも発症しやすくなります。

主に、夕方~夜にかけて「ふくらはぎ」」「太もも」「足の裏」に症状が現れ、皮膚ではなく奥の方にムズムズと違和感を感じます。

子どもの場合、この違和感を「痛い」「かゆい」と表現することがあります。動いていると不快感をやわらげることができるため、症状が出ているとじっとしていられなくなります。

成長痛の予防方法!健康的な生活とママの愛情表現が大切

成長痛の際の対応はわかったものの、できることなら成長痛にならないようにしてあげたいもの。

成長痛の発生原因が、身体的な未熟さとママに甘えたい気持ちにあるのならば、それを補うことが成長痛の予防につながるのではないでしょうか。

子どもの足を強くする方法と、日頃から気をつけたい子どもとの接し方についてまとめてみました。

丈夫な身体で疲れにくく!身体の強化のためにできる4つのケア

身体や足を強くすることができると、成長痛の発生原因の一つとなる「遊び疲れ」を緩和することができるでしょう。

ここでご紹介する4つのケアは、成長痛の予防としてだけでなく、子どもが健康で丈夫に大きくなるために必要な要素ばかりです。

  1. カルシウム摂取など食事やおやつ内容の見直し
  2. 十分な睡眠
  3. 適度な運動と外遊び
  4. 足にあった靴を履かせる

もし、お子様に成長痛がみられたら、日々の生活を見直す機会にしてみてはいかがでしょうか。

カルシウム摂取など食事やおやつ内容の見直し
長時間の運動や遊びに耐えられる体を作るためには、栄養バランスの整った食事が大切です。子どもの成長に重要なのが「カルシウム」「タンパク質」「亜鉛」「マグネシウム」です。

特に、成長期にしっかりカルシウムを摂ると、骨密度の高い丈夫な骨を作ることができます。骨を成長させることは身長を伸ばすことにもつながります。

しかし、カルシウムは吸収率が悪い栄養素なので、食事だけでなく、おやつで補うなどの工夫が必要です。スナック菓子ばかりでなく、カルシウム豊富なおやつも与えてあげましょう。

カルシウムを取り入れるには、小魚のせんべいや、ちりめんじゃこのおにぎり、牛乳やチーズなどの乳製品、豆腐や枝豆などの大豆製品がおすすめです。
十分な睡眠
子どもにとって、睡眠は「疲労快復」と「成長」のためにとっても大切なものです。しかし、近年では夜遅くまで起きている子どもも増えているそうです。

眠っているときには成長ホルモンが沢山分泌されます。特に21時~翌2時頃に成長ホルモンの分泌が増え、骨や筋肉などを発達させて体を強くしてくれます。

しっかりと睡眠をとれば、疲れを翌日に持ち越すこともなくなり、抵抗力が上がるので風邪をひきにくくなります。知能の発達にも効果があるので学力の向上にも。

目安として、3歳~6歳頃なら12時間、小学生なら10時間の睡眠時間がとれるように、早めにお布団に入るようにしましょう。

適度な運動と外遊び
骨を成長させるには、適度な刺激を与えることも大切です。骨の成長軟骨である「骨端」は、軽い刺激を受けると活発に働いて成長を促します。

近年は、習い事やゲームなどの時間が増え、外で遊ぶ時間が少なくなっています。外遊びは、成長ホルモンの分泌・良質な睡眠・食欲増進を促し、子どもの成長につながります。

また、体を動かすことにより筋肉も強くすることができます。筋肉の強化により体幹が鍛えられ、姿勢改善にもなります。

お天気のよい日には外へ出て、お散歩や縄跳びなどでのびのびと体を動かすのがよいでしょう。

ただし、習い事でスポーツをしている場合などには、運動量が増えすぎて疲労がたまらないように、休息時間・睡眠時間とのバランスをとることが大切です。

足にあった靴を履かせる
「裸足教育」を取り入れている幼稚園や保育園があるほど、子どもは裸足で過ごすのが健康のためによいと言われています。

近年、子どもが足に合わない靴を履くことで、本来つくべき筋肉が発達せずに足の力が弱くなってしまうことが多くなっているためです。

素足で過ごすことによって、足裏や足指が鍛えられて扁平足の予防になるのです。また、足の筋肉がしっかりつくと、血流がよくなって体の隅々まで栄養を運ぶことができるようになります。

足の成長のためには、運動靴や上履きなどの履き物にも気をつけ、足にあったものを選ぶようにしてあげることが大切です。
    〔子どもの靴の選び方〕

  • つま先が広く靴の中でも指が動く物
  • かかと部分がしっかりとしたもの
  • 靴底が柔らかく蹴り出しやすいもの
  • 甲の部分でしっかりフィットするもの

また、「足指じゃんけん」や「ビー玉つかみ」など、足の指を使った遊びを取り入れるのも、足を鍛えるのに効果的です。

ママの愛は伝わっていますか?子どもとの接し方を見直して心のケアを

成長痛のもう一つの原因である「精神的理由」を防ぐのは、とても難しいことかもしれません。

ママはいつだって必死で子どもと向き合っています。でも、もしかすると、小さなすれ違いから、子どもはストレスを感じているかもしれないですね。

成長痛を訴えることが増えるようになったら、子どもとの接し方にも気をつけてみましょうか。

子供と一緒に遊ぶ時間は持てていますか?幼稚園や保育園から帰宅してから就寝までの間に、ほんの数分でも心から笑い和える時間を持てると、子どもの心もほぐれるはずです。

また、叱り方に気をつけるのも重要かもしれません。頭ごなしに大声で怒鳴る、顔を見ないで怒るなど、子どもを不安にさせるような注意の仕方は危険です。

「なぜしてはいけないのかを目をみてきちんと伝える」「叱った後には愛情表現をきちんとする」など、ぜひママなりの愛情をもった叱り方を考えてみてくださいね。

子どもの成長には「甘え」も大切・・・成長痛の対策

子どもが足を痛がっていたら、まずケガや病気ではないかを確認しましょう。もし疾患が疑われるようであれば、整形外科を受診して検査を受けてください。

そして、身体に異常のない足の痛み=成長痛であるのなら、家庭でのケアが大切になります。ママとのスキンシップで痛みが和らぐことも多いです。

私達が子育てをしていると、作法、行儀、勉学など「教える」ことばかりに目がいってしまいます。また、やってはいけないことを「叱る」ことの繰り返しになってしまうことも。

でも実は、子どもにとっては「ママに甘える」ということも、とっても大切なことなのです。

子どもは「甘え」を受け止めてもらえることで、自分は大切にされていると感じることができるのです。

自分への愛情を感じられる子は、周りの人にも優しく接することができるようになりますし、困難に立ち向かう強さを持つことができます。

成長痛の緩和のためにも、心身ともに強い子に育てるためにも、子どもが甘えたいサインを出していたら、そっと寄り添ってあげられるママになりたいですね。

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