トッポンチーノって何?赤ちゃんの安心お布団の作り方&使い方

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2017/04/14

新生児の寝かしつけ、大変ですよね。

  • ベッドに下ろしたとたんに泣かれてしまうから、ずっと抱っこしていないといけなくて辛い…
  • ふにゃふにゃした新生児の頼りなさに、パパが抱っこを怖がってしまって抱いてくれない…

こんな悩みや不満を持ったりしている方もいるのではないでしょうか。

そんな風にお悩みのママ、「トッポンチーノ」って、ご存知ですか?赤ちゃんが安心できる『小さなお布団』のことなんです。

今回は、トッポンチーノについて、使い方から作り方まで、お役立ち情報をご紹介します。

どうやって入手するの?トッポンチーノの入手法

トッポンチーノ、お店で見かけたこともないけど、どこで手に入るの?と思う人もいるのではないでしょうか。

自分で作ることができます!妊娠中に用意しよう

トッポンチーノは自分で作ることができます。必要なものは本体に使う内袋用のコットン生地と、綿(ふとん用や座布団用)、カバー用のコットン生地(ガーゼなどの肌ざわりの良い生地)です。

布地や綿、糸に至るまで、オーガニックのものがいい!とこだわる場合、それなりに金額が掛かってきます。

赤ちゃんに直接触れない内袋は安いモノで十分!など、予算に合わせて考えましょう。

材料は手芸屋さんにもありますし、楽天など通販で買えば、妊娠中でも手軽に用意することができますね。

材料一例(縦65㎝×横40㎝の場合)

  • 本体用 コットン生地70㎝(110㎝幅) 中綿200グラム
  • カバー用 コットン生地(ガーゼなど)90㎝(110㎝幅)(替えカバーがあると便利なので、柄違いなどでもう1枚分あるとベターです!)
  • 上部分に飾りとしてレースをつける場合、レース1メートル

作り方は至ってシンプルです。手縫いでも作れますが、ミシンがあれば、簡単に作ることができますよ。

作り方
① 型紙を作る
楕円型で縦65㎝、横40㎝、縦85㎝、横40㎝の大きさの型紙を作ります。

大きい方はカバーの裏面です。こちらは型紙を作ったあと、縦30㎝と55㎝の2枚に分割しておきます。あまりきっちりせずにフリーハンドでもOKです。私は新聞紙でかたどりました。

正確な方がいい!という方は、パソコンで図面を引いたり、「トッポンチーノ 型紙」などで検索すれば、型紙を公開してくれているサイトが見つかりますよ。

② 裁断する
型紙に縫い代を0.5㎝~1㎝幅で取ったサイズで、布を裁断します。内袋、カバーともに同じです。

③ 縫い合わせる
まずは中袋を中表で縫います。中綿を入れる口を残してぐるりと縫い合わせたあと、表が外側に来るようにひっくり返します。

その後65×40のサイズに収まるよう折りたたんでおいた中綿を詰め、縫ってしまいます。クッションや枕を作るイメージですね。

その後、縦3ヶ所、横3ヶ所ほど、布地と中綿を縫い止めます。(座布団の中央にあるくぼみのようなイメージ) これで本体はできあがりです。

④ カバーを縫い合わせる
まず30㎝と55㎝に分けた裏側の半月の直線部分を3つ折りにして縫います。その後カバーも中袋と同様、中表にしてぐるりと縫います。

裏側は、それぞれ表側と端が合うようにして縫います。(半月の直線部分が重なります。カバーの付け外しをする入り口になります)

レースをつける場合は、中表にした内側に曲線に沿うようにしてつけ、一緒に縫い合わせます。ミシンを使う場合は、まずレースを先に手縫いでしつけ縫いした方が失敗なくつけられますよ!

公式サイト「わたしのトッポンチーノ」では、手作りキットが販売されています。

あとでご紹介する完成品と同じく、オーガニックコットンにこだわった材料を一気に揃えることができます。また、型紙に合わせて裁断する手間がかからないことが、キットを利用するメリットですね。

裁縫は苦手…時間がない…そんなママは、購入しちゃおう

作ってみると簡単に作れるトッポンチーノですが、ミシンがなく、手縫いでは面倒くさい!という人や、ぎりぎりまで仕事をしていて時間がない、安静にしていなくてはいけない…など、自分で作れない方は、『完成品を購入』してしまいましょう。

トッポンチーノは公式サイト「わたしのトッポンチーノ」の通販で完成品を購入できます。こちらの商品は100%オーガニックコットンを使用して作られています。
オーガニックコットンとは
無農薬の畑で作られたコットンのこと。

栽培の際に多くの農薬が使われているコットンもあります。デリケートな赤ちゃんが使うためのものは、無農薬のオーガニックコットンが安心ですね。

今すぐ試したい!そんなママは、代用品でお試しを

妊娠中にトッポンチーノの存在を知らなかった!もう臨月で、いつ産まれるかわからないけれど、産まれてきたらぜひ試してみたい!そんなママは、代用品を使って試してみましょう。

赤ちゃんが乗るサイズの大きめのクッション、厚めの座布団などがトッポンチーノの代用品として使えます。

できるだけママが使っていたものなど、ママの匂いがついているものがオススメ。

1枚挟んで抱っこすることで、こんなに楽になるんだ!と感動できるのではないでしょうか。

トッポンチーノの使い方とメリットデメリットを紹介!

さあ、トッポンチーノが手に入った!ところで、どうやって使うの?という方に、使い方やメリットをご紹介します。

使い方はシンプルだけど役に立つ!メリット3つ

まず、妊娠中にトッポンチーノを入手した人には、トッポンチーノを抱き枕のようにママのそばに置いて過ごしておくことをオススメします。

そうしている間に、トッポンチーノにママの匂いがつき、より「赤ちゃんの安心」というメリットが生かせるようになるからです。

赤ちゃんが生まれたあとの使い方はシンプルです。トッポンチーノの上に赤ちゃんを寝かせ、抱っこするときや授乳するときも、トッポンチーノごと抱き上げるようにします。

こんなメリットがありますよ!

寝かしつけが楽になる!
赤ちゃんには背中にスイッチがあると言っても過言じゃないくらい、ベッドに寝かすことに苦労しているママは多いです。

その理由の1つが、腕の中のぬくもりから、ひんやりした敷き布団の上に置かれる温度差です。

その温度差が、トッポンチーノで抱っこしたまま寝かしつけすると、敷き布団の温度がダイレクトに肌に伝わらずに済みます。そのため「ウギャアア!」と泣かれる頻度が減るわけですね。

また、抱っこした状態で赤ちゃんを寝かせる際、腕を抜くことに苦労したことはありませんか?

その苦労も、トッポンチーノがあれば、驚くほど抜きやすいです!

パパや祖父母が抱っこしやすくなる
次に大きなメリットが、「パパや祖父母が抱っこしやすくなる」ため、「抱っこしてくれるようになる」ことです。

新生児はふにゃふにゃしていて、ひどく頼りないです。おばあちゃんなら昔のことを覚えているため、抱っこするハードルが低いかもしれません。

でも赤ちゃんに慣れていない男性陣にとっては、首の据わっていない赤ちゃんを抱っこすることは、怖さから躊躇してしまうことがあるようです。

そんな男性陣も、トッポンチーノごと抱き上げることは、「首をどうやって支えたらいいの?」と不安にならず、安定して抱っこ出来るため、抱っこするハードルが下がります。

パパにもおじいちゃんにも、家族みんなに抱っこしてもらいたいですよね!

授乳時の軽い目隠しになる
里帰り出産の場合は実家滞在中、また義理の実家に遊びに行く、自宅に赤ちゃんを見に親戚などがやってくるなど、人がいる間に授乳タイムが重なるとき、困った経験をしたことのあるママもいます。

別室に行くよう促してくれるなど、配慮をしてもらえる場合もありますが、世代によっては授乳は当たり前のこととして、その場でしなければならない状況に陥ることも。

自分の親であれば、「ちょっと授乳してくるね」と立ち去りやすいですが、義理の親の前では、言い出しづらいママもいるのではないでしょうか。

そんな授乳タイムにも、トッポンチーノは役に立ちます。トッポンチーノごと抱いて授乳すれば、トッポンチーノが目隠しの役割を果たしてくれるのです。

あからさまに隠すというわけでもないため、あれこれ言われる心配もないはず。

「赤ちゃんが集中して飲めないから…」など、うまく言い訳をして、できるだけ別室に動きたいものですが、もしものときには、参考にしてみて下さいね。

赤ちゃん用のために使える期間は短い…デメリット2つ

では、デメリットはどんなものがあるでしょうか?

使用期間が短い
トッポンチーノは赤ちゃんのための「ライナスの安心毛布」です。サイズが小さく布団として使える期間はあまり長くありません。

そのため、高額な費用を掛けてしまうと、費用対効果としてはどうなの?という事態になる場合もあります。

ただ、お布団として使用した後に、子供の枕や抱き枕、女の子の場合ではお人形用のお布団としての流用も可能ですよ。

夏場の赤ちゃんにとっては暑い?
真夏の時期に産まれてくる赤ちゃんにとっては、トッポンチーノのふかふかの中綿に熱がこもって暑いのでは…というデメリットがあります。

室温を調整して涼しい部屋で使う、バスタオルを敷くなどの対策を施すなどの工夫をしてあげましょう。

トッポンチーノは、モンテッソーリ教育から生まれた赤ちゃん専用のお布団!

さて、ここで、そもそも「トッポンチーノ」って何?と思われている方もいるでしょう。

トッポンチーノとは、冒頭でもご紹介したとおり、イタリア人の教育者、モンテッソーリの教育法から生まれた、赤ちゃんのための「小さなお布団」です。

出産前からママの匂いをつけておくことで、赤ちゃんがどこでも、誰に抱かれていても安心出来るものとされています。

モンテッソーリ教育ってどんなものなの?日本でも多く実践されている教育法

イタリア人、マリア・モンテッソーリ医師という教育者により考えられた教育法です。モンテッソーリ医師は子どもの権利・環境改善に尽くした結果、ノーベル平和賞に3度もノミネートされています。

現在、日本でも全国で約1,000ヶ所ほどの幼稚園、保育園で実践されている教育法なのです。

モンテッソーリ教育法では、以下の3つを重要視しています。

  • 自由に個別活動をすること
  • 自発性を重要視すること
  • 異なる年齢の子どもを混ぜた縦割りクラスにすること

モンテッソーリ教育法の目的は、「自立した子どもを育てること」なのです。

モンテッソーリ教育法では、0歳の赤ちゃんは環境に「適応」することが大事だとされています。その考え方から、安心出来る居場所である、トッポンチーノが考案されたのでしょうね。

腰の負担も軽減!トッポンチーノで上手に抱っこマンと付き合おう

背中スイッチで泣かれてばかりのママにとっては、半信半疑かもしれません。

ですが、我が家は出産時に病院に持ち込み、長男、次男ともに生まれて直後からお世話になりました。助産師さんたちにも評判が良かったですよ!

トッポンチーノで抱っこすることで、腕の負担も軽く感じられます。

赤ちゃん育児は長時間の抱っこや睡眠不足など、肉体的にも大変なことがたくさんあります。

『トッポンチーノ』でママの負担も上手に取り除きながら、楽しい育児につながるかもしれません。ぜひ試してみてくださいね!
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