一歳の赤ちゃんの下痢が続く…原因は?疑わしい病気や食事等の対処法

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2017/01/25

ミルク、母乳が中心の赤ちゃんはうんちが緩くなりがちです。離乳食の初めの時期もまだ水分の多い食事なので同じことが言えます。

ですが一歳を過ぎて大人とほぼ同じものが食べられるようになっても「うんちがゆるい」と、少し心配になります。

一歳を過ぎて以降に下痢が続く場合は、どのような原因が考えられるのでしょうか。対処法も同時に見ていきます。

胃腸が未発達の赤ちゃんの便は緩くなりがち

赤ちゃんは下痢をしやすいです。それは口にしているものがまだ母乳やミルクといった水分中心だからです。

軟便と言って下痢とは少し違うものですね。また赤ちゃんは胃腸の仕組みがまだ未発達なので口にしたものをうまく消化できないのです。

ですがそんな赤ちゃんでも下痢が心配になる場合があります。乳糖不耐性という症状かもしれません。

ミルクや母乳には、乳糖という成分が含まれています、乳糖不耐性の場合この乳糖を体質的に受け付けずに未消化のまま排出してしまうのです。

これは大人にも見られる病気で、たとえば牛乳を飲んでお腹がぐるぐる、っとなってしまう癖のある方は、乳糖不耐性の可能性があります。

乳糖不耐性では慢性的な下痢の症状が続きます。赤ちゃんが乳糖不耐性だと分かったら、母乳をやめたり乳糖成分未配合のミルクを使ってみてください。

母乳育児が難しくなるのは残念かもしれませんが、市販のミルクからも充分赤ちゃんが育つために必要な栄養素は補えます。

長引く下痢は水分を失う心配もあるので、小さな赤ちゃんには起こってほしくないですよね。普段の便の観察を心がけましょう。

一歳になってからも下痢が続くのは危険なサインかも

赤ちゃんの時は水分の多い食事が中心なので、おのずと便も軟らかくなりがちですが、一歳を過ぎて普通の食事が出来るようになってから下痢が続くのは心配です。

様々な原因や病気の影が隠れているのかもしれません。重篤な病気の場合は命にかかわってくる可能性もあるのです。

そんな心配な病気を早く改善するためにも、赤ちゃんの便や機嫌など、様子をよく観察して素早い対応が取れるようにしたいですね

食事が原因で下痢が起きている可能性

一歳を過ぎているのにまだ離乳食の中期くらいの食事を与えていませんか?離乳食をステップアップするタイミングが分からないというママは多いものです。

特に新米ママの場合は、どうやって食事をステップアップさせたらよいか分からなくて、ずっと同じようなトロトロ食を与えてしまうこともあるでしょう。

消化にはいいですが、水分を多く含んでいるので水便のような状態になりがちです。

それに歯が生えてくる時期になっても柔らかいものばかり食べさせていると、脳の発達が阻害されたり肥満の原因になることもあります。

離乳食の進め方が分からない時は、一歳半健診などで栄養士さんから指導をうけることが出来ます。

自治体の保健センターに行けば、気軽に栄養相談にのってもらえます。食事と下痢の関係性が気になる場合は積極的に相談してください。

心身性の下痢かもしれません

一歳になった子供の下痢がなかなか治らない、原因がなんなのかよくわからないという時は、『心のサイン』かもしれません。

保育園に預けられるようになったストレスや、言いたいことをうまく言えない心の葛藤が体に表れているものかもしれないのです。

そうした場合の腹痛を、慢性反復性腹痛と言います。言葉を話し始める幼児からよく見られる症状です・この場合には、お腹の痛みが数か月という長い期間にわたって続きます。そして下痢や嘔吐などの症状を伴うこともあります。

特に保育園に行く前の朝ごはんの時に、お腹を押さえて嫌がったりしたら、この病気が疑われるでしょう。

また心因性の下痢が出る症状のもう一つに、過敏性腸症候群の可能性も考えられます。過敏性腸症候群の症状は、下痢だけでなくお腹にガスが溜まります。

何らかの脅威や、圧迫感を感じている時に腸の働きが過敏になってしまって、下痢や腹痛、中には便秘などを引き起こしている状態なのです。

心因性の下痢が続いている場合は、原因は『ストレス』です。病院に連れて行くよりは家庭でのケアが大事になってきますよ。

保育園に行ったり、新しい出来ごとに出会ったりすることがストレスになっているのです。家庭でその不安感を取り除いてあげましょう。

保育園に行ってママと離れることが不安である場合は、おうちにいるときにしっかり関わってゆっくり寝かしつけるなどの時間を取ってあげてください。

ママがずっとそばにいてくれる時間というのが子供は一番安心します。最良の薬はやっぱりお母さんなのです。

食物アレルギーが原因で下痢が起こることもある

また別の原因として、食物アレルギーが原因で起こることもあります。それまで平気だった食物で急にアレルギーを引き起こすこともあるので注意が必要です。

小さな子供がアレルギーが原因で下痢が起こる場合は、食べ物を食べてから30分から1時間以内に体全体に蕁麻疹が出ます。

それ以外には顔じゅうが腫れる腫脹の症状が見られたり、皮膚炎、気管支炎、鼻炎など下痢以外の症状が見られます。

放っておくと重篤化して血圧が低下し、アナフィラキシーショックを起こしてしまい非常に危険です。

アナフィラキシーショック
アナフィラキシーとはアレルギーの反応が極めて短期間のうちに全身に表れる症状のことを言います。

反応の原因はアレルギーの原因となる「アレルゲン物質」を口から摂取、または呼気から吸い込むことです。

アレルギー反応によって体中の臓器に不具合があらわれ、特に血圧の低下や意識障害など危険な状態になると、死に至るケースもあるのです。

お子さんの下痢の原因アレルギーの場合には、このように下痢だけでなく全身に様々な症状が現れます。

命にも関わる場合があるので、蕁麻疹や鼻炎や咳などを見逃さずに、いざとなったら救急病院を受診することも考えておきましょう。

下痢の原因となる病気は胃や腸の感染症

赤ちゃんから小さな子供までがかかる病気のほとんどが感染症です。赤ちゃんはまだ体に抵抗力がないので、いろんなウイルスをもらいやすいのですね。

感染性の風邪や胃腸炎は大きくウイルス性と細菌性に分けられます。前者は病原性ウイルスが原因で後者は細菌が原因です。

それぞれの病気の時にどんな症状が現れるのでしょうか。病院を受診するタイミングや心配な点について見てきましょう。

子供が掛かりやすい感染性胃腸炎

特に小さな子供がかかりやすい胃腸炎にはいくつかの決まったパターンがあります。時として保育園などで流行ります。一度も病気にかからない例はほぼありません。

子育て中のママは、子供の病気でなかなか仕事復帰出来ない…という悩みを抱えている方もいらっしゃるのでは。

赤ちゃんや幼児の長引く下痢や風邪の原因にはどのようなものがあるのでしょうか。以下に挙げていきます。

感染性胃腸炎
ウイルス、細菌などに感染することよって引き起こされる病気の総称。多くは腹痛、下痢、嘔吐などの症状を伴う。

嘔吐が続く場合には脱水症状などになってしまう可能性も高いので注意が必要。

特に高齢者や幼児は、水便が続いてすぐ脱水に陥り、体力を奪われやすい。

ウイルス感染を原因とした主な胃腸炎

  • ロタウイルス感染症
  • ノロウイルス感染症
  • アデノウイルス感染症
ロタウイルス
ロタウイルス感染症は、ロタウイルスが原因で起こる感染性胃腸炎で、特に重篤化しやすいものとして注視されています。

流行しやすいのは2月から3月で、感染すると激しい下痢や嘔吐が続き、入院の必要が出る場合があります。

ロタウイルスは、子どもの胃腸炎の原因となるウイルス性胃腸炎の中でも、特に症状が重いものです。

ロタウイルスに感染すると、便の色が薄く、白っぽくなります。色は変わらなくても水便が続くようなら警戒が必要です。

ロタウイルスは非常に感染力が強く、ほんのわずかでも体内に入るとすぐに症状が出てしまうため病気の進行も早いのです。

脱水症状がひどくなると、点滴で体の水分を補う必要も出てきてしまいます。口から水分補給が出来ないくらいひどい嘔吐の時はすぐに受診しましょう。

また、ロタウイルスに感染しないために、予防方法としてロタウイルスワクチンの予防接種を受けておくことも出来ます。ロタウイルスワクチンは世界での導入が徐々に進んで行っており、その効果は高い信頼性を持っているのです。

2012.1月現在では世界120ヶ国以上でロタウィルスワクチンが導入されており、そのデータによるとロタウィルスワクチンは、

ロタウィルス胃腸炎総数を68~79%減らし、
重症例を90%~98%減らし、
入院を96%減らす
事がわかっています。

ノロウイルス
ノロウイルスは秋から春にかけて流行しやすい感染症で、特に食中毒の原因にもなります。食べ物を介して広がるウイルスです。

毎年のように集団感染のニュースがテレビなどで報じられているので、、注意しているお母さんも多いかと思います。

ノロウイルスに感染したかどうかの目安は、便の色でわかります。黄色っぽい水便が続くようなら感染を疑いましょう。

ノロウイルスは、ロタウイルスに比べて症状の回復が早いのが特徴です。多くの症例では数日くらいで状態が回復に向かいます。

しかし感染した子供の吐しゃ物などから、他のの家族に集団感染することも報告されているので、子供が吐いた後は家族もしっかり除菌をして対策をしてください。
アデノウイルス
アデノウイルス感染症はプール熱とも呼ばれ、夏にプールを介して感染が広がることからこのように呼ばれています。

プール熱はいわゆる夏風邪と言われて、発熱や咳、鼻づまりなどの風邪の症状を引き起こしますが、下痢として現れることもよくあります。

またアデノウイルスは目に入ると、目ヤニが出たり充血するなどの「流行目」の原因にもなります。

アデノウイルスに関しては症状の現れ方が様々なので、下痢の原因がアデノウイルスかどうか判断しにくいかもしれません。

しかしこれも流行性のウイルス感染症なので、アデノウイルス感染症になった子供がいる家庭はやはり家族が除菌などの対策を心がけましょう。

また細菌感染を原因とした感染線胃腸炎としては、病原性大腸菌による感染症が挙げられます。

病原性大腸菌
人の腸の中に存在する細菌の中で、強烈な下痢などの腸炎をもたらす強毒性の細菌の総称。

ベロ毒素という強い毒性をもった物質を生成。主に経口感染によって広がっていき食中毒の原因菌にもなる、代表的なものでO157などがあげられる。

病原性大腸菌に感染している場合は腹痛、下痢、発熱などの症状が体現れます。熱が高い場合は抗生物質が処方されますので医師に相談してください。

家庭での治療法は食事療法が中心で、激しい下痢がおさまらない時は無理にご飯を食べさせないようにしてください。

基本的に水分だけを取るように心がけて、栄養面のことは取りあえず考えないようにしましょう。元気になればまだしっかりご飯が食べられますからね。

水分も嘔吐が続くような場合、無理に量を飲ませようとするとかえって危険です。機嫌が悪くなかなか口から水分が取れない時は病院に相談しましょう。

下痢が治らない場合のおうちでの対策は除菌と休息

幼児の下痢が長引くときには、他の家族にうつさないように下痢のある子が触ったものなどをしっかり除菌しましょう。

今は除菌のためのウエットティッシュやスプレーなど、乳幼児が使っても安全なノンアルコールの物なども市販されています。

細菌やウイルスを原因としたウイルス性胃腸炎、急性胃腸炎を発症した場合にはこうした除菌グッズでしっかりと辺りを清潔にして他への蔓延を防ぎましょう。

早めの病院受診を心がけて

下痢の時は腸が過敏になって食べたもをうまく消化出来ない状態なので、体が上手く栄養を吸収できません。

その為に体力が落ちてしまって、脱水などさらに症状が深刻になってしまいます。そうならないために早めの医療機関へ受診することが大切です。

病院の先生に診察してもらって、きちんとした病名を教えてもらい薬を処方してもらったら、あとは家庭で服薬を続けて様子を見ましょう。

特に発熱などを伴っている場合には、さらに体力の消耗が心配なので、家庭でも無理はさせずにゆったり過ごせるように対処してください。

病気の時は子どもも心細くなっていますから、お家でママと静かに過ごすのが一番の治療になります。

消化に良いものから食べて様子を見ましょう

下痢が続くときに、無理をして食事を取らそうとしてはいけません。下痢が続くということは胃や腸の働きが活発になってるということです。

せっかくご飯を食べてもすぐに腸が反応して、消化吸収するために体外に排出してしまいます。

水分をゆっり取らせながら、処方されている薬があればそれを優先的に飲ませましょう。小児科の薬は食事をとらなくても飲めるものもあります。

下痢が酷い時の食事の目安は、離乳食期のようなトロトロのお粥状のものにするのが目安です。

その他下痢の時に食べると言い食事

  • 豆腐をつぶしたもの
  • リンゴのすりおろし
  • バナナをつぶしたもの
  • にんじんやかぼちゃを軟らかくしてつぶしたもの

特にリンゴは子どもが好きな食べ物ですし、リンゴに含まれる成分が便とねっとりと固めてくれる作用を持っています。

同じように、バナナも自然な甘さで子どもが食べすいものの代表格ですし、食物繊維も豊富で腸の働きをとの得てくれます。

※ただし、リンゴやバナナはアレルギーが出る場合があるので、お子さんがそれに対してのアレルギーがないことが前提

下痢の時は、このように子供が好むほんのり甘い野菜や果物を、すりおろしたりつぶしたりしたものを中心に与えていきましょう。

水分補給のために補水液を上手に活用

下痢をしてる時には、体から水分と共に電解質であるイオンも失われていくのが問題です。体からイオンが大量に失われると手足のしびれなどが出て危険です。

その為に下痢をしている時の水分補給は、ただのお水ではなくイオンやその元となるミネラルを含んだ経口補水液を与えるようにしましょう。

赤ちゃん用のイオン補水液は、ベビー用品コーナーに置いてあります。粉末状のものやペッボトル、小分けパックなどいろいろな種類があります。

好みやお子さんの状況に合わせて使い分けてみてください。またイオン飲料の糖分が気になる場合には、麦茶や味噌汁の上澄みなどを与えてもいいですね。

味噌汁に含まれている塩分も、電解質として体の中で働いてくれます。濃度が濃すぎなければ下痢の時の食事になります。

また麦茶は天然のミネラルが豊富でノンカフェインのため、赤ちゃんから幼児にかけて安全に飲んでいただくことが出来ます。

下痢の時に一番心配なのは、体から体液となる水分が失われてしまうことです。体液は血液や汗も含み体の調子を整えるために不可欠なものです。

そのために脱水を防ぐことは重要です。小さなお子さんが飲みやすいものを選んで上手に飲ませてあげられるように工夫してください。

長期間の下痢の場合はおむつかぶれなどに気を付けましょう

お子さんの下痢が長く続いていると、おむつかぶれなどが心配になってきますよね。

かぶれがひどく、本人が痛みを感じているような場合には、ベビーワセリンを使うという方法もあります。

ワセリンは皮膚の表面に脂の膜を作って、かぶれてしまった患部を下痢の刺激から守ってくれます。

水便の回数が更に多くなると、お尻への刺激が大きくなります。おむつ替えのときに、シャワーなどできれいにするのが良いでしょう。

下痢に含まれているウイルスは、皮膚への刺激も大きいです。それを防ぐためには、流水できれいに洗い流すことが効果的です。

また、下痢が続いている間は入浴させることが難しいので、シャワーで清潔を保つとともに、体を温めて気分をリフレッシュさせましょう。

お風呂に入れていけないということではありません。でも、湯船の中で下痢がでてしまうこともあります。

胃腸炎の時は長時間の入浴は避けて、ベビーバスなどを利用して、こまめにお尻の清潔を保ってあげましょう。

感染症の疑いもあるので下痢の時の対処は慎重に

一歳を過ぎて普通を食事をとり始めたり、保育園に通いだすお子さんに長期の下痢が続く原因を見てきました。

最も心配すべきなのは、やはり感染症による胃腸炎ですね。感染力の高いウイルスや細菌の場合は、集団感染の危険もあるので注意が必要です。

一歳を過ぎているとはいっても、まだまだ体は小さいですので一回の下痢や嘔吐で、すぐ脱水症状に陥ってしまう危険性が考えられます。

下痢が続く原因には重篤な病気も含まれています。何日も緩いうんちが続いておむつ交換の度に気になる場合は、すぐに病院を受診してください。(おむつ持参で便の状態を伝えてみることをおすすめします!)

判断が難しいときには、まずお子さんの機嫌を確かめましょう。普通に食欲があって機嫌が良いようならさほど心配ではありません。

ですがご飯を嫌がって食べず、便も水のような状態である場合、腸炎の可能性が考えられます。まずは普段から便の様子をよく観察する癖をつけてください。

我が家の息子も、一歳を過ぎたころ急に食欲がなくなって下痢が続くので、保健師さんに相談したら受診を勧められました。病院で告げられたのはやはり「腸炎」でした。

お子さんの健康を維持するためにも、普段一緒にいるママがいち早く異変に気づいてあげられるといいですね。対処が早いほど回復が早いです。すぐに相談できるかかりつけの病院は必ず確保しておくようにしましょう。
みんなのコメント
  • 無記名さんさん

    この記事はどなたが書いているのですか?
    下痢嘔吐時は水分とともに塩分も失われます。
    スポーツドリンクで塩分、糖分を摂取することが重要です。
    間違った知識を拡散しないでください。

    • みんさん

      間違った知識ってどこの事?指摘してる箇所探したけど、水分だけが失われるとか、スポーツドリンクを飲ませてはダメなんて書いてなかったけど。

      塩分も味噌汁の上澄みなどで・・って書いてあります。

      知った知識だけでコメントしないほうがこの記事読んでる人のためになる。

  • 無記名さんさん

    スポーツドリンクって砂糖たくさん入ってるから逆にお腹を刺激させちゃうんだよね。経口補水液を飲んだ方が良いと思うんだけどな。

  • 無記名さんさん

    間違った知識とは言うより、あくまでここでのサイトの情報は受け手の私たちの判断によるのではないでしょうか?
    気になったのであれば、専門的な医療関係の方々や相談所の職員に聞くことが前提だと思います。

  • 無記名さんさん

    誤字脱字で信憑性が失われています。

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