フリージング活用で赤ちゃんを待たせない離乳食初期レシピ!
離乳食時期になると赤ちゃんが順調に成長してきた証です。
自信を持って、赤ちゃんと向き合っていきましょう!ここでは、離乳食初期で役立つ項目をいくつかあげています。
これでママの不安がなくなる!そんなレクチャーをしていきたいと思います。
離乳食初期(5カ月~6カ月のゴックン期)の赤ちゃんの状態について
平均的には、意思表示が芽生える時期です。
- 寝返りが完成する
- 支えてあげるとお座りができる
- ハイハイの格好をする
- いろんなものに興味を示す
など。
しかし、その反面、舌がまだ前後にしか動かない(舌が大きい)歯がまだ生えていないなどの赤ちゃんが多いです。
この時期になると母乳やミルクだけでは、栄養素が不足してくるので、食べ物から栄養素を取り入れる必要があります。
飲む食事から食べる食事への移行練習を!
5~6カ月の赤ちゃんは、「ゴックン期」と呼ばれています。
- ゴックン期は、3つの食材が大切です。
- 体・脳を動かす機能を促すエネルギー源、(主食)筋肉、臓器などを作るたんぱく質源(主菜)、皮膚、粘膜を作るビタミン、ミネラル源(副食)を与える必要があります。
- よだれが多くなってきた
- 大人の食事時に興味を示している
- 母乳、ミルクを飲む回数や時間が安定してきた
などが見えて来たら、離乳食を開始しても良いサインとなるでしょう。
赤ちゃんに与えるごはんの量と目安について
ゴックン期の目安:はじめは、1さじ(計量スプーン小さじ1…5g)からあげていきます。赤ちゃんのペースによるのでゆっくり1さじずつ与え、徐々に量を増やしていきましょう。
下記は、あくまでも目安です。
- エネルギー源:10倍がゆ40g・パン(6カ月以降から)5g程度。
- たんぱく質源:豆腐25g,魚10g,程度。
- ビタミン、ミネラル源:野菜10g,果物5g程度。
使える食材のリスト
- エネルギー源:10倍がゆ、パン
- ビタミン、ミネラル源:にんじん、かぼちゃ、ほうれん草
- たんぱく質源:絹ごし豆腐、しらす、白身魚(真鯛、カレイ)
フリージング活用方法の要点について
少量を食べる赤ちゃんに離乳食を毎日手作りするのはとても大変です。
お仕事をしているママは特に帰宅後にゆっくりできないことと思います。
そこでフリージングがとっても役に立ちます。
離乳食をフリージングしておくと無理なく簡単に、手早く準備することができるので忙しいママも時間を掛けることなくご飯を準備することが出来ます。
鮮度を保つにはどうする?食材が傷んでしまったりしないか
しかし、フリージングで気を付ける点もあるのでここでお話ししていきたいと思います。
赤ちゃんの内臓は未発達です。特に胃の消化も未発達なので、古いものを与えるとすぐに下してしまいます。
フリージングバックにいつ作ったのか、いつまでに使い切るかを書いておくとわかりやすいです。
フリーザーバック、保存容器の扱い方
おかゆやスープ、だしなどは、製氷容器を使うと便利です。
レンジ可能なものも売っています。
フリーザーバックは、野菜や魚、肉と幅広く使えますし、レンジ可能なものもあり、いずれも100円均一などでも売られていて、ネットでもラクラク簡単に手に入ります。
小さめの耐熱容器も離乳食作りに重宝しますので、2つ程あれば解凍、加熱を素早く行うことができますよ。
加熱食材の扱い方
加熱した食材は、よく冷ましてから冷凍します。
理由は冷蔵庫の温度が上がると他の食材を傷みやすくなるからです。
又、一回食分ずつ冷凍すると調理が短時間ですみます。
その為に1回分ずつ小分けしてラップで包むか、(野菜などは)ラップに大きく広げ、箸などで線を付けると解凍するときに使いやすいです。
調理するまな板や、包丁などは、熱湯で消毒し、清潔に保ちましょう。
冷凍の仕方と使い方
食材によって冷凍方法は異なります。基本キューブ状(製氷皿)にして使うのと、ラップに一回分ずつ小分けしたものの2通りでしょう。
野菜の種類によっては、加熱後かたくなったりする場合があるので、レンジでは1~2分ぐらいで加熱しましょう。
- 冷凍の期間と約束
- 基本的に1-2週間で使い切るようにしましょう。新鮮な食材を選ぶことが必須条件です。
- レンジの解凍、加熱の仕方
- 解凍加熱を同時に行いましょう。ラップは、空気を入れる為、ふんわりとかける程度でよいです。きっちりかけてしまうと、破裂してしまうので注意してください。
- とろみをつけるには
- 片栗粉+野菜スープまたはだしを足すととろみが出て、赤ちゃんが食べやすくなります。おかゆや、かたまりやすい食材には、水+野菜スープ、だしを加えるとよいでしょう。
- 調理器具の殺菌方法
- 赤ちゃん用食器洗剤などで洗ったあと、熱湯消毒しましょう。自然乾燥は、殺菌が繁殖しやすいので、清潔な布ですぐにすくようにしましょう。
食材ごとのフリージングの仕方
- ・10倍がゆ
- 裏ごししたら、製氷器に入れる。
- ・食パン
- 耳は使用しません。耳を切って冷凍し、フリーザーバックに入れる。使うときは凍ったまますりおろす。
- ・豆腐
- 離乳食に使う絹ごし豆腐は、水分が多いため冷凍は避けましょう。
- ・しらす
- 熱湯で塩抜きしてから、棒状にして、ラップでくるみます。使うときは、冷凍のまますりおろします。
- ・白身魚
- レンジで加熱してすりつぶして1回分ずつにラップして冷凍する。
- ・ほうれん草
- 茹でたら葉の部分だけ棒状にしてラップで包み、使うときは、冷凍のまますりおろします。
- ・にんじん
- そのまま切らずに、柔らかくよくゆでた後、棒状に冷凍します。 使うときは、冷凍のまますりおろします。
- ・かぼちゃ
- 多めに100g-200細かく切ってレンジに2-3分かける。やわらかくなったら、裏ごししてラップ全体に広げ1食分ずつ箸で線をつけておく。使うときは、線部分を割って使用する。
フリーザーバック、容器の扱い方
製氷皿は、冷凍後キューブ状になったら、フリーザーバックに入れておくと取りやすいです。野菜などは、箸で線をつけると、1回分ずつ使いやすくなります。
使用後は、食器洗浄器で洗えるのもあれば、ダメなものもあります。ご自宅の用途に合わせて選ぶほうが無難でしょう。
離乳食初期(ゴックン期)の進め方
初めて離乳食を開始するママには不安がいっぱいだと思います。
「ちゃんと食べてくれるだろうか」「うまく作れるだろうか」などさまざまです。
1年半ぐらいまでは、離乳食が続きますが、その間でも食べてくれたかな?と思ったら、ペースが遅くなり、波があります。
お母さんの様子を赤ちゃんは見て信頼感を持って口に運ぶので、イライラ焦らず、赤ちゃんのペースに合わせてあげることが大切です。
そうすることにより、赤ちゃんからの信頼を得て、今まで母乳やミルクだけだった「飲む」から「食べる習慣」に変えていくことができるようになるのです。
調味料は、まだ使えないので、味付けとして「きな粉」、「豆乳」を使うことが可能です。
食べさせる時間帯
午前中(早朝は避ける)が最適です。離乳食+母乳または、ミルクを与えましょう。
食べさせ方の流れ:基本的なスケジュール例(授乳1日5-6回)
- 朝 :母乳またはミルク
- 午前中:離乳食+母乳またはミルク
- 午後:母乳または、ミルク
- 夕方:母乳または、ミルク
- 夜:母乳または、ミルク
- 授乳と離乳食の間隔は?
- 1日1回食なので、授乳時間の1回を離乳食に置き換えます。赤ちゃんによって飲む回数の個人差があるので、午前中であれば、多少前後しても良いでしょう。
開始2~3週間は、1品目を1さじずつ慣らしていきましょう。
理由は、食材を慣らすためでもありますが、アレルギーを特定する為でもあります。
主にたんぱく質にアレルギー源が多いので徐々に試してみましょう。赤ちゃんは、胃腸の消化機能が未発達です。消化の良いおかゆ(穀類)から徐々に、野菜、たんぱく質と与えていきます。
たんぱく質は、消化しにくいので最後にします。
赤ちゃんがすべての栄養素を摂取することに慣れて来たら、3週間目か4週間目くらいから、フリージングをはじめ、レシピを作っていきましょう。
フリージングでの下ごしらえレシピ
赤ちゃんの離乳食作るにあたり、ネットなどで売っている「離乳食調理セット」などを使うととても便利です。
おかゆ、スープや、だしが作れたり、裏ごし・つぶしたりなど基本的に何でもできちゃいますので、持っているといいかもしれません。
今回の離乳食はレンジを活用して作っていきましょう。
ゴックン期の赤ちゃんは、腎臓機能が未熟なためまだ味付けはできませんので、食材の味つけをいかしたレシピを作ることが大切です。
計量スプーンで測りましょう!小さじ1=5g、大さじ1=15g
すべて耐熱容器でレンジにいれるだけ!
ほうれん草のバナナ和え(ビタミン源×エネルギー源)
材料:
- ほうれん草5g
- バナナ10g
作り方:
- 棒状の冷凍ほうれん草をすりおろして、レンジで加熱する。
- バナナをすりつぶし、①に加えて混ぜる。
しらすがゆトマト和え(エネルギー源×ビタミン源×たんぱく質源)
材料:
- 10倍がゆ30g
- しらす干し5g
- トマト小さじ2
作り方:
- 棒状に冷凍したしらすをすりおろす。
- おかゆに①と水こさじ1を加えてレンジで加熱し混ぜ合わせる。
- トマトは、種を除いて実つぶしてから②にのせる。
かぼちゃのおかゆ(ビタミン源×エネルギー源)
材料:
- かぼちゃ10g
- 10倍がゆ15g
作り方:
- かぼちゃと水小さじ1を加えレンジで1分程加熱する。
- かぼちゃは、甘味があって食べやすい!赤ちゃんの食をそそります。
豆乳とほうれん草のスープ(たんぱく質源×ビタミン源)
材料:
- 10倍がゆ30g
- ほうれん草10g
- 豆乳5g
作り方:
- 棒状に冷凍したほうれん草をすりおろしてレンジで1分程加熱する。
- おかゆと豆乳を入れてレンジで1分程加熱する。
- ①を②にのせる。
にんじんのポタージュ(ビタミン源×エネルギー源)
材料:
- 10倍がゆ15g
- 棒状に冷凍したにんじん10g
作り方:
- にんじんをすりおろします
- 10倍がゆと水小さじ1を入れてレンジで1分程加熱。
ゴックン期で離乳食に慣れたきたら?
いつ頃から2回食に移行できるのか、はじめはわからないことばかりです。2回めの離乳食をはじめるタイミングや状態の見極めを知っておきましょう。
2回食移行の判断目安
- 口をもごもごさせて食べている
- 食べるペースが速くなってきた。
- 嫌がらずに食べるようになった。
- ゴックン期で必要な量を食べるようになった。
開始時が5カ月なら6カ月目以降から、6カ月目からなら7カ月目からなど、1ヵ月遅れで2回食の離乳食にチャレンジさせましょう。
2回食に使える食材
6カ月~始めた場合は、6か月から2回食となるので、今までエネルギー源では、10倍がゆだけ与えていたのをパンがゆも与えることが可能になります。
味付け(調味料)は今までの通りまだできません。
6カ月~始めた場合は、7カ月から2回食となるので、下記のような食材の使用が可能となります。味付けも、醬油、ピザチーズ、牛乳、ヨーグルトが少々であれば使用しても大丈夫です。
離乳食の進め方で大切なこと
赤ちゃんは母親からの安心感や信頼感から授乳行為となりお腹も満たしていました。
ですから、離乳食を始めるにあたり、まず赤ちゃんに愛情をもって接することが大切です。
そうすることで、信頼感が育まれ、口に食べ物を入れる感覚へと繋がっていきます。
感受性の強い大事な時期なので、「食べる事が楽しい」と認識させることが、後々の発育にかかわってきます。
食べるのが遅くて慣れない様子でも見守るぐらいのゆとりをもって接することが大切です。
できるだけ好き嫌いを失くす為にも実践していきましょう。
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