お風呂で疲労回復!ママの不調な症状別6つの入浴法を紹介
20歳から49歳の女性を対象としたあるアンケートによると、入浴時間が20分未満と答えた人は6割にのぼるそう。
(一般財団法人日本健康開発財団温泉医科学研究所「お風呂とスキンケアの新常識に関するアンケート2017」より)
皆さんの入浴時間はどれくらいですか?ママは多忙なので、簡単にシャワーで済ますことも多いかも知れませんが、真夏の暑い時でも、シャワーではなくお風呂に入った方が良いと言うように、シャワーでは得られない効果がお風呂にはあります。
子供とささっと入浴が主流かもしれませんが、もし体調不良になったら周りを頼りつつ、ちょっとだけ入浴時間を大切にしてみてくださいね。
疲労や体の不調のタイプ別に、おすすめの入浴方法を紹介するので、是非試してみてください。
この記事の目次
シャワーでは得られないお風呂の効果
シャワーで体を洗い流すだけでは得られない、「温かいお湯に浸かる」ことで得られる効果について、解説します。
血液が循環して体が温まる「温熱効果」
シャワーでは、体の表面だけが熱くなり、体の芯までホカホカとあたたまることができません。
浴槽のお湯にゆったり浸かることで、毛細血管が広がり血液が体中をめぐり、体がしっかりと温まります。血行が促進されて、新陳代謝がすすみ疲労回復にもつながります。
体が圧迫されて血行促進とむくみが解消「静水圧効果」
お風呂に浸かることで、水圧で体がキュッと圧迫されます。
ただ、体を肩までどっぷりと浸かるほど、水圧による心臓・肺への負担も大きくなります。
体の重さが軽減されてリラックス「浮力効果」
水の中では浮力のおかげで体が軽くなり、自分の体重を感じずにふわふわとリラックスできます。
こわばった体も、お風呂の中であれば楽に動かすことができるので、ゆっくりと足の曲げ伸ばしのストレッチを行ってもリラックス出来ます。
体の汚れ・ニオイをしっかり落とすことができる
毎日シャワーを浴びていても、なんとなく体のニオイが気になる時は、体の汚れがしっかりと落ちきっていないのかもしれません。
湯船に浸かり、体の内部からしっかりと温まることで毛穴が開き、毛穴の奥の汚れを落とすことができます。
理想のお風呂の入り方はぬるめ・長目に半身浴
理想のお風呂の入り方としては、38℃前後のゆるめのお湯で、ゆったりと半身浴をすることです。
浴槽への浸かり方には、半身浴・全身浴がありますが、何故半身浴が良いのでしょうか。
半身浴は、湯船に体全体を浸かるのではなく、胸から下だけを漬けます。腕もお湯につけません。
体がゆっくりと温まるので、長い時間遣っても負担が少なく、よりリラックス効果が高くなります。
全身浴は、湯船に首から下の体全体をしっかりとつけます。肩までしっかりと浸かった方が、先に紹介した「温熱」「静水圧」「浮力」の効果を得られますが、同時に心臓・肺へ掛かる負担も大きくなります。
体への負担が少なくてリラックス効果の高い、ぬるめの半身浴がおすすめです。
疲労・不調のタイプ別!お風呂の入り方
基本はぬるめのお湯で半身浴がベストですが、体の疲労のタイプ・症状により、お湯の温度・時間などを調節した方が効果が期待できます。疲労・不調に応じたお風呂の入り方を、6つ紹介します。
スポーツ後の筋肉疲労にはぬるめのお風呂
運動で、体に蓄積した疲労物質を流すには、お風呂に入って血行を促進し血流をよくすることが効果的です。
ぬるめのお湯にゆったりつかると、体がリラックスして血流が良くなり疲労の回復につながります。
- お湯の温度・・・39℃
- 入浴時間・・・15分
肩こりには熱めのシャワーをあてて血行促進
肩こりは、血液の流れが悪くなり起こることもあれば、ビタミンB1が不足して起こることもあります。
デスクワークなどによる慢性的な肩こりには、浴槽で体を温めた後に、肩に熱めのシャワーをあてると、筋肉がほぐれやすくなります。
- お湯の温度・・・40℃
- 入浴時間・・・10分
- お風呂で体が温まったら、熱いシャワーを肩にあてる
肩こりには、全身浴で肩まで浸かると、よりマッサージ効果が期待できます。
眠れない時はぬるめのお湯に浸かり神経の緊張をほぐす
昼には体を活発にする交感神経夜が働き、夜には副交感神経が働き体は自然とお休みモードになります。
ぬるめのお風呂に入って、副交感神経への切り替えをスムーズにすることで、心地よい眠りへと誘われます。
お風呂で十分温まった体が、冷える時に眠気がやってくるので、長めの半身浴がベストです。
- お湯の温度・・・38℃
- 入浴時間・・・20分~30分
イライラした時はゆったりとお湯につかってリラックス
なんだかイライラするなという時は、自律神経が乱れているサインかもしれません。ゆったりとお湯につかって、副交感神経の機能を高め、体と心の緊張を解き放ちましょう。
- お湯の温度・・・38℃
- 入浴時間・・・20~30分
体がだるい時は冷水浴で倦怠感を取る
体のだるさを感じる時は、いつもより冷たいお風呂に入って、臓器を刺激して体を活性化しましょう。冷たいお風呂で血管が収縮し、入浴後は血行が促進されて爽快な気分になります。
- お湯の温度・・・20℃前後
- 入浴時間・・・10分以内
※体の具合の悪い時には、冷水浴はおすすめはできません。
冷え性には熱めのお風呂で反復浴も効果的
体の冷えの原因には、血液の循環がうまくいっていないことがあります。そんな時は、反復浴が効果的です。
熱いお風呂と冷たいシャワーを交互に繰り返えし、冷・温の刺激を与えることで、血行を促進します。
- 【冷え性におすすめの反復浴の方法】
- お湯の温度・・・40~42℃
- 入浴時間・・・お風呂に3分・冷たいシャワー10秒を5回繰り返す
※体に負担がかかるので、具合の悪い時には控えて下さい。
頭痛・二日酔いの時もお風呂に入ってOK?
心身の疲れにはお風呂は効果がありますが、頭痛・二日酔いなどの体の不調がある時も、入浴して大丈夫でしょうか?
「片頭痛」はNG、「緊張型頭痛」はOK
頭痛の時は、症状によってお風呂に入ってOKな場合とNGな場合があります。
お風呂に入って体が温まると、血管が拡張されて血流が良くなります。
なかなかお風呂に入れない時には、「手浴」がおすすめです。40~43℃の熱湯を洗面器などに張って、手首の上までをひたします。10分ほどすると、体全体がぽかぽかと温まってきます。ポットのお湯などを利用して手軽に行えるので、おすすめです。
二日酔いは水分補給をしてからぬる湯に浸かる
二日酔いの時は、体内のアルコール分を排出するため、汗をかくお風呂は効果的です。しっかりと水分補給をしてから、体への負担が少ない40℃以下のぬるめのお風呂に浸かることが、正しい入浴法です。
吐き気や頭痛がひどい時は、お風呂で血流がよくなると余計に具合が悪くなることもあるので、症状が治まってから入りましょう。
忙しくて疲れている時こそしっかり湯船に浸かりましょう
38℃前後のぬるめのお湯で、ゆっくりと半身浴することが、心身ともにリラックスするためにおすすめの入浴法です。
銭湯やスパなどに足を伸ばせば、家でやるよりも簡単に冷温浴を行えます。家ではなかなか味わえないジャグジーの「気泡浴」は、5分で1時間のマッサージ効果があるとも言われています。
時間を惜しんで手軽にシャワーで済ませていると、いつの間にか疲労が蓄積していくので、しっかり湯船に浸かって、心身の疲労を回復させたいですね。
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