赤ちゃんの便秘の主な原因8つを知って、便秘予防と解消方法をチェック

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2017/01/05

赤ちゃんの不調は、ママにとってとてもつらいことですよね。ロタウイルスやインフルエンザといった急性の病気も困りますが、体質的な不調も気になるものです。

体質的な不調の代表のひとつが便秘ではないでしょうか。赤ちゃんの苦しい便秘、どのように対処すれば良いのでしょう。

意外と難しい赤ちゃんの便秘の見極め方をはじめ、便秘の対処法・また便秘を防ぐ生活習慣をご紹介しましょう。

赤ちゃんの便秘について、基礎的な知識をマスターしましょう

赤ちゃんの便秘とは、いったいどんな状態を指すのでしょうか。赤ちゃんの便秘について調べてみました。

意外に多い赤ちゃんの便秘…液状のうんちが出る時期にもなる

液状のうんちが出る赤ちゃん。大人の固いウンチのイメージとは違いますが、それでも便秘は多いんです。

赤ちゃんは産まれてから半年くらいまでミルクや母乳だけを飲んで成長し、その後離乳食になっていきます。

ミルクや母乳も離乳食も、水分をたっぷりと含んでいますよね。便秘とは無縁のように見えますが、便秘になる子も少なくないのです。

大人の女性にとって便秘は非常にポピュラーな不調です。

  • 習慣的に便秘気味
  • 旅行などがきっかけで便秘になる
  • 外出先のトイレで排便できない
  • 下痢と便秘を繰り返す

このようにさまざまな便秘症を抱えている人がいます。では、赤ちゃんの便秘はどうなのでしょうか。

赤ちゃんによって違う便秘のバロメーター…普段から観察を

実は、「これが赤ちゃんの便秘だ!」と断言できるような、はっきりとした症状はないと言っても過言ではないのです。

子供の便秘には定義があります。

週に3回より排便が少ない、もしくは5日以上出ない、排便時に肛門が切れるような場合は便秘と診断されます。

赤ちゃんが便秘をしているかどうかは、その赤ちゃんによって判断基準が異なります。

普段の排便と比べてみて、赤ちゃんの様子が明らかにおかしいようであれば、便秘と言えるでしょう。

では、どんな状態が便秘なのでしょうか。それを知るためにはまず、赤ちゃんが日頃どんな排便リズムを持っているのか把握することが大切です。

赤ちゃんの排便リズムは毎日1回とは限りません。個人差が大きいものです。

  • 毎日3回も4回もうんちが出る
  • 2~3日に1度しか出ない
  • 3~4日開くが、出る日は1日何度も出る

というように、赤ちゃんによって排便リズムはかなり違います。

他の子とはちょっと違ってもそれがいつものリズムであり、赤ちゃん自身が不快なそぶりを見せなければ便秘ではないことも多いのです。

ただし4~5日以上出ないとお腹が張るなど苦しい症状が出始めるので、週3回未満、4日以上出ない場合は便秘かもしれないと考えると良いでしょう。

普段から赤ちゃんの排便リズムをメモに取るなどして、しっかり観察し把握しておきたいですね。

赤ちゃんの場合に、何日便がでなければ治療が必要な「便秘症」とするかは、専門家にもはっきりといえません。週に1回の便でも元気で問題なさそうな子もいるからです。しかし、ほとんどの赤ちゃんは3日に一回以上の便がでますし、4日以上出ないとおなかがはったり、ぐずったりする子が多いと思われるため、1歳以上の子と同じように、1週間で便の回数が1週間に3回より少ない時に便秘症と考えるのがよいという意見が多いようです

赤ちゃんの便秘サインをチェック!便秘と思われる兆候を紹介

それでは、具体的にどんな状態になったら便秘と言えるのでしょうか。

基本のサインは赤ちゃんが排便時に苦しそうなことといえます。さらに便秘が原因と思われる不快感があることも、便秘のサインといえるでしょう。

具体的な「便秘と思われるサイン」をご紹介します。

  • ウンチをするときに真っ赤になって苦しそうにいきむ。
  • うんちが出る時、痛そうなそぶりを見せたり泣くことがある
  • うんちでおしりの穴が切れて血が出る。うんちに鮮血がつく。
  • 切れてはいなくても、おしりの穴が真っ赤になって痛そうに見える。
  • お腹が張ってきて、触ると硬く感じる
  • おっぱいやミルクの飲みが悪くなった
  • 機嫌が悪い
  • 病気ではなさそうなのに嘔吐する
  • うんちの出が悪く、発熱した

こうした状態であれば、排便が苦しい便秘状態と言えます。

うんちがしたい時は赤ちゃんがそわそわ落ち着かなくなるなど、ある程度ママに判るサインを出すことがあります。

便秘に苦しむ赤ちゃんはお腹が張る不快感や排便が苦しいため、泣いたりぐずったりすることも多いですね。

ただし生後しばらくの赤ちゃんは、便秘をしているわけではないのに真っ赤になっていきむことがあります。

うんちの出が悪くないのであれば、成長にともなう自然な現象です。うんちの回数を毎日記録し、自然ないきみか便秘性のいきみか見極めると良いですね。

さらに赤ちゃんの生活をよく観察していると、うんちの状態以外の不快感を抱えていることが判る時もあります。

こうした症状が見られたら、便秘のサインかもしれません。元気がなくなってきたと感じたら、食欲や排便回数をチェックするとよいでしょう。

1日1回出ない、2日もウンチが出ていない・・・と回数が少ないからといって、すぐに便秘になってしまった!と慌てる必要はありません。中には1週間に1回しかウンチが出ない赤ちゃんもいます。赤ちゃんの月齢や個人によって、頻度はまちまちですので、まずはウンチの状態を見ます。
コロコロの硬いウンチではなく、やわらかくてねっとりした粘土のようなウンチで、下記のような症状がなければ、まずは一安心です。
おなかが張っている
おっぱい(ミルク)の飲みが悪い
嘔吐する
硬くなったウンチのせいで肛門が切れてしまった

赤ちゃんの便秘を引き起こす、主な8つの原因について

では、なぜ赤ちゃんは便秘になってしまうのでしょうか。水分をたっぷり飲んでいるはずの赤ちゃんの便秘の理由を探ってみました。

ひとつではない便秘の原因…実はいろいろな要因が絡んでいる

赤ちゃんが便秘になる原因はひとつではありません。いろいろな原因があり、複合的に便秘を引き起こしていることもあります。

それでは、赤ちゃんの便秘原因にはどんなものがあるのでしょうか。

  • もともと腸や肛門などに病気を持っている
  • 筋肉などがまだ未熟で上手に排便できない
  • 母乳やミルクが足りない
  • 離乳食の進みが悪い・量が足りない
  • 離乳食による腸内環境の変化
  • 離乳食による水分不足
  • 運動不足
  • 生活リズムの乱れ
  • おしりに傷やただれがあり、いきめない
  • ストレス
  • 下痢のあと

意外にたくさんあって驚きますよね。それでは、ひとつずつなぜ便秘を引き起こしてしまうのか見てみましょう。

1.腸や肛門などに病気を持っている…生まれつきの異常も

赤ちゃんの中には、生まれつき腸や肛門に異常がある子もいます。

鎖肛
生まれつき肛門がちゃんと開いていない。生まれて初めてのうんち(胎便)が24時間以内に出ない・成長障害が出るなどの症状が現れる
Hirschsprung病
肛門は開いているが、肛門に近い部分の腸がいつも収縮しているため便が出にくい。

出にくいが症状がそんなに重くない場合もあるので、1歳くらいまで気付かれないこともある。

こうした病気の場合は非常に頑固な便秘を引き起こすだけでなく、治療も必要になります。おかしいなと感じたらすぐに小児科を受診しましょう。

  • 体重が増えない・減少する
  • 嘔吐を繰り返す
  • 血便が出る
  • 軟便が頻繁に出る
  • お腹が張る
  • お腹に触れるとしこりを感じる

これらの異常に気付いたら病気の可能性があります。即受診してくださいね。

便秘の原因となる病気の中で、特に重要なものは、鎖肛とHirschsprung病です。どちらも生まれつきの病気で、鎖肛は肛門がちゃんと開いていないために便がでないものです。Hirschsprung病の場合は肛門は正常ですが、腸の肛門に近い部分がいつも収縮している状態なために便がでない病気です。

2.腸や排便機能の未熟による便秘…成長を待ち異常なら受診を

赤ちゃんによっては、腸や排便機能が未熟なため上手にうんちが出ないケースもあります。

この場合は成長とともにウンチが出やすくなっていくと考えられますが、先ほどご紹介したような病気を抱えている場合もあります。

週に1度しかウンチが出ない・苦しそうで体重が減る…などの症状が現れている場合は、やはり小児科に相談しましょう。

3.母乳・ミルク不足で起きる便秘…成長とともに飲む量も増える

赤ちゃんは産まれた日からどんどん成長を続けます。あっという間に体重が1キロ増え、産まれた時の倍まで増えていきます。

それに合わせてミルクや母乳を飲む量もどんどん増え続けます。ミルクは成長に合わせて1日に飲む量の目安が判りやすいですね。

体重増加や月齢に合わせ、忘れずに増やしていきましょう。母乳やミルクは水分も補っています。

一方、母乳はママの体調によって分泌量が変化し、質も変わります。完全母乳や混合栄養でも母乳の割合が高い場合、便秘が続くようなら母乳不足を疑ってみましょう。

新生児期のように飲む前後の体重を計ると確実に分泌量が判りますが、1週間ごとの体重増加で計算してみてもよいでしょう。

母乳はミルクと比較して消化が良いので、うんち量が少なくなるケースもあります。体重増加やお腹の張りなどで便秘を判断しましょう。

もしも母乳が足りていないようなら、ミルクを足すなどして必要な量を補いましょう。母乳育児にこだわりたいママは、湯冷ましなどを与えて水分摂取量を整えましょう。

4.離乳食の進み具合が月齢と合っていない…しっかり進めよう

最近はアレルギーへの配慮から離乳食のスタートを5~6ヶ月からとゆっくり目にした方が良い、という説が一般的になっています。

またアレルギーを恐れるママも少なくありません。そこで離乳食がどんどん遅れがちになってしまうと、実は便秘の原因になってしまうこともあるのです。

繊維質やタンパク質など、うんちの原料となる必要な栄養を月齢に合わせてしっかり食べないと、便秘の原因になります。

アレルギーはママたちにとって常に心配のタネですが、離乳食は月齢に合ったものを月齢に合った量食べさせることが健康な成長には重要です。

離乳食が遅れ気味で便秘を起こした場合は、下痢や発疹に注意しつつ少し離乳食を進め、少しずつ量も増やしてみましょう。

5.離乳食と授乳のバランスが悪いことによる水分不足…水分補給を

離乳食をスタートしても、まだしばらくはミルクや母乳で栄養を補う必要があります。母乳不足にならないよう、やはり注意しながら様子を見てあげたいですね。

母乳やミルク授乳で水分を補っていても、汗やおしっこの量が増えると水分量が不足することもあります。

夏場暑い時期や、逆に冬場エアコン・床暖房などで暖め過ぎている時は、特に水分不足に注意が必要です。

  • 寝起きや風呂あがりに湯冷ましや麦茶などで水分補給
  • スープ系の離乳食を増やす
  • 食後の授乳もしっかり

こうした工夫で、水分不足による便秘を防いであげましょう。

6.運動不足や生活の乱れも便秘原因…運動で生活リズムも整える

大人でも一日中座りっぱなしで運動不足になると、便秘になりやすいですよね。赤ちゃんも同様です。

赤ちゃんは寝返りやはいはいを覚え、どんどん動きも活発になってきます。動けるようになってくると、体も運動を必要とします。しっかりと遊ばせるようにしましょう。

まだ寝返りやハイハイができない赤ちゃんは、関節に注意しながらママが運動させてあげると良いですよ。

また生活リズムの乱れも便秘の原因になります。生活リズムを作ってあげることは、ママの大切な役目のひとつです。

しかし生活リズムが崩れて寝る時間が短くなったり、食事の時間がまちまちになると、自律神経が乱れる原因になります。

こうした乱れは腸の活動にも影響を与えるので、便秘になりやすいのです。運動不足は寝つきの悪さを誘発するため、生活リズムを崩す原因にもなります。

  • 早寝早起きを心がける
  • 毎日できるだけ同じ時間に食事をとらせるようにする
  • 昼寝の時間も決め、遅くなりすぎないようにする
  • 毎日散歩や体を動かす遊びを組み込む

こういった工夫で、生活リズムを整えてあげましょう。

7.お尻の傷やただれも原因に…痛いのでいきめず便秘になる

赤ちゃんはとても神経質です。お尻に傷ができていたり、おむつかぶれなどでただれていると、いきんだ時に痛みます。

そこでいきめなくなり、便秘になることがあるのです。うんちかな、と思った時に泣く場合は注意してあげましょう。

もともと赤ちゃんは筋肉が未発達で排泄も大人と同じようには上手にできません。痛みがあると、余計に上手にいきめなくなります。

またおしっこの時も、しみるので泣くことがあります。おむつ替えの時に注意して観察し、赤くなっているようならケアが必要です。

お茶を含ませたカット綿で拭いてあげると予防になりますよ。ただれがひどいようなら病院へ行きましょう。

8.ストレスも便秘を引き起こす…大人と同じ!心とつながる腸

意外に知られていないのが、ストレスが原因で起きる便秘です。私たちもストレスや緊張が原因でお腹の調子が悪くなることがありますよね。

心因性の便秘や下痢を繰り返す、過敏性腸症候群という病気もあります。

我が家がお世話になっている小児科の先生は、赤ちゃんの便秘の原因のほとんどはストレスだ、というくらいストレスは大きな要因になっていると言っています。

赤ちゃんにとっては、あらゆることが刺激になります。

  • 暑さや寒さ
  • 洋服のチクチク
  • ママのイライラ
  • 兄弟喧嘩や夫婦喧嘩
  • 環境の変化
  • 離乳食

どんなストレスが便秘を引き起こしているかをつきとめるのは難しいかもしれません。

生活習慣を見直し、生活リズムを整えて赤ちゃん自身が成長していくうちに、ストレスも軽減されていきます。

ママ自身がストレスをためないよう、赤ちゃんと心穏やかに過ごせるように、パパともしっかり話し合い、育児の連携をとれると良いですね。

過敏性腸症候群(IBS:irritable bowel syndrome)とは、大腸・小腸に器質的な病変が見られないのに、お腹を中心としたさまざまな症状が現れる「症候群」です。(中略)IBSの原因ははっきりとは解明されていませんが、(中略)多くの場合、不安・緊張などのストレスだとされます。

赤ちゃんの便秘を解消するテクニック&対策方法をチェック!

赤ちゃんのつらい便秘は、できるだけ早く解消してあげたいですよね。おすすめの解消法や対処法についてご紹介します

まずは早めに気付くことが重要!排便リズムはしっかり把握を

実際に便秘になってしまった時は、どうすれば解消できるのでしょうか。便秘は気付かないまま放置しておくと、出にくくなってしまうこともあります。

出にくい状態が続くと、熱や嘔吐などの強い症状が出ることもあります。その前にできるだけ早く対処してあげましょう。

赤ちゃんの便秘に早く気付いてあげるには、やはり普段の排便ペースをしっかり把握しておくことが大切です。

できれば毎日の授乳の回数や睡眠時間・排便・体温などを記入できる育児日記をつけていると、もしもの際に安心です。

多少面倒ではありますが、子どもが大きくなった時、とても良い思い出になりますよ。

またおむつ替えやお着替え・お風呂の際、赤ちゃんのお腹などをベビーマッサージするように触り、普段と違う点が無いか毎日チェックすることも大切です。

産後のママは赤ちゃんの変化に対してとても敏感になるようホルモンが働くと言われています。「ママの勘」はとても有効なんですよ。

便秘解消テクニック!詰まってしまったら試して欲しい解消方法

実際に試して欲しい便秘の解消方法をご紹介します。

お腹ののの字マッサージ
赤ちゃんのお腹に「の」の字を書くように、圧迫しないよう優しくマッサージをします。

ママの便秘にも効果的と言われていますよ。

お尻(肛門)の刺激
おむつを替える時、カット綿やコットンにぬるま湯を含ませ、お尻の穴の周りを優しくなでるという方法も効果的です。

動物のお母さんは、赤ちゃんの排便を促すとき、お尻をなめてあげるそうです。それと似たような効果が期待できますよ。

スポイトウォシュレット
オムツを替える時などに、スポイトにぬるま湯を入れて肛門にシュッシュと当ててあげます。

カット綿でマッサージをするのと同様、肛門に刺激を与えることで排便を促します。

綿棒浣腸
赤ちゃんの両足を持ち上げ、ベビー用の綿棒にベビーオイルを染み込ませ、綿棒の先の綿球が隠れるくらいまでをお尻の穴に入れ、優しく動かします。

腸の動きが活発化する授乳後30分が効果的とされています。すぐに出てしまうこともあるので、開いたオムツの上で行いましょう。

マルツエキスやプルーンジュース
麦芽糖から作られた便秘の薬マルツエキスは赤ちゃんでも飲ませることができます。砂糖水を与えるならマルツエキスを選ぶと安心です。

プルーンジュースは赤ちゃん用の物を飲ませてあげましょう。こちらも便秘に効果があるとtいわれています。

オリゴ糖
お腹の中で乳酸菌のエサになり、活性化させると言われています。ダイエットでも人気のオリゴ糖ですが、市販のものは純度が高いものばかりではありません。

赤ちゃんに与える際は対象年齢をしっかりチェックし、不純物や添加物が少ない物を用量を守って与えましょう。与えすぎると下痢をします。

市販の浣腸
市販のグリセリン浣腸は、必ず3~4ヶ月健診を終え、腸や肛門に異常や病気がないことが確認されてから使用します。

病気が隠れていることもあるので、初めての便秘という場合はまずは受診した方が安心です。使用する際は用法用量を守ってくださいね。

【オリゴのおかげ】
http://www.oligo.jp/baby/
塩水港精糖株式会社の「オリゴのおかげ」という商品は、赤ちゃんの離乳食にも使える甘味料です。トクホにも指定されていますよ。

乳児では便秘以外の病気で便が出ない事もあります。3ヶ月以降の乳児で、健診などで発育に異常がなければ、浣腸を使っても大丈夫です。

病院に行くタイミングを知って、早めに対処してあげましょう

便秘は病気というイメージがあまりないママもいるかもしれませんが、放置すると大変なことになるケースもある「病気」です。

あまりつらい症状が続いているようであれば小児科を受診しましょう。病院に行くタイミングをご紹介します。

  • 赤ちゃんが発熱したり、吐いた
  • お腹がぱんぱんに張っている
  • ミルクや母乳の飲みが悪くなった
  • これまでにない期間うんちが出ていない
  • 機嫌が悪く、苦しそうにいきむ
  • 体重が増えない

といった状態の時は、すみやかに病院へ行きましょう。

つらい症状が強い場合はただの便秘ではないケースもあるため、素人判断はせずに早めに主治医に診せてくださいね。

またうんちの表面に血が付くことがあります。かすかに一筋だけ、一度きりなら様子を見てみましょう。

うんちにかなり鮮血がついているようなら大きな傷ができている場合があります。雑菌が入ると化膿することもあるので、やはり病院へ行った方が良いでしょう。

受診のポイント…便秘で受診するときは、病院で浣腸をされるケースが多いでしょう。替えのおむつや着替えを持っていくと汚れたときに安心です。

便秘を防ぐための食生活あれこれ…生後半年前後でチェック

赤ちゃんのつらい便秘を防ぐために、生活リズムはもちろんですが食生活の内容も見直してみましょう。

生後半年までの赤ちゃんの場合…母乳&ミルク以外の水分補給も

生後半年までの授乳が主な赤ちゃんの場合、やはり授乳量に気をつけることが一番です。特に母乳のママは量が測りにくいので体重増加に注意してあげましょう。

お風呂上りやお出かけ後・寝覚めに白湯や麦茶などで水分を補給し、水分不足を防いであげましょう。

どうしても便秘気味で困る場合は、マルツエキスがおすすめです。マルツエキスは麦芽糖から作られた、水あめのように飲みやすい便秘薬のひとつです。

最初に使用する際は主治医に相談し、用法用量を守ってくださいね。

生後半年過ぎた赤ちゃんの場合…離乳食は月齢に合わせて

離乳食がスタートしたら、下痢や肌症状を観察しつつバランスよくステップアップさせていきましょう。

アレルギーが怖くて離乳食初期は10倍がゆばかり食べさせていた、というママの話も聞きますが、栄養がかたよりますし、便秘になりやすくなります。

離乳食に使える食材の中にも、腸内環境を整えてうんちを出やすくしたり、うんちそのものの材料になってうんち量を増やし排泄しやすくするものがあります。

赤ちゃんの月齢や好みに合わせて工夫し、食べさせてみましょう。

発酵食品
ヨーグルト…離乳食初期から使えます。プレーン無糖から始めましょう
納豆…引き割りをお湯通しすれば簡単に加熱できます。中期から食べられます
海藻類(水溶性食物繊維が豊富)
昆布…出汁として初期から使えます。お粥と一緒に炊いてもOK
海苔…中期から、お粥やスープに入れてほぐして与えましょう
寒天…寒天寄せゼリーを崩して食べさせたり、お粥に混ぜて炊きましょう
根菜類(不溶性食物繊維・水溶性食物繊維が豊富)
さつまいも…初期から使えます。あく抜き後ペースト状に
里芋…中期から使えます。つぶして与えましょう
れんこん・ごぼう…後期からになります。最初はすりおろして
ペクチン(食物繊維の一種)を含む食材
りんご…下痢の時も便秘の時も良い食材です。最初は蒸し煮など加熱して初期から与えられます

にんじん…同じくペクチンを含みます。ペースト状から始めれば初期から使える便利な食材です

また、ミルクやフォローアップミルク、湯冷ましや麦茶などによる水分補給も忘れずにしてあげましょう。

赤ちゃんの便秘は健康バロメーター!もう一度生活を見直そう

赤ちゃんの便秘は、赤ちゃんの成長や生活リズムのバロメーターのひとつです。便秘を放置していると、詰まった状態が習慣化してしまうこともあります。

お腹の健康は、免疫力やホルモンバランスにも関わると言われています。また最近では、夜泣きと腸内環境の関係も注目され始めています。

赤ちゃんの腸内はビフィズス菌を代表に善玉菌がほとんどと言われていますが、近年は環境変化やママの体質の変化により変わってきているとも考えられています。

便秘が習慣化すると、どうしても腸内環境が乱れやすくなりますよね。改善を目指して生活習慣や食事内容に気を付け、快便習慣を身につけてあげたいですね。

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