どんぐり工作でクリスマスをお祝い!親子で楽しむ簡単ツリー作り
どんぐり拾いが大好きな子どもたち、たくさんいますよね。道端にどんぐりが落ちているのを見つけると、まるで宝物を見つけたかのように嬉しそうに拾い始める子どもたちの姿を目にしたりします。
せっかく拾ったどんぐりですが、その後どんな風に使っていますか?拾っただけでおしまい?取りあえず玄関に置いてある・・・つまようじを刺したコマくらいなら作ったことはあるけれど・・・など、宝の持ち腐れになってはいませんか?
そうこうしているうちにふと気づくと!どんぐりから虫が!!なんてことになりかねません。
せっかくですからどんぐりを上手に使い、子供たちとアイデアを出しながらいろいろなクリスマスのアイテムを手作りしてみませんか?
今年のクリスマスの飾り付けにはどんぐりの作品も加えてみましょう。素朴で温かみのあるどんぐりはこの時期のインテリアにぴったりです!
この記事の目次
最初が肝心!持ち帰ったらすぐに虫の処理を
どんぐりの実をたくさん拾って持ち帰ったら、どんぐり工作のためにもなるべく早く虫の処理を行いましょう。
虫嫌いのママにはとても恐ろしいお話ですが、ほとんどのどんぐりの中には虫の卵が産みつけられています。多くは「ゾウムシ」の仲間ですが、この幼虫が孵化した白いイモムシがどんぐりの殻を食い破って外へ出てきます…。
運が悪いとちょっと一晩置いておいただけで翌日に「キャー!!」と叫び声をあげることになります。子どもと公園で拾ってきたどんぐりで、まさに私にもその経験があります。
どんなに見た目がきれいなどんぐりを拾ったとしても安心はできません。
ゾウムシは、出来かけのまだ柔らかく青いどんぐりに産卵をするので、どんぐりの成長と共に卵はきれいに中に入り込んでしまうのです。
まずはどんぐりの洗浄と選別を!
外に落ちていたどんぐりは土やほこりなどで汚れています。まずは選別をし、お水で洗ってきれいにしましょう。手順を紹介します。
- 拾ってきたどんぐりの土や葉など大きい汚れを取り除きながら、穴やヒビのあるどんぐりも取り除く
- バケツなどに水を入れ、どんぐりを全部入れる
- 水に浮いたどんぐりは全て取り除く
- 残ったどんぐりの表面を水中でこすって洗い、何度か水を変える
またどんぐりと一緒に拾った殻斗(かくと:どんぐりの帽子)もお水につけて洗った方が良いですが、どんぐりに比べてもろく壊れやすいので注意してください。丁寧に洗いましょう。
これでどんぐり洗いは完了です。
おすすめのどんぐりの虫の処理方法2つ
どんぐりの虫を処理する方法はいくつかあるのですが、今回はおすすめの2つを紹介します。
- どんぐり冷凍法
個人的に最もお勧めなのは、この冷凍する方法です。少々時間はかかりますが、手間はあまりかかりません。
- 選別して洗ったどんぐりを乾かし、袋などに入れる
- 冷凍庫に入れて1週間以上凍らせる
- 天気のいい日に冷凍庫から出し、干してよく乾燥させる
また殻斗も、気になる方は袋に入れてどんぐりと同じように冷凍してしまっても大丈夫です。冷凍後はやはりよく干して乾かします。
どんぐりを干す手順と言うのは、とても大切なポイントです。十分に乾燥していないと、その後の保存時にカビが生えやすくなります。せっかく大きくて形の良いどんぐりでもカビが生えたら台無しです。表面は乾いたように見えても、数日間は干しておいた方が良いでしょう。
- どんぐり煮沸法
ご自宅のお鍋にどんぐりを入れることに抵抗がない方は、この方法が最も早くお手軽です。100円ショップなどで、どんぐりの煮沸用に安いお鍋を購入する方もいらっしゃいます。
- 選別して洗ったどんぐりを、小さいものと大きいものに分ける
- どんぐりが十分にかぶるくらいの水をお鍋に入れ沸騰させる
- 沸騰したらどんぐりを入れ、小さいものは約3分、大きいものは約8分茹でる
- 茹で上がったらしっかり水を切り、干して良く乾燥させる
どんぐりを大小に分ける時の目安は、クヌギやアベマキ、マテバシイなどの大きさなら大、それより小さい種類は小と考えて下さい。
クヌギなどの大きいどんぐりは拾っていないという場合は、大小に分ける必要はありません。
どんぐりは茹ですぎると中が膨張して皮が破れます。かと言って短すぎては本来の目的である虫の処理が十分に行えません。
殻斗は、どんぐりにくっついているものは一緒に茹でてしまってもいいのですが、水中で取れてしまうこともあります。殻斗だけを長時間煮沸するのは壊れてしまうのでやめましょう。
また、煮沸の場合でも最後に良く乾燥させることは冷凍法の時と一緒です。数日間は干して乾かしてください。
他にも虫の処理に電子レンジを使う方法や、塩水につける方法などを聞くこともあります。けれども電子レンジにどんぐりをかけることは破裂の恐れがあり危険なので止めましょう。
きれいなどんぐりが揃ったら、いよいよクリスマスどんぐり工作をはじめましょう!
素朴で温かみのあるナチュラルクリスマスツリー
どんぐりで作ったクリスマスツリーはシンプルですがとても存在感があり、温かみのある雰囲気が出ます。
夜に小さなロウソクを灯して隣に飾ると、素敵なクリスマスの夜にぴったりです。親子で拾ったどんぐりで、自分たちだけのオリジナルツリーを完成させましょう!
- 大きめのどんぐり:40個~50個
- 小さめ~中くらいのどんぐり:約20個
- クヌギかアベマキの殻斗:5個
- プリンやゼリーなどの空きカップ:1個
- 金色のリボン:20センチ
- 顔料インク系の金色のペン
- グルーガン、もしくは接着硬化時間の短い多用途ボンドなど
【作り方】(作業時間:約1時間~1時間半)
- 空きカップを逆さまに置き、その上に殻斗5個をなるべく上に行くにしたがって小さいものになるよう重ねる。
- ツリーの土台になるよう形を整え、良ければカップや殻斗を一つずつボンドで接着する。
- 土台となるカップの一番下に、なるべく大きいどんぐりをぐるりと一周ボンドで貼り付けていく。
- 3で貼り付けたどんぐりの上の段に、無駄な隙間ができないようにさらにぐるりと一周どんぐりを貼り付ける。
- 同様にして、どんぐりの大きさが少しずつ小さいサイズになるよう調整しながら、一列ずつ貼り付ける。
- 土台の一番上の殻斗が隠れる高さまで貼り付けたら、最後に大きいどんぐりをトップに乗せるように貼り付ける。
- 10分ほど待って全体の接着が安定したら、トップのどんぐりに金色のペンで色を塗る。
- トップのどんぐりの接着面を隠すように金色のリボンを巻いて結ぶ。
どんぐりツリーの完成です!
グルーガンは100円ショップなどでも手に入ります。重いどんぐりを貼る時は、土台に接着後数十秒指で押さえているとすぐに安定します。
どんぐりを貼る作業は小さい子どもには少し難しいかもしれませんが、貼るどんぐりの大きさや形を選んだり、ペンで色を塗ったり、リボンをかけたりするところはお子さんでも楽しめます。
またペンがない時は、ママの持っているマニキュアやアクリル絵の具などでもどんぐりに色を付けられます。
小さいどんぐりに色を付けて飾りのように接着してみたり、いろいろな色を塗ってみたり、親子で工夫しながら作ってみましょう。
雪でも元気に遊ぶよ!どんぐりで作るマフラーの子どもたち
どんぐりに顔や洋服を描く作業を子どもたちと楽しみましょう。雪だるまのようにコロンとしたどんぐりのお人形。ツリーの周りに飾っても可愛らしいです。
- クヌギかアベマキのどんぐり:2個
- 好きな形の殻斗:1個
- 黒油性ペン
- マフラー用のリボンか毛糸:10センチ
- 2センチ四方に切った厚紙:1枚
- グルーガン、もしくは多用途ボンド
【作り方】(作業時間:1体 約20分~30分)
- まあるい2つのどんぐりを、重さなどのバランスを見ながら雪だるまのように重ね、ボンドで接着する。
- 5分ほど待って接着が安定したら、油性ペンで顔や洋服などをどんぐりに描き込む。
- 殻斗の内側にボンドを付け、どんぐりの頭の部分に帽子のようにかぶせて接着する。
- 人形が安定して立つように、2センチ四方くらいに切った厚紙にボンドを付け、人形を接着して立たせる。
- 首の部分の接着面を隠すように、マフラー用の毛糸などを巻く。
どんなデザインや表情を描くかに、みなさんのセンスが光ります。
小さな子が絵を描くときは、大人の人がどんぐりを動かないように支えていてあげましょう。
たどたどしい絵でも大丈夫。子どもたちの「できた!」の感覚を大切にしてあげて下さい!
誰のプレゼントを持ってるのかな?サンタクロースやじろべえ
ツリーやお人形も良いですが、特に男の子にとっては飾るだけじゃつまらない!なんてこともあります。
そんな好奇心旺盛な男の子にもおすすめの工作がこのサンタクロースやじろべえです。
ゆらゆら揺れてもなかなか落ちない微妙なバランスが、見ていてとても不思議で目が離せません。完成後は「ちょっとつついてみようかな?」、「回しても落ちないかな?」など子どもたちも興味津々で遊べます。
もちろん飾りとしても使えるので、遊んだ後はお部屋に飾って楽しみましょう。
- 好きな形のどんぐり:3個(重さはなるべく揃える)
- どんぐりの木の小枝:数本
- キリ、または細めのプラスドライバー
- 園芸用のハサミ
- どんぐりを飾るためのお好きなペンやテープ、シールなど
- グルーガン、もしくは多用途のボンド
- やじろべえを乗せるための台(フタが付いている瓶や、ペットボトルに水などを少量入れ重みをつけたものなど)
【作り方】(作業時間:約1時間)
- 中心になるどんぐりを決め、3カ所キリで穴をあける。足になる小枝をさし込むための中央真下に1カ所、その左右にそれぞれ一カ所ずつ。
- 左右の重りになるどんぐりを決め、(重さをなるべく揃えた方が簡単です)それぞれ1カ所ずつ穴をあける。
- ペンやリボン、シールなどを使ってそれぞれのどんぐりに装飾をする。
- 小枝からなるべく真っすぐな部分を見つけ、3センチほどをハサミで切る。
- 3センチの小枝の先にボンドをつけ、中心になるどんぐりの足用の穴にさし込む。
- 腕になる小枝を2本、15センチくらいの長さに切る。
- 小枝の先にその都度ボンドをつけながら小枝をさし込んでいく。中心のどんぐりの左右に重りのどんぐりをつける。
- ボンドが乾く前に台に乗せてバランスを見る。前後に倒れて落ちてしまう場合は、さし込んだ腕用の枝を少しずつ回しながらバランスを取ると良い。左右のバランスを変えたい時は、一度重り用のどんぐりを抜き、枝の長さを切って短くすることによって変える。
どんぐりは最低3つあればやじろべえは作れます。中心のどんぐりを2つ重ねてどんぐり人形にすれば、デザインの幅が広がってペイントが面白くなります。
好きなデザインのシールやマスキングテープなどで飾ってみても楽しいです。
どんぐり工作いかがでしたか?他にもクリスマスと言えば定番のリースや、フォトフレームにあしらったりしてもとても可愛い作品が作れます。
粘土を三角錐の形に作って、周囲にどんぐりを隙間なくくっ付けていくという方法でツリーを作ることもできます。
まだ工作が難しい小さい年齢のお子さんでしたら、折り紙などをツリーの形に切ったものを画用紙に貼り、そこへ色づけしたどんぐりを飾りのように貼っていくという楽しみ方もできます。
工夫次第でいろいろ楽しめるどんぐり。親子でアイデアを出しながら楽しんでみましょう。
ひとことで「どんぐり」と言っても実はいろいろな種類があります
日本には何種類くらいのどんぐりの木があるか知っていますか?実は北は北海道から南は沖縄まで、およそ20種類のどんぐりがあると言われています。
種類がそれだけあるということは、どんぐりの実の形もそれだけ種類があるということになります。
公園や神社、道端など数カ所でどんぐり拾いをしてみたら、子どもたちと一緒に観察してみましょう。
おそらく、みな微妙にどんぐりの形が違うことに気が付くはずです。中にはクヌギやアベマキ、マテバシイなど、明らかに大きかったり細長かったりして目立つどんぐりもあります。
大きいどんぐりを見つけると、まるで特別などんぐりを発見したかのように嬉しかったりしますよね。
どんぐりはいわゆる「帽子」をかぶっていることが多いですが、この帽子のことを正確には「殻斗」(かくと)と言います。どんぐりの種類によって殻斗の形状もみな違います。
どんぐり工作をする時には、この殻斗も大切な素材になりますので、どんぐりと一緒に拾っておくことをお勧めします。
実は毎年実をつけない!?意外と知らないどんぐりの木の生態
どんぐりって、毎年秋になると必ず落ちてくるものだと思っているママは多いと思います。けれども実は、どんぐりの木には1年成と2年成があることをご存知でしょうか?
1年成のどんぐりの木なら、春に開花した花がその年の秋には受精して実となるので、毎年毎年どんぐりを落とします。
2年成の木は、春に花が咲くとその年の秋にはまだ実は落ちません。秋になって木の枝をよく観察すると、大きくなる前の赤ちゃんどんぐりが枝についているのが分かります。これが熟して落ちてくるのはさらにその次の年の秋となります。
特に大きいどんぐりで有名なクヌギやあべまきなどは2年成なので、「去年落ちてたから今年もさっそく拾いに行こう!」と大きい袋を持ってお出かけしたりすると、期待外れの結果になったりもします。
拾えないと少々がっかりですが、そんな時は子どもたちに「どんぐりの木は二年に一回しか実を落とさない種類もあるんだよ~!」とぜひ教えてあげましょう。
どんぐりは大昔から人間と関わりの深い宝物!
私たちにとってとても身近な存在のどんぐり。実は日本では縄文時代からどんぐりを食用として利用してきたという歴史があります。
どんぐりの栄養価は意外と高く、不飽和脂肪酸を多く含むのでコレステロールや中性脂肪を減らす働きもあるそうです。
時代が変化しても、太古の昔から食用として、身近な樹木として、子どもたちの遊びとしても私たちに関係の深い「どんぐり」。
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田村康磨さん
楽しい
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田村康磨さん
楽しみ