鼻血がよく出る子ども…正しい対処法ですぐに楽にしてあげよう
子供はよく鼻をいじります。
寝ている間も子供は無意識に鼻をいじっていることがあり、起きたときには血溜まりの中で寝ていたなんてこともあります。
一度鼻血が出ると、傷が完全に治るまではちょっとの刺激で再び出血することが多いので、『また鼻血…しょっちゅう鼻血を出しているけど大丈夫かしら?』と心配になってしまいます。
しかし、ほとんどの鼻血は止まれば心配しなくても大丈夫ですので、我が子の鼻血を不安に思う方は是非確認してみてください。
よくわかる鼻血のメカニズム
鼻の入り口から1センチほど中に入ったところに、『キーゼルバッハ部位』と呼ばれる細い血管の集中した箇所があり、ここを指で刺激することで出血が起こりやすいのです。
特にアレルギー性鼻炎・副鼻腔炎・花粉症などがある子は、ムズムズするので鼻に指を突っ込んでしまうことが多いです。その場合、鼻の粘膜が炎症を起こしているので、ちょっとの刺激でも粘膜が傷ついて出血しやすくなっています。
粘膜を傷つけないよう、なるべく爪は短く切りそろえてあげましょう。
また風邪をひいて高熱が出ていたり、興奮してのぼせてしまっている時も、身体が温まって血管が拡張し、鼻血が出やすい状態になっていると言えます。
おとなしく寝ていただけなのに鼻血が出た…という時は、
- 日頃からムズムズする鼻の症状がなかったか?
- 人差し指の先に血がついていないか?(鼻をいじった証拠です)
- 熱は出ていないか?身体がほてっていないか?
を、チェックしてみてください。
皆知ってる鼻血の止め方は実はNG行為だった!
ティッシュを丸めて鼻に詰めるのは、ティッシュを取り出す際にまた粘膜を傷つけるおそれがありますので、やめた方がいいです。
衣服や布団などをどうしても血で汚したくない時は、鼻の入り口を軽くふさぐ程度にティッシュを入れて、その上から小鼻をしっかりとつまんで止血するといいでしょう。
鼻血がたれてこないようにと上を向くと、血がのどに流れて吐き気をもよおすことがあるので、やめましょう。
また、首の後ろをトントンと叩いても全く意味が無く、むしろ振動による刺激で余計に出血することにもなりかねません。
直ちにやめましょう。
正しい処置で傷ついた鼻をケアしよう!鼻血の止め方
- キーゼルバッハ部位(小鼻の上あたり)を強くつまんで、頭を軽く下に向けます。
- そのまま5~10分待ちます。
- 心臓の位置より鼻を高くした方が出血は止まりやすいです。横になっているよりは座った状態の方が止まりやすいでしょう。背もたれのある椅子に座ると楽です。
- 小さなお子さんはじっと待っていられないので、小鼻をギュッとつまんだまま、ひざの上に座らせて絵本などを読んであげるといいでしょう。
- なかなか出血が止まらない…という場合は、鼻の付け根あたりを冷やして血管の収縮を促すのもオススメです。
こんなときは病院へ!特に心配な子供の鼻血
なかなか鼻血が止まらない…と心配になっても、大抵の場合は小鼻の圧迫が足りないことが原因のようです。
ほとんどの場合、子供の鼻血は心配する必要のないものが多いですが、しっかりと圧迫止血しているのに30分以上血が止まらない場合や、以下のような様子が見られたときは速やかに医療機関を受診しましょう。
鼻血の原因として考えられる病気
- ・白血病・血小板減少症・先天性血液凝固因子欠乏症
- これらの病気がある場合、日頃からすねなどにアザや赤い点状の出血斑が目立つ・ケガの出血や歯磨き後の出血がなかなか止まらない・顔色が悪い・いつもだるそうにしている…。といった症状にまず気付くものなので、このような症状が当てはまらない場合は心配ないでしょう。
- ・肝機能障害
- 肝臓の機能が低下すると、出血を止める作用のある血液凝固因子が作られなくなりますので、頻繁に鼻血が出やすくなり、かつ止まりにくくなります。子供の肝機能障害が懸念されるのは、先天性のものでは『胆道閉鎖症』など。これは長引く黄疸や白色便から疑われる病気です。
急性のものでは、A型・B型・C型肝炎などがあります。これも、最初は発熱・腹痛・食欲不振・全身のだるさ・関節痛など風邪に似た症状から始まりますが、やがて黄疸や白色便へ移行することがあります。
しかし、これらの病気が疑われるのは、普段の子供の様子に上記のような症状が当てはまる場合がほとんどです。
なので、鼻血だけがこれらの病気の最初の症状として現れることはまずないと言っていいでしょう。
親があわてると子供までパニックに!落ち着いて対処しよう
子供が突然の鼻血、それもぽたぽたと流れ落ちてくるような鼻血を出すと、大量に出血したと思い、心配で慌ててしまいますよね。
でも、まずは落ち着いて。実際はそれほど大量の出血でもないのです。
ギュッと強く鼻をつまんで、数分間おとなしくしていましょう。
お父さんお母さんが慌てて大騒ぎしてしまうと、子供も不安になり、興奮して出血が止まりにくくなってしまうかもしれません。
鼻血が止まってからしばらくするとレバーのような大きな固まりが出てくることがあります。
筆者の子供も一時期よく鼻血を出していたのですが、出血が止まってからも子供が『鼻がムズムズする』というので軽くティッシュを突っ込んでみたら、大人の人差し指の第一関節くらいはあろうかという大きな血の固まりがズルズルッと引きずり出されて、びっくり仰天したことが2~3度ありました。
ですが、これは出血を止まりやすくする為に血液がゼリー状に固まる正常の働きなので、心配することはありません。
ただ、ムズムズするからといって(筆者の子供のように)ティッシュで鼻の中をほじくりだしたり鼻をかんだりして固まりを無理に出してしまうと、再出血の恐れもありますので、気になっても、なるべくそっとしておいた方がいいでしょう。
鼻血が出てしまった時は落ち着いて対処しましょう
いかがでしたか?
ほとんどの場合、子供の突然の鼻血は心配する必要の無いものだということがお分かりいただけたのではないでしょうか?
それに、子供が成長するにつれて鼻の粘膜も丈夫になってきますので、次第に鼻血も出にくくなります。
それまでは心を穏やかにして、あわてず騒がず子供の鼻血と付き合っていきましょう。
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