子供の未来に祈りをこめて…お食い初めの基礎知識やオススメ情報
お食い初めとは、子供の成長を祝い、そして「一生食べ物に困らないように」という願いを込めて、初めて母乳やミルク以外の食べ物を与える日本の伝統的な儀式です。
もちろん、この時期の赤ちゃんはまだ食べ物を食べることはできませんので、食べさせるまねだけをします。
地域によって呼び方も様々で、初めて魚を食べさせるので「真魚(まな)始め」、初めて箸を使うので「箸揃え」や「箸祝い」、生まれて100日頃に行うため「百日(ももか)の祝い」や「歯がため」という呼び方をするところもあります。
お食い初めはいつ行うの?
お食い初めは、生後100日目、または生後120日目に行うのが一般的です。
ピッタリその日でないといけないわけではないので、赤ちゃんの体調や、周りの大人の都合で日程を組んで構いません。
また100日より早まるよりも、遅くなる方が「食いのばし」と言って縁起が良いとされています。
食いのばしは、赤ちゃんが長生きできるという意味があるそうです。
- ・赤ちゃんの日齢の数え方
- 赤ちゃんが生まれた日は生後0日とします。ですので、4月1日に生まれた場合は、4月8日が生後7日目(生後1週と0日)となり、生後100日目は7月頃になります。ちなみに月齢も、生まれた月は生後0か月と数えます。
お食い初めのやり方を知ろう!
赤ちゃんに一番はじめに食べさせるマネをするのは「養い親」です。
養い親とは、両親ではなく、集まった親戚や祖父母の中で一番長寿の方をいい、その方の長寿にあやかるという意味が込められています。
男の子なら男性の養い親、女の子は女性の養い親から行いましょう。
その年の恵方に向かって、養い親から赤ちゃんに食べさせるまねをしていきます。
このとき箸は祝箸を使用し、両親のみでお食い初めを行う場合は、両親が食べさせるまねをします。
お食い初め用意するものは?
まず用意する食器類ですが、正式には、漆器で高足の御膳、箸は柳の白木の祝箸です。
お食い初めには飯椀、汁椀、平椀、つぼ椀、腰高の5つが必要で、男女で色が分かれています。
- 男の子・・・内外とも朱塗りの器
- 女の子・・・外側が黒塗り、内側が朱塗りの器
使う御膳の足も男女で長さが変わり、男の子が低く、女の子が高くなっています。
このお膳は母方の実家が用意することが一般的です。
ただ、高価なものを用意しなくても、ベビー用のプラスチック製の食器などで代用しても構いません。最近は、離乳食の時にまた使えるプラスチック製のものをこの時期に揃える方が多いようです。
他には歯固めの石を用意します。
お食い初めに使う祝箸って何?
お食い初めには、祝箸を使用します。
祝箸は普通の箸とは違い、両端ともに細くなっているものが一般的です。そのため、「両口箸」とも呼ばれています。
これは一方が神様用、もう一方を人が使う用となっているためです。ですので、両側とも使用しないように気を付けましょう。
お正月におせちやお雑煮をいただく際にも使用します。
祝箸はお宮参りの際に、神社からもらえる場合があります。
また赤ちゃん用品の店や、お正月はスーパーなどでも売られているので、ぜひ用意してあげてください。
お食い初めのメニューは?
お食い初めの時のメニューは、一般的に赤飯、焼き物、汁物など一汁三菜が基本とされています。
また、使用する食材やメニューで込められる願いや意味も変わってきます。
- 赤飯
- お吸い物・・・「吸う力が強くなるように」という意味、蛤を使うと「良い伴侶に巡り合えるように」という意味を持っています。
- 酢の物や香の物・・・紅白なますは「おめでたい」という意味、タコの酢の物も「多幸」という語呂合わせで縁起が良いとされています。
- 煮物・・・蓮根は「先を見通せる力がつくように」、里芋は「子宝に恵まれるように」、筍は「まっすぐにスクスクと育つように」との意味を持っています。
- 歯固め石・・・「丈夫な歯になるように」との願いを込められています。
- 梅干し・・・「辛抱強くなるように」、「しわしわになるまで長生きするように」との意味を持っています。
- 尾頭付きの焼き魚・・・一般的には鯛を使用します。
【 食べさせる順番は? 】
- 赤飯 → 吸い物
- 赤飯 → 焼き魚
- 赤飯 → 吸い物
- 赤飯 → 煮物
- 赤飯 → 吸い物
- 赤飯 → 酢の物
- 赤飯 → 吸い物
- 赤飯 → 歯固めの石
- 赤飯 → 吸い物
- 赤飯
この順番で食べさせるまねをします。
たくさん料理を用意するのが大変な場合は、赤飯、吸い物、焼き魚を用意し、赤飯→吸い物→赤飯→焼き魚→赤飯→吸い物この順で3回食べさせるまねを繰り返しましょう。
米を一粒食べさせる「ひとつぶなめ」や「ひとつぶいわい」といわれる儀式もあります。
米一粒なので離乳食前でも問題ありませんが、赤ちゃんが嫌がる場合は真似だけで十分。
無理強いは禁物です。
歯固めの儀式とは?
歯固めの儀式とは、石のように硬い丈夫な歯が生え、長生きできますようにという願いを込めてお食い初めとともに行います。
やり方は、まず歯固めの石にお箸をちょんちょんと当てます。そのお箸を「歯が丈夫に生えますように」と願いながら赤ちゃんの歯茎に当てます。
歯固めの石は、氏神様の神社や、お宮参りした神社の境内にある小石を拾うのが一般的です。黒・白・赤色を各一個ずつ用意するのが理想ですが、黒のみや白のみでも構いません。
石が手に入らない場合は、タコやくるみ、梅干しなどで代用することもできますし、通販で購入することもできます。
神社などで石を用意した場合、儀式が終わったら元の場所に返しましょう。
拾ってきた石を使用する前に熱湯消毒をして、乾かしてから使いましょう。
儀式後は感謝の気持ちを込めてきれいに洗い、拾ってきた元の場所に戻しましょう。
簡単豪華に済ませよう!
生後100日頃はまだまだ赤ちゃんとの生活で大変な時期。すべて手作りで用意するのは結構大変です。
今は宅配やホテルプランなどのお食い初めプランを行っているところもあるので、忙しい時は委託するのも賢いやり方です。
お家で本格料理を!宅配プラン
まだまだ赤ちゃんとの外出は大変な時期。宅配なら本格的なものを自宅に届けてくれるので、とても便利です。
お食い初め用の食器がセットになったものなら、用意は最小限でOK。
冷凍のものなら、当日もし赤ちゃんの体調が悪くて延期になったとしても対応できます。
また、盛り付け方に自信がない方は、盛り付けたものを届けてくれるケータリングもおすすめです。
他にもメモリアルブックやお食い初めの読本がセットになっているものなどあり、注文もネットでできるので簡単です。
家族で豪華に!ホテルプラン
親戚がたくさん集まる場合、自分たちでもてなすのは赤ちゃんがいては大変です。そんな時はホテルでお食い初めが便利。
ホテル内の料亭ではお食い初めプランを行っているところが多くあります。
また、個室を予約しておけば、赤ちゃんがいても安心です。
赤ちゃんとの生活に少しお疲れ気味の時は、おしゃれしてホテルでお食い初めをするのも気分転換にもなりおすすめです。
いろんなお食い初めのプランがある
変わり種のプランには、シェフが家にきて料理を作ってくれるプランもあります。
普段はなかなか体験できないことなので、この機会に利用してみるのもおすすめです。
料亭でなくても、和食チェーン店などでお食い初めプランを行っているところもあり、リーズナブルに気軽にお祝いでき人気です。
また、赤ちゃんの料理のみ用意して、大人のものはケータリングする方もいます。
色々決まりごとはありますが、赤ちゃんの成長を祝う大切な行事「お食い初め」。
とはいえまだまだ赤ちゃんのお世話が大変な時期です。ママも無理せず、可愛い赤ちゃんを楽しくお祝いしてあげてください。
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