幼稚園の延長保育は利用する?料金や保育内容、保育園との比較
幼稚園の延長保育は利用していますか?毎日の降園後に実施されるものと、土曜日や長期休暇中に実施されるものがあります。
長期休暇中も利用できるところが多いですが、料金や時間帯、人数は園によって様々です。
延長保育の内容をを知っていると、園選びにも役立ちますよ。
この記事の目次
延長保育の種類と料金
延長保育には、次の3つの種類があります。
日々の延長保育はおやつ代数百円から
幼稚園は、月~金曜日の10:00~14:00が標準的な保育時間です。多くの園はこの時間を上回って9:00~15:00といった「通常保育時間」を設定しています。
一日分として延長保育料を設定する園が多いですが、お仕事等で毎月10日以上延長保育をすると決まっている場合、月極等園の定めた基準で定額になることもあります。
降園後の延長保育は、15:00~18:00くらいで設定され、1時間ごとの設定や日額があります。
料金は、おやつ代のみという園もありますし、延長保育の中で専門教育が行われる場合は月謝等の教室の料金が含まれます。
- 日々の延長保育の料金設定の例
- 18:00まで日額 500円(おやつ代込み)
- 15:00~16:00 300円(おやつ代込み)以後1時間100円
- 月極 6000円(月10日以上利用)
- 延長保育500円(水曜日の英語・木曜日の体操教室利用は+500円)
自治体によっては、延長保育料の助成がある場合もあります。就労や収入の条件もご確認ください。
午前中の延長については、設定していない園もあります。おやつ等の無い園がほとんどで、1時間100円程度のようです。
8:00から通常保育としている園も多く、先生が出勤していれば、料金を設定していない場合もあります。
土曜日の延長保育は午前・午後・一日
幼稚園は、文部科学省の管轄で、「学校」の一つとして扱われます。土曜日の保育は無い完全週休二日制の園も多いです。
最近は働く保護者のニーズにより、土曜日を自由登園にしたり午前中保育にする園もあります。また、土曜日の保育を延長扱いとする園や、午前中保育をする園には午後を延長保育とする園も多いです。
- 土曜日の延長保育の料金設定の例
- 午前9:00~12:00/1000円・午後13:00~18:00/1500円(おやつ代込み)→1日3000円(お弁当・おやつ代込み)
- 午前中保育(自由登園)・午後延長保育1000円(お弁当持参)
- 9:00~18:00→1時間200円(お弁当持参)
長期休暇中の延長保育は月極がお得
幼稚園は「学校」と同様の長期休暇を設けています。春休み・夏休み・冬休みがあるということです。
長期休暇中の保育は、通常保育外になるので延長保育として扱われます。長期休暇中にも、1時間程度の一時預かりもあります。
毎日利用する子も多いので、通常保育に準じた活動をするところが多いです。
- 長期休暇中の延長保育の料金設定の例
- 1日2000円(お弁当・おやつ代込み)1時間200円→月極30000円
- 午前中のみ500円→月極5000円・午後のみ1000円(おやつ代込み)→月極15000円
- 半日1000円→1日1500円(お弁当持参)・○曜日のみ英語教室参加者→+500円
保育園の延長保育の種類と料金
保育園は、保護者の就労状況等により8時間を原則として保育を行っています。
多くの保育園では、7:00~19:00頃まで保育時間があり、9:00~17:00頃を通常保育としています。
申し込みの時点で自治体に就労状況を申告し、短時間労働等の場合は、保育時間が短くなります。
保育園の場合は、17:00以降お迎えの時間によって30分ごとに100円といった延長保育料を支払うことになります。
幼稚園の延長保育って何をしているの?
日々の延長保育の活動内容例については、下記のとおりです。延長保育担当の教諭がいる園もありますが、クラス担任が交代で担当する園もあります。
15:15 年長児を中心に準備をしておやつタイム
15:45 自由遊び(園庭・教室等)
17:00 室内遊びをする。英語・音楽等、別室で教室が開かれることも
18:00 順次降園し、18:30頃には園児が数人に。0ということも。
土曜日の延長保育の活動内容
土曜日は、園の保育自体があるかどうかが園によって違います。土曜日が登園日になっている園では、多くが午後だけ延長保育をします。
土曜日がお休みの園では、土曜日に園開放をしていたり申し込み制で延長保育として活動をするところがあります。
- 週休二日制の場合
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9:00 登園し、延長保育のクラスで身辺整理をする
10:00 全員で園庭遊びをする 申し込んだ時間に登園する園児も
11:00 外遊びを終え、排泄、食事の準備
12:00 昼食(持参のお弁当や給食、パンの注文等)
13:00 自由遊び お昼寝がある園、学年も
15:00 おやつ
16:00 自由遊びや造形、音楽、運動といった教育が行われることも
17:00 片付け、降園準備をして自由遊びをしながらお迎えを待つ
18:00 順次降園 特に土曜日は全員降園の時間が早い場合が多い
- 午前中に保育がある園の場合
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11:30 各クラス降園 延長保育の教室へ移動し出席確認
12:00 昼食
15:00 おやつ
16:00 自由遊びや造形、音楽、運動といった教育が行われることも
17:00 片付け、降園準備をして自由遊びをしながらお迎えを待つ
18:00 順次降園 特に土曜日は全員降園の時間が早い場合が多い
長期休暇中の延長保育の活動内容
夏休みなどの長期休暇中は、短時間労働やパートのお仕事をしているママには悩みのタネになりますよね。
幼稚園は、基本的に学校と同じように夏休みは保育がありません。特にワーママさんには助かるのが月極の延長保育ではないでしょうか。
- 毎日利用する園児の場合、体調管理のため体温計測やお昼寝などもある
- 延長保育の利用者用に連絡帳を用意することも
- 担任ではなく延長保育の担当教諭やクラス担任がローテーションで保育を行う
- 夏期休暇中はプール遊び等も
- 園バスに乗り、遠くの公園などで遠足のような活動が組み込まれることも
- 小学生の学童保育を行う園もあり、交流の時間等もある
1日のスケジュールは上記の【土曜日の延長保育】と同様です。
延長保育のおやつ事情
延長保育で、おやつについて気になっている方も多いようです。多くの幼稚園では、延長保育の際に市販のお菓子を出しています。
延長保育の人数も日々まちまちであれば特に、手軽な市販のお菓子が選ばれることも多いです。
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【保育園との比較】
- 保育園では、おやつが栄養補給の一つだという考えも強く、栄養士、調理師も置いている園が多いので、幼稚園とは目的が少し異なります。
- 保育園には調理場の設置が基準にあり、手作りおやつの提供ができます。幼稚園には乳児がいないため調乳や離乳食の準備の必要もなく、調理場を置く義務がありません。
- 幼稚園は教育機関であり保育時間も短く、食事など健康面は主に家庭でなされていると考えられています。
- 毎日園でおやつを食べる前提の保育園と異なり、毎日摂取するわけではないので糖分や添加物の多い市販のお菓子でも大きな問題はないでしょう。
特に延長保育という特別な時間・空間ですから、子どもたちが喜び、楽しく時間を過ごすためのアイテムの一つでもあります。
毎日利用する園児が多い園では、毎日お菓子ではなく、週に数回果物や野菜を出すところもあるようです。
アレルギー等で市販のお菓子が食べられない場合は事前にお知らせしてもらえると確かるかと思います。
延長保育は可哀想?ワーママへ利用のすすめ
延長保育の呼び方は園によって様々ですが、「居残り保育はかわいそう」と考える方も少なくありません。
幼稚園の年少さんの場合は、登園自体涙する子も多く、延長保育が可愛そうだと感じる方もいるのかもしれません。
幼稚園に通わせる保護者には、ワーママさんが少ないのは事実です。延長保育を必要としない方が多く延長保育の利用者も少ない園が多いです。
- 延長保育のメリット
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- 子どもがたっぷり遊べる
- 保護者がゆっくりできる
- 縦割り保育で年長児と年少児、他の学年・クラスとの交流の場になる
- 通常保育で遊び足りなかった続きを楽しめる
- クラスではできない遊びがある(教室が違う、少人数だからこそ使えるおもちゃも)
- 担任以外の保育に触れることができる
- お友だちと長時間過ごせる
延長保育の利用者が少ないので、時間が遅くなるほど一人ぼっちで待つ可能性は高いです。お子さんが淋しい思いをすることもあるかもしれません。
先生は、「早く迎えに行きたい」というママの気持ちも、「早く迎えに来て欲しい」というお子さんの気持ちもしっかり受け止めます。
園児が残り一人になったとき、先生は、お子さんが「先生や幼稚園を独り占めできてラッキー」と思えるような言葉かけや特別な仕掛けを考えます。
お子様の淋しさはしっかり抱きとめ、お仕事を遅くまで頑張っているママはかっこいいとお話をしたり、疲れたママへのプレゼントに折り紙や制作をしたりもします。
頑張りすぎずに早めにお迎えに来てください。お子様は、淋しくないわけではありません。でも、「ギュ~」でお子様はちゃんと愛情を感じられます。
心配で利用をためらっている方は、一度預けてみてはいかがでしょうか。案外「もう来たの?まだ帰りたくない」なんてことも多いです。
利用の理由は様々。ママのリフレッシュもOK
幼稚園ママの多くはお仕事をしていない方が多く、延長保育も利用が少ない印象ですが、お仕事での利用は勿論、長めのランチや美容院などでも利用できます。
理由は問われませんので、時々自分のためのリフレッシュに延長保育を利用するのも大賛成です。
- 美容院に行きたい
- ママ友とランチでゆっくりお喋り
- 映画を見に行きたい
- 疲れたから一人でお昼寝
- パパとデートをしてからお迎え
- 兄弟・姉妹にママを独り占めさせるために、順番で利用
園のルールに沿って、きちんと申し込みをしましょう。体調が悪い時など、急な申し込みにも対応してくれることがあります。ぜひ、ご相談を。
上手に利用してママも子どもも笑顔に
子育ても家事も毎日のことで、ママ・主婦にはお休みがありません。自分自身で努めて休むのは、笑顔で元気に楽しく子育てするためにとても大切なことです
延長保育は、子どもを放り出すことでもなければ育児ができないということでもありません。
頼れるところをちゃんと頼ることができたら、ママはもっと笑顔になります。ママの笑顔は子どもの笑顔に直結しています。
自分の時間を持つことに後ろめたさを感じる必要はありません。子どもが延長保育を楽しめるように先生も頑張っています。信じて託してみてください。
ワーママさんに限らず、延長保育の内容を知っていれば、園選びにも一役買うのではないでしょうか。入園前に延長保育について調べることもオススメします。
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