早めに安全対策!赤ちゃんが怪我なく安心できる部屋作り
大人には暮らしやすい室内でも、子供にとっては危険な場合が意外とあるものです。特に赤ちゃんはつかまり立ちを始めると、あっというまにいろいろな物に興味を示し始めます。
視野が広がった赤ちゃんは見るものすべてが珍しく、それに触れたくて手を伸ばします。まだそれが危険な物だと分かりませんので、こちらが先回りをして危険を取り除かなくてはいけません。
大切な赤ちゃんを様々な危険から守るために、早めに安全対策をしましょう!
この記事の目次
赤ちゃんのひやっと体験を紹介します!
赤ちゃんとの生活では、「ひやっとした体験」があらゆるところで起こりえる可能性があります。
ママが想像もしないような事を赤ちゃんはしてしまうのです。一例を挙げますね。
- 寝返りが出来るようになった我が子にタオルケットをかけて寝かしつけ、その場を離れていたら鳴き声がしたので戻ると、タオルケットにぐるぐる巻きになっていた。
- 後ろ姿から静かに一人遊びをしているなと思って前に回りこみ確認したら、落ちていたゴミを拾って食べていた!
- LANケーブルををつなぐ部分に指を入れて遊んでいた!思いもよらない部分にも指を入れてしまう。
- フロアマットをはがして食べていた。
- 木の敷居をベロベロとなめて口がまっ茶色になっていた。
- 子供ダンスによじ上っていた。簡易な作りのものなので今にも倒れそうだった。
- まだ寝返りしないからと油断して目を少し離した隙に、うつ伏せになっていた。
誤飲や窒息といった事故にもなりかねない例でゾッとしますよね。こんなヒヤリを体験しないためにも、できる時にできるところから対策をしていくことが大事です。
まずは、部屋ごとの安全対策から始めましょう
できれば妊娠中から準備を進めておきたいのが、部屋ごとの安全対策です。産後はどうしても赤ちゃん中心の生活となるため、なかなか時間がとれないものです。
大掛かりな家具の移動などは危険ですので、ママが安定期に入ってから旦那さんと一緒に行いましょう。お部屋毎にどういった対策をすればいいのでしょうか?
- 寝室:余計な物は排除
- 居間:角やコンセント対策
- 台所:危険が沢山!ベビーゲートを活用
- 階段とドア:滑り止めマットを設置して対策
- お風呂とトイレ:危険いっぱいな上、死角になりやすいので万全に対策
それでは、各場所毎に詳しい対策を見ていきましょう。
【寝室】余計な物は極力なくし、シンプルに
ベビーベッドを使用するのであれば、新生児が一日の大半を過ごすことになるのが寝室です。
ベビーベッドの柵には、タオルやガーゼをかけないようにしましょう。何かの拍子で赤ちゃんの顔を覆ってしまう危険があります。
ベビーベッドの周辺の壁にも、何も飾ったり貼ったりしないようにしましょう。
何かの拍子でそれが落下したり、留めていた画びょうが外れてしまうなど赤ちゃんの怪我の元となり大変危険です。
観葉植物を置いている場合は倒れると危険ですので、移動させましょう。
また、床がフローリングの場合にはベビーマットを敷くなどして、万が一の転倒や落下事故に備えます。
家族皆が安心して休めるように、寝室はできるだけシンプルにしましょう。
【居間】目につく角を丸に変え、穴はふさぎましょう
テーブルやテレビ台などの四方の角は、赤ちゃんが誤ってぶつけると大怪我になる恐れもあります。
100円ショップやベビー用品店などでL字コーナークッションがケガ防止グッズとして販売されていますので、ぜひ活用しましょう。
コンセントの穴も危険です。例えば赤ちゃんがクリップやヘアピン、フォークなどを穴に入れた場合に、感電する恐れがあるからです。
指でいじってみたり。はたまたコードを引っ張ったり、かじったり。思いもよらない行動を赤ちゃんはするものです。
こちらもコンセントカバーが市販されていますので、しっかりと対策をしたいものです。コードは結束バンドなどでまとめ、赤ちゃんから見えないところに隠してしまうのが一番です。
コード類については、こちらの記事で詳しく対策を紹介しています。
▼赤ちゃんにとって危険なコード類の対策についてはコチラも参考にしてみて!
本棚は重たい本が一気に崩れ落ちる可能性があります。赤ちゃんが不用意に引っ張りだすということも十分に考えられますので、別の部屋に移す事も検討してみてください。
気をつけたい小物が”リモコン”です。収納場所を決めて出しっぱなしにならないように注意しましょう。電池も入っているのでとても危険です。
またソファですが、抱っこやおんぶからおろした時や、オムツを替えるのに使うこともあると思いますが、よく眠っているからとちょっと目を離したほんの数分の間に、転落する危険があります。
ソファに付随して、オシャレなガラスのローテーブルなど。脚の上に天板を載せただけの形もありますので、つかまり立ちなどで一か所に力が加わると傾き天板が落ちる心配も…。
子供が小学生になるまでは使用を中止するなどの対策が必要です。
【台所】できれば進入できないようにベビーゲートでシャットアウト!
特に危険なのが、はいはいし始めた赤ちゃんがママが気がつかないうちに台所内に入ってきてしまうという場合です。
台所は普段から物が多い分、危険もたくさんあります。
調理中の鍋から熱湯が跳ねるなど、想定外の事故も起こりやすいので、あらかじめ赤ちゃんが入れないように台所の入り口にはベビーゲートの設置をおすすめします。
その他、包丁などの調理器具をしまっている扉にはチャイルドロックをしましょう。
ロックをし忘れたり、何かの拍子で開いてしまう可能性もありますので、危険な器具は赤ちゃんの手が届かない別の場所に移動させましょう。
また、洗剤や油なども誤飲の危険がありますので、保管場所には注意してください。ポットや炊飯器などの電気コードも、赤ちゃんにの興味をひきやすいので手の届く所には出さないようにします。
食器類は移動が難しいので、収納している棚の扉はきちんと閉めるようにしたり、手前に引くタイプでしたらチャイルドロックを活用するなど、特に対策を万全にしましょう。
- ガスコンロ
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つかまり立ちをするようになると、ガステーブルに手が届くため、誤って点火してしまう恐れがあります。ロック機能がついているものは使用後必ずロックをする習慣にしましょう。ついていない場合は、元栓を閉めることを忘れずに!
- IHクッキングヒーター
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火を使わないので、安全面ではガスコンロよりも優れていますが、調理中の油や鍋などは高温になりますのでガスの場合と同様、注意が必要です。
また、鍋やフライパンの柄を手前にしておくと赤ちゃんが手でつかんで落としたり、中身をひっくり返してしまう危険がありますので、調理中もできるだけ柄は奥に向けるようにしましょう。
- 食器棚やシステムキッチンの扉/引き出し
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引き出しや扉など、手で開けられるところはすべて、赤ちゃんに開けられてしまう可能性があるところです。ストッパーをつけたり、危ないものは下の方には置かないように気をつけましょう。
【階段とドア】市販の対策グッズを活用しましょう!
二階建て以上のお住まいのご家庭では、階段は赤ちゃんだけでなく乳幼児にとっても危険ゾーンです。極力近づかせないようにしたり、普段から特に気を配っているつもりでも、思わぬ事故が起きやすい場所でもあります。
私自身も以前、つかまり立ちを始めた子供からちょっと目を離した隙に、はいはいで階段の途中まで1人でよじ登っていて、ぞっとしたという経験があります。
何も起きなくてよかったのですが、対策の甘さをとても反省しました。
それ以来、我が家では階段の下にベビーゲートを設置しました。寝室は一階で、赤ちゃんが二階へ上がる必要はありませんでしたので、全く入れないようにシャットアウトしました。
我が家の階段は靴下を履いていると滑りやすい素材でしたので、万が一に備えて階段に滑り止めのマットも設置しました。
赤ちゃんばかりではなく、大人が誤って滑り落ちるのを防止するためでもあります。
今後、赤ちゃんを抱っこして階段を上り下りする機会があるかもしれないので、早めに滑り止めの対策をしました。
そして意外と盲点となるのが、ドアの隙間です。閉まるドアに誤って子供が指を挟めてしまう事故がおきる可能性があるのです。
ここには手を入れられないように蛇腹になっている専用のガードを取り付けました。
100円ショップで購入しましたが、ドアと壁の隙間に付属の両面テープで貼るだけのシンプルなつくりなのですが、丈夫に作られていて今も破損することなく使用しています。
他にも開け閉めに気をつけるのと同時に、指詰め・指挟め防止ストッパーなどの使用をおすすめします。
【お風呂とトイレ】ママの死角となりやすいからこそ、対策を万全に!
人が集まる居間から離れている場合が多いお風呂とトイレは、万が一の事故が起きてしまっても、赤ちゃんの泣き声が届きにくいので特に万全な対策をしておきましょう。
お風呂場の床にシャンプー類などを置いている場合は、赤ちゃんの手の届かない高い場所に移動させるか、入浴の度に持って入るようにしましょう。誤飲の恐れがあります。
また、入浴後は浴槽内のお湯は流して、溜めておかないようにしてください。風呂蓋をしていても、赤ちゃんが上ってしまい、その重みで落下して溺れてしまった事故も起きています。
トイレでは、掃除用具は違う場所に置くようにしましょう。赤ちゃんが掃除ブラシを触ったり、洗剤を誤飲してしまう恐れもあります。
また、便座の蓋は必ず閉めるようにしましょう。覗き込んでいて転倒し、便器の中で溺れてしまう事故も実際に起きています。
お風呂でもトイレでも、可能であれば外側からかけられる鍵を取り付けられるとなおのこと安心です。
【ベランダ】転落の危険も…窓の鍵は必ず閉めて
柵と柵の間から落下、手すりによじ登ったり、手すりから身を乗り出したりして転落する危険も!ベランダに一人で出てしまうことのないように窓のカギは必ず閉めるように心がけましょう。
また、万が一のことも考えて、ふみ台の代わりになるようなものを置かないなどの注意も必要です。
その他でよくあるのがママがベランダで洗濯物を干している間に、室内にいた子供が誤って内鍵をかけてしまうというケース。
月齢によって変化する、おさえておきたい安全対策のポイント
部屋ごとの安全対策がおおまかにでも完了できれば、あとは子供の成長のめやすと共に安全対策のポイントをそのつど見直していきましょう。
- 生後4ヶ月~6ヶ月頃まで
-
寝返りが始まる頃。自分ではまだ動けない
- 生後6ヶ月頃
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おすわりができる頃。手で物をつかめるようになる。
- 生後9ヶ月頃
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はいはいをしはじめる頃。様々な物に興味を示し、手先も器用になる。
それでは、各月齢毎の安全対策のポイントを見ていきましょう。
【生後6ヶ月頃まで]寝返りが始まる頃!特に窒息には気をつけて
誤って顔にタオルが被さってしまって苦しくても、赤ちゃんはまだ自分でそれを払いのけることができません。
たとえ軽くて薄いティッシュ一枚でも、赤ちゃんにとっては命にかかわる場合もあるのです。就寝時に布団やタオルケットなどが顔にかかってしまうことにも注意しましょう。
不安でしたら、小さな豆電球を点けたままにしておいて、夜間でも赤ちゃんの様子が確認できるようにしておくと良いでしょう。
他にも隙間に挟まっても抜け出せないなどもあります。
この時期は大人が常に注意して、赤ちゃんの身の回りに気を配ることが大切です。
【生後6ヶ月頃】おすわりの頃!短時間の床掃除を日課にしましょう
赤ちゃんは自分で物がつかめるようになると、手の届く物をなんでも口に入れるようになります。物を触り、舐めたり噛んだりすることでそれらの感覚を学んでいくため、成長していく上で必要なことです。
ですが、まだ善悪が分からず手当たり次第に行ってしまうため、時には命にかかわる事故につながるケースもあるのです。未然に防ぐためには、小さな物が落ちていないか常に確認する必要があります。
ティッシュや紙を食べ、コンセントをかじってしまうという事も起こりえます。また、洗剤やタバコなどの有害なものを誤飲…といった危険もあります。
この頃から、ぜひ毎日小さな物が落ちていないか確認しながら、床掃除を日課にしましょう。
忙しい子育て中では、毎日掃除することは本当に難しいのですがクイックルワイパーなどのようなもので拭き取るだけでも十分です。フローリングではなくカーペットでしたら、コロコロでかまいません。
短時間の安全対策が、赤ちゃんを危険から守ります。
【生後9ヶ月頃】はいはいの頃!安全対策の再点検をしましょう
自分で動けるようになると、赤ちゃんはますますいろいろな物に興味を示します。その動きも素早く、小さな指で器用になんでも開けようとします。
また力も強くなってきますので、チャイルドロックを壊してしまう場合もあります。
興味津々なので、どこにでも突き進んで行くため、段差のあるところからの転落や、狭いところから出られなくなるといった事故につながる可能性があり危険です。
先ほど紹介した部屋の安全対策を、もう一度確認しましょう。なんとか台所に侵入しようと、力任せにベビーガードをガタガタ鳴らし始めるのもこの頃です。
成長が嬉しい反面、ヒヤリとさせられる場面も増えてきます。
【1歳頃】つかまり立ち~ひとり歩きの頃なので、転倒には特に注意
ママをよく観察している赤ちゃんは、真似をして色々なものを取りたがります。
今までは高い場所に置いているからと安心していた物を、台を自分で持って来て上ったり、近くにあるものを何でも踏み台にして取ろうとし始めます。
少しでも扉が開いていれば中に入ってしまいますし、玄関のドアでしたら外に出て行ってしまうこともあり、とても危険です。
常に赤ちゃんの行動に気を配ることはもちろんですが、余計なところに台になるものを置かないようにしたり、扉は必ずきちんと閉めるなどの小さいことから気をつけて、先回りした行動を心がけましょう。
つかまり立ちを始めたら特に注意!予測不可能なことが日常で起こりやすい
子供の事故で特に多いのが、つかまり立ちを始める頃だと言われています。大人の常識からはとても考えられない思わぬことが、起こってしまうこともあるのです。
喫煙者がいるご家庭では、煙草の誤飲に注意しましょう。子供の手の届かないところだからと安心して、吸殻の入った灰皿や煙草をむやみに置くのは止めましょう。
ベランダや玄関などで吸っている場合も同様です。
この頃の赤ちゃんは力も強くなってくるので、椅子を押し続けて移動させ、煙草の置いてある棚に手を伸ばすことも考えられます。
煙草の誤飲は命にかかわりますので、家の中に持ち込まないか、思い切って禁煙を考えるのもいい機会です。
また、テーブルクロスを引っ張り、その上にのっていた食器や熱湯を頭からかぶる危険も考えられます。
中途半端に出ている布や紐にも注意しましょう。紐は首に巻きついてしまう危険もあります。
この時期の赤ちゃんは頭が大きくて上半身が不安定なため、転倒しやすいです。特に歩き始めは足元がおぼつかなくて、すぐに転んでしまうこともあります。
挙げればきりがありませんが、それくらい日常生活の中には危険なことがたくさんあります。予測不可能だからこそ、周りの大人が先回りして常に気を配る必要があります。
安心して安全に暮らせるような環境作りを、ぜひ日頃から家族皆で取り組みましょう。
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ももこさん
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ピーチチャイルドさん
ほんと、赤ちゃんって何が命取りになるか分からないですよね。早めの対策を講じたいものです。
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ももこさん
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