転勤族で子連れなのに引っ越しが多い…早めの準備開始が成功の鍵!
引っ越しと言えば大仕事。更に小さい子供がいたりしたら転勤と聞いただけで「本当にもうどうしよう」と頭が一瞬でパニックになりそうですよね。
私は結婚15年、海外引っ越し、ホテルからマンションへの引っ越し、隣りの区への引っ越し、遠距離引っ越しと実に様々な形態の引っ越しを10回以上繰り返してきました。
その都度、次回はこうしよう…と工夫を重ねるのですが、実は恥ずかしながら今でも「これだ」という完成形には至らず、毎回課題は残ります。
ただ乳幼児時代から小学生までの子どもを抱えた引っ越しならでは、のアイデアは蓄積してきました!皆さんのために全てをご紹介していきたいと思います。
引っ越し前準備!うまく進めるための流れ
では段階を追って、引っ越し前準備の手順を見ていきます。引っ越し前準備が成功の可否を決めると言っても過言ではありません。
注意点をよく確認して、ぜひ先手をドンドン打っていってください。
引っ越し日設定のコツ
まずは引っ越し日を設定してみないことには始まりません。春は特に引っ越しのハイシーズン。早めに業者を押さえておかないと希望日は早々に埋まってしまいます。
未就園児を抱えている場合は、少なくとも引っ越し日前日と当日くらいは友達か親兄弟などにお世話をしてもらえるようにしっかり確約を取り付けておきましょう。
人手不足の時は、引っ越し当日の朝は子どもを園に送り出してからトラックに来てもらい、作業終了後に迎えに行って園に挨拶して終わるという必殺技もあります。
ちなみに小学生がいる場合、春・夏休みなど長期休暇中に引っ越しをする方が多いと思いますが、特に夏休み前で日程に余裕があるなら早めに引越すことをお勧めします。
例えば6月末でも引越せば即日通学を始めるのでママも片づけ時間が確保しやすく、子供自身も夏休みの宿題がキチンと出来るし、新しいお友達と遊んだりもできるからです。
引っ越し業者の見積もりを取り、段ボール入手!
引っ越しの日取りが定まれば、そこに向かって作業を進めていくことになります。早めに引っ越し見積りにきてもらい、荷造り用の段ボール箱を入手しましょう。
小さい子供がいる場合は何社も見積もりしてもらうだけでも負担が大きく疲れます。
どうしても数社聞きたい場合は1社目の見積もってくれた荷物量(4トントラック1台分などの目安)を参考に予定日を伝えて目安の金額やサービスを確認してもいいでしょう。
ネットで条件を指定し、一括検索することもできます。実は引っ越し料金の相場は意外とピンからキリまであり、サービス内容はもちろん様々な形態があります。
おまかせパックにすれば当日まで何もしなくても全てパッキングしてもらえます。新居での開梱もしてもらった場合は何処に何が入っているか暫く困るとは聞きますが…。
おまかせパックが料金や会社の制度の問題で選べない場合は、やはり周到な準備が必要となります。
最初に調べたところが結果的に一番よかったということもありますが、あっさり決めずに少し比較してみるとよいでしょう。
サイト名 http://hikkoshi.kakaku.com/hikkoshi/?cid=smt_h_o_pc_ss_cg
引っ越しスケジュールを思いつく限り書き出す
頭の中でいくらイメージしても計画は立てにくいので、スケジュールは必ず書き出し、終わったことは線を引いて消す作業をしましょう。
契約の解除や領収書なども一か所にまとめます。私はいつも手帳に担当者名や解約日、連絡先電話番号などもメモしておきます。後々チェックするときに役に立ちます。
- 電気・ガス・電話・新聞などの終了予定日を決め、契約解除
- 郵便局に転居届を出しておく
- 保育園・幼稚園に転園を通知し手続き。転園先も調べて手続き開始
- 役所に連絡を取り、住民票ならびに児童課に絡む手続きをチェックする
- 習い事の終了日を決めて手続き
- クレジットカードや取引銀行・保険・財形などの登録住所変更
- ポイントカードやプリペイドカードなど残高があれば早めに清算
- ご近所付き合いでお礼をしておきたい相手をピックアップし品物を購入
- 新居でのご挨拶回りの品を幾つか購入しておく
このように自分で思いつく限りの作業を書き出していきます。出来ればパパと一緒に2人でよく相談して絞り出しておくと記入漏れを防ぎやすくなります。
住所変更関連は基本的に郵便局の転居届さえ押さえておけば、1年間は転送されてくるので、時間がなければ転居後に回しても大きな問題はないでしょう。
ただし地方銀行などは転居先に支店がない場合も多いので、口座を解約しておくならお早めに。
転居当初は様々な手続きをし直すため、身分証の提示が求められます。住所変更しておいた免許証があればスムーズに進みます。マイナンバーカードでも大丈夫です。
子どもが通園している場合は退園手続きと同時に転居先の園も調べておく必要があります。急がず、転居してから実際に数か所見て回ってから決めてもいいと思います。
乳幼児がいる場合は児童手当がもらえたり、乳幼児医療費助成制度が使えたりするので、役所での手続きの際は伏せて変更手続きを忘れないでください。
事後申請でももらえないことはないようですが、受給タイミングは遅くなる可能性があるので、速やかな申請は大切です。
粗大ゴミ、燃えないゴミの処分スケジュールは綿密に
引っ越しを機に、使わなくなったものや買い替えたいものは思い切って処分を。子供用のものはサイクルが早いので、引っ越しはある意味「処分の大チャンス」です。
家具の処理などは家具屋さんに下取りしてもらったりもできますが、リサイクルショップなどに引っ越し当日に来てもらい、査定の上引き取ってもらうこともできます。
わが家ではベビーベットや赤ちゃん布団、ベビーカー、ベビー椅子など引っ越しの度に処分してスリム化を図っています。
荷造りはグループ分けが肝心
今の家と新居では間取り、収納スペースの広さが違うので、家具の配置を考慮した荷造りはなかなか難しい場合が多いかもしれません。
子供の成長を想定して、将来的な子供部屋や学習机、子供用ベットなどをどう配置していくかを考慮に入れつつ、家具の設置を考えられるとベター。
私はいつも手書きで新居の間取りや家具の配置を記入して、それをコピーして一枚は引っ越し当日に業者に渡し、もう一枚は新居のドアに貼ります。
家具の配置がイメージ出来たら、荷物を詰めたダンボールに和室の箪笥に入れる用、とかリビングの戸棚用、といったようにより具体的に記入します。
電池の取り出しを忘れずに
子連れ引っ越しはバタバタなので、開梱がスムーズに出来なかったり、未開封のままの段ボール箱がずっと残ってしまうようなことはよくあります。
電池入りのものを長期間、しかも通気の悪い段ボールの中に入れておくと電池の液だれなどがしやすくなるので、すぐに使わないものは出来るだけ取り出しを。
このおもちゃは下の子に使わせようと楽しみにとっておいても、おもちゃの電池が液だれしているともう使えなくなります。ご注意くださいね。
最後まで使うものを極力残さないでパッキング
真面目なママなら引っ越し前夜まで食事を作るつもりで食器やまな板なども残して…シャンプーも使ってから箱に詰めて…と計画するかもしれません。
しかし子連れ引っ越しは本当に余裕がなくなるので「最後に詰めるもの」を極力、本当に極力残さない早め早めのパッキング完了が大切です。
日用品はいわば2泊3日の旅行に行くつもりで旅行カバンに詰めておきます。着替えや洗面用具はそこから出して使用し、直前の2日間は買ってきたお弁当か外食にします。
(遠距離引っ越しの場合はトラック到着まで1~2日の時差がでるため、本当に宿泊する分もプラスしなくてはなりません。)
子どものオモチャやお菓子も旅行カバンに詰められる分だけ。DVDなど見て楽しく過ごせるようなら新居でもすぐ使えるので数本はピックアップしておきましょう。
(冷蔵庫は一晩前には電源を落とさなくてはなりません。)
早く開梱できるようにしておきたいもの
- テレビや家電のリモコン類
- 包丁やまな板、箸スプーンなどの食器類
- 子どものお気に入りのおもちゃ・ゲーム等
引っ越し業者さんも荷造り用テープの色分けで壊れやすいモノ・すぐ荷ほどきしたいモノなどを分別してパッキングするよう指定してくることが多いので活用しましょう。
荷造りしていくうえで、最後の方に詰めるものこそが新居でも最初に使うようになるものです。
しっかりリモコン類はまとめるか、段ボールに「リモコン」と見えやすく記入するか、すぐ取り出したい指定をしたテープを貼るなど対策を。
食器を沢山もっている家庭の場合は段ボールに何箱にもなる可能性があるので「食器類」としか書かないと、どれを開けても包丁が出てこない…なんてことも!
食器類の中でも特にすぐ使いたいものは一か所に集中させて荷造りしておきましょう。
我が家は「あのおもちゃで遊びたい~」と子どもにゴネられ、ただでさえ忙しいのに「おもちゃ段ボール」を片っ端から開けた苦い経験があります…。ツラかった…。
おもちゃだけ、食器だけでも段ボール数がある場合は荷物の上げ下ろしだけでも大変なので、是非うまく選別しておいてください。
引っ越し当日を乗り切るポイント
- 旅行カバンに詰めた荷物
- 2Lペットボトルのお茶と紙コップ
- 書類・印鑑・筆記用具・財布・通帳などの貴重品バック
- 近所へのお礼回りの品
- トイレットペーパー、ティッシュ、キッチンペーパー、ゴミ袋の類
- 雑巾・洗剤・掃除機などお掃除グッズ
これらは当日トラックに載せないで使う可能性があるもののリストです。別にしておかないと積まれてしまうので、必需品は車に避難させておくなど区別を。
(引っ越し業者さんは最初は丁寧に確認してくれますが、最後時間が押してくると結構勝手に積んだりしはじめることがあるので要注意です!)
夏場だと水分補給がとても大切になってくるので、2Lのペットボトルなどを数本購入しておきます。クーラーボックスがあれば紙コップと共に詰めておくと便利です。
当日は業者に書類をサインしたり捺印したりすることも多い上、人の出入りが激しく不用心なので、貴重品バックを作り車の中などに避難させておきましょう。
作業が済んだら、引っ越しトラックの出入りで迷惑をかけたり、お世話になった方々へのお礼の品を配ります。新居での引っ越し挨拶の品も出しておくことを忘れずに。
受け取りを許可していない業者もありますし、営業担当に尋ねてもハッキリとは言われないことがほとんどですので、ルールではないと思いますが気持ちですね。
キッチンペーパー、ティッシュペーパーの類は多めに準備しておくと重宝します。雑巾など捨てても構わない布類も準備しておくと業者さんが家具を拭いてくれます。
普段きれいにお掃除しているつもりでも、家具を動かすと驚くほどのホコリの山があるので、掃除機は出しておいた方が無難です。洗濯機の下などスゴイです。
引っ越し日当日の子どもの待機部屋を確保
乳幼児のお子さんがいる場合は、お手伝いしてくれる人に散歩や公園遊びに連れ出してもらえれば一番いいのですが、時間も長く、お昼寝もあるので待機部屋は必要です。
出来れば扉がしっかり占められる和室などのスペースを最初のうちに空っぽになるように段取りしておくと便利です。
我が家では和室には最小限の段ボールしかおかず、引っ越し開始の最初に和室の段ボールと家具を出してもらい、業者が出入りしないスペースを確保しました。
これは転居先でも同じことで、荷物を入れるときも一部屋確保しておき、段ボールを積むにしても少しだけ、早めにカーペットを敷くなどして待機部屋を準備しましょう。
我が家の場合、赤ちゃん時代はぬいぐるみやゴムボール、幼児時代は絵本を数冊とかクレヨンでお絵かき、ぬりえ、100均で貼るシール絵本を準備して乗り切りました。
普段気に入っているものがもちろんいいのですが、年齢が大きくなっていたら引っ越し直前には少し隠すとか使わせない等の期間を設けておくといいかもしれません。
転居後は快適を取り戻すのに躍起にならない
ここからは引っ越し当日の秘訣、というよりは引っ越し全般を通じて大切な心構えのことです。
引っ越しの忙しさに心の余裕は次第に奪われてしまいがち。「こんな赤ちゃん連れで引っ越しなんて、赤ちゃんが可哀想すぎる」と精神的に自分を追い詰めないでください。
今日は引っ越し頑張ったからおいしいもの食べよう。引っ越し前後1週間は離乳食をレトルトした分、落ち着いたら子どもにまた美味しいものを作ってあげよう。それでいいのです。
なにせ引っ越しの多忙さは一過性のものなのですから、必ず出口はあります。生真面目になり過ぎず、特に転居先ではその日必要なこと優先に順番にやっていけば十分です。
引っ越しは楽しめる経験!大人が億劫にならない
環境を変えるということは、実は子供だけでなく大人だって多少の…いや、多くの苦痛を伴うことです。
しかし、もしあなたのご家庭が転勤族なら。
これからいつまでパパに付いて回れるかはわかりませんが、家族一緒に過ごす、という意味で引っ越しは何より大切にしてもらいたいと思います。
お子さんの適応能力・人間力を高めるためにも引っ越しは最高に価値のある経験です!
親が引っ越しを嫌だね、つらいねと言って億劫がっていると、その気持ちやネガティブ思考がそのまま子どもにも伝染してしまいます。
小さな子供は最初こそ環境の変化で眠れなかったり、グズったりするかもしれませんが、全ては一時的なことです。ドーンと構えて乗り切りましょう。
そういう家庭の雰囲気は、どんなに幼い子どもであっても「新しい生活は楽しいな」と敏感に感じとってくれるはずです。
それがお子さんへの最善の心のケアにもつながります。不安でも疲れていても、子供の心のケアのためにはママがまず笑顔でいることは「必須」です!
思春期の子供のお引っ越しは私もこれから体験していくゾーンなので定かではありませんが、子供自身が幼いうちは親のコントロールで転園・転校も楽しめますよ!
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