子供が風邪を引いた時に、病院へ行く前に家庭でできる対処とは?
日中はいつも通り元気だったのに、夜中に急に高熱が出てしまってどうしたらいいのか分からず、慌てた経験はありませんか?眠れないほど咳こむ我が子を見るのも、本当につらいものですね。
ですが夜間の救急病院は混雑している場合も多く、具合が悪い中で子供を混雑する待合室で待たせるのも心配です。見るからに重症でない限りは慌てて病院へ駆け込む前に、子供の様子をよく見ながらお家でできることをしてみましょう。
熱が出た時には
子供が生後3ヶ月以上で38度以上の熱を出した時や、4ヶ月未満でも40度以上の熱が出た時には、診療時間外でも受診する必要がありますが、それ以外であれば、熱の高さよりも全身症状に注意します。
- 食欲はあるか
- 水分はとれているか
- おしっこが出ていない
- ぐったりしている
- 泣いてぐずるなど、機嫌が悪い
以上があてはまる場合は、診療時間外でも受診しましょう。
熱の上がり始めには
熱が出たら、すぐに冷やせばいいというわけではありません。熱の上がり始めは、手足が冷たくなりガタガタ震えることもあります。部屋を暖かくして、衣類を一枚多めに着せてあげましょう。
この段階で早く熱を下げようとして、熱を冷ますシートを使ったり、外部から身体を冷やす行為はしないでください。寒さに震えている状態をさらに冷やすことになってしまいます。
熱が上がりきったら
汗をかき始めたり、顔が赤くなってきたら熱が上がりきったというサインです。
部屋の室温を通常よりも少し低めに設定して、着替えさせます。汗をガーゼなどで優しく拭き取り、薄着にします。汗をかいていないかこまめにチェックをして、症状の悪化を防ぐためにも、汗をかいているようでしたらそのつど着替えをさせましょう。
脱水症状を防ぐためにも、水分補給はこまめにしましょう。麦茶以外にも、ミルクやイオン水など赤ちゃんが好む物で大丈夫です。おしっこをしているか、おむつのチェックも忘れずに行いましょう。
熱を測る間隔は
熱が出ている間は、朝・昼・夕方・夜の1日4回で授乳や食事の前に測るのが基本とされています。しかし、熱が急激に上がっている時は30分~1時間に1回の間隔で測り、メモしておくとその変化が分かり、受診する時にも役立ちます。
日頃から、子供の平熱を知っておくことも大切です。1日の中でも体温は変化しますので、朝・昼・夜の3回測り、それぞれの時間の通常の体温を知っておきましょう。
お風呂はどうするか
これには、様々な意見があると思います。私の子供の場合は、まだ熱はありましたが上がりきっていたので、かいた汗をさっぱりさせてあげたくて入浴させました。
本人は普段よりはおとなしめでしたが、食欲も比較的あり、寝込むこともなく絵本を読んだりもしていました。
湯冷めを防ぐために、お風呂上がりの室温を暖かくしてよく身体の水分を拭き取り、素早く衣類を着せました。
高熱でぐったりとしている時は、入浴は避けた方が良いと思います。また、子供が嫌がった時にも無理強いせずに安静にさせてあげましょう。入浴に関しては、ママの判断がいちばんだと思います。
咳が出た時の対処法
咳き込んで苦しそうな時には、上体を起こして楽にさせましょう。たて抱きにしたり、座らせて背中を優しくトントンとします。眠っていて咳き込んだ時は、枕の下にクッションを重ねたりして上体を高くします。
こまめに水分補給を
のどを湿らすと痰が切れやすくなります。咳き込んで吐いてしまわないように注意しながら、スプーンやストローなどで少しずつ水分を与えましょう。
その際、冷たい飲み物はのどを刺激してかえって咳が出やすくなってしまいますので、ぬるめの麦茶や湯冷ましを与えます。
加湿と換気を
空気が乾燥すると咳が悪化しやすくなりますので、加湿器を入れたり濡れタオルを干したりして加湿に努めましょう。水を入れたコップをおいても効果が期待できます。その際は、誤ってこぼす事のないように置く場所に注意しましょう。
室内の湿度は、50~60%に保つようにします。
また、1日に3回、5~10分程度の換気を行い、室内の空気をきれいにしましょう。
子供は、ママがそばにいるだけで安心するものです。体調が悪くて不安になる時はその傾向が強いので、身体のケアに努めることはもちろん大切ですが、できるだけそばに寄り添い、心のケアも十分にしてあげてください。