子供の寝汗がすごい場合の対策…寝汗の理由から考えた予防法

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2018/01/16

子供が寝汗がすごい様子

子供がいつも大量の寝汗をかくので、脱水症にならないか、寝冷えして風邪をひかないかなど心配になりますよね。

また、すごく暑いわけでもないのに、髪の毛がびっしょりになるくらい汗をかいているお子様もいて、寝ている時の着替えについても悩まれる方も多いです。

子供の寝汗が多い理由や予防法、寝汗をかいた後の対策についてお話しします。

寝汗は寝始めが多い…眠る時の温度や着ているものから調整

眠くなると赤ちゃんや子供の手足が温かくなることがありますよね。これは、手足の血管を拡張させて熱を放出させ、体温を下げようとしているために起こります。

寝初めに寝汗をかくのは体温を下げるため

体温が急激に下がると眠くなり、深い眠りに就くことが出来ます。正常な寝汗でも、一日にコップ一杯かくとされ、その殆どが寝初めの体温を下げるための寝汗です。

さらさらとしてすぐに蒸発してしまうような汗で、寝苦しい様子もなく、すやすやと心地よく眠っているようなら、生理的なものと考えても良いです。

ただし、体温がなかなか下がらず寝苦しそうなときは、着ているものや、室温、湿度を調整してあげましょう。

寝苦しそうなときの対処法

大人も寝苦しいほどの室温では、体温調節が未熟な子供はもっと暑く寝苦しいと感じている可能性があるので、夜間でも無理をせず室温の調整をしてあげましょう。

  • 室温を寝初めだけ下げ、湿度が高いようなら湿度も下げる
  • アイスノンにタオルを巻き、頭部を冷やしてあげる
  • 冷感敷きパッドなどを敷いておく
  • 通気性の良い肌着やパジャマを着させ、厚着にさせすぎない

アイスノンを使用する場合は、あくまでも眠りにつくまでにしてくださいね。長時間使用すると冷えすぎてしまうことも考えられます。

寝入ってしまってからも寝相が悪く、布団からはみ出してしまうこともあります。寝てしまってからは、部屋の冷やし過ぎに注意してくださいね。

寝初めに大量の汗をかきやすいので、寝初めだけでも少し体温を下げる手助けをしてあげることで、寝汗の量を減らす効果が期待できます。

寝苦しい夏の対策についてはこちらも参考にしてみてください。

寝ている赤ちゃんの適温の見分け方

言葉が話せる子供は暑いのか寒いのか大人に伝えることができますが、赤ちゃんは言葉が話せないので、暑いのか寒いのか様子をみて判断をする必要があります。

赤ちゃんは掌や足の裏をセンサーにして、体温を調節しているので、足の裏が冷えているか温かいかで、適温を見分けることが出来ます。

  • 足の裏が熱い・布団の中も熱く、背中やお腹も汗をかいている→暖め過ぎ
  • 足の裏が冷たいけど湿っている・お腹や背中は温かい→丁度良い
  • 足の裏が冷たくカサカサしている・お腹が冷たい→寒い
すやすや気持ちよさそうに寝ている場合は、そんなに心配する必要はないですが、寝苦しそうにしているのであれば、調整をしてあげてください。

大量の寝汗は暑さではなく冷えが原因になることもある

汗には体温を調節する機能があるので、大量の寝汗をかく場合、まずは室温や着ているものを調整するのが一般的です。

赤ちゃんや小さな子供が大量の寝汗をかくのは、体温の調節が上手くできないという理由もあります。

  • エアコンの設定温度に気をつける
  • 着させ過ぎに注意する

上記にも気をつけているし、熱があるわけでもないのに毎日寝汗がひどいという場合は、冷えている可能性もあります。

低体温の子供も多い…寝汗で余分な水分を排出

子供は大人より体温が高いので、暑がりという印象がありますが、近年では低体温の子供も増えてきています。

体温が低くなると、血液中にある余分な水分を排出して、血液中の塩分濃度を高め、体を温めようという作用が働きます。

塩の主成分はナトリウムです。ナトリウムには体を温める作用があります。大人より水分量の多い子供は実は冷えやすいのです。

寝汗がひどい=暑いという思いから、部屋を冷やすなどの対策をしていても改善されない場合は、冷えからきている可能性も考えてみましょう。

冷えで寝汗がひどい子供の特徴

部屋の温度や湿度、着ているものなど調整しているのに毎日寝汗がひどく、下記の項目に当てはまる場合は、冷えが原因になっている可能性があります。

冷えている子供の特徴
  • 手足やお腹が冷たい
  • 風邪をひきやすい
  • イライラしやすい
  • 疲れやすい
  • 乗り物酔いしやすい
  • 下痢や便秘になりやすい
  • 平熱が36.5℃以下

日中に手足やお腹が冷たい場合は、靴下や腹巻など着用させて温めるようにしてあげてください。また、濡れたオムツも冷えを招くもとになるので早めに交換しましょう。

眠る時は体の深層部の体温が下がっていることが大事ですが、平常時の熱が低い場合は、寝る時との温度差が少ないため、寝つきが悪い原因にもなります。

適温にしているのに寝汗がひどい、暑いからと思って対策していたけど、改善されない場合は、冷えている可能性も考慮しお子様にあった対策をしてみましょう。

寝汗の原因が冷えの場合は冷やさないこと

暑いからといっても冷やし過ぎると、冷え性になってしまいます。エアコンの温度は夏場は25℃~28℃、冬場は18℃~22℃に設定しましょう。

冷えを改善するために試してほしいこと
  • 運動をして筋肉量を増やす
  • エアコンの設定温度を下げ過ぎない
  • ミネラルたっぷりの味噌汁や納豆などの体を温めるものを食べる
  • 薄着をし過ぎない
  • お風呂にゆっくりつかって温まる

天気の良い日は散歩に出かける、公園で遊ぶなどして体をしっかり動かすこと、赤ちゃんもハイハイやつかまり立ち、月齢にあった運動をさせてあげてくださいね。

運動をして筋肉量を増やすこと、適度に塩分やミネラルを取る事、体を温めることで冷えがなくなり、寝汗が改善されることもあります。

エアコンの設定温度と冷房の上手な使い方についてはこちらを参考にしてください。

冷えている子供は塩分やミネラルが含まれるものを好む

高血圧の中高年の方が増えて減塩が勧められており、それに合わせて子供まで減塩してしまう場合が多いですが、塩分不足で冷えていることも考えられます。

塩分不足だから塩を使用といっても、精製塩だとミネラル(カリウム・カルシウム・マグネシウムなど)を摂ることができません。

冷えている子供は本能的にミネラルや塩分が含まれているものを好みます。

塩の過剰摂取をするのではなく、朝はお味噌汁と納豆ご飯にするなど、塩分やミネラルも適度に補充しましょう。

病気の可能性はない?寝汗以外の症状がないか確認をする

汗腺は大人と同じなのに体が小さく体温調節機能が未熟な赤ちゃんや小さな子供は、大人より寝汗を多くかいていることがあります。

ただし、寝汗以外の症状がある場合は、病気など他の原因からきている可能性もあります。

  • 微熱がある
  • 寝初めだけでなく暑いわけでもないのに、いつも大量の汗をかいて心配

風邪をひいている時、ストレスや疲れがひどい時なども、大量の寝汗をかく場合があります。

さまざまな対策をしても大量の寝汗が続いている、寝汗以外に気になる症状がある場合は、小児科医に相談するようにしましょう。

寝汗をかいたあとが気になる場合の処置の仕方

赤ちゃんや小さな子供が寝汗をかくことは良くあることですが、湿った衣類や寝具をそのままにしておいて良いのか悩ましいところです。

  • あせもの原因になる
  • 寝冷えにより風邪をひいてしまう

上記のような理由もあり、汗で濡れた服や寝具は取り替えたいのですが、着替えさせると睡眠を妨害してしまうことも考えられます。

寝る前に背中にガーゼタオルや汗取りパッドを入れる

せっかくすやすや眠っているのに起こしてしまうかもしれないし、着替えさせても起きないお子様でも大きくなると、着替えさせるのも大変ですよね。

  • 寝る前に汗取りパッドやガーゼタオルを背中に一枚入れておく
  • 通気性、吸水性の優れた寝具を使用する
  • タオルケットを敷いておく

ガーゼタオルや汗取りパッドは、深い眠りに入ったときに抜き取れば、寝ている時の着替えが不要になります。

タオルケットなどを敷いておくと、寝汗をかいた後も簡単に洗えるので便利です。

汗取りパッド
お子様の肌と素肌に間に挟んで使用し、汗を吸収させるもので、汗をかいた後に引き抜くことが出来ます。

汗取りパッドについてはこちらも参考にしてみてください。

寝ている時間の長い赤ちゃんの場合は、面倒でもこまめに汗を拭きとってあげましょう。汗を放置するとあせもの原因になってしまいます。

赤ちゃんのあせも対策についてはこちらも参考にしてみてください。

状態に合わせて調整し、心地よい眠りを手に入れる

寝初めの体温を下げるためのさらさらした寝汗をお子様がかいていても、生理的なものなので特に問題はありません。

そのような汗は、通気性の良い服や寝具であれば、意外とすぐに乾き気にならないこともあります。

寝汗がすごい時の対策のまとめ
  • 寝初めだけ体温を下げる手助けをする
  • 体の冷えからきている場合は冷えを改善する
  • ストレスや疲れ、病気の可能性がないか気になる場合は医療機関に相談する

寒いとき、特に室温や湿度も高くないのに、大量の寝汗をいつもかいている場合は、暑いのではなく他に原因がないか、確認することも大事です。

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  • タロさん

    ベビーを守ろう

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