ワンパターンは卒業!子供浴衣の着付け方と可愛い兵児帯アレンジ
日本の夏の伝統的な着物といえば、そう、浴衣です!最近では、華やかな中にも奥ゆかしい美しさに魅了されて海外でも人気急上昇中のようです。
幼稚園や保育園などで夏祭りの行事があったり、花火大会で着たり、お遊戯会の衣装など、浴衣を子供に着せる機会は意外とあります。
しかし、浴衣を着せるのは大変そう…、着せてもすぐ着崩れしそう、そもそも着付け方がわからない!など、ちょっと面倒なイメージをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで、ワンパターンになりがちな兵児帯の簡単なアレンジ方法など、子供の浴衣の着付け方についてご紹介します。
【生地選び】子供には肌触りのいい浴衣を着せてあげましょう
浴衣と一言に言っても生地で全然印象が違ってきます。浴衣には主に3つのタイプの生地があります。いずれにしても子供には着心地がいい物を着せてあげたいですよね。
お手軽な「コットン生地」
コットン、つまり綿のことです。安く売られている浴衣のほとんどが綿製。コットン生地の浴衣は安く手に入るので、とりあえず浴衣を着せてみたいと思っているビギナーさんが最初に手にするのにオススメです。
おはしょり部分までできあがっていてあとは着せて兵児帯を結べば完成!というタイプの浴衣も綿でできていることが多いです。
ただし、綿は子供には少し重たく感じるようです。それに買ったばかりだと少し生地がパキとして固いので、浴衣を着てお出かけする前に家で何回か着て柔らかくする必要があります。
ドレス浴衣によく使用されている「綿麻」
綿と麻で織られている浴衣です。ドレスタイプの浴衣に多く使用されているのを見かけます。
麻特有の軽い感じが生地に結構反映されているのが特徴です。綿100%よりも軽いので着ている子どもとしては動きやすいようです。
ポコポコの手触りが気持ちいい「リップル生地」
ちょっと表面がポコポコしたおもしろい手触りの生地を「リップル生地」と言います。「シアサッカー」という似た生地もありますが、子供用浴衣の大半は「リップル」です。
大人が触っていても気持ちいい肌触り。他の生地に比べ若干割高ですが、汗の吸収性や発散性に優れているので、汗っかきの子どもや敏感肌のお子さんに最適です。
【タイプ選び】最近の浴衣は種類豊富!どんな浴衣が着たいかを子供と相談しよう
最近は、定番の浴衣に加えて、ドレスタイプやセパレートタイプなど様々な浴衣があります。どんな浴衣が欲しいのか子供と相談しながら買いましょう。
アイドルみたいで可愛い!幼児期だからこそ似合う「ドレス浴衣」
上は普通の浴衣だけど、下がフレアスカートみたいになっている浴衣です。「ドレス浴衣」として売られているのがこのタイプ。
特におしゃれに敏感な子はドレス浴衣を好むように感じます。しかし、普通の浴衣のほうがいいのに、と思う親御さんもいらっしゃると思います。
子供と意見が分かれた時は「どうしてその浴衣がいいのか?」、「本当に着るのか?」と相談してみて下さい。
可愛いのが魅力的なドレス浴衣ですが、買った後に冷静になってよくよく考えると「皆と違う浴衣で着たくない!」と言い出すことも無きにしもあらずです。
もうおじさんのものではない!可愛いデザインの「甚平」もおすすめ
甚平と聞くとおじさんが着ているイメージですが、最近のものは男の子も女の子もデザインが豊富です。
それに浴衣よりも断然着せやすく、普段着としても違和感があまりないので、もっと簡単に夏らしさを味わいたいと思う方におすすめです。
ただ甚平を着るだけではなく、浴衣のときにみたいに兵児帯を巻いてあげても意外に可愛いですよ。
定番の「浴衣」は何年間か着ることができるのが魅力
定番の浴衣のいいところは1枚持っていれば何年間か着ることができます。最近ではおはしょりの部分ができていたり、腰ひもが縫い付けてあったりと便利です。
子供自身特に「ドレス浴衣がいい!」や「浴衣は嫌!」などと言わない限り、浴衣を購入することを考えていいでしょう。色や柄等は子供自身にお気に入りを選ばせたほうが長く着ることができると思います。
それに夏祭り以外にもお遊戯会等で着る可能性があるなら1枚ぐらい持っておいても損はありません。
ここに気をつけて!子供の浴衣の着付け時の「3つのポイント」
簡単に着せられることができる子供の浴衣でも着付けの際にちょっと気を付けてほしいことが3つあります。
1.丈は足首まで見えてもOKです
浴衣を着るとはんなりと着たい気分ですが、子供たちは浴衣だろうとお構いなしに動き回ります。着崩れすることを想定して浴衣の丈は足首まで見えちゃっても大丈夫です。
また、簡単に着せられる浴衣には洋服のように120cmとサイズと適応身長が書いてあります。
元々おはしょりができあがっている浴衣を買う際はどんな体型の子でも身長にあった浴衣のサイズを買うようにして下さい。
普段うちの子身長110cmだけど、体格がいいから120cmを着ている、というお子さんでも浴衣は110cmを買って下さい。身長と合っていないサイズの浴衣にしてしまうと、裾を踏んでしまうので、避けたほうが無難です。
2.不快感がある…襟が首の後ろにぴったりくっつかないようにして!
大人の場合でもですが、浴衣の襟が首の後ろにぴったりくっついていると不快感があります。汗っかきの子どもなら襟が首にくっついていたら尚更気になると思います。
うなじと襟の間に隙間を作るために洗濯ばさみを用意して下さい。襟元と襟と首の後ろの隙間がいい塩梅というところで襟元を洗濯ばさみではさみ固定します。
3.襟は右が下で、左が上です!
浴衣や着物は基本的に襟が右が下で、左が上です。たまーに逆になっている子を見かけるので注意して下さい。
※わかりやすいように前方で交差させています。
また腰ひもを結ぶとウェストにシワができます。両指を浴衣と腰ひもの間に入れて、両脇にシワを寄せるとキレイに仕上がります。
※撮影の都合上、左指しか映していませんが、皆さんは両指で行って下さいね!
丈・襟・シワを伸ばす、この3点を抑えれば浴衣の着付けはほぼ完成です。ちなみに浴衣の下は普段着ている下着でOKです。
簡単可愛い!兵児帯を2パターンで「アレンジ」してみましょう
兵児帯はいつも蝶々結びになってしまうことが多いと思いますが、今回は2パターンの簡単アレンジ方法をご紹介します。
1.先にリボンの形を作っておけば簡単にできるアレンジ
大人の作り帯のように、兵児帯も可愛くしたいところを最初に決めてしまうと楽チンです。
まず、兵児帯を広げてみて幅を調整しましょう。お子さんの体型や兵児帯の幅によっては半分に折るものと3つ折りのほうがいい帯があるので、お子さんの身体に帯をあてながら調節してみて下さい。
幅が決まったら次は右側の兵児帯の端を30cmぐらい2回折ります。
次に真ん中に山を3つ作るように寄せます。
その真ん中をゴムか何かで縛ります。
出来上がったら、まずそれは置いておいて、今度は左端30cmぐらいの「タレ」をとって子供の左肩に掛けておきます。
そうしたらグルグル帯を子供のお腹に巻いて行きます。ある程度巻いたらタレと先ほど作ったリボンのほうを交差させて結びます。ここで帯を帯の上部でしっかり締めて下さい。帯に乗せるように結ぶことで帯が安定します。
先ほどの結び目のところに隙間があると思うので、右手でリボンを抑えつつタレを上から下に巻き付けます。タレが短い場合は安全ピンで止めるだけでもOK。
こんな感じで完成―!いかがでしょうか?帯の真ん中にお花があるだけでだいぶ印象が変わると思います。
2.いつもの蝶々結びがもっとふんわりした印象に変わるアレンジ法
そもそも兵児帯を蝶々結びにするとこんな感じになりませんか?
左右対象になかなかならなかったり、せっかくの兵児帯なのに意外とふんわり感がなかったり…。
そんなときは左右どちらでもいいので、長いほうを蝶々結びと帯の間を上から下にくぐらせて下さい。筆者の場合は左側が長いですよね。
こんな感じです。
いかかでしょうか?先ほどよりもボリューム感やふんわり感が増していると思います。
シンプルなので、100均で売られているレース等を挟んだり、飾りを付けたり、デコレーションしやすいので是非お試し下さい。
時間のあるときに少し練習しておきましょう
簡単に着ることができる浴衣とはいえ、普段時間があるときに着せる練習しておくことが大切。花火大会や夕涼み会当日にいきなり着ようと思っても最初は誰でも手間取るものです。
それに浴衣は着る予定の1週間前から室内で干しておくのがベスト。干すついでに事前に少し練習しておくことをおすすめします。
夏の時期にしか着ない浴衣ですが、着ると気分も盛り上がりますし、「日本の夏!」という感じがしていいですよね。この夏はご家族揃って浴衣でお出かけしてみてはいかがでしょうか?
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