イボやタコ…子供に増加中の足裏トラブルの治療法と予防法
イボやタコなどは大人がなるイメージで柔らかい子供の足には無縁のように感じますが、実はこのような足トラブルが幼児期の子供たちにも増えています。
できかけている頃はあまり痛くないので、子供も気づかずに症状が進んでから気づき、痛い思いをしている子も多くいます。
そうなる前に親が早めに子供の足裏のトラブルを見つけてあげることが大切です。そこで、イボやタコ、魚の目などの治療法や予防対策などをご紹介します
今子供たちに増えている足トラブル
今の子供たちに増えている主な足トラブルがこちら。
- イボ
- タコ
- 魚の目
- 尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)
- 水虫
どれも大人がなるようなイメージのものばかりです。子供が自分でこれらに気づくことはほとんどありませんので、大人がある程度知識を持って、こまめに足をチェックしてあげることが大切です。
意外と知られていない「イボ」「タコ」「魚の目」の違い
皆さんは「イボ」と「タコ」と「魚の目」の違いはすぐにわかりますか?意外と知られていない3つの違いについてご紹介します。
「イボ」ウイルス性感染症の可能性が高い
足裏はもちろんのこと足指にもできやすいのが「イボ」です。大人の場合、イボができたら自分で削ったり放置しても治ると思っている方もいらっしゃると思います。
水が溜まっている場合は、自分で針などを使って水を抜いたことがあるいうと方もいらっしゃると思います。
しかしそれらはあまりやってはいけない行為です。「イボ」の場合ウイスル性感染症の可能性が高いことがあります。
特に子供の場合は「ミルメシア」という痛いタイプのイボができることが多いそうです。しかしこれは、歩くときのクセなどでさほど痛くなくそのまま気づかずに症状が進行してしまうことが多いようです。
イボにもいくつのも種類があります。白いポツポツが1つの時もあれば無数にあるときもあったり、赤みを帯びていたり、水が溜まっていたりなど。
素人目には「ただのイボ」でもお医者さんには別な感染症を診断される可能性もあるので自己判断は禁物です。
ウイルスが傷口から侵入して感染するのが主な感染経路ですが、子供のみならず大人にもうつってしまうことがあるので、甘く見ず発見したら速やかに皮膚科を受診しましょう。
治療法としては液体窒素による冷凍凝固療法、電気焼灼法、薬の服用などがあります。1度の受診では完治しないことが多いので、何回か通院することになります。
「タコ」角質が硬く固まっただけであまり痛くない
「タコ」は足の指や足指のつけ根あたりにできやすいものです。しかし靴を履いたときに圧迫させる場所ならどこにでもできるので、稀にかかとにできる場合もあります。
「タコ」の特徴は、押してもあまり痛くなく触っても感覚があまりないところです。他の皮膚に比べて白く盛り上がって固さがあります。
手にペンダコができたことがある方はお分かりいただけると思いますが、歩き方のクセによって角質が一部に偏ってしまい盛り上がっているだけで、真皮には届いていないためです。
タコはガニ股歩きの子に多く見受けられます。タコ以外にも外反母趾や内反小趾などの別な足トラブルを抱えていることも多いので足の形などもチェックしてみて下さい。
「魚の目」杭のような芯があって痛みも伴う
中心部分に固い芯のようなものができるのが「魚の目」の特徴です。
足裏にできることが多く、まるで杭を打ったような芯が深く真皮にまで達しているので痛みも伴います。
「タコ」と同様、足の指や指のつけ根あたりにできることが多く、歩き方などのクセで靴の中で圧迫させるとその部分を守ろうとして厚みがでてきます。
初期の頃はさほど痛くないのですが、芯の部分が白くなっていてその中心部分を指で押すと痛みを伴うものは「タコ」ではなく「魚の目」の可能性があります。ちなみに皮膚科の先生方は「鶏の目」と呼んでいるそうです。
一定部分だけ力が圧迫されることによって角質が厚く芯のようになります。サッカーなどよく走ることに加え、利き足に偏った動きをしている子が特になりやすいようです。
「タコ」と「魚の目」は別物ですが、治療はほぼ同じような方法をとります。
スピールという絆創膏みたいなのやドーナツ型パッドを数日間貼って保護します。そして角質を柔らかくして、メスやはさみなどで取り除いていきます。
市販品で魚の目やタコのパッドが売られていますが、皮膚科のほうがしっかりとした貼り方等の指導もしてくれるので、病院を受診することをオススメします。
しかし深刻な場合は液体窒素による冷凍凝固療法が使われることもあり、こちらは治療中も治療直後もかなり痛いです。なので早期発見・早期治療が大事になってきます。
「尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)」イボと見分けがつきにくい!
初めて聞いたという方もいらっしゃると思いますが、尋常性疣贅とはウイルス性感染症の1つです。
初期段階はイボと見分けが付きにくいため、それほど気にする人も少ないのですが、尋常性疣贅はドンドン増えていくのが特徴。なので、「イボぐらいなら放置しても大丈夫」としばらく思っているうちにあっという間にひろがってしまいます。
最初は普通のイボのように白いポツポツがある程度ですが、イボが大きくなったり数が増えたりするようであればこの尋常性疣贅の可能性が高いので、必ず皮膚科を受診しましょう。
治療法は薬を塗ったり、薬を服用したりする場合もあります。特効薬的なものはないので通院が必要になります。
「水虫」父さんだけの問題じゃない!子供にも多くなってきている
「水虫」と聞くと正直、お父さんや中年のおじさまの病気というイメージですよね。けれど、家族の誰かが水虫を持っていると子供にも知らず知らずのうちにうつっている可能性が高くなります。
ジュクジュクしたタイプの水虫は足指の間、指、足裏にできやすく、皮がめくれるタイプだとかかとにできやすいようですが、感染症なので足全体にひろがってしまいます。
子供がなりやすいのは足指の間水虫です。
子供の足指は小さく隙間も狭いので洗いにくいのですが、お風呂に入った時には優しくこすり洗いをしましょう。
水虫の正体は「白癬菌(はくせんきん)」というカビの一種です。水虫と聞くとかゆいというイメージがあります。もちろんかゆみを伴う水虫もありますが、かゆみを伴わない水虫もあります。
足の皮がポロポロよくめくれる、水疱のようなものがある、爪が黄ばんでいるなどの症状がある場合は水虫に感染している可能性が大です。
もし水虫持ちのパパと一緒にお風呂に入る分にはシャワーなどで菌は流れてしまうので、パパとお風呂に入ってもあまり心配はありません。
問題はお風呂に入る前後の行動です。入浴前後は水虫のパパにはよく足を洗ってもらい、また同じタオルやバスマットは共有しない!などを気を付けてください。
子供が水虫かな?と思った場合は、足をよく洗い靴を2,3足用意しておいて毎日交互に履いて、足を清潔に保つようにして皮膚科を必ず受診しましょう。
子供の場合は基本的に塗り薬が処方されます。大人だと治療で飲み薬がありますが、子供には適さないとのことなので、しっかり塗り薬を塗って治してあげましょう。
足裏トラブルに関しては治療も大切だけど、根本的な原因を解決しましょう
病院で治療を受けさせることも大切ですが、根本的なことを解決しなければまた繰り返してしまいます。
今の子供の足のサイズにぴったりの靴を選びましょう
イボやタコなどになってしまう1つ原因は、自分の足のサイズに合っていない靴を履いていることです。
合っていない靴を履いていると歩き方に変なクセがついたり、一部分に力が偏ってしまったりしまいます。
子供の足はすぐに大きくなるように感じるので、「大きめでもいいよね」といって大きめの靴を買ってしまうことはよくあると思います。
しかし、幼児期の子供の足はどんなに大きくなっても年間で1cm程度です。最近の靴売り場には足サイズの測定器が置いてあることが多いので、しっかり測ってからサイズがあっているものを購入しましょう。
また靴はメーカーによって同じサイズでも大きかったり小さかったりします。必ず、試し履きをして合っている靴を見つけましょう。試し履きをした際はつま先をトントンではなく、かかとをトントンさせましょう。
靴は2,3足は用意して交互に履くようにしましょう
子供の靴も意外と値がお高いもので、それを2,3足と用意するのは金銭的にも収納的にも大変というご家庭もあると思います。
しかし、足の裏はとても汗をかきやすいので1日履いた靴は一晩では乾きません。同じ靴を毎日履いていると雑菌が繁殖してしまい不衛生です。
イボなどの予防する効果や治療中の足を清潔に保つ意味でも、できれば子供の足のサイズに合った靴を2,3足用意して交互に履くようにさせてみましょう。
いつかは必ず治るものなので、根気よく治療を続けましょう
今まで紹介してきた症状は1回の受診で治ることはあまりなく、ある程度の通院が必要になります。
しかしいずれの症状もいつかは必ず治るものです。お医者さんに言われたおうちでのケア方法を守りましょう。
「治ってきたかも!」と自己判断で治療を途中でやめてしまうと繰り返してしまうことになってしまいますので必ず守ってください。
子供の足裏トラブルを少しでも早く発見するためにも、お風呂に入るときや就寝時などたまにでいいので、子供の足裏を確認してみて何かできていないかチェックしてみてください。
子供を足トラブルから守りましょう。
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栗山花美さん
ありがとうございましたいろいろなことがわかりました
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みーさんさん
いろいろ勉強になりました、ありがとうございました。
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ゆいゆいさん
勉強になりました。 ありがとうございます_(._.)_
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