子供と過ごす寒い冬にお勧め!子供の心を育てる外遊びを紹介
大人はコタツで丸くなっていたい寒い季節…。
子どもは外で遊びたい!?なんて思っていたけど、やっぱり子ども寒い日は外に出たくないみたいですね。
公園に行ってみても、子どもたちの姿は見当たりません。
小学生以上になるとゲームやテレビに夢中、幼児は外に出ると風邪ひくので心配…。寒いからといって親子揃って室内だけで過ごすなんて勿体ないですよ。
夏は外で走り回るとすぐに暑くなって汗ダラダラ、熱中症の心配などもありますよね。冬は外で走り回れば体が温まりますがそんな心配はありません。
寒い冬は外で遊ぶには最適の季節です。子どもと一緒に外に出かけてみましょう。
この記事の目次
子どもにとって外遊びは体の健康と知識を培う宝箱
どの季節でも子どもにとって外で遊ぶことは、体と心を育てるために必要なことです。外に出て体を動かすことは体の発達だけではなく、脳にも刺激が与えられます。
寒い冬に外に出たら風邪をひく?外遊びは体を強くする
寒い日に外に出たら風邪をひくから家の中で遊ばせる方が良いんじゃない?と、思われる方もいますよね。
ウィルスに感染すれば風邪をひくかもしれませんが、ウィルス、ばい菌、病原菌に触れずに生きていくことはできません。それらに触れることで免疫をつけていきます。
それが子どもが大きくなっても病気をしにくい体を作るために、必要なことでもあります。
よほどひどい感染症が流行っていない限りは外遊びをお勧めします。免疫力があれば、ウィルスが入ってきても軽い症状で済むことが多いですよね。
お昼間に体を動かすことは子供の体を作る栄養素
お昼間に外でしっかり遊べばお腹も空きます。お腹が空くとご飯をしっかり食べることができますよね。
昼間にお日様の光を浴びることも大事です。日光を受けてしっかり外遊びをすることで、体内にメラトニンという夜ぐっすり眠るためのホルモンが分泌されます。
また、日の光に当たると骨を形成するのに必要なビタミンDが生成されます。
子供の心の発達のために重要な季節毎の外遊び
季節毎の外遊びで新しく発見したり、経験したりする事によって、子どもの心は発達し、実際に体験することで知識がついてきます。
外に出れば、吐く息、体に感じる気温、木々一つ一つ、電信柱の感触、全てが毎日違っています。子どもがその一つ一つを体で感じることは大事なことです。
大人にとっては当たり前で見過ごされていることでも、小さな子どもは経験していないことがたくさんあります。
冬の外遊びは合理的…意外なメリット
夏の外遊びと言えば、虫取りや水遊び、泥遊びなど、楽しそうな遊びがたくさんありますよね。
他の季節と違って、冬に外で遊ぶことは意外と合理的なんです。ちょっと発想を変えれば夏と同じ遊びもできます。
- 冬場は外でたくさん遊んでも熱中症や日射病になる心配も少ない。
- 温かい日なら水遊びや砂遊び、泥遊びなどの遊びはでき、雑草も少なく虫に刺される心配がない。
- 走り回れば温まるし、有酸素運動も存分にできるので基礎体力をつけるのに最適。
- 公園遊びも遊具が暑くならないので安全に遊ぶことが出来る。
冬でも泥遊びや砂遊びでいろいろな菌に触れることで、免疫力が高まり、病原菌に強い体ができていきます。
さすがに屋外でビニールプールは厳しいですが、バケツにジョロ、土に穴を掘って水を入れたりなどして、水遊びも楽しめます。
夏場は太陽の熱で熱くなった遊具でのやけども心配ですよね。冬場の遊具はひんやりとしていますが、やけどの心配はありません。
冬場は日差しが柔らかい室内では、お日様の光を浴びることができません。外に出てお日様の光を浴びながらたくさん遊ばせてあげて下さいね。
大人も童心に戻って…子どもと一緒に考えて遊ぶ冬の外遊び!
寒い日に子どもが遊んでいる様子をただ見ているだけだと、大人は寒くてたまりません。どうせなら子どもと一緒に体を動かして遊んじゃいましょう。
早起きしたら冬の朝の体験遊び
朝早く起きてお散歩するとバケツの中で凍っている水、霜が降りている木々、吐くと白い息、いろんな発見がありますよ。
もちろん、危険な場所、他の人に迷惑が掛かる場合は注意が必要です。遊びが分からず退屈してきたらパパやママが遊びを提案してあげて下さいね。
氷点下になりそうな夜には「氷アート作り」の準備をして翌朝遊んだり、家の周りを散歩しながら、観察して歩いたりする「発見遊び」もお勧めです。
- はーっと息を吹きかけ、白い息を体験
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玄関を出たら大きな息を吐いてみて、白い息がもくもく出てくるだけで子供は大はしゃぎ…。ママ怪獣、パパ怪獣に変身して遊んでみましょう。
- 家の周りを散歩しながら発見遊び
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簡単な地図にどこで何を発見したのか書いてみたり、葉っぱや木の実が落ちていたら、どの木から落ちているのか探してみても良いですね。写真をとっておいて、木の名前を後で調べてみるのも楽しいですよ。
- 自然の冷凍庫で氷アート作り
- プラスチックのコップやシャーベットの容器など、いろんな入れものに水を入れて、葉っぱや花などを好きなもの浮かべて、一晩そのままにしておきましょう。朝起きて凍っていたら裏返しにすれば、氷アートの出来上がりです。
天気の良い比較的暖かい日は公園やお庭でのびのび
冬でも御天気が良くて比較的温かい日がありますよね。そんな日は外でしっかり日光を浴びましょう。
- 遠くの公園までお散歩
- 土いじりや泥遊び
- いろんな遊具を触って温度調査
- 縄跳びや鬼ごっこ、自転車の練習など体を使った遊び
- おしくらまんじゅう
お散歩がてら少し遠くの公園に出かけてみたり、お庭があるお家では土いじりや泥遊びなどしてみたりするのも良いですね。
子どもの頃に良くやっていた泥団子…。ふと気が付くと自分の子どもにはやらせたことがないなぁ…。温かい日なら土にお水を混ぜて泥遊びも楽しいですね。
公園の滑り台、石、遊具など触って、どれが温かくてどれが冷たいか、比べっこしてみる遊び。
昔からある冬の遊びといえば、背中合わせに退陣を組み押し合う「おしくらまんじゅう」がありますよね。
ひっついて押し合って体が温まるのもありますが、しっかり押し合うことで、体幹筋が鍛えられ、常に違う方向から力が加わることでいろんな筋肉の使い方を学習するという効果もあります。
少し人数が集まったら「おしくらまんじゅう」をしてみるのもお勧めですよ。
引用…おしくらまんじゅうでは、相手から押されたタイミングで押し返す必要がありますが、これが腹横筋をはじめとする体幹筋の働くタイミングを学ぶことにつながります。筋肉がタイミング良く働かないと、体が不意にバランスを崩した際、立ち直ることができずに転倒してしまうこともあります。このタイミング良く筋肉が働くようにするためには、筋力トレーニングをしただけでは不十分で、不安定な場面から(失敗しながらも)立ち直る、といった経験学習を多く積むことが必要です。おしくらまんじゅうは、たくさんの立ち直りの経験学習ができる効率の良い遊びなのです。
雪の降る日はちびっこ博士に大変身!
雪が降るからといって家の中に閉じこもっていてはもったいないですね。雪の降る日は虫メガネ(ルーペ)を片手に雪の結晶を観察タイム!ちびっこ博士に大変身です。
雪の結晶を観察してみましょう。
- 虫めがね(ルーペ)
- 黒い布を巻いた板
- カメラ(マクロモードがあるもの。一眼レフがベスト)
- スケッチブック
- 温度計
黒い布はキンキンに冷やしておきましょう。布が温まっているとせっかく降りてきた雪が解けてしまいます。
黒い布だと積もった雪の結晶が見えやすいです。黒い布製の手袋などでも大丈夫です。
その日の日時や気温、天候などを記録しておいて、雪の結晶観察ノートを作ってみるのもおすすめですよ。
観察前に雪の結晶について少し知識を入れておくと、より楽しく観察できます。絵本など分かりやすく書かれたものを選びましょう。
雪の知識を付けるのにおすすめの絵本
本タイトル:雪の結晶ノート
マーク・カッシーノ・ ジョン・ネルソン/作
千葉 茂樹/訳
あすなろ書房
星印のような結晶、板のようなかたちの結晶、柱のような結晶など様々な形の雪の結晶があります。雪の結晶はどのようにして生まれるのを書かれた美しい写真絵本です。
谷川 俊太郎/文・吉田 六郎/写真
アリス館/出版社
大雪山のふもとに降った美しい雪の結晶の写真に、谷川俊太郎のことばを添えた写真絵本です。小さな子どもにもおすすめの、雪の結晶の写真絵本です。
事前に絵本などを読んで得た情報があれば、子供たちは実際に雪の結晶を見つけたときに、興味を持って観察します。
絵本と見比べながら観察してどの写真に近い結晶なのか、比べてみるのも面白いですね。
雪の結晶は2度と同じものは見られません
雪の結晶はすべて六角形をしているのですが、一つとして同じものはありません。また、降り立ってまもなく消えてしまいます。
自然現象を注意深く観察することは、子供たちの好奇心を掻き立て感性を磨いていくことに繋がります。
雪は降ったらぜひ観察をしてみてくださいね。
降雪の中には雪の結晶を含んだ雪と含んでいない雪があります。何度か観察するうちに降ってくる雪の中に雪の結晶を見つけるコツが分かってきます。
雪の結晶を含んだ雪はふわふわと舞うように降りてきます。
雪が積もった日はもちろん雪遊び!
雪の積もった日は何も言わなくても、子供たちは外で遊びたがりますよね。やりたかった雪での遊びを存分に楽しみましょう。
- 雪だるま・雪うさぎ作り
- そり滑り
- 雪合戦
- かまくら作り
- 人型や手型で雪上アート作り
- 宝探し
- 雪だるま・雪うさぎ作り
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雪だるまを作るなら少し水分を含んだ雪がベストです。コロコロ転がすのが王道ですが、雪量が少ないと土がついて汚くなったりしますよね。
キッチンにある同じ大きさのボウルを二つ用意して雪を詰めて重ねるときれいな形の丸ができますよ。
ガシャポンのカプセルに詰めて小さな雪だるまをたくさん作ってもかわいいですね。どんぐりや木の実、ペットボトルの蓋、ニンジン、バケツ…。好きな材料で飾りつけをして楽しんでくださいね。
- そり滑り
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傾斜がある場所にたくさん雪が積もればそり滑りが楽しめますね。最近は売られているそりも種類が豊富です。
チューブタイプのものは、きつめの傾斜がないと滑らず、パパかママが引っ張る形になりそうです。
プラスチックタイプのそりは少しの傾斜でも滑りやすいです。お家でそり遊びの場合はプラスチックタイプのものをお勧めします。スキー場などのそり滑りができる場所で滑る場合、チューブタイプのものはぶつかっても柔らかいので安全に楽しめます。
【チューブタイプ】
【プラスチックタイプ】
- 雪合戦
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昔からある雪をぶつけあって遊ぶ遊びですが、1988年に正式にルールが決定したことにより、日本全国で雪合戦大会が行われるようになりました。
全国雪合戦連盟もあり、大人も楽しめるスポーツとして生まれ変わりました。正式な大会である雪合戦は、激しいスポーツなので小さな子供向けではありません。小さな子供と遊ぶ雪合戦は雪をまるめて、ぶつけ合うだけでも十分楽しめます。パパやママと走り回ってぶつけ合うだけで子供たちは大喜びです。
小学生高学年以上で人数が集まったら、雪合戦のルールを覚えてスポーツとして楽しむのもおすすめです。
- かまくら作り
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雪をどんどん山にしていき、固めて、ひたすら掘っていく体力勝負のかまくら作りは、大量の雪が必要です。
どーんと降ったら作ってみてくださいね。 手作業だと結構大変ですが完成すると雪のお家に子どもたちは大興奮です。
- 人型や手型で雪上アート作り
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雪の上に寝転んで人型を作ったり、手形をつけてカニの形にしてみたり、自由にアートしてみてください。木の実などで目をつけたりして遊んでも楽しいですよ。
雪の中に石や木など、尖ったものがないことを確認して遊んでくださいね。
- 宝探し
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雪の中にお宝を埋めて、お宝の見つけあいをしましょう。埋めるときは範囲を決めてやってくださいね。
スコップを片手に雪を掘る遊びに子供たちは夢中になれますよ。
雪遊びは雪の降る地方に限られてしまいますよね。雪が積もらない場合は、スキー場や雪遊びができる施設に出かけてみてもよいですね。
寒い日の外遊びで気をつけたいこと
寒い日の外遊びでも気を付けておきたいポイントがあります。
- 寒い冬は外遊びの服装も大切!安全に快適に遊ぶ
- 冷たい手足に気を付けて霜焼けの予防
- 冬だって日焼けする!日焼け・雪焼け・乾燥に注意
- 靴底はこまめにチェック!凍結時の転倒注意
この4つについてお話ししますね。
寒い冬は外遊びの服装も大切!安全に快適に遊ぶ
冬の外遊びの服装はいくつか注意したいことがあります。
- 服装は重ね着で温度調整しやすくする
- 着替えやタオルを用意しておく
- 遊具で遊ぶ場合はフード付き、紐付きの服装は避ける
- 雪遊びをするときは手袋の替えを用意するか防水スプレーをしておく
- 運動量を考えて大人も服装を調整
冬に外遊びをする場合は、重ね着で温度調整が出来るようにしましょう。子供は遊び始めると冬でも汗をかきます。
汗をかいた状態で放っておくと、急激に冷える可能性があります。首のあたりを触ってみて汗をかいていたら着替えさせるか、拭いてあげるようにしましょう。
大人よりも若干薄着の方が良いです。薄着だと汗をかいてもお天気の良い日なら自然に乾きます。厚着をして汗をかいたままにしておくと乾きもせず、冷える可能性があります。
雪遊びをする場合は手袋がびちゃびちゃになってしまいますよね。防水スプレーを前もってかけたり、手袋の替えを用意しておくようにしましょう。
外遊びをするときは子どもより運動量の少ない大人は、温かい格好ででかけましょう。寒い外は子どもより大人のほうが根を上げてしまいがちです。
せっかく楽しく遊んでいるのにパパやママが我慢できず、帰ることになってしまうとお子様もがっかりしてしまいますよね。
冷たい手足に気を付けて霜焼けの予防
冬は手足の先が冷えやすく、霜焼けになりやすい季節ですよね。特に子供は霜焼けになりやすいです。
- 帽子、手袋、靴下、耳あてで冷えを防止
- 湿った靴下は履き替える
- ビタミンEの多い食事を採る
- 手足を優しくマッサージする
温かい帽子、手袋、靴下などで末端が冷えるのを防ぎましょう。また、冷たい風に当たると耳が痛くなることもあるので、耳あてや耳あて付きのキャップを被るのも良いですね。
靴下などが湿っていると気化熱で冷えが進みます。足先をチェックして濡れていたら靴下を替えてあげましょう。
また、冷たくなった指先を優しくマッサージしてあげるようにすると血行が良くなり、霜焼けを防止できます。
【ビタミンEが含まれる食品】
- うなぎ
- アーモンド
- はまちのさしみ
- 焼いた鯛
- たらこ
- たまご
- チーズ
- 焼きのり
など。
冬だって日焼けする!日焼け・雪焼け・乾燥に注意
忘れてしまいがちなのが日焼け止めです。冬でも紫外線はきついです。特に雪の降っている日には照り返しによる日焼けに注意が必要です。
強い日焼け止めを塗る必要はありませんが、冬も露出している部分には日焼け止めを塗ってあげるのがベストです。
また、冬は乾燥しやすいのでホホバオイルや馬油、ベビーローション、ベビーオイルなどお子様の肌の負担が少ないものでしっかり保湿をしてあげましょう。
靴底はこまめにチェック!凍結時の転倒注意
冬場は氷が張っていないように見えても、凍結している場合があります。子どもが走って転倒する可能性があります。
でも、走らないようにするなんてことはできないですよね。
特にお子様の靴はすぐにすり減ってしまいます。靴の裏のチェックをしてみてすり減りがひどい場合は交換をしてあげてくださいね。
冬の外遊びで結ばれる温かい絆
子どもは風の子なんて昔から言われていますよね。子どもにはやはり外遊びは必要です。パパやママも寒い日に外に出るのは腰が重たいですよね。
外に出るとパパやママもリフレッシュできるし、子どもと一緒に体を動かすことで運動不足の解消にもなります。
寒い冬も外に出かけて子供と一緒にたくさん遊んで、しっかりした親子の絆をつくっていきましょう。
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春川 冨美恵さん
とても分かりやすい。
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