いざという時の常備薬!子供用にはどんな薬を用意しておくべき?
みなさんのご家庭に、薬箱はありますか?我が家ではリビングにあるチェストの一角に薬スペースを作ってありますが、いろいろ置いてあるようでいて、いざ使おうと思ってのぞいてみると、すぐに使える薬がなくて薬局に走らなくてならないことになる場合もよくありますよね?!
子供が小さいうちは、何より病院で診てもらうことが親にとっての安心材料にもなりますので、とりあえず病院へ連れて行くというのが第一優先になると思いますが、それでも休日や夜間だったり、旅行先だったりしてすぐに診てもらえないことも…。
そんな緊急時や、逆に「病院へ連れて行くほどでもない」症状の時などに役に立つのが常備薬です。では、家庭用の常備薬としてどのようなものをそろえておくと安心でしょうか?市販薬で子供も使えるものもあるのでしょうか?出番の多いものについてまとめてみました。
急な発熱に…解熱剤
大人の場合は、薬局で手軽に手に入りますが、乳幼児の場合は小児科で出してもらう必要があります。小児科でよく処方されるのが、副作用が少なく安全性の高い解熱剤としてアニリン系のアセトアミノフェンを成分とするもので、カロナールやコカールといった名称のシロップや粉薬。
また、飲み薬を使うことが難しい赤ちゃんのために坐薬のアンヒバやアルピニーなどが処方されることもよくあります。坐薬は使い慣れるまで難しい印象を持たれやすいですが、慣れてくるととても簡単で重宝します。
処方された薬が余ったら処分するべき?
これらの薬は、発熱等の症状によって処方されるものなので、常備薬として予め用意しておくことは難しいものの、高熱でも元気がある場合やよく眠れている場合は使う必要がないものですので、「処方されたけど結局使わなかった。」というケースもあり…。
意外と余ることの多い解熱剤、みなさんはどうしていますか?安全面から言うと、「処方された薬は処分が原則」とは言っても、使う場面が多い解熱剤はいざというときの強い味方であることも事実。
品質保持のできないシロップはすぐに処分する必要がありますが、粉薬はチャックのついた袋などにお菓子の外袋などによく入っている乾燥剤と一緒に入れておくと半年程度保管できるので、念のために置いておくと安心です。
ちなみに、坐薬は冷蔵庫など正しい保管方法で保管することができれば、製造日から3年間くらいが使用期限となっているので、これも残しておくと助かります。
ただし、子供の体重は増えて行くので処方されたときの分量では効かなくなっている場合があることも留意しておきましょう。
もちろんこれらの保管できる期間や使用期限は一つの目安として考えておくことと、一言に「発熱」と言っても様々な原因があることもお忘れなく!
また同時に、熱が38.5度を超えて苦しそうなときや、熱性ケイレンを起こしやすい子供の場合38度を超えたときは、病院へ連れて行くまでの間に解熱剤が必要になることもあるということも覚えておくといいです。
市販薬にもこんなものがある!
市販薬では、生後3か月から使えるこどもパブロンかぜ・ねつ液、3歳から使える小児用バファリンなど
。また1歳から使えるアルピニーA坐薬、こどもパブロン坐薬などが置いてあります。どうしても病院に行けない時などの緊急時のために覚えておきましょう。
風邪を引いたとき…感冒薬(かぜ薬)
「子供はとにかく元気!」なイメージがありますが、それは小学校に入る前くらいからの話。それ以前の子供たちと言えば(個人差や環境にもよりますが)、本当によく風邪を引きます。
ちょっと周りで風邪が流行り始めたと思ったら、必ずもらってくる子や、鼻水が出てきたと思ったらあっという間に熱が出てしまう子など様々。まずは小児科か耳鼻科に連れて行って、のどの痛みや鼻水、せきや発熱などの症状に合わせた処方をしてもらうのが一番の近道ですよね?!
でも風邪薬と言うのは、小児科などで出されるものも対症療法に過ぎません。症状を抑えたり痛みを軽減するのがその目的であり、風邪を治すものではないのです。
風邪を治すためには食事と睡眠で免疫力を高めることが一番大切なこと。そんなわけで、子供もある程度大きくなると風邪ぐらいでは病院へ行くことも少なくなるかも?
意外と子供にも使える?!市販の総合感冒薬
そんな時に使えるのが市販されている総合感冒薬(かぜ薬)です。子供に飲みやすいシロップタイプのものや粉薬もありますし、大人用の錠剤タイプのものも錠剤を飲み込むことさえできれば、5歳から使えるものもあります。
効き目がそれほど強くない市販薬とは言え、薬の使用には十分気をつける必要がありますが、知っておくとなかなか便利ですよ。ただ、風邪だと思っていても長引くときは、合併症を起こしている場合や抗生剤を使わないと治らない病気の場合もありますので、病院を受診してくださいね。
お腹が痛い/気持ちが悪い…整腸剤・吐き気止め
子供に意外と多いのが「お腹が痛い」というもの。私たち大人のように、胃痛なのか腹痛なのか、それも便秘によるものなのか、お腹が冷えたことによるものなのかも区別がつきません。
「どこが痛いの?」と聞いて、「ここらへんかなぁ。」という子供の言葉から何となく判断するしかありませんが、病院へ連れて行くほどでもない時に役に立つ整腸剤、あると便利ですよね?!
酪酸菌を含むミヤBMや乳酸菌を含むビオフェルミンなどが腸内環境を整えるお薬として処方されることが多いと思いますが、市販薬でもいろいろ出ているので常備薬として用意しておくことをおススメします。
新ビオフェルミンS細粒とヤクルトBL整腸薬は生後3か月から、ミルマグ内服液は3歳から服用可能です。
また、赤ちゃんの吐き気止めとして処方されるナイゼリンという坐薬も使用期限内であれば保管しておいて使うこともできますので、長期旅行などの場合に持っておくと安心かもしれませんね。