子連れで行く水木しげるロードの旅、おすすめグルメと楽しみ方
水木しげるロードは、鳥取県境港市にある商店街の総称で、水木しげるの描くゲゲゲの鬼太郎をはじめとする妖怪たちがそこかしこで見られる楽しい道を、子供と一緒に楽しむことができます。
見どころ満載で、おいしい魚介類の店も豊富で、鳥取へ家族旅行に行く際にはぜひおすすめしたいところです。水木しげるロードのおすすめスポットや見どころ、楽しみ方などをご紹介します。
この記事の目次
水木しげるロードとは…「ゲゲゲの鬼太郎」の街!
漫画やアニメでよく知られている「ゲゲゲの鬼太郎」ですが、その作者「水木しげる」の出身地が境港市です。
大人にとってはおいしいものを食べたり、お土産を買ったりして楽しめますし、子供もあちこちの妖怪を見つけたり、オブジェをみたり、スタンプラリーをやったりして楽しめるところです。
また、境港市も日本海の新鮮な魚が水揚げされることで有名な街ですので、グルメも楽しむことができます。
「妖怪」は、とてもためになる子供の教育
「ゲゲゲの鬼太郎」は何度もアニメ化されているので大人は見たことがあるかと思いますが、子供はみたことがないかもしれません。
「ゲゲゲの鬼太郎」を知らないのに水木しげるロードにいって、子供は楽しめるかしら?と不安になってしまいますが、「妖怪ウォッチ」などがあるように、子供は「妖怪」が大好きです。
そして、「妖怪」は日本古来のおばけで、その存在は実はとても教育的な側面を持っています。
たとえば『のんのんばあとオレ』という水木しげる作品では、「のんのんばあ」というおばあさんが子供の「しげーさん」に、妖怪を使って、様々な事を教えます。
- 「不信心のものがつごうのいい時だけおがんだりすると、鳥居から「おとろち」がおちてくるんじゃ」
- 「おてんとうさんの下でまっとうな暮らししちょったら妖怪なんぞにとりつかれないですむんだよ」
(水木しげる『のんのんばあとオレ』より抜粋)
水木しげるロードで怖い妖怪やユーモラスな妖怪をたくさん見て楽しめば、「妖怪」を通して、日本人にとって大事な気持ちを子供に教えることができる、いい機会になります。
水木しげるロードのある境港市はおさかなのまち
境港市は鳥取県の西部にあります。鳥取県と言うと砂漠を想像しがちですが、境港市はおさかなの街として有名です。
境港市の観光ガイドによると、マグロ・松葉ガニ、紅ズワイガニ、アジ・サバ・スルメ・イカなどがとれるそうで、境港市に行ったらぜひ食べたい物のリストに加えたいところです。
おさかなのお土産は、以下の所で購入ができます。
【境港さかなセンター】
「のどぐろ」や「松葉ガニ」などの旬の魚介が買えます(※魚介は季節による)。店舗で魚を買い、隣にある「美なと亭」というレストランで、刺身、焼き物、煮物など好みの調理法を指定し、その魚を食べることができます。
【住所】鳥取県境港市竹内団地259-2 ・夢みなと公園内
【電話】0859-45-1111
【大漁市場なかうら】
できたてすぐの「おさかなチップス」食べることができます。「御食事処弓ヶ浜」では「かにトロ丼」が人気です。(※季節による)
【住所】〒684-0046鳥取県境港市竹内団地209
【電話】0859-45-1600
水木しげるロードにある商店街はみどころまんさい
水木しげるロードは、JR境港駅をスタート地点とし、様々な商店や銅像を見ながら、水木しげる記念館までの約800メートルの道のりが伸びています。
水木しげるロードへのアクセス
JR境港駅と米子駅を結ぶ鬼太郎列車に乗ると、気分が盛り上がること間違いなし!
お車で行く際には、市営駐車場は3か所あります。
- 駅前駐車場…境港駅前から見ていく、一番見やすくて王道なルートになります。
- 大正町駐車場…水木しげるロード中央。左右どちらから行こうか迷っちゃうけれど、どちらからいっても帰り易くなる。
- 日ノ出町駐車場…王道ルートとは逆ルートになるけれど、時間が無い時には重要なところから見られるので、こちらがOKかも。
飛行機で行く際には、「米子空港」が最寄りです。空港から「水木しげるロード」は、タクシーで約10~15分です。
出発はJR境港駅。となりにあるのは「みなとさかい交流館」
最初はJR境港駅から出発します。となりにある建物は「みなとさかい交流館」です。パンフレットをもらって、水木しげるロードマップをもらいましょう。
「みなとさかい交流館」では、授乳室やトイレがあるので、赤ちゃんがいる場合には授乳やミルク、オムツ交換をここでして、体制を整えていくといいでしょう。
交流館には「妖怪巨大壁画」があるので、忘れずにチェックしましょう。
たくさんの銅像に出迎えられ、ブロンズ像を見つつ、商店街へGO!
水木しげるロードには、153体の妖怪の銅像があります。
一反もめんやこなきじじい、猫娘はもちろん、マニアックな「すっぽんの幽霊」「うわん」「針女」など、知らない妖怪もけっこういます。
知っている妖怪に出くわすと、ついつい写真を撮りたくなってしまいますが、「鬼太郎」などはいつも写真を撮る人で混雑しています。
気づけば「誰?」と思うような「倉ぼっこ」などとツーショット写真を撮っていたりなんてことも…。
あとは「ぬらりひょん」などがスター性(?)があるでしょう。「ぬらりひょん」は妖怪の総大将と言われている妖怪です。
道の端々にゲゲゲの鬼太郎に出てくる妖怪が見られます。マンホールなどにも妖怪が潜んでいるので、チェックしましょう!
「河童の泉」は写真スポット。休憩もできます
河童の泉には、小便小僧の鬼太郎の像がとてもかわいらしく立っています。泳ぐねずみ男や、河童の三平、悪魔くんなどもいて、水場があり、涼しげなスポットです。
子供たちを泉やポブジェを見て遊べますし、大人は椅子や木陰などで、ひとまず休憩するのにいいでしょう。
妖怪神社でお参りをしておみくじを引こう
妖怪神社の入り口には目玉おやじのオブジェが合って、写真スポットとして人気です。「目玉おやじ清めの水」ですので、目玉おやじのお風呂で手を清めて神社に入りましょう。
一反もめんをデザインした鳥居をくぐると、妖怪神社のおみくじを引きましょう。
毎回妖怪が変わる「妖怪からくり人形」が、おみくじを運んで来てくれます。(1回200円)
「ゲゲゲのパワースポット・鬼太郎妖怪倉庫」を見て運気を上げよう!
「砂かけ婆」が見えたら左に曲がれば、カランコロン通りがあります。
妖怪倉庫は開運パワースポットになっているので、厄落としの妖石に触っていくといいでしょう。
約100メートルの通路にいる妖怪たちの、怖くって、でもどこかユーモラスな人形をみて楽しみましょう。
運気もあがるかもしれませんね。
妖怪饅頭のお店でおみやげなどいかが
さらにあるいて「しげぇーさん通り」を通り過ぎます。
「しげぇーさん」は、水木しげる先生の家の近所に住んでいた「のんのんばあ」が子供の頃の水木しげる先生を呼ぶ時の呼び方です。
さらにすすんでいくと「妖怪饅頭」のお店発見。妖怪饅頭はお店がたくさんあって、とても綺麗な店内にたくさんのお客さんがいます。
少し買って、子供と食べながら歩いてもいいかもしれません。
「神戸ベーカリー」で妖怪パンをパクリ
妖怪ロードの真ん中のあたりにあるのが「神戸ベーカリー(水木ロード店)」です。
鬼太郎やねずみ男などをかたどったパンを買う事ができます。
喫茶コーナーもあるので、買ったパンを食べて、一息つくこともできます。パンなら子供も気軽に食べられるので安心です。
お土産には「鬼太郎セット(パン5個入り)」がおすすめです。かわいい妖怪の絵が付いた箱が素敵です。
【住所】境港市松ヶ枝町31
【電話】0859-44-6265
「妖怪食品研究所」で、怪しくて綺麗な上生菓子を手に入れよう
水木しげる記念館の隣にあるのが「妖怪食品研究所」です。ここの目玉は文字通りめだまの「妖菓目玉おやじ」。
ねりきりの和菓子で、ツルンとした表面は、本当にめだまみたい!ズラリと並ぶ様は、美しいような、気持ち悪いような…。
中には栗とあんこがはいった上生菓子です。お土産にもっていくと喜ばれることまちがいなしです。
【住所】〒684-0025 鳥取県境港市本町四番地(水木しげる記念館となり)
【電話】0859-42-5210
絶対にいっておきたい「水木しげる記念館」
水木しげる記念館の前は広場になっていて、「のんのんばあとオレ」の銅像などがあります。
入ると一階にはトイレと授乳室があります。チケットを買う前に、トイレや授乳、オムツ交換などをすませておきましょう。
「水木しげる漫画ワールド」で作品について深く知る
入ってすぐ、二階に上ると、「水木しげる漫画ワールド」です。ここでは、水木しげる先生の漫画を多数見ることができます。
水木しげる先生の書いた漫画は、「ゲゲゲの鬼太郎」だけではなくたくさんあり、「総員玉砕せよ!」などの戦争の漫画もたくさん書いています。
大人には一つ一つじっと見て行きたいスポットですが、子供は展示のキャラクターパネルのほうがおもしろいみたいですね。
旅先で集めた現地のお面などを見ていると、現地のお面がまるで妖怪のように見えてくるから不思議です。外国のお面を見ると、子供はちょっぴり怖がります。妖怪に見えるんでしょうか。
「妖怪洞窟」はお化け屋敷みたいで子供も大興奮
妖怪洞窟では、たくさんの妖怪の人形を見ることができます。うすぐらい空間に浮かび上がる妖怪たちの様子は、まるで生きているみたいで、お化け屋敷にいるみたいです。
妖怪についての説明も丁寧に書いてあるので、以下のように人形を指差して一つ一つの妖怪について説明をしてあげると、子供にとって心に残る体験になると思います。
- 「あそこにいる妖怪はあかなめだよ。あかなめは、お風呂掃除をさぼっていると、お風呂についたあかをなめとりに現れるんだよ。だからいつもお風呂は綺麗にしておこうね」
- 「この妖怪は天井なめだよ。天井をなめて、汚い染みを付ける妖怪なんだよ。おうちにも天井なめがきてるかもしれないから、家に帰ったら、天井をみてみようね」
妖怪を身近に感じるいい機会になります。
「妖怪ひろば」の日本家屋を細かいところまで見てみよう
「妖怪ひろば」では、日本家屋の模型が展示されています。あちこちに小さい妖怪が潜んでいるので、子供と見つけ合いっこをして楽しみましょう。
日本家屋も、ほとんど見たことが無い子供もいるかもしれません。
「昔のおうちはこういう風になっていたんだよ。壁が木でできているよ。井戸もあるよ。ここで水を汲んで、洗濯したりしたんだよ」と教えてあげましょう。
「水木しげる記念館」は水木しげるロードの最終地点
「水木しげる記念館」はこのように、水木しげるの世界がすべてわかる、水木しげるロードの「まとめ」のような場所になっています。
できれば水木しげるロードの最後に立ち寄りたいところです。
もし時間が無くても、「水木しげるロード」に来たからにはここだけは絶対に立ち寄っていただきたい、おすすめの場所です。
こどもにじっくり妖怪について教えるいい機会になります。
【住所】〒684-0025 鳥取県境港市本町5番地(本町アーケード通り)
【電話】0859-42-2171
【営業日・営業時間】年中無休/9:30~17:00(入館受付 16:30まで)
【入場料金】
一般 700円/中高生 500円/小学生 300円
障がいのある方、その介護者お一人様 300円
「妖怪楽園」は子供も大喜びのミニテーマパーク
子連れの旅行では、最後に「妖怪楽園」に寄ってみるといいでしょう。「妖怪楽園」はミニテーマパークです。一反もめんの遊具や、鬼太郎の家などに入って遊ぶことができるスポットです。
「妖怪縁日小屋」では、射的やスマートボールなど昔の遊びを楽しむことができます。
「妖怪ラテ」や「ベニガニバーガー」などの軽食もあるため、休憩してから帰り支度を整えてもいいかもしれません。
【住所】〒684-0006 鳥取県境港市栄町138 (水木しげる記念館のすぐ裏)
【電話】0859-44-2889
【営業時間】年中無休 9時30分~17時00分 ※営業時間は季節により変更があります。
境港のグルメを楽しもう
水木しげるロード界隈には、妖怪のお菓子以外にも、ランチを楽しめる店がたくさんあります。なかでも境港は古くから港のある町として有名なので、新鮮な海の幸を食べられることも魅力です。
- まぐろラーメン本舗 太陽軒
「水木しげる記念館」の向かい側にあるお店で、マグロの頭でダシをとったまぐろラーメンが人気です。ラーメンにマグロの漬けがのった「鬼太郎まぐろラーメン」や、まぐろの角煮をのせた「角煮ラーメン」などもあり、多くの人でにぎわう人気店です。
- 海鮮料理 丼や
駅から徒歩一分のところにある海鮮料理 丼や。海鮮丼や生うに丼、季節限定の松葉かに丼など、日本海の新鮮などんぶりが食べられます。おむつ替えスペースやお子様ランチなども取りそろえているので、子供づれに安心のお店です。
- 廻るお寿司屋さん 大漁丸 さかいみなと店
JR境港駅のとなりにある「みなとさかい交流館」1Fにあるのが、「大漁丸さかいみなと店」です。境港漁港直送の新鮮な海の幸で握ったお寿司を食べることができます。マグロにはまち、天然鯛などの新鮮なお寿司に舌鼓をうつこと間違いなし。
鳥取旅行に行くなら水木しげるロードで楽しい旅を
子供はいつの時代もおばけが大好き。何か説明のつかないものをみると、これは妖怪のしわざかもしれないと、今も昔も、日本人は考えます。
子供の頃は「独りで夜に歩いていたら、妖怪に連れて行かれるよ」などと大人に言われたものでした。今も子供には「早く寝ないとお化けが出るよ」などと言っています。
しかし近頃では夜でも明るくて、おうちも綺麗で、妖怪なんて出そうにないところが増えました。今の子供が思い出すのは可愛い「妖怪ウォッチ」の妖怪たち。
「水木しげる記念館」で妖怪の人形を見た子供の中には、「ギャー」っと泣いている子もいました。でも、そういう体験って、とっても大事なものだと思います。
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