ママの口癖を見直そう!子供の才能をダメにしてしまう口癖と修正方法
愛するわが子のため、つい口うるさくガミガミ…。その上、なぜかママの口ぐせは否定的なものが多いですね。
ダメ出しや、子どもにとって嫌なことばかり言うお母さんと、どんどんやる気がなくなっていく子どもの脳との悪循環で、せっかくの才能が台無しになっていませんか。
この記事の目次
ママの「ありがち口ぐせ」について
かわいいわが子を、いい子にしたい!という気持ちや、子どもを自分が支配しているような気持ち…。知らないうちに、子どもとの向き合い方が、口ぐせに出ているかもしれません。
お母さんの、ありがちな口ぐせを集めてみましょう。
- ダメでしょ!
- やめなさい!
- 何度言ったらわかるの?
- ○○できたら□□(ごほうび)あげるからね
- 言うこと聞かないと□□(ごほうび)あげないよ
- ちゃんとして!
- もう知らない。好きにすれば。
- 置いてくよ!
- お兄ちゃん、お姉ちゃんでしょ!
- 早くして!
- いい加減にしてよ!
- どういうつもり?
- サイアク~
- また何回も同じことしないで!
- 返事は?
- 聞いてんの?
- 私がやるからもういい
- あなたには、まだムリ
- だから言ったでしょ
- △△だったら、◇◇になっちゃうよ
集めると、まだまだ出てきそうですね。自分も身に覚えのある言葉がいろいろと。あらためて書き出して目で見ると、イヤな気持ちになります…。
言われた子供の気持ちになっていみよう!
どうしようもないというか、へこんでやる気がなくなっても仕方ないような。
頭ごなしで一方的で、交渉の余地もない。おどしと否定とご褒美をあやつり、対象を自分の意のままに操ろうとするなんて、悪い権力者みたいですね!
同じような心の動きや、子どもとの向き合い方をしている言葉をまとめながら、困った口ぐせについて、考えていきましょう。
どうすればいいか分からない…詳しく言って!と思っている
- 「ちゃんとして!」
- 「いい加減にしてよ!」
- 「何回も同じことしないで!」
これらの言葉は子どもからすると、ママがものすごく怒っているのはわかるけど、どうすればいいかわからない…。こんな感じにしか受け取れません。
「ちゃんとして!」の「ちゃんと」のところが、子どもはわからないのです。物事の良し悪しや、マナーを教えるのは周りの大人の役目です。
その状況で「ちゃんとする」というのは、具体的にどうすることなのか教えてあげてください。
「いい加減にしてよ!」も同じですね。何をいい加減にしてほしいのか、何に怒られているのか、子どもはわかりません。
また、「わかるでしょ?」という言葉もナゾの省略です。言ってくれなきゃわからない。でも、大人だってこう言われて「わかりません。」と言うのは勇気がいりますね。
わかっていてもうまくできない!わかったことが全部できれば苦労しない!
言葉で教えるのが難しければ、ママが一緒にやってみるのもいいですね。耳から入ってくる言葉を理解するには訓練が必要です。小さい子どもは、まだまだ聞くのが苦手ですよね。
何回言っても、同じことばかりつまづく。こんな時は、たいてい理由があります。パパママは、子どもが同じことで何回もつまづいてしまう理由を見つけるお手伝いをしてあげてください。
なかなか答えが見つからず苦戦しているようなら、お母さんがやってみせるのもいい方法です。仕事をしないで、口先ばっかりで部下を動かす上司みたいに子育てしてはいけません。
アメとムチで自在にあやつるのはどうなのか
うまくできたら、ごほうびをあげる。いい子にしてたらアイス買ってあげる。…ごほうびを約束する大人が、この頃とっても多いと感じます。
ごほうびの約束をすれば、子どもはごほうびのためにがんばる。ごほうびをもらった子どもの喜ぶ笑顔をみて、周りの大人もうれしい。
一方、言うこと聞かないとアイス買ってあげないよ。というような言葉もよく聞きますね。
お風呂屋さんで「アイス買ってあげるから。」「アイス買ってあげないよ。」のバリエーションを連発するママと子どもを見ていると、気の毒になります。
気持ちはよくわかります。自分が髪の毛を洗っている間、子どもに危険がないようにそばでじっとしていてほしい。手っ取り早く、おどしてしまう気持ちはよくわかります。
- ごほうびのために、子どもはがんばってくれる。
- アイスのために、子どもはお利口にしてくれる。
自分で考え判断する力も育たず、達成感も十分に感じることができないまま成長していきます。大切な、これらの脳の機能の発達を妨げてしまうのです。
お金で買った「モノ」では、人間の心は満たされません。自分の力でがんばったという達成感、プレッシャーに勝つ力が子どもを大きく育てます。
ちなみに私は小学校のクラブ活動のお手伝いに行っているのですが、発表会など、行事が終わった後、「ごほうびは?」と言う子がたちがいて驚きました。何かするたび、いつもごほうびをもらっているんでしょうかね。
子どもの気持ちにおかまいなし
「どういうつもり?」「お兄ちゃんでしょ、お姉ちゃんでしょ。」「返事は?」など、子どもの状態や反応にはお構いなしで、自分の言いたいことを言うだけ。
または、要求を一方的につきつけるのも同じようなことです。どちらも、子どもの気持ちや状況を受け止めようとしていません。
「どういうつもり?」や「返事は?」「聞いてんの?」なども、一見、子どもに問いかけているようです。でも、子どもの気持ちを理解しようとして言っていないのは、言った本人がいちばんよくわかっていますよね。
大人は、子どものことを思うから「早く寝なさい。」と言っているつもりかもしれませんが、ただ言っただけでは子どもの心に伝わりません。
まずは、子どもの状況や気持ちを受け止める。その後で、アドバイスしたり、話し合いをしたりしてあげてくださいね。
能力を否定したり、疑ったりすると子供の才能をダメにしてしまうかも…
「ママがやるから、もういい!」「グズなんだから。」「どうせ、すぐ飽きちゃうよ。」こんなことを言われると、誰だってがっかりしてやる気がなくなってしまいますよね。
子どもがどんな才能を持っているかは、誰にもわかりません。やってみないと、どんな才能がかくれているかわからないのです。
不用意な言葉が、子どもの才能をダメにしてしまうのです。
- やり方を教える
- 決めつけない
- 気持ちを聞いてみる
これがとても大切!子どもを信じて待ってみましょう。
それってママの愛なの?先回りして失敗させないのはNG
「やめて!ムリムリ!」「あなたには、まだできないよ。」…まだやってもいないのにダメ出し、というのもよく耳にしますね。「お母さんがしてあげるからね。」頼んでもいないのに、手を出してくる優しいお母さんもいっぱいです。
例えば、ミゾをとびこえたり、いつもより高いところからジャンプしたり、子どもには小さな冒険がたくさんあります。
自分は、どれぐらいの幅ならとびこえられるのか、どのぐらいの高さからならジャンプできるのか。子どもは、毎日毎日成長します。そうやって、いろんなことを勉強していくのです。
子供は失敗すること考え成長していく!
昨日は失敗したけど、今日はできるようになったかもしれない。今日もやってみよう!子どもを見ていると、そういう経験の多い子ほど失敗を修正してく能力が高いような気がします。
頭の中だけでは、だめなのです。身体をはって経験したことは、どんなに小さなことでもその子の貴重な財産になってくれるはず。想像と、実際にさわったり匂いをかいだり、痛い思いをしたりするのとは、全然違います。
大人になってからでもそう思うことがたくさんあります。現実は、本を読んだり映画を見たりで想像していたことの、100万倍ぐらいリアルに迫ってくるのです。
ママには、絶対に追いつけない速さで進化します。子どもを信じて、見守ることができれば、ですが。
「切り捨てゴメン」で突き放す
「勝手にしなさい!」「もう知らない。好きにすれば。」
わがままを言っていつまでも泣き続けたり、よかれと思って言っているのに言う事を聞かなかったり。子どもは、本当に頑固ですよね。誰に似たのやら。
こうして突き放してしまうのも、親子の間で気持ちを伝え合えていない時に出てくる言葉ですね。親は、絶対に言葉通りのことを思っていないでしょうから。どちらかというと、すごく怒っているのではないでしょうか。
これらの言葉が、十分話し合ってお互いの気持ちを理解していて言われたのなら別です。
ただ、思っていることと全然違う言葉を子どもに投げつけて、背中を向けてしまう。これでは、子どもが不安になるだけです。
本当は、親も子も相手の考えていることを理解したいんですよね。それなのに、わからないから、自分の気持ちがわかってもらえないから、怒ってしまう。
子どもに、考えていることや思っていることを言ってほしいなら、まずは、ママが思っていることを素直に伝えましょう。「勝手にしなさい!」ではなく、心配なのだったら「こういうことが心配なの。」と言えばいいのです。
それからゆっくり、子どもの思いや考えていることを聞いてあげてくださいね。
感情をぶつける口癖は見直して!
とは言っても、子育てをしていると毎日毎日同じことを言ってるのにできないとか、期待通りに動いてくれないとか、イライラすることがたくさん。
私も、落ち着いているときは「あれ?それでいいんだっけ?」とか優しく言えるんですが、怒ってしまったときは全然ダメです。
成長の証ですね。「違うの?ごめんごめん、ママが悪かった。」と、素直に謝りました。すると「ママ、この間もこう言ったでしょ。」と、さらに責められてしまいました。反省しなきゃ。
でも、もっと幼い頃は反論もできずにさぞ悲しい思いをしていたのだろうなと思うと、申し訳ない思いで胸が痛みます。
自分の都合や感情をぶつけてしまうのは、性格もあるので直すのは難しいかもしれません。でも、せっかくですから、自分の口ぐせを振り返ってみましょう。
少しずつでもいいから、言い方を変えてみましょう!
「早くしてよ!」では、伝わらないのなら、「早くできる・間に合う具体的な方法」を伝えましょう。
一緒に考えられたら、もっといいですね。全部を自分で考えるのは難しいでしょうから、例えば
- しなければいけないことを伝える
- どうしてそれをするのか教える
- 目標までどうすればたどりつけるか相談する。
うまく言えないようなら「今言ったことって、こういうこと?」などと、補足してあげてください。考えているあいだは、なるべくせかさずに。
親が想像もしていなかった。気づかなかったということを言い出すかも!
知ってますか?子どもって、意外といいこと思いつくんですよ!それから、こういう時に思ってもみなかったような理由がわかったりして、びっくりすることもあります。
同じことを何度も教えるのが親
ああ、うんざり…。ものごころついてからいつも言ってるのに、しかも、私以外の家族も言ってるのに、なんでいまだにできないの?何回言えばわかるの?ダメって言ったのに、また同じことをしてる。
はっきり言って子どもは1回ではできません。家族の仕事は、できるようになるまで何回でも優しく教える、ということ。いつできるようになるかはわかりません。
子どもは、何回も同じことを繰り返しながら、必ず、何かを学んでいます。気長に教え続ければ、気がついたらできるようになってた、などもありますよね。
できるようになっているのに気づいたら、ほめてあげてくださいね。
息子の園での話。言葉で子どもが成長するのを感じた瞬間!
園で、息子がけんかしました。ふざけているうちに本気のたたき合いになり、思い余った相手が息子を棒でたたいてしまいました。
先生にたたかれた頭を冷やしてもらいながら、「どうしたの?」と聞かれた息子は、泣きながら、でも、勝ち誇ったように「○○くんに、棒で叩かれた。」と宣言しました。
先生に「そっか。それは○○くん、だめだよね。人を物でたたのは良くないことだよね。あなたは?あなたは何もしてないの?」と聞かれ「うん、僕は何もしてない。」と小さな声で答えた息子でしたが。
「そっか。あなたが何もしてないのに、○○くんは棒で叩いたんだね?」と重ねて聞かれると「……ううん。本当は、僕が○○くんを先にたたいたの。」と言いました。
あなたなら、ここで子どもになんて言いますか?「嘘をつくなんて、だめでしょ。」「なんで、先生に嘘つくの!?」「あなたも悪いんじゃない!さきに、たたくなんて!」でしょうか。
正直、私は、自分だけが被害者ヅラをしてしれっと嘘をついた息子の様子がショックでした。先生と息子が話している時間だから口を挟みませんでしたが、2人だけだったら怒っていたかもしれません。
その時の息子の顔を見て「ああ、こういうことなのか」と思いました。今日、息子は、自分の失敗を修正することができたのです。
相手が先生でなく私だったら。先生が、問い詰めて責めるようなことを言っていたら。息子は成長するのではなく、それどころか、もっとうまく嘘をつくようになったかもしれません。
自分の口ぐせを子供に聞いてみよう!そしてしっかりと向き合ってみよう
一緒にいるママの言葉は、子どもの心にずっと残ります。「ねぇねぇ、ママの口ぐせって何かな?」って子どもに聞いてみてください。子どもの口ぐせは何かな、と思い出してみてください。
子どもと同じ目線になって子どもの話を聞けるようになれば、一方的な押さえつけや、否定の言葉は少なくなるはず。
すべての子どもがのびのびと、持っている才能をのばしていけたらいいですね。
子どもには、ママの”幸せな口ぐせ”を聞かせてあげてくださいね。ママが笑顔で「幸せだな。」って言えば、家族全員幸せな気持ちになれるんですから。
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