妊娠線を薄くしたり消すことはできるの?産後試してほしいケア方法
妊娠中、出来るだけの事をして気を付けていても、ある日妊娠線が出来てしまっていた…という人は少なくありません。
妊娠線は「一度出来てしまったら二度と消えない」と言われています。残念ながらこれは本当の話です。
妊娠線は皮膚の中の組織である真皮の亀裂なので、亀裂そのものの痕をなかったことにするのは不可能なのです。
しかし、諦めるのはまだ早いです!
完璧に消すことは出来なくても、きちんとケアをすることで妊娠線の痕をかなり目立たなくし、ほぼ分からないようにすることはできます。
専門家のケアから自宅でもできるケアまで、出来てしまった妊娠線のケアの方法をまとめました。
この記事の目次
妊娠線のケアは大きく分けて2種類!医療とセルフケア
妊娠線はいわゆる「肉割れ」と同じ状態です。肉割れの痕を取り除こうとする時、選択肢として考えられる方法は主に2種類に分けられます。
- 病院での治療
- セルフケア
それぞれの方法の中にもさらに多くの選択肢がありますので、詳しく見ていきましょう。
病院は専門治療が魅力!金額や副作用に注意
美容外科などでは、肉割れの痕を消す治療や手術が行われており、妊娠線の消去もこの治療に含まれることがあります。
この場合、ケアではなく完全に「治療」となりますので、医療機器を使った専門的な治療や手術を行うことで妊娠線の消去に取り組むことができます。
妊娠線への治療法は主に2種類あります。
レーザーによる治療と、妊娠線部分を切開して亀裂部分を縫合する手術です。
レーザー治療は美容効果も!ただし白くなった妊娠線への効果
レーザー治療の場合はメスを使わずに出来るだけでなく、真皮や皮下組織の再生能力を高める美容的な効果もあります。
妊娠線が出来てしまった範囲にもよりますが、一度の治療時間は10~20分程度と短時間で済ませられることが多く、痛みも脱毛のレーザー程度(輪ゴムで肌を弾かれる感覚)とされている場合が多いのもメリットです。
医学に基づいた治療でありながら外科的なメスを入れるような手術ではなくても出来る事が最大の魅力ですが、治療完了まで何度も通う必要があり、さらに医療行為ではあるものの保険対象外のため実費負担が多く、一度の治療で数万円以上するのが難点です。
また、副作用はほとんどありませんが、まれにレーザーの熱による火傷が起こる場合があるので注意が必要です。
外科手術は大掛かり…妊娠線の色が変わらない人向け
先にも述べましたが、妊娠線の色が時間が経つ前の赤っぽい色、もしくは茶色買ったり紫色っぽい色のままで目立つ色が変わらない人の場合、レーザーでの治療は不可能な事が多いです。
そのような場合にも有効な医療的な治療が、妊娠線が出来ている部分を切開して亀裂部分を縫合する手術です。瘢痕拘縮形成術、傷跡修正手術などとも呼ばれます。
その代わりに手術痕が残りますが、かなり目立たないように縫合されます。
手術は基本的には局部麻酔で行われ、妊娠線の深部の亀裂が実際に入った皮膚の組織部分の深さまで切開し、組織内を縫合した後に目に見える表面部分を縫合します。
必要に応じて妊娠線部分以外の部分の補助切開をして無理なく皮膚が縫い合わされるように調整を行ったり、他の部分を麻酔して皮膚を採取し移植するということもあります。
このようにかなり大掛かりな外科的措置になりますが、妊娠線の治療で手術を選択した場合は保険の適用外となることが多く、費用は少なくても20万円以上かかります。
さらに腹部という場所柄入院が必要な場合も少なくありません。これは細菌感染のリスクもあるため術後の経過観察が重要だからです。
セルフケアは継続が絶対条件!無理なく続けられる事を取り入れよう
病院での治療は確かに効果が高いですが、費用的な面や副作用、リスクを考えるとどうしても踏み出せなかったりハードルが高く感じられる人も多いでしょう。
しかし、病院での治療ではなく自宅で出来るセルフケアでも、出来てしまった妊娠線を目立たなくすることは十分に可能です。
ただし一つ注意したいのは、自分で行うセルフケアの場合は医療的な治療と違って即効性がない、ということです。
そのため、無理なく日常生活に取り入れられる方法を選択し、実践していくようにしましょう。
- 専用のボディケア用品を使う
- 生活習慣の見直し
それぞれを詳しく見ていきましょう。
妊娠線専用クリームは「保湿」と「成分」がポイント!
妊娠線が出来ないように予防するクリームやオイルは世間にたくさんありますが、実は出来てしまった妊娠線へのアプローチが出来る製品もたくさんあるのをご存知でしょうか。
また、妊娠線予防の商品で「産後も使えます」と謳っている製品は、出来てしまった妊娠線に対しても必要なケアができる場合が多いです。
保湿がなされていないと、皮膚の亀裂部分を修正しようとするときに必要な成分が皮下組織にまで浸透しないと言われているので、保湿は絶対に欠かせないのです。
「保湿だけならば普通のボディクリームでも…」と思う人がいるかもしれませんが、出来るならば妊娠線が出来た人(もしくは肉割れ)専用のクリームを購入した方が良いでしょう。
何故なら、成分が「皮下組織の修正」に特化した物が多く、より効果が期待できるように作られているからです。
・ビタミンC誘導体(コラーゲンの合成に必要)
・FGF(真皮の成長を促進)
・アラントイン(真皮まで浸透する修復能力のある成分)
・シラノール誘導体(弾力性を高める)
など
もしまだ手元に妊娠線予防の時に使った商品が残っていたら、成分をもう一度確認してみましょう。皮下組織の修正にも効果的な成分が含まれていたら、それは出来てしまった妊娠線にも効果的ということになります。
美肌効果を同時に狙うのもおすすめです。コラーゲンやヒアルロン酸が配合されていると肌の乾燥対策だけでなく弾力アップにつながります。
また、新たに出来てしまった妊娠線のケア商品の購入を考えた時に、どんな成分が何の効果があるのかが分かっていると、より効果の高い商品を選ぶ手助けとなると思います。
専用製品を購入して自宅でセルフケアをするメリットは、手軽に始めることが出来、さらに普通のボディクリームなどよりも効果が高いということです。
一方で、即効性がなくなかなか効果が目に見えない、商品によって値段がまちまちであり高額の場合は継続しにくい、効果に個人差がある、といったことがあります。
生活習慣を見直して新陳代謝を促進!冷えやむくみの予防も
化粧品を購入する際にも耳にすることが多い「新陳代謝=ターンオーバー」。顔の皮膚だけではなく全身の皮膚で起こっていることであり、新陳代謝が活発になればなるほど肌は新しく美しい状態が保てます。
ここでは新陳代謝は表面よりも行われる頻度がかなり少なく、5,6年に一度とも言われています。
ところが、この新陳代謝を活発にさせることで、皮膚の表面だけでなく皮下組織の部分でも新しい細胞組織に頻繁に生まれ変わらせることが出来ると考えられています。
新陳代謝を活発にさせるのに重要なのが、血流を良くする事と体を温める事です。特に食生活に注意し、規則正しく3食食べる事、血流を良くするレバー、ホウレンソウ、納豆などの食材を意識的に取り入れることを心がけましょう。
また、飲み物を飲む時は温かいものを選ぶようにするのも効果的です。冷たいものを飲む時も、常温に戻したり氷を入れないようにしたり工夫しましょう。ココア、生姜湯なども体を温める効果があります。
食事以外でも改善できるのが運動習慣です。運動習慣があると身体の基礎代謝が上がります。基礎代謝が上がることは、新陳代謝の向上にも結び付きます。
産後は赤ちゃんのお世話が忙しくなかなか自分の運動が出来ないと、運動する体力が残っていないという人も多いと思いますが、特別なことはしなくても大丈夫です。
他にも、入浴の時間にパパや家族に協力してもらって、湯船に浸かる時間を長めにとるのもおすすめです。湯船に浸かることで体全体の血流が良くなり、代謝アップだけでなく冷えやむくみ、セルライト予防にも効果があります。
また、赤ちゃんと一緒の入浴では難しいですが、もし単身での入浴が叶った場合に入浴剤を肌の保湿成分のあるものにするのもおすすめです。
自分に合った方法で妊娠線とさよならしよう!
ここまで見てきたように、出来てしまった妊娠線に対してのアプローチ方法は様々ですが、どの方法が良いか迷う方もいるでしょう。
今自分はどんな風になりたいか?という根本的なゴールが明確であればあるほど、そこに至るまでの道筋は立てやすいものです。
すぐに効果が欲しいのか、時間がかかっても良いのか、といった条件についても、ひとつずつ確認した上で選択したり、同時進行で進めていったりしていくのも可能性を広げる賢い方法です。
ぜひ、自分に合った方法で妊娠線の悩みと決別し、ハッピーな産後の赤ちゃんとの生活を楽しみ、ママとしてのおしゃれを幅広く満喫できると良いですね。
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