赤ちゃんの乾燥肌対策に馬油!保湿やおむつかぶれの予防におすすめ

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2017/04/04

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デリケートな赤ちゃんのお肌は、ほんの少しのことで肌トラブルが起きてしまいます。いつの間にかお腹やほっぺなどが、カサカサ肌になっていることがありませんか?

小児科へ行くのが一番良いのはわかってはいるけれど、他の患者さんから子供に風邪などをうつされてしまうリスクを考えると、正直なところ少々迷ってしまいます。

多少のトラブルなら対処できる塗り薬を家に備えておくと、イザという時にとても助かります。何を選んだら良いか迷っているママさん、一度馬油を試してみませんか?

馬油の存在は知っているけれど、ベビーにとって何が良いのか・どう良いのかがイマイチよくわからないという方のために、馬油の便利な使い方を紹介します。

赤ちゃん肌がデリケートな理由!バリア機能の働きが不十分なため

赤ちゃんのお肌は大人よりも水分量も皮下脂肪も多く、紫外線などの外的刺激をまだあまり受けていないため、透明度が高くてキメが細かいデリケートな肌です。

新陳代謝が活発で肌が絶えず生まれ変わっているため、皮脂の分泌が不安定であり、バリア機能も不十分のため乾燥しやすいという特徴があります。

湿疹が気になって病院に行くと、乾燥が原因で起きた肌トラブルと診断されることがよくあります。

その際には、フエナゾールやヒルロイドローションのような非ステロイド薬や、ステロイド薬の中でも下から2番目の強さであるロコイドなどを処方されることが多いようです。

それに対し、やっぱり薬には抵抗があるという意見もあります。自分自身で納得のできる無添加のものを子供に使いたい、というお母さんの声も少なくありません。

人間の皮膚は大きく分けると外側から順に「表皮」「真皮」「皮下組織」から成り立っており、それは大人であって新生児であっても変わりません。

ですが乳児の肌と大人の肌は、同じ構造ながら構成比が異なっています。

乳児の表皮、真皮は層がとても薄く、特に真皮の厚さは大人の半分から3分の1ほどしかありません。

表皮はタンパク質と脂質でできており、外側からの刺激から肌を守るバリアの役割を果たしているのですが、乳児ではこの働きがまだ十分ではありません。

保護機能が不十分なため、洋服の布地やタオルが擦れるなどのちょっとした刺激で傷がついたりかぶれたり、乾燥したりしやすいのです。

また肌は、表皮の外側を「皮脂膜」という皮脂と汗が混ざり合ってできた天然のクリームに覆われており、肌からの水分蒸散や刺激によるトラブルから肌を守っています。

しかし、赤ちゃんや子どもは皮脂分泌が少なく皮脂膜が不充分です。汗をかくと汗が蒸発する時に、肌表面の潤いも一緒に奪ってしまうのです。

乳児は大人の2~3倍もの汗をかくうえ、皮脂膜による保護が完全ではないため、大人よりも肌の乾燥が進みがちになるのです。

さらに、大人の肌の表面は弱酸性に保たれ雑菌の繁殖を防いでいますが、乳児の肌は中性に近いため細菌が繁殖しやすく、肌トラブルを起こしやすいのです。

赤ちゃん肌のホームケアに馬油を使う前に知っておきたいこと!

小児科や皮膚科の医師からは、赤ちゃんのケアにはママが普段スキンケアに使っているクリームでも問題はないという話をされます。

とはいえ、ママが使っているものが子供の肌にも合うとは限りません。やはりベビーローションやワセリン・馬油など、「ベビーに安心」とされているものを選びたいものです。

馬油のメリットは何と言っても安全性

メリットがとても多く感じられる馬油ですが、一番は何と言っても食用にできる天然成分が原料ということです。

  • 赤ちゃんが口に入れても安心
  • 民間治療薬として使用されてきた実力
  • 固形なのでこぼれにくい

馬油ほど「誤って口に入っても大丈夫」ということを宣伝している保湿剤はない、と言ってもいいほど、多くの馬油商品に表示されています。

子育てが初めてのママにとってはその表現がとても頼もしく感じられますし、民間治療薬として使われていることにも安心します。

また、ベビーオイルやローションと違って固形のため、誤って容器を倒してしまってもこぼれません。お世話中のうっかりにも安心です。

またステロイドや薬でないので、一日に何回でも塗れるという点もいいですね。

馬油のデメリットは独特の臭い

一方、馬油にももちろんデメリットがあります。ベビーケア用品を選ぶにあたっては、デメリットもしっかり理解しておくことが必要です。

  • 独特の臭いがある
  • 酸化しやすい
  • 初めはベタベタしている

馬油は原料が動物の脂肪であるため、商品によって様々ですが少なからず油の臭いがあります。臭いの感じ方は人それぞれなので、気になってしまう方もいます。

ソンバーユでお馴染みの馬油の老舗ブランドである薬師堂では、あらかじめバニラやヒノキなどの香りのついた馬油も販売しています。

馬油にエッセンシャルオイルをブレンドして使うこともできます。この方法だと、香りの種類も強さも自分好みのオリジナルアロマ馬油を作ることができます。

ただし、精油によっては肌に刺激を与えるものもあるため、オイルの効能についてしっかりと確認してからブレンドするようにして下さい。

馬油の臭いは酸化することによって生まれる場合もあります。開封して空気に触れることで、油脂はどうしても酸化してしまいます。

油脂の中でも、馬油は酸化しやすいという性質を持っています。

酸化防止のためのビタミンEが配合されている商品もありますが、基本的には冷蔵庫での保管をオススメします。

白色ワセリンとの比較

馬油を買おうか迷っているママさんの中には、白色ワセリンと比べてどちらを買おうかと悩んでいる方もいると思います。

馬油とワセリンの一番大きな差は原材料です。馬油は哺乳類である馬から作られているのに対し、ワセリンの原料は石油です。

石油を肌に塗るということに拒否反応を持つ方もいますが、一方で、石油はもともと天然の資源なのだから嫌悪するのはナンセンスという意見の方もいます。

実際に、皮膚科で治療のためにワセリンを処方されることがありますし、精製度の高いものは眼科の治療にも使われています。

私は馬油もワセリンもどちらも使ったことがあります。どちらにも極端なマイナス点がないので、正直なところどちらを使うかは本人の好みとしか言いようがありません。

ただし肌への浸透力については、ワセリンは馬油に全く敵いませんでした。馬油がすぐにサラサラになるのに対し、ワセリンは落ち着くまでに時間がかかります。

赤ちゃんのお世話において、肌への浸透の速さは意外と大きなポイントです。手早くケアしてあげたいという考えのママには、迷わず馬油をオススメします。

おすすめ!馬油のオーガニック製品

大人のスキンケア用品と同じように、オーガニック成分が含まれた敏感肌にもやさしい馬油製品も販売されています。

天然成分である馬油にオーガニック成分をプラスすることで、よりスキンケアに特化された商品になっています。もちろん、防腐剤などの化学成分は入っていません。

ベビーバーユマドンナ

子供用馬油クリーム 0822-1

生後0ヶ月から使える、天然成分100%のベビークリーム。低温抽出された馬油にオーガニックパルマローザ油をブレンドすることで、ほんのりローズ系ハーブの香りがします。

全国の産婦人科でも使用されている、ママや病院からの信頼が厚い人気ブランドです。

販売元:Amazon
商品価格:¥1,296
https://goo.gl/w7KCgX

ぴたっとサンミルク

子供用馬油クリーム 0822-2

馬油配合のUVクリームとして人気の商品。その秘密は生後0ヶ月から使用できる優しさに加え、配合されている有機ハーブに虫よけの効果があることです!

石けんで簡単に洗い落とせるので、肌の弱いベビーにも安心して使えます。

販売元:Amazon
商品価格:¥2,268
https://goo.gl/p6AUzu

どうやって使う?赤ちゃんの肌ケアに効果の高い馬油の使い方

せっかく使うのなら、その効果をしっかりと感じたいものです。ママが使うスキンケア用品のように、馬油にも効果を強く感じられる使い方があります。

まず大前提として、つけすぎには注意して下さい。多めに塗ったからといって効果が上がるわけではありません。むしろ、つけすぎがかぶれの原因になることがあります。

肌に乗せるとスッと溶けてよく伸びるので、初めは少なめに肌にのせるようにし、足りない時に追加するようにすると加減しやすくなります。

乾燥肌の場合

赤ちゃんの乾燥肌対策は、体を清潔にすることから始まります。体を洗うときは、ベビー用泡ソープなどを使って優しく丁寧に洗って下さい。

基本的にシャワーやお風呂上がりに使います。タオルドライのあと、少量を手にとって手のひらでなじませてから、顔・体・手足・おしりと全身に塗ってあげます。

完全に水分を拭きとった状態で塗るほうが良いという人もいれば、水分が少し残った状態で塗ったほうが良いという人もいます。

すっとなじんだ馬油が、皮脂膜の代わりになって肌を刺激から守ります。夜だけ・朝だけ・シャワーの都度など、その子に合った使い方を見つけてあげて下さい。

おむつかぶれの予防の場合

おしりは汚れを落とすことが大変な部分ですが、ゴシゴシこするのは厳禁です!普段何気なく使っているおしりふきだって、刺激と摩擦がかぶれの原因になるのです。

オムツを替えるタイミングで一日中馬油を塗り続けるお母さんもいれば、朝と夜だけというお母さんもいます。

子供の肌の状態を見ながら、塗る回数を決めて下さい。やはり手のひらでなじませてから薄く伸ばすようにします。

馬油を塗っておくと、うんちが肌に張り付かないというメリットがありますが、これは本当に助かります!

強くこすらなくてもキレイになるので、摩擦で肌を傷つけることもぐっと少なくなり、後片付けの手間も時間も少なくすることができますよ!

肌に合わない場合の便利な使い方

馬油は動物性油脂のため、どうしても肌に合わないという体質の方もいます。でもせっかく買ったのですから、他のことに有効利用しましょう!

  • ママのスキンケア
  • 乳首のトラブル・おっぱいケア
  • ハンドクリーム
  • かかとのヒビ割れ防止
  • 靴・バッグなど革製品の手入れ

子供には合わなくても、ママの肌質には合うことがあります。

化粧水の後にクリームの代わりに使うときは、米粒大くらいの量で十分!付け過ぎはかぶれのもとです。

授乳中のママなら誰もが経験するのが乳首のキレツ。馬油を塗っておくと傷が保護されて痛みが軽減されるほか、保湿されることで赤ちゃんも吸いやすくなります。

ハンドクリームやかかとクリームとして使うときは、多少のベタつきが気になる場合がありますので、夜寝る前のスペシャルケアとして使うのがおすすめです。

また、意外な使い道なのが革製品の手入れです。

バッグや靴はもちろん、ソファーやレザージャケット、野球のグローブまで色々な革製品に使うことができます。

これは酸化してしまった馬油でも使うことができるので便利なのですが、必ず見えないところで色落ちやシミ等のチェックをしてから使うようにして下さい。

そもそも馬油とは何?古来より重用されてきた理由

馬油とはその名の通り、馬の脂肪を原料とする天然素材の保湿剤のことです。高級なものは、馬のたてがみや尻尾が生えている部分の脂肪から作られています。

動物の脂肪から取れる油といえば、牛から取れる牛脂・豚から取れるラード・牛乳から取れるバターのように、固形化した食用の脂が思い浮かびます。

馬油ももちろん食用にもなる動物性の油ですが、人間の皮脂とよく似た成分で構成されているため、以下のような特徴によって食用以外の目的で重用されてきました。

肌への浸透力が抜群

見た目がベタベタの馬油ですが、肌に乗せるとすぐに体温で溶けてとても良く伸びます。そして予想以上に短い時間で肌に浸透し、ベタベタがしっとりに変わります。

皮膚の隙間を満たすように保湿してくれるため、赤ちゃんのデリケートな角質層にもよく浸透し、外部の刺激から守ってくれます。

抗酸化作用と殺菌作用

伸びが良い馬油は素早く肌に広がって油膜を張り、空気を遮断します。さらに肌に浸透することによって、内部に残った空気を追い出して酸化を防ぐ作用が生まれます。

この状態では、細菌は皮膚に入り込めません。さらに肌内部に入った細菌も囲い込んで油の中に閉じ込め、その働きを抑制させてしまうのです。

抗炎鎮静作用と熱の除去

「馬油といえば火傷の薬」というほど、最も広く知られた使い方です。人間の皮膚に深く浸透した馬油は、炎症を沈め・熱を取り去る働きをすると言われています。

血液の循環促進

馬油はとても伸びがよく、小指の爪の半分ほどの量で片腕をじゅうぶんにカバーできるほどです。広い範囲に素早く油の膜を作ることで、保湿・保温効果が得られます。

さらに皮下組織に浸透した馬油によって細胞が刺激されるため、血液循環を促進して新陳代謝を高める効果が得られます。

人体への安全性

馬肉はさくら肉として食用にされており、当然その脂肪から作られる馬油も食用です。天然成分が原料ですので、誤って口に入ってしまっても安全であると言えます。

とはいえ動物が原料ですので、動物性油脂にアレルギーを持っている方には何かしらの影響が出る可能性があります。すべてのものと同じように、万能ではありません。

人間の皮脂と似ている!?馬油の成分について

一般的に脂肪は、植物性であっても動物性であっても、主に飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸から構成されています。

牛脂など哺乳類を原料とする陸生動物脂肪は、約半分が飽和脂肪酸で構成されているのに対し、馬油の約67%が不飽和脂肪酸で構成されています。

これは、人の脂肪の約68%が不飽和脂肪酸で構成されていることを見ると、馬油と人間の皮脂とはよく似た性質であることがわかります。

さらに馬油には、不飽和脂肪酸の中でも質の良い高度不飽和脂肪酸が多く含まれていることが明らかにされています。

高度不飽和脂肪酸とは、リノレン酸・リノール酸・オレイン酸・アラキドン酸などに代表される、人間の体内で作ることができない必須脂肪酸です。

この中でも、リノレン酸は細胞膜の原料になるもので、不足すると肌細胞の機能が低下し、乾燥肌やアトピー性皮膚炎などさまざまな皮膚トラブルを招いてしまいます。

このように、肌にとって必要不可欠な脂肪酸を含んでいるということが、馬油の最大の特徴であり魅力なのです。

飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸

一般的に脂質とは、油脂やコレステロール等を合わせた総称のことを指します。脂肪酸は脂質を構成する成分の一つで、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分けることができます。

飽和脂肪酸

動物性油脂に多く含まれ、常温では固体で存在します。体内で固まりやすく、血液の粘度を高めて流れにくくし、中性脂肪や悪玉コレステロールの合成を促します。

摂りすぎると動脈硬化・心筋梗塞や脳梗塞などの生活習慣病につながりますが、一方で不足すると、血管がもろくなったり脳出血などの原因となります。

不飽和脂肪酸

植物性油脂に多く含まれ、常温では液状で存在します。身体の構成する成分となるほか、血中の中性脂肪やコレステロールの量の調節を助ける働きがあります。

エネルギー源であるため、摂りすぎるとエネルギー過剰による肥満につながりますが、一方で不足すると発育生涯・皮膚炎・動脈硬化などを引き起こします。

不飽和脂肪酸はさらに一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸に分類されます。

  • 一価不飽和脂肪酸・・・オレイン酸に代表され、コレステロールを下げる働きがある。
  • 多価不飽和脂肪酸・・・リノール酸に代表され、血栓症予防作用などがある反面、老化の原因になる物質を生成する。

脂質を栄養として食べ物から取り入れる(食べる)ときには、飽和脂肪酸:一価不飽和脂肪酸:多価不飽和脂肪酸を3:4:3の割合にすると、バランス良く摂取できます。

正しいケアで綺麗な肌を守ってあげて!

赤ちゃんの時の乾燥肌ケアは、ママが思っている以上に大切です。子供の頃のケアが足りなければ、成長した時に皮脂を過剰に分泌する脂性肌になりやすくなります。

肌が乾燥すると子供は痒くてたまらなくなるので、無意識のうちに強く引っ掻いてしまい、その傷が細菌に感染してとびひになってしまうことだってあります。

新陳代謝が活発な子供の肌ですが、傷の治りは意外と遅いです。

プルプルの綺麗な肌に傷跡を残さないためにも、その子に合ったケア方法を早く見つけてあげて下さいね!

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