親子で料理に挑戦!子供と一緒にできるレシピと役割分担のポイント
台所に立ってバタバタと食事の支度をしていると子どもが、「私も何か作りたい」「僕も手伝って上げる!」と目を輝かせて覗いてくるとこはありませんか?
- 自ら食に興味を持つこと
- ママの役に立ちたいという思いやり
- 自分で作って食べるという経験
どれも大切なことで、親としても受け入れたいと思う一方、忙しくしている時に不意に言われると困ってしまうこともあるかと思います。
休日でもいいですし、夕方から時間のある日など、料理が初めての子供でも簡単に出来る作業とレシピをご紹介します。
この記事の目次
簡単・安全・楽しい!初めてキッチンに立つ子供にも出来る作業
料理初心者の子供とキッチンに立っていると、何をするにも危なっかしくて、ママは終始ヒヤヒヤしたり、思わず自分がやってしまいたくなる気持ちと戦ったりと、気持ちの面での疲労感も大きいもの。
しかし、子供にとって何事もやってみなければ学ぶとこも出来なければ、出来るようにもなりません。
しかし、いきなり難しい野菜を切ったり、細かい作業をさせるのは子供にとってもハールが高くなりすぎてしまい、途中で飽きてしまう可能性も。
- その子の発達に合った作業
- 達成感を味わえる作業
- 子供が楽しいと思える作業
これらを意識して料理に取り組んでみてくださいね。
【ちぎる】色々な食材に触ってみよう!
2~3歳の子供でも出来る簡単作業。野菜やハムを手でちぎって料理に使うだけでも、子供は「お料理をした!」という気持ちになれます。
- キャベツやレタスをちぎってスープやサラダに。
- ハムをちぎってピザのトッピングに。
- カニカマをちぎってマヨネーズ和えに。
- 板状のチーズをちぎって野菜のチーズ焼きに。
ちぎるという作業だけでも様々なメニューに使うことができますよね。
また子供が色々な食材に実際に触れてみる絶好の機会です。
- 「レタスはどんな感触かな?」
- 「ハムはちぎりすぎるとボロボロになっちゃうね!」
- 「カニカマはちぎった断面はどうなってる?」
- 「チーズは強く握るとダメなんだね!」
ちぎるという単純な作業の中でも色々な会話を通して、それぞれの素材の違いを子供に気づかせてあげてくださいね。
親子のコミュニケーションを取ることができ、また子供が親を尊敬する気持ちをもつきっかけともなります。
【切る】憧れのキッチンツールで達成感を味わおう
料理をしてみたい!と言い出す子供は、お母さんがいつも使っている包丁を使ってみたいと思っていることが多いかもしれません。
親としては最も危なっかしい作業なので、小さいうちはなかなか渡すことも出来ず、やらせてみたとしてもつい手を出してしまう作業ナンバー1とも言えるのではないでしょうか。
しかし料理の中でも包丁を使ってものを切るという作業はとても重要なパートとなりますので、子供のやりたいという気持ちを叶えて上げるためには任せることも大切です。
そこで、子供に包丁を扱わせる時に注意したいポイントを確認しておきましょう。
- 安定した場所、姿勢で扱う。
- 包丁の持ち方・使い方を初めに大人がやって見せる。
- 使い終わった包丁を置く場所を決めておく。
- よそ見をしないよう、事前に約束する。
- 慣れないうちは転がらない・切りやすい食材を切ってもらう。
- 子供が包丁を使っている間は大人が近くで見守る。
また、あれば子供の手のサイズに合った小さめのサイズの包丁を持たせてあげるといいですね。
キッチンツールを扱うお店や大型のおもちゃ屋さんなどに行くと、子供用包丁というものも売ってあり、手や指を切りにくいよう刃先が加工されているようです。
しかしその分、食材によっては切ることができないものもあるようなので、その包丁でどういった料理を作りたいかによって選ばれると良いかと思います。
【混ぜる】味と味が合わさって美味しくなる様子を体験
簡単なようで実は苦戦することも多い「混ぜる」という作業。
我が家でもボウルに入ったお菓子の生地を子供に混ぜてもらったところ、必死に混ぜているようで実は全然混ざっていなかったり、こぼしたりひっくり返したり、最終的にボウルの中身が半分近く減ってしまっていたことも…
特に粉物を混ぜるのはコツとともに力も必要なので、子供に任せるというよりは、親子や兄弟で協力してやってみよう!という方がおすすめです。
- 「お砂糖とバターが合わさってとってもいい匂いがしてるね!」
- 「ツナとマヨネーズをしっかり混ぜたら味見をしてみよう!マヨネーズ、足りないかな?」
味見もまた、料理の醍醐味のひとつ。ぜひ五感を使った料理を楽しんで見てくださいね。
【トッピング】子供の創作意欲をそのままに!
ぜひとも子供に自由にやらせてみてあげて欲しい工程、トッピングや飾り付けの工程。
- ピザの具材を顔のように乗せる子
- ラーメンに乗せる具材選びに時間をかける子
- 丼をお箸やスプーンを使って丁寧に盛り付ける子
- サラダのきゅうりやトマトの位置を真剣に考える子
それぞれにこだわりを持って、取り組む様子がとても微笑ましいものです。
「早くしないと次の段取りにいけないよ~!」「ラーメンが伸びちゃうよ~!」というママの声も聞こえてきそうですが、子どもにとってはそれよりも大事なことのようです。
また、どうやったら美味しそうに見えるか、どうやったら食べやすいかなどを考えたり、「パパはいっぱい食べる方お肉をいっぱい乗せてあげよう!」と気を効かせたりと、子供の想像力も育まれますよ。
伸びる、ふやけるなどは最初のうちはある程度は目をつぶるか、あらかじめこの作業には時間がかかると踏まえて段取りをするなど心がけると、スムーズにいきますよ。
おしゃれに!可愛く!料理のワクワクを高めるグッズ選び
子供が出来る様々な作業を確認して予定を立てたら、いざ料理開始!
さらにその時に使うグッズ選びにもちょっとこだわってみると、親子ともにテンションも上がり、よりヤル気アップしますよ!
気軽に取り入れられる、親子クッキングにおすすめのグッズをご紹介します。
【エプロン】親子でお揃いも!ママも楽しくなるエプロンは一緒に選んで
料理といえばエプロン!
簡単なお手伝いのときとは違い、エプロンをつけて料理をしよう!となると特別感も出て、子供のやる気や喜びも倍増します。
また、最近では子供の好きなキャラクターものの他に、ママも楽しくなっちゃうような、おしゃれな子供用エプロンも販売されています。
中には親子でペアルックを楽しめるものまで!
子供が小さい時に一緒に料理をするのは、親にとっても素敵な思い出になります。ちょっと形にもこだわって見てもより楽しいですよ。
3歳以上ともなれば、子供にも着たいものや好きなものがはっきりと出てくる年頃です。ママの好みで揃えても、子供が喜んでくれない…着てくれない…なんてことになりかねません。
ぜひ一緒に、お互いが納得のいくものを選んでくださいね。
【柄入りのクッキングシート】意外に使える万能グッズ!つい揃えたくなるかも…
クッキングシートといえば料理の最中に食材がくっつかないようにバットに敷いたり、落し蓋としてもつかったりする白い半透明のもの…
しかし最近は盛り付けを華やかに彩るためのお洒落な柄入りのものがたくさん発売されているんです!
100円ショップに行っても、女の子が喜びそうなPOPなものから、モノトーンの柄がカッコいいものまで様々な種類が並んでいます。
実は我が家でも大活躍。
- ワンプレートで出すときにタレがほかのモノに付かないように…
- お弁当の仕切りに…
- 子供の友達がたくさん遊びに来てお菓子を食べる時に紙皿代わり…
季節ごとの柄やハロウィンやクリスマス仕様の柄もあって、つい可愛いものを見かけると買ってしまい、すっかりコレクターになっています。
【可愛いピック】子供が喜ぶアイテムで好き嫌いも克服できるかも
幼稚園のお弁当などでも愛用されている方も多い、子供が喜びそうなかわいいピック。
こちらも今や100円ショップに行けばキラキラ系から動物の形になったもの、大人用のお弁当でも使いたくなるようなおしゃれなものまで、様々な種類のものから選ぶことができます。
苦手だった野菜に、かわいいキャラクターのピックを指しただけで食べれた!というお子さんもいるほどです。
- 野菜
- 唐揚げ
- 焼売
- ミートボール
- フルーツ
サラダ系以外にも色々な物にさしてOK!食卓を楽しく彩るワクワク感を味わえますよ。
【型抜き】包丁よりも安全に、可愛く野菜の下準備!
野菜を可愛くする方法としてピックと同じようにオススメなのが、型抜きです。
お正月のおせち料理などの際に、人参を花の形に抜いたりしますよね?ぜひあれを普段から使いましょう!
梅や桜などの型以外にも、ハートや星、うさぎやくまの型をした野菜抜き型が売られています。
もちろん人参以外にも色々と使えますので、実は晴れの日の献立でなくても、とっても役立つキッチングッズの一つなのです。
- お味噌汁に入れる大根
- ポイトフライにするじゃがいも
- ピザのトッピングにするパプリカ
- サラダに使うはんぺん
失敗なし!初めての親子クッキングにおすすめのレシピ3つ
さて、ここからは以上のポイントを踏まえておすすめのレシピをお伝いしたいと思います。
初めての親子クッキング、不器用な子供にも出来る作業を盛り込んだメニューです。
- ピザ
- スープ
- サラダ
をご紹介しますので、休日のランチにはもちろん、ママの作ったパスタを加えて、家族みんなでワイワイ食べる晩ご飯としてもオススメですよ。
【ピザ】どんな具を乗せる?考えるところから親子一緒に!
子供も大人も大好きなメニュー、ピザ。
具材の下準備をするところからトッピングまで、子供が出来る作業が盛りだくさんです。
何を具材にするかのバリエーションも豊富なので、買い物に行く前から、どんなピザを作りたいか話し合ったり、小さい生地に色々なトッピングを楽しむののいいですね。
子供のお手伝いポイント…
- どんなピザを作るか考える
- ハム、ベーコン、葉物野菜の準備
- パプリカを型抜き
- トッピング
ピザ生地(市販)
ピザソースまたはケチャップ
とろけるチーズ
ハム
ベーコン
コーン
パプリカ
トマト
ほうれん草
その他お好みの具材
作り方
- ハムは手でちぎる。
- ベーコン、茹でたほうれん草は子供に切ってもらう。トマトは難しいので大人が担当。
- パプリカは大人が適当な大きさに切り、子供に型抜きしてもらう。
- ピザ生地にピザソースを塗る。(ハーブの香りなど、子供が苦手な場合はケチャップを使用)
- 好きなように具材をトッピングし、チーズをのせたらトースターかオーブンでチーズが溶けるまで焼く。
もちろん、ピザ生地を手作りしても!広げて軽く焼いた状態で冷凍しておけば、思い立った時にいつでもピザ作りができます。
【コンソメスープ】たっぷりの野菜をコトコト煮込んで
野菜がたっぷり摂れるスープもおすすめです。硬い野菜がコトコトと煮込むことで柔らかく、おいしくなることを体感できます。
煮込む前に、生の野菜の味を確認しておいても面白いですね。
子供のお手伝いポイント…
- 野菜を切る・型抜きする
- 野菜を炒める
- お水をはかる
- 味見する
- それぞれのスープカップに偏りなく具材が入るように注ぐ。
にんじん
じゃがいも
たまねぎ
ベーコン
コーン
三度豆
コンソメ顆粒
塩コショウ
作り方
- 人参は型抜きしてもらう。じゃがいもも型抜きしたい場合は煮込むと崩れるため、別に蒸して最後の仕上げに加える方がおすすめ。
- ベーコン、三度豆は子供に包丁で等間隔に切ってもらう。
- 玉ねぎは滑るため難易度が高め。大人と一緒に切ってみましょう。
- 材料を鍋で軽く炒めたあと、水とコンソメ顆粒を袋の表示に従って加え、煮込む。
- 具材が柔らかくなったら一度子供に味見をしてもらう。
- 塩コショウを加えて、もう一度、味の違いがあるか確認してみましょう。
- 美味しくなったら完成。
【たまごサラダ】潰して混ぜて…可愛く盛りつけも楽しもう
子供たちが好きなマヨネーズ味のサラダ。彩りよく仕上げるコツなどをママから子供に伝えながら、目で見て美味しい料理があることを教えましょう。
大皿に盛り付けるのか、家族それぞれに用意するのかなど、盛り付けまで楽しんでくださいね。
子供のお手伝いポイント…
- 卵の殻むき
- ハムをちぎるか切る
- 卵を潰す
- マヨネーズと具材を和える
- 味見する
- 彩りよく盛り付ける
卵 3つ
マカロニ 100g
ハム 1パック
ブロッコリー 適量
プチトマト 適量
マヨネーズ 適量
塩コショウ
作り方
- 卵を茹でたら、殻むきは子供に。
- ハムは手でちぎるか、包丁で切ってもらう。
- マカロニ、ブロッコリーは茹でておく。
- 荒く切った卵をボウルに入れ、子供にフォークの背を使って更に潰してもらう。
- ボウルにマカロニ、ハムを入れてマヨネーズで味付け。
- 子供に味見をしてもらう。
- 好みによって塩コショウで味を整える。
- 出来た卵サラダを器に盛り、ブロッコリー、トマトを添える。(ここでかわいいピックを利用しても良いですね)
卵を潰すのは力加減などが難しいので、手こずる様でしたら大人が手を添えてあげてくださいね。
「出来た!」を大切に…親子クッキングで成功体験を
とっさに言われると正直「面倒だな…」と感じてしまいがちな、子供の「お料理したい!」という申し出。
しかし、どんな材料なら扱えるか、どんな作業なら安心して見守れるかを押さえておけば、手伝ってもらえることは意外に多くあります。
親子クッキングを通して最初は遊び感覚の子供も、回を重ねるごとにメキメキと料理の腕を上げていきますよ。
そうしているうちに、ママからもお手伝いをストレスなく頼めるようにできるといいですね。
多少の失敗には目をつむり、「お手伝いしてくれて助かったよ!ありがとう」「○○ちゃんの作ったサラダ、美味しいね!」などの言葉かけを意識して見てくださいね。
また、おじいちゃん、おばあちゃんが遊びに来た時に孫が作った料理を出せばきっと大喜びして、たっぷり褒めてくれるでしょう。
そういった体験もまた、子供の成功体験となり、自立した大人になるために必要な自尊心が育っていきますよ。
今回、記事にあげた作業ができるようになると、ホットケーキを焼いてデコレーションしたり、酢飯を準備して、色取りどりの食材とともに盛り付けてカラフルカップ寿司にしたりと、ちょっとしたパーティーメニューも作れますよ。
料理、食を通して誰かに喜んで貰うことによる充実感・達成感も味わわせてあげたいですね。
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