育児に協力的な夫が、専業主夫向きかどうか?のチェック法
共働き夫婦の夫が、ただのイクメンではなく仕事を辞め「専業主夫」として家に入るとどうなるでしょうか。
どんな夫なら専業主夫としてやれるのでしょうか。その場合働く妻はどんなママになるんでしょうか。
様々な選択肢が有り多様な家族の形があります。果たしてどんな男性が主夫に向いているのかチェックしてみましょう。
共働き夫婦の新しい選択!専業主夫とは
「専業主婦」はよく聞く言葉ですが、同じ音でも夫が「専業主夫(しゅふ)」になる新しい選択肢について読者の皆さんはどう思われますか?
日本に今、専業主夫は11万人いると言われています。働いていたとしてもアルバイト程度の年収130万円未満で、妻の扶養に入っている状態です。
要は「妻が稼ぎ、夫が家事育児をする」一般的な夫婦の役割が反対になっている様子です。生活できればどちらが子育てしたって構わないのです。
残念ながら出産は女性にしか与えられていない特権ですが、育児は夫婦一緒にするものです。家事だって時間に余裕がある方、得意な方がすればいいことです。
妻が一家の大黒柱となり、夫が保育園・幼稚園の送り迎えからPTAの役員もこなし、スーパーで買い物し食事の用意も洗濯もこなす、こんな家族もありではないでしょうか。
勘違いしないで!ヒモと主夫は全然違う
旦那が働きもせず、家に居てブラブラしてるのって、いわゆる「ヒモ」じゃないの?と勘違いしないでくださいね。
主夫は家族のことを考え、家庭の細々としたことを甲斐甲斐しくしてくれる男性のことです。
共働き夫の9割が家事をしていない
うちのパパは赤ちゃんにミルクをあげておむつも替えてくれる。子供たちをお風呂にも入れてくれるしいろいろお世話してくれるイクメンなの。
と言えるママは結構いると思いますが、本当の気持ちを言えば、「何かモヤモヤしたものがある…」といったことはありませんか?
それは、夫が休みの土日しか手伝ってくれないからとか、共働きなのにどう見ても家事・育児の割合に差がありすぎるということが原因ではないでしょうか。
妻が常勤で共働きの夫婦でも、夫は9割弱が家事をしていないという結果が出ています。不満やストレスからもやもやするのも当たり前です。
夫と妻が遂行する家事の総量を100としたとき、それぞれが分担する割合について、妻の分担する割合が圧倒的に高く、いずれの調査回でも85%を超える。国立社会保障・人口問題研究所
「夫に出世してもらいたい」「自分はそのうち会社を辞めるかも」と妻の側にも「仕方ない」という女性としての性的役割分担が染み付いているのが特徴です。
自然と主夫を選択した男性たちの実例
何も初めから主夫をやる気満々で結婚するわけではないようです。いろんな事情があり妻が働き夫が家庭を守る形になったという場合が多いようです。
- 夫に病気が見つかり働けなくなった
- 会社勤めが合わず家事育児が向いていた
- 親の介護に男手が必要だった
実例1、夫に病気が見つかり働けなくなった
この男性は結婚当初は普通の家庭を想像していましたが、結婚が決まってからご本人に難病が見つかりました。
働けない状況を考え彼女に別れ話を持ちかけたそうですが、奥さんになる彼女は「私が働けばいい」と大黒柱となる覚悟を決めたのでした。
実例2、会社勤めが合わず家事育児が向いていた
子供が出来て妻の仕事が多忙だったため夫の方が育休を取りました。夫は勤務していた会社があまり合っていなかったようで、育児にいきいき取り組んでいました。
夫の両親も息子の主夫転向に賛成してくれたこともあり、収入の多い妻が働き夫が家庭に入ることになりました。周囲の理解に感謝しているということです。
実例3、親の介護に男手が必要だった
体の大きな義父が倒れ在宅介護となっりましたが、義母や妻では力的にお世話ができず夫が退社し介護することになりました。
収入も必要なため妻が正社員になることを選択し、家のことは夫と義母でやりくりすることになりました。
何かきっかけとなるものがあり、主夫をしてみたら向いていた…。妻も家のことから解放され仕事に邁進できた。ということでしょうか。
ただし、主夫が成り立つのは妻側にそれなりの収入があってこそです。夫の主夫ぶりを暖かく見守りお互い支え合うのは立場が逆でも必要なことですね。
どんな男性が主夫向きかチェックしてみよう!
キャリアママのためににチェックしていただきたい、パパが主夫向きかどうか参考になる条件を上げてみますね。
- テーブルのものが落ちそうになったら先に手を出す
- 男女関係なく、すごい人は素直にすごいと思える
- 女性の活躍に嫉妬しない
- プライドの捨て方がうまい
- 家庭で愛される力がある
- 乙女成分が高い
- コミュ二ケーション能力が高くママ友、近所とうまくやれる
- バンドならボーカルより後ろにいるドラマやベース
- ケチなほどの節約家
- 家にいるのが好き
- 個性的なルックス
- 子育てに興味がある
- ウソをつかない、浮気をしない
「専業主夫になりたい男たち」より 著:白河桃子 ポプラ新書
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いかがですか?随分当てはまるようなら素質ありかもしれませんね。でも夫婦の関係や親族との関係もありますから、いざ主夫と言っても問題はいろいろ出てきそうです。
いくら自他ともに主夫に向いていると思っても、いざとなると男としてのプライドや、1円も稼がない自分に気持ちの折り合いがつけられないことだって考えられます。
ひょっとしたらご近所からあらぬ噂を立てられるかもしれません。子どもが友人にいろいろ聞かれるかもしれません。
何事も時代を先どる時には理解されにくいものです。でも年収の違いや健康上の理由から生きていくために最善の選択をしたいですよね。
そこには男女の差なんて言ってられません。可能性があるなら選択肢の一つとして「専業主夫」もいいのではないでしょうか。
主夫とは家事育児を「主」体的に担う「夫」のこと
女性が家事育児を担うことは当たり前の世の中の風潮です。時間や体力能力に無理を感じてもやらざるを得ないような環境でいいのでしょうか。
夫が無理やりやらされるのではなく、主体的に家事育児ができる環境なら夫に任せてもいいとは思いませんか?
女性の管理職を増やして社会での活躍を推し進めるなら、男性の家庭進出も推し進めてもいいように感じるのは私だけでしょうか…
これからは婚活から主夫を目指す男性たちが現れそうな気がします。最近は女子力の高い若い男性も多いように聞きます。
日本はまだまだ女性の経済的な力が弱く、「一家の大黒柱に!」というのは限られた一部の話かもしれませんが、今後増えてくることになると思います。
子供たちはパパを自然と受けとめられる
パパが家事育児を全般にしても、子供たちは自然とそれを受け止められるようですよ。遊び方も父親ならではのダイナミックなものになりますから子供達も楽しいと思います。
子供と過ごす時間が長いことから父親の育て方メインになってしまいがちですので、夫婦で教育方針については話し合っておいたほうがいいですね。
ママが心配性でいちいち口を挟むと夫婦喧嘩のもとになります。上手くやるためにはパパのやり方を尊重することが理想です。
子育ては母親でないといけないことはありません。勤務先から帰宅すれば一緒にご飯も食べられますし、抱っこもしてあげられます。
いくら外で男並みに仕事をしているといっても、お腹で10ヶ月育て生んだのはママですから、ママのことを忘れたりはしません。母親の強みでしょうか。
休みの日は十分遊んであげましょう。頑張っているパパにも感謝の言葉をかけましょう。私たちママがパパに言ってもらいたい事を言ってあげましょう。
専業主夫OK!心地いい夫婦の形が大切
昔と違い、夫婦の形は多様になってきました。子供はつくらない、子供は一人か複数か、親と同居か、時には籍を入れずに内縁で、また同性婚という形も認められつつあります。
妻が働き夫が家庭を守るという夫婦の形が珍しくない世の中になってくるでしょう。自由に選択できる幸せ。二人が心地いい夫婦の形が一番いいのです。
ご紹介した専業主夫に向いているかのチェックはあくまで目安です。妻の収入の問題もありますし、夫婦の覚悟も重要です。
男女の役割が逆転して、男性が毎日子供と一緒に出歩く姿は世間的には違和感があります。「母親がいないのかしら?」などありもしない憶測もされるでしょう。
古い固定観念「男は仕事女は家事育児」に惑わされないで「主夫の可能性も考えてみる」。夫婦の形にそんな余裕があれば素晴らしいと思います。
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