購入前のパンに触る・・パン屋さんでのマナーを覚えてもらうしつけ方
衝撃的ですがパン屋さんで子供がパンを触る話は以前パン屋で働いていた母曰く、「日常茶飯事」との事。
問題はその後の親の対応だと思いますが、パン屋以外でもマナーについて親がしっかりと教える場面はいくつもあります。
子供にどう説明をしていけば良いのでしょうか?その部分についてお話します。
子供がパンを触ったり落としたりで弁償はほぼないです
子供が購入前のパンを触ってしまった場合、素直に購入する人と、「ダメ!戻しなさい!」といって何も無かったように戻す親と両方のパターンがあると思います。
また、食べてしまったなどの場合以外には、ほとんど弁償を迫られる事は無いと思います。これは本当にパン屋さんに感謝しなくてはいけません。
※全てのパン屋さんが同じというわけでは無いと思いますが…
パンを触るとダメなのは、自分のパンではないから
パン屋さんでパンを触ることが駄目な理由、大人ならば常識としてわかっているでしょう。しかし子供にはわかりません。お店で売られているパンも自分のおうちにあるパンも子供の前では同じパンに見えるからです。
ですから子供には「お店で売られているパンは自分たちだけのパンでもなく、みんなのパンである。そしてお金を払って買っていないパンでもある」ということを教えましょう。
そこを変に「あのパンは触っちゃダメなの!」などと省略した言い回しなどにしてしまうと子供は何故なのか?が分からずまた同じ事を繰り返します。
パンをべたべた触ったら他の人が食べられない!
万が一パンを触ってしまったらどうなのか、という説明も必要です。「例え綺麗に見えるパンでもたくさん触ってしまったパンは、みんな買いたくないと思うよね。いろんなところを触った手にはばい菌がついているかかもしれないから」と話します。
パンをはじめ、ご飯の前には手を洗う、というルールになっていると思いますから、汚い手でパンを触るのは良くないこと、と言うと納得してくれると思います。「くしゃみしてつばや鼻水がくっついたパンを食べたい?」と聞いてみましょう。
子供たちの多くが「嫌だ!」となります。だから直接触るのではなく、トングがあってそれを使うのがパン屋さんでのルールなのだと教えてあげてください。
そして欲しいパンがあれば指さしてね。ママと一緒に取ろうね。一度や二度の回数では理解できない事もありますが、根気よく覚えていきましょう。
落としたり触ったりしてしまった場合には、当然謝罪をしよう
またパンを誤って落っことす事もよくある話です。パンを誤って落としてしまう事は大人でもありえますので、それは仕方ないと思います。それでもお店側の善意で私たちは支払いをする事はない場合がほとんどです。
でも当然落ち度はこちらにあるので、必ず謝罪しましょう。
素直に店員さんへ「子供がパンを落としてしまいました。すみません」とこちらから話します。親が頭を下げることは子供には印象に残る出来事です。子供にごめんなさいをさせることも大切ですが、親が謝ることも大切だと思います。
子供には「触ったら買う」と教え、実際に購入する
子供がパンを触りたがるのを防ぐためには、ある程度理解が出来るような年齢になったら「ここはお母さんやお父さんとか大人が買うところなので、子供は掴んではいけません」とお店に入る前に注意をしましょう。
また万が一触ってしまったら「一度触ったらそれは食べたくない物だとしても買わなくてはいけないんだよ」という事を教え、実際に触ったら購入するくらいの毅然とした態度は必要です。
いつもはしっかり注意しているのに、実際に触っても買わないという態度は良くありません。
子供がどうしても欲しくてわざと触る、というケースが出てくる可能性があります。まずはパン屋さんへ入る前か入ってから「今日は○個買っていいので、それ以上はダメ。欲しいものを考えて買おうね」と話します。
たくさん欲しがる子にはこの手の忠告が必要です。また甘いパンばかり食べたがる子など、自分の欲しいパンをあまり買ってもらえない子もわざとパンを触るかもしれません。「あれもダメ。これもダメ」としすぎだと要注意です。
未就学の子はトングを使わせないのもマナーのひとつ
私は子供が未就学のうちには、自分でパンを掴んでトレイに乗せる事は基本的に止めたほうが良いです。
止めたほうがいい理由があります。
- トレイに乗せる前に落っことす可能性が高い
- トレイに乗せても傾いて落とす可能性がある
- トングで掴む際に上手に掴めない
小学生になり、給食当番などを行って少しずつ上手に物を運べる、物を乗せたトレイを上手に扱えるくらいになれば多少は安心出来るようにはなると思います。
何度話してもトングを使いたがる場合、どうしたら良いでしょうか。その場合には「袋の中に入っているパンならば使ってもいい」と対応してみましょう。万が一落としても袋に入っているのでそれを購入したところで問題はありません。
バターロールなど3つ入り、のような袋入りならば比較的多くのお店で見つかると思います。大人と二人でトングを使うのも思ったより難しいので、あまりお勧めは出来ません。
袋入りをトングで掴む練習をしていくのと同時に、受け取りのトレイをすぐ傍らまで持っていけば落としにくくなります。そこは大人の腕の見せどころでしょう。
パン屋さんでは絶対に走らせない
パン屋さんでよく見かける光景のひとつに「子供が走る」があります。パンをトレイに持って歩いているわけですから、ぶつかればトレイを落とすかもしれません。特に小さい子はトレイがあると見えにくいこともあります。
パン屋さんで走ればぶつかる、埃がたつなどの問題が出る
パン屋さんで走れば棚にぶつかる、埃がたつなどのもちろんパン屋さんの中で走るのもタブーです。いくらお客さんが少ない状況だとしても、商品がたくさん陳列しているパン屋さんで走る事は非常識なのは当然の事だと思います。
それこそ走って棚などにぶつかり、パンがたくさんダメになる可能性だって捨てきれません。ひとつのパンならばお店側が代償してくれると思うのですが、さすがにたくさんのパンをダメにしたらこちら側の責任になります。
また他のお客さんに対して迷惑がかかります。パン屋さんは食品を販売している場所です。走ってしまえば埃がたちます。食品がケースに入らず、袋にも入らないで売られているような場合ならば、店舗側にとっても他のお客さんにとっても不愉快になるでしょう。
ショッピングセンターなどに入っているパン屋さんでしたら、触ったり走ったりするのを防ぐためにカートへ乗せる方法もあるでしょう。ただしどうしてもカートを押さなくてはならないので、パンを買うのがいつもよりは難しくなります。
2歳くらいまでならば、おんぶしてパン屋さんに行くほうが小回りがきいて楽でしょう。
子供はわからないことばかりなので丁寧に指導を!
パン屋さんも小さなコミュニティです。やってはいけない、と大人がわかりきっている部分でも子供にはわからないというケースが多々あります。私たち大人はつい「わかっている」ので黙っているという場合があります。
しかし子供たちには経験が圧倒的に少ないので、私たちの常識をすべて理解していないもの。きちんと言葉で説明してあげましょう。パン屋さんでのマナーは日常生活でのマナーと直結します。
どうしても子供がパンを触ってばかりいる、買い物すらままならなくて困る、という場合にはその時期は思い切ってパン屋さんへ立ち寄らないとか、ケースのある、すべて袋詰めされているお店を選ぶというくらいの行動も必要です。
何度話してもなかなか思うように改善されない時には、もう一人大人がいる日にしかパン屋さんへ行かないという諦めも必要になってきます。「パン屋さんのパンが大好きならば、ちゃんと約束を守ろうね」と伝え、守ったら褒めてあげましょう。
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