赤ちゃんに生野菜はいつから?目安は1歳!離乳食後期のお薦めレシピ

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2017/03/03

赤ちゃんがミルクや母乳以外のものを口にできるようになってから、少しずつ硬さや調理法を変えながら進めてきた離乳食。

離乳食初期から「加熱が基本!」というルールを守ってきたけれど、離乳食が進んで食べるものが大人の食事に近づいてきたし、そろそろ生の野菜を食べてもいいのかな?と考えているママもいると思います。

とはいえ、生野菜を始めるのは、赤ちゃんがお腹を壊したり、初めての食感や味にビックリして野菜嫌いになってしまったりしないか、心配ですよね。

そこで今回は、赤ちゃんが生野菜を食べ始めるタイミングについて、その目安や注意点、おすすめの食材についてまとめました。赤ちゃんもママも楽しめる、おすすめの生野菜レシピも紹介します。

赤ちゃんの離乳食に生野菜を取り入れるメリット4つ

赤ちゃんの離乳食に生野菜を取り入れることは、どんなメリットがあるのでしょうか?

赤ちゃんが生野菜を食べ始めるタイミングや方法を見ていく前に、主なメリットを4つ紹介します。

  1. 野菜そのものの栄養を摂れる
  2. ママの料理が楽!
  3. 家族で同じものを食べられる
  4. 保育園や幼稚園の給食に向けての準備ができる

1.野菜そのものの栄養を摂れる

野菜の栄養素の中には、加熱したり茹でたりすると破壊されてしまうものもあります。農薬工業会によると、野菜を生で食べることは、野菜そのものの栄養を余すことなく摂れるというメリットがあるとのことです。

また、生のまま食べると、野菜そのものの味を体験できます。赤ちゃんにとって、見た目も鮮やかな生野菜を食べることも楽しいですよね。

2.ママの料理が楽!

生野菜を赤ちゃんの食事に取り入れると、ママの料理が楽になるというメリットもあります。

これまで、柔らかく茹でた野菜をすりつぶしたり、細かく切ったり、ご飯に混ぜたりと、いろいろな工夫をしてきたママにとって、赤ちゃんが調理をしていないそのままの野菜を食べてくれるのは助かりますよね。

たくさんの種類のおかずを作るのが難しい時でも、トマトやレタスを1品足すことで、メニューの彩りが豊かになるのも嬉しいポイントです。

3.家族で同じものを食べられる

赤ちゃんは、離乳食後期頃になると、大人の食べ物に興味を示すようになってきます。そんな時、大人の食事を取り分けてあげたくなりますよね。

赤ちゃんが生野菜を食べられるようになると、ママやパパと同じメニューを食べることができます。

家族みんなで同じものを食べられるようになると、毎日の食事ももっと楽しくなりますね。

4.保育園や幼稚園の給食に向けての準備ができる

赤ちゃんが将来、保育園や幼稚園に入ると、園で給食やおやつを食べるようになりますよね。

保育園や幼稚園では、最初のうちは加熱したメニューを提供してくれますが、徐々に漬け物やサラダなど、生の野菜を使ったメニューも加わってきます。

生の野菜に慣れておくと、給食で生野菜が出たときにもスムーズに食べられるというメリットもあります。そのときに備えて、早めから少しずつ生の野菜を食べる練習をしておくといいですね。

赤ちゃんの離乳食に生野菜を取り入れるデメリット4つ

一方で、赤ちゃんの離乳食に生野菜を取り入れることには、デメリットや、慎重になったほうがいい理由もあります。そのうち、主なデメリット4つを見ていきましょう。

  1. 加熱による殺菌ができない
  2. 加熱した野菜よりも消化しにくい
  3. アクが強い野菜、繊維が多い野菜は生だと食べづらい
  4. 生野菜による食物アレルギーもある

1.加熱による殺菌ができない

食材や調理器具にはさまざまな菌がついています。大人はそのまま食べても問題ない程度でも、抵抗力の低い赤ちゃんはその菌が原因でお腹を壊してしまう可能性があります。

そのため、赤ちゃんが食べる離乳食は必ず加熱して調理し、冷蔵庫で保存したものについても一度加熱してから食べさせるというのが、離乳食の基本です。

生野菜をそのまま食べると、加熱による殺菌ができないというデメリットがあります。そのため、加熱していない果物やヨーグルト、納豆や豆腐などをある程度食べられるようになってから、生野菜は取り入れるようにしましょう。

2.加熱した野菜よりも消化しにくい

離乳食を加熱して作る理由のひとつに、赤ちゃんの消化を助けるため、ということがあります。

まだ胃腸の消化機能が未発達な赤ちゃんにとって柔らかく茹でた野菜は、生の野菜よりも消化しやすく、体への負担が少なく済みます。

生の野菜を食べることは、加熱した野菜よりも消化しづらいというデメリットがあります。

3.アクが強い野菜、繊維が多い野菜は生だと食べづらい

大人にとってはサラダのアクセントになるような野菜も、赤ちゃんにとっては食べづらいものもあります。

ピーマンやほうれん草など、アクが強く味も強い野菜は、赤ちゃんには生だと食べづらいです。また、セロリなどの繊維が多い野菜も、噛み切れず飲み込めなかったり、喉に詰まってしまったりすることがあります。

どんな野菜も赤ちゃんが生で食べるのに適しているわけではないので、赤ちゃんにとって食べやすい野菜をセレクトしましょう。

4.生野菜による食物アレルギーもある

生の野菜や果物を食べた時に起こる食物アレルギーもあります。

これは、口腔アレルギー症候群といって、生の果物や野菜を食べたときに口の中や喉などにかゆみや痛みを感じるといった、アレルギー反応が現れます。

時には、アナフィラキシーショックというショック症状を起こすこともあります。生野菜を食べる時は、初めての食材を食べるときと同様に、アレルギーにも注意が必要です。

生野菜を始めるタイミングは?離乳食後期~完了期から始めよう!

では、いつ頃から赤ちゃんの食事に生野菜は取り入れられるのでしょうか? 

生野菜にチャレンジするタイミングの目安は、1歳のお誕生日を過ぎた頃だそうです。離乳食の時期でいうと、後期から離乳食完了期です。

雑誌やネットでの口コミによれば、赤ちゃんが1歳~1歳半頃に生野菜をスタートするママが多いようです。

ただ、赤ちゃんの発達や個人差があり、離乳食の進み具合も人それぞれです。それぞれの赤ちゃんの様子をしっかり見て、次に紹介する、生野菜を食べられるようになる赤ちゃんのサインを参考にしながら、判断していきましょう。

生野菜スタートOKかどうかのサイン

赤ちゃんが生野菜を食べ始められるかどうかは、離乳食の食べ方や歯の生え方などのサインを確認しながら、じっくり見極めていきましょう。

赤ちゃんが興味を示したら

赤ちゃんがママやパパが食べている生野菜に興味を示すようになったら、少しずつ生野菜を試してみましょう。

ご飯の途中で、ママやパパが食べている生野菜に手を伸ばしたり、生野菜を食べているところをじっと見ながら、繰り返し声を出したり、口をパクパクと動かしたりするしぐさが、興味を持っているサインです。

赤ちゃんの「食べたい!」という気持ちを尊重して、食べられるものの種類を少しずつ増やしていってあげたいですね。

生の果物に慣れてきたら

離乳食中期頃から、ヨーグルトや果物など、加熱しない食品を与え始めるママも多いと思います。我が家では、10ヶ月頃から、果物に加えて、豆腐などを加熱せずに食べさせ始めました。

生の食品を与えても、お腹を壊したり体調を崩したりしないようになったら、少しずつ生の野菜も取り入れてみましょう。

奥歯が生えてきたら

離乳食は、水分の多いおかゆやペースト状の野菜からスタートし、おかゆをご飯に近い軟飯に切り替えたり、野菜の茹で方を固めにしたりと、少しずつ歯ごたえのある食材に慣らしていきます。

赤ちゃんは、歯が生えていない間は歯茎で柔らかい離乳食をつぶしていて、歯が少し生えてくると、野菜を歯で噛み切ったり、もぐもぐするようになります。

ですが、赤ちゃんの歯があまり生えていない時期には、生野菜は噛み切れずに口の中でゴロゴロしてしたり繊維が残ってしまったりして、うまく飲み込めません。

生野菜をスタートする目安は、前歯以外の歯が生えてきて、奥歯で噛めるようになってきた頃です。奥歯で食べ物を噛めるようになってきたら、生野菜のスティックなどをあげてみましょう。

赤ちゃんがご飯を、歯茎ではなく歯で噛んで、もぐもぐ、ごっくんがスムーズにできるようになったら、柔らかめの生野菜を試してみましょう。

いよいよ赤ちゃんの離乳食に生野菜スタート!注意点について

いよいよ生野菜をスタート! 赤ちゃんの食事に、安全に、楽しく生野菜を取り入れていくために、気をつけるべきポイントについてご紹介します。

野菜や調理器具、手はよく洗おう

野菜や調理器具には、きれいに見えても雑菌が多く付着しています。食中毒を起こさないために、手や調理器具、野菜をよく洗いましょう。

食中毒を起こす原因となるのは、大きく分けて3つです。

  • カンピロバクターやO157やO111といった腸管出血性大腸菌などの細菌
  • 空気が乾燥する冬に発生しやすいノロウィルスなどのウィルス
  • フグなどが体内に持つ自然毒

食中毒にかかると、特に抵抗力の低い赤ちゃんや子供は症状が重くなりやすいので、十分注意が必要です。

カンピロバクターや腸管出血性大腸菌は鶏や牛などの腸にいる細菌ですが、生肉以外の食材に付着して、食中毒の原因になることもあります。

まず、調理前だけでなく調理の途中にも、こまめに手を洗いましょう。また、生の肉や魚を切ったまな板や包丁は必ず洗って、熱湯消毒をしてから使う必要があります。

そして、生野菜は、食べる直前に調理することが基本です。水にさらした生野菜は雑菌が繁殖しやすいので、野菜は丁寧に流水で洗い、水気をしっかり切ってから盛り付けましょう。

食べやすい大きさにカットして、かみ切れているかチェック

野菜は、赤ちゃんが食べやすい大きさにカットしてあげましょう。スティック状にしたり、細長く千切りにしてあげると、赤ちゃんがつかみ食べしやすいです。

ただ、赤ちゃんがちゃんと噛めるかどうか様子を見ている段階では、細かく切りすぎると、噛まずにそのまま飲み込んでしまい、喉につまらせてしまう危険性があります。

大豆の粒くらいの一口で口に入ってしまう大きさには切らずに、何口かに分けて食べられるような、ある程度の大きさに切ってあげると安心です。

また、赤ちゃんが野菜をちゃんと噛み切れているか、細かくチェックしながら進めましょう。

十分に噛まないまま飲み込んでしまわないように、「もぐもぐしようね」と声をかけて、一緒にもぐもぐと口を動かして見本を見せてあげるといいですね。

少量ずつから慣らしていこう

生野菜にチャレンジすると、初めての食感や味に戸惑ってしまう赤ちゃんもいると思います。無理に食べさせて野菜嫌いにならないように、少しずつ与えていきましょう。

また、生野菜の食感や味に興味を持ち、どんどん食べたがる子もいます。そんな時は、たくさんあげたくなってしまいますが、急に生野菜を多く食べて体調を崩さないように、初めての時には1口で終わらせて、徐々に増やしていくのがベストです。

また、まれに生野菜や生の果物に対するアレルギー反応が起こる場合がありますので、初めての生野菜は必ず少量にしましょう。

1歳頃の赤ちゃんは、加熱した野菜を食べていれば十分です。いつかは生野菜も食べられるようになるというゆったりした気持ちで、無理せず、あせらずに進めていきましょう。

赤ちゃんのうんちもチェックしよう

初めて生野菜を食べてみた日は特に、赤ちゃんのうんちの様子をしっかりチェックしましょう。

下痢をしている場合は、生野菜をストップして、しばらくしてからまたチャレンジしてみてください。

下痢をしていなくても、生野菜が消化しきれずそのままうんちと一緒に出てしまっている時もあります。その場合は、生野菜の量を急に増やさずに、毎日うんちの様子をチェックしながら、少しずつ量や種類を増やしていきましょう。

生野菜のおすすめ食材と関連する3つのレシピ

注意点をチェックしたら、初めての生野菜におすすめの食材を見ていきましょう。その食材を使った、毎日のご飯に取り入れやすいレシピもご紹介します。

レタス

レタスは、あくが少なく柔らかいので、初めての生野菜として取り入れやすい食材です。初めてレタスを食べるときは、さっと湯通ししてから、細長くスライスしてあげると食べやすいですよ。

きゅうり

水分が多く、食感も楽しいきゅうりもおすすめです。スティック状にすると持ちやすくて食べやすくなります。はじめは、皮の部分を剥いてあげるとより柔らかくなるのでおすすめです。慣れてきたら、皮がついたままスティックにしてあげましょう。

トマト

トマトは、甘みやうまみがあって赤ちゃんも好きな味です。身も柔らかく食べやすいので、くし切りにして皮と種の部分を除いて与えましょう。

【レタス、きゅうりを使ったレシピ】スティック野菜

赤ちゃんも食べやすく、ママも簡単で取り入れやすいのがスティック野菜です。赤ちゃんが手に持ちやすく、初めて生野菜にチャレンジするときにおすすめのレシピです。

赤ちゃんが食べるスティック野菜におすすめの食材は、レタス、きゅうりです。

大人がよく生で食べる人参やキャベツは加熱しないと固く、赤ちゃんにとっては消化しにくいです。もう少し成長して歯がしっかり生えそろってから、薄い千切りにしてチャレンジしましょう。

手間もあまりかからず、野菜そのもののみずみずしさやシャキシャキ感が楽しめるスティック野菜は、ママやパパも一緒に食べられるので嬉しいですね。

【きゅうりを使ったレシピ】ポテトサラダやマカロニサラダに混ぜて

初めての食材を食べるのが苦手な赤ちゃんにおすすめなのが、ポテトサラダやマカロニサラダに生野菜を混ぜたメニューです。

離乳食後期から完了期には、ポテトサラダやマカロニサラダが大好きな赤ちゃんも多いと思います。

生野菜そのものだけをまず食べさせるよりも、まずは、柔らかく加熱した野菜を使った料理に加えたほうが、赤ちゃんも食べやすいケースもあります。

作り方は、いつものサラダに、細かく切ったきゅうりをしっかり混ぜます。慣れてきたら、レタスやトマトなども試してみましょう。

食べ慣れたベビーフードに少し生野菜を加えて食べさせてみるのも、手軽でおすすめです。

【トマトを使ったレシピ】炒り卵と一緒に

炒り卵とトマトを混ぜたレシピは、栄養満点でボリュームもあっておすすめです。

作り方は、フライパンで卵を炒って、火が通ったら、くし切りにしたトマトを混ぜて少し炒めるだけ。トマトの甘みやうまみが卵に染みて、調味料で味付けをしなくてもおいしくできあがります。

離乳食に油を使い始めていたら、炒め油としてオリーブオイルを使うのもおすすめです。香りが良く食欲をそそる、イタリアン風のメニューが完成します。

プチトマトも、そのまま食卓に出せる便利な食材ではありますが、トマトに比べて酸味が多く、消化しづらい種の部分が多いため、赤ちゃんの生食には不向きです。

プチトマトはじっくり炒めてから食べさせるか、もう少し大きくなってから生食にチャレンジしてみましょう。

季節のおいしい野菜を家族一緒に楽しもう!

蒸した野菜や煮物も美味しいですが、生で食べる旬の野菜はみずみずしくて、とても美味しいですよね。

赤ちゃんが生野菜を食べられるようになると、メニューの幅もぐっと広がります。少しずつ生の野菜に慣らしていけば、外食で取り分けられる料理も増えていって、赤ちゃんがお出かけ先でのご飯をもっと楽しめるようになります。

とはいえ、生野菜でお腹を壊してしまったり、急な食感にびっくりして野菜嫌いになってしまったりしないように、無理せずにゆっくり取り入れていきたいですね。

家族みんなで、野菜そのもののおいしさや、日本の旬の味をたっぷり楽しみましょう!

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