【月齢別】栄養満点の納豆を使った離乳食レシピは栄養満点!
離乳食が進んでいくと、健康食材のひとつである納豆をあげたいなと思っている人も多いですよね。
「納豆」と聞くと「納豆ご飯」しか思いつかない人も多いのではないでしょうか。
ここでは、レシピが単調になってしまいがちな納豆の、アレンジも可能な離乳食レシピを月齢別でご紹介します。
多くのママが実践している便利な納豆活用術もぜひ参考にしてみてください。
この記事の目次
納豆は離乳食中期からOK!
納豆は、もぐもぐ期である7~8か月頃から与えてもいいとされています。
おかゆに納豆をまぜるだけで驚異的に食べるようになった、という子もいるほど納豆は赤ちゃんに大人気の食材です。
また、納豆を野菜や肉などの食材に混ぜることにより粘りがとろみのようになります。飲み込むのがまだ上手でない時期なので、納豆が食べやすさを増幅させてくれる効果もあるのです。
納豆は大豆製品の中でもトップレベルで栄養満点!
納豆は、大豆が納豆菌で発酵することで作られています。豆腐などの大豆製品と比較すると、栄養バランスの観点で最も優れていると言われています。
具体的に、納豆にどのようないいことがあるのかをご紹介します。
栄養バランスが優れている
納豆は豊富な栄養素が含まれている健康食材です。
納豆1パックに含まれる代表的な栄養素と量を、他の食材の同等量と比較しながらご紹介します。
- たんぱく質(7.4g):牛肉肩ロース45g相当
- ビタミンB6(0.11㎎):銀杏約80粒相当
- カリウム(300㎎):トマトジュース5分の3相当
- マグネシウム(45㎎):牡蠣3個相当
- 鉄分(1.5㎎:牛レバー40g相当
- 食物繊維:にんじん1本相当
- ビタミンE(0.5㎎):赤ピーマン3分の1個相当
- カルシウム(41㎎):牛乳5分の1杯相当
- ビタミンB2:豚肉肩ロース100g相当
多くの食材を取り入れることが難しい離乳食期の特に前半に、栄養バランスの整った納豆は非常におすすめです。
不足しがちな鉄分が豊富に含まれている
赤ちゃんは「貯蔵鉄」と呼ばれる鉄分の蓄えを備えて生まれてきます。しばらくはその貯蔵鉄のおかげで鉄分不足にならずに済みます。
しかし、9か月を過ぎたころから貯蔵鉄が少なくなり、鉄分を食べ物で補う必要が出てきます。
鉄分と言えば、レバーやほうれん草、大豆製品に多く含まれています。
離乳食期に陥りがちな便秘を解消してくれる
離乳食が進むと、水分の摂取量が減ったり、消化器官に負担がかかることなどから便秘気味になることがあります。
納豆には腸内環境を整える作用があり、また食物繊維が豊富に含まれているため便通がよくなると言われています。
ひきわり納豆より粒納豆の方が食物繊維が豊富に含まれているため、便秘がひどい場合は粒納豆を選ぶのがおすすめです。
納豆を与える時に注意する4つのポイント
初めて納豆を離乳食に取り入れる時は、何か注意することはあるのか気になりますよね。
納豆のアレルギーやにおい対策など、与える際に注意しておくことをご紹介します。
大豆アレルギーに注意!初めての納豆は平日昼間を選ぶ
納豆は大豆から作られているため、大豆アレルギーが発症することがあります。
納豆は発酵途中で大豆たんぱく分子が小さく分解されているため、大豆アレルギー反応が出にくい分類に入ります。
しかし、万が一の場合に備えて、与えるのは平日昼間など小児科が空いている時間にした方が安心です。
「粘り」「におい」が嫌いな子には湯通しをしっかり行う
納豆が持つ独特の粘りやにおいを嫌がる子には、湯通しをして食べやすくしてあげましょう。
- 納豆の下ごしらえ
-
- 納豆をざるやこしきに入れ、熱湯をかけてぬめりを取ります。
- 水気が切れたら包丁でみじん切りにします。
- 必要に応じてすり鉢ですったり、こしたりします。
納豆を冷凍させると粘りが弱くなるため、慣れてきたら冷凍させて粘りを弱くした納豆を解凍するようにすれば、面倒な手間を省くことができます。
納豆についているたれは使わないで!
納豆についてくるたれを使おうか迷ってしまう人が多いですが、これは絶対に使わないことをおすすめします。
- 離乳食期の子には多すぎる塩分が含まれている
- たくさんの添加物がふくまれている
- 濃い味なので味覚の発達を阻害する
たれをかけると納豆がおいしくなるのは濃い味だからです。
たれをかけないで納豆をあげるなんてかわいそうという人もいるかもしれませんが、体の成長や味覚の発達にはたれを使わない方がむしろ健康にいいと言われています。
納豆の与えすぎはNG!いろんな食材をバランスよく取り入れる
納豆はたんぱく源なので、他のたんぱく質の食材とのバランスを考えて与える必要があります。
【食事1回あたりのたんぱく質の目安量】…厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」の「離乳食の進め方の目安(P44)」を参照しました。
もぐもぐ期(7~8か月) | カミカミ期(9~11か月) | パクパク期(1歳~1歳半) | |
---|---|---|---|
魚 | 10~15g | 15g | 15~20g |
肉 | 10~15g | 15g | 15~20g |
納豆などの大豆製品 | 30~40g | 45g | 50~55g |
卵 | 卵黄1~全卵3分の1個 | 全卵2分の1個 | 全卵2分の1~3分の2個 |
乳製品 | 50~70g | 80g | 100g |
例えば、カミカミ期の1回の食事で納豆と卵を使う場合は、納豆30g、全卵4分の1個にするなど、食材の割合を考慮する必要があります。
納豆は冷蔵庫から出してそのまま使えて大変便利なので、ついつい多用しがちになってしまいます。
パクパク期にもなると、1回の食事で1パック食べる子も出てきます。納豆1パックでだいたい100キロカロリーと高めなので、一日に1パックまでにするようにしましょう。
もぐもぐ期におすすめ!納豆を使ったおすすめレシピ4選
まだ食べる量が少ないもぐもぐ期は、多くの食材を使うことが難しいです。そのため、数種類の食材を混ぜて1品を作るのがおすすめです。
もぐもぐ期におすすめの納豆レシピをご紹介します。
基本のおかゆと混ぜて「白身魚と納豆のおかゆ」
おかゆに混ぜるため、慣れない食材でも食べやすくなります。ぱさつく白身魚も一緒に食べさせることができるのが嬉しいです。
- 七倍粥 50g
- 白身魚 10g
- 納豆 10g
- 7倍粥を作り、白身魚を茹で、納豆は湯通しして刻むかすりつぶします。
- すべてを混ぜます。
白身魚を野菜類にかえると、苦手な野菜も食べてくれやすくなります。
成長に合わせたやわらかさで作る「じゃがいもと納豆の和え物」
じゃがいもは甘味を感じやすく柔らかいためもぐもぐ期におすすめの食材です。じゃがいもと納豆の食感の違いがおもしろい一品です。
- じゃがいも 20g
- 納豆 30g
- 出汁 5ml
- じゃがいもを柔らかくなるまでゆで、潰します。
- 潰したじゃがいもに出汁を加え、滑らかになるまで混ぜます。
- 2に湯通しして細かく刻んだ納豆を加え、混ぜます。
つるつる食感が嬉しい「納豆おろしうどん」
うどんは舌ざわりの良さから離乳食で大人気です。
噛まずに飲み込んでしまう子には、納豆のねばねばを少し残しておくと葉や歯茎からうどんが滑るのを防ぎ、噛みやすくなります。
- うどん 20g
- 納豆 30g
- 大根おろし 15g
- 出汁50ml
- うどんを柔らかめにゆで、細かく切ります。
- 大根おろしを出汁と合わせて辛みが飛ぶまで煮ます。
- うどんに2と湯通しして細かく刻んだ納豆を加えます。
納豆がひじきを食べやすくする「納豆入りひじき」
ひじきは鉄分、カルシウム、食物繊維が豊富に含まれていますが、そのままでは食べにくいです。納豆と混ぜることによって全体にとろみが加わり、滑らかな食感になります。
- ひじき 5g
- にんじん 5g
- だいこん 5g
- 納豆30g
- 出汁20ml
- ひじきを水で戻し、にんじんとだいこんは細かく刻みます。
- 1に出汁を加え、柔らかくなるまで煮ます。
- 湯通しして細かく刻んだ納豆を2に加えます。
カミカミ期におすすめ!納豆を使ったおすすめレシピ4選
9か月を過ぎると手づかみ食べをしたがる子が出てきます。納豆は粘りが強く、手で触って欲しくないですよね。
手づかみでも手が汚れにくいレシピを中心にご紹介します
野菜不足におすすめの「キャベツと納豆のお好み焼き」
お好み焼きには野菜をたっぷりいれることができるため、ママには嬉しい料理です。
表面をカリッと焼いたり、ふんわりと焼いたりして変化をつけると、いろんな食感を味わうことができ、口周辺の感覚の発達を促します。
- キャベツ 20g
- ひきわり納豆 30g
- 小麦粉 30g
- 全卵2分の1個
- 鰹だし 20g
- 青のり 適量
- キャベツはみじん切りにします。
- 材料をすべて混ぜます。
- フライパンで焼き、食べやすい大きさに切ります。
ひきわり納豆をそのまま使うことで、つなぎの役割を担ってくれます。
納豆のとろみを活かす「納豆と野菜のスープ」
スープは唇の温度を感じる神経の発達に役立ちます。納豆を入れることで「なんちゃってあんかけ」のようなとろみスープができます。
- ひきわり納豆 45g
- たまねぎ 10g
- ブロッコリーのつぼみの部分 10g
- コンソメスープ 60ml
- たまねぎ、ブロッコリーをみじん切りにします。
- コンソメスープに1を入れ、柔らかくなるまで煮ます。
- 2に納豆を入れ、煮立ったら火を止めます。
大好きトマト味で「夏野菜と納豆のピザ」
手づかみ食べが上手になってきたらピザに挑戦してみましょう。ピザを上手に食べられるようになると、様々なアレンジ料理が食べられるようになります。
- 食パン10枚切り 1枚
- トマトピューレ 10g
- ピーマン5g
- なす 5g
- ピザチーズ 5g
- ピーマン、なすをみじん切りにします。
- 1をトマトピューレで煮詰め、冷まします。
- 食パンに2をぬり、ピザチーズを乗せます。
- オーブントースターでチーズが溶けるまで焼き、食べやすい大きさに切ります。
青い野菜も食べれちゃう「ネギと納豆のおやき」
つなぎにじゃがいもを使うことで栄養価がアップし、くせのある野菜を入れても食べられるおやきレシピです。
- じゃがいも 40g
- 納豆 40g
- ネギ 10g
- 鰹節 適量
- じゃがいもをすりおろし、ネギをみじん切りにします。
- 1に納豆と鰹節を入れ、よく混ぜます。
- 弱火できつね色になるまで両面を焼きます。
バクバク期におすすめ!納豆を使ったおすすめレシピ3選
パクパク期になると、栄養のほとんどを食事でまかなうようになります。栄養バランスに気を付けながら、おいしいと感じられる料理を作ることが必要になってきます。
子供の大好物に納豆を加えるだけで栄養もボリュームもあるレシピをご紹介します。
大人もおいしい「ほうれん草としらすの納豆パスタ」
しらすの塩気がパスタ全体に広がり、ママも一緒に食べられる一品です。噛み切ることが苦手な子にはショートパスタがおすすめです。
- ショートパスタ 100g
- ほうれん草 1束
- しらす30g
- 納豆 1パック
- めんつゆ 大さじ1
- オリーブオイル 大さじ1
- ほうれん草を千切りにします。
- ショートパスタを塩ゆでします。
- フライパンにオリーブオイルを入れ、ほうれん草を炒めます。
- しんなりしたら茹でたパスタ、しらす、なっとう、めんつゆをいれてからめます。
食感がおもしろい「納豆入り卵焼き」
卵はたんぱく質、ビタミン、ミネラル、アミノ酸など多くの栄養素が含まれているため、毎日でも食べてほしい食材です。
納豆に慣れてきたら粒のままいれると2つの食感を味わうことができます。
- 卵 2分の1個
- 納豆 半パック
- きざみのり 適量
- 白だし 小さじ2分の1
- 卵を割り、よく溶きます。
- フライパンを温め、卵を流し入れ、その上に納豆ときざみのりをちらします。
- くるくると巻き、卵がなくなるまで繰り返します。
納豆の粘りでオクラも食べやすい「オクラと納豆の味噌汁」
味噌も納豆と同様発酵食品なので、腸内環境を整える効果があります。納豆とオクラのネバネバコンビが味噌汁にとろみがついて美味しく食べられます。
- オクラ 20g
- 納豆 20g
- 味噌 小さじ1
- 出汁 100ml
- 塩 適量
- オクラを塩でもんでうぶ毛をとり、うすく切ります。
- 出汁に1と納豆を入れ、沸騰したら火を止め味噌を入れます。
- 味噌が溶けたら火をつけ、沸騰する直前で火を止めます。
先輩ママの間では常識!納豆の上手な保存方法をご紹介
パパもママも納豆を食べるというご家庭は、自身が食べる納豆の一部を離乳食に使えます。
しかし、あまり食べないご家庭だと、3パック食べきる前に消費期限が来てしまうという場合もあります。
先輩ママが実際に行っている、納豆の賢い保存方法をご紹介します。
納豆の保存は冷凍が一番人気!
納豆の保存は、ずばり冷凍がおすすめです。
冷凍すると、納豆の粘りが弱くなるため、下ごしらえをするのが格段に楽になります。また、冷凍しても納豆の栄養価はほとんど変わらないのです。
冷凍庫へはパックのまま入れることもできますが、乾燥やにおい移りを防ぐためにパックのままラップに包んだり密封袋に入れたり、パックから出してタッパーに入れるのがおすすめです。
大量消費ママ向け!使うのはラップではなくジップロック
納豆の下処理は面倒なので、大量にストックしておきたいと思う人には、ジップロックでの保存がおすすめです。
- 納豆を購入後冷凍します。
- 凍ったら冷凍庫から取り出し、ざるや茶こしなどに入れて熱湯をかけます。
- 裏ごししたり細かく刻み、ジップロックなどの密封袋に平らになるように入れて冷まします。
- 縦と横に定規などで、一食分になるようにラインを入れて、再度冷凍庫に入れます。
安く変えて手軽に使える納豆は離乳食期のママの強い味方
納豆はどのスーパーにも陳列されていますし、栄養価高く比較的安価なので毎日の食事に大いに役立ちます。
冷凍しても栄養価が落ちることがほとんどなく、使いたいときに使いたい分だけ取り出せる納豆は、離乳食で大活躍します。
子供の食べ慣れると大好きになることが多く、料理のアレンジも豊富にあるのが嬉しいですね。
納豆は骨粗しょう症予防にもなるため、ママも一緒に食べて親子で健康になれるといいですね。
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