ロタウイルス感染症かも…白い下痢・うんちに赤ちゃん幼児は要注意!

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2017/01/06

赤ちゃんや小さな子どもが下痢をすると、ママは心配ですよね。しかもうんちが白くなったら、ビックリするとともに不安になってしまうのではないでしょうか。

実は乳幼児の白っぽい下痢は、よく知られた病気の可能性があるのです。毎年冬に流行するロタウイルス感染症というウイルス性の胃腸炎です。

また、そのほかにも白い下痢が起きる病気はいろいろあります。ロタウイルスをはじめ、乳幼児が白っぽい下痢をしたときの対処法についてまとめました。

【ロタウイルス感染症】白っぽい下痢を引き起こす胃腸炎

赤ちゃんや小さな子どもが白っぽい色の下痢をしたとき、まず考えられるのは「ロタウイルス感染症」という病気です。

嘔吐と下痢が特徴!発熱もあるロタウイルス感染症の症状

ロタウイルス感染症はいわゆる「嘔吐下痢症」と呼ばれる症状がメインの病気です。ロタウイルス感染症の主な症状をまとめてみました。

  • 吐き気
  • 嘔吐(1日に5回前後吐き、1~2日続く)
  • 下痢(1週間前後続く)
  • 39度前後の高熱(1日程度)
  • 腹痛
  • 脱水症状(嘔吐と下痢によるもの)
まずは嘔吐から始まります。嘔吐から1~2日で下痢が始まることが多いでしょう。発熱は3分の1くらいの子どもに見られる症状です。

もっとも顕著な症状は下痢です。特にうんちがクリーム色から白っぽい色に変化するのが特徴です。

さらにロタウイルス感染症が重症化し、脳炎や脳症に発展するケースもまれにあります。実は子どもの急性脳炎の原因の第三位になっており、油断は禁物です。

脱水症状や脳炎・脳症は命に関わったり、後遺症が残る恐れもある危険な状態です。

  • 水分がまったくとれない
  • 頭痛やこわばり
  • けいれん
  • 意識障害

こういった症状が見られたら、すぐに受診しましょう!

さらに、下痢やおう吐のため脱水が進行したり、けいれんや意識障害がみられたりした場合、入院が必要になることも。また、ロタウイルスは脳炎・脳症の原因の第3位で、脳 炎・脳症になると後遺症が残ることもあります。

ロタウイルス感染症の特徴…ロタウイルスによる感染が原因

ロタウイルス感染症の原因となっているのは、ロタウイルスというウイルスの一種です。

ほとんどの人が幼児期に経験する病気で、特に生後6ヶ月から2歳くらいの乳幼児に多く発症します。

ロタウイルスの特徴についてピックアップしてみました。

項目 ロタウイルスの特徴
流行時期 2月~5月ころ(年によって前後する)
年末から患者が出始め、春先にピークを迎える
感染しやすい年齢 生後半年から2歳までの乳幼児が7割以上を占める
大人への感染 大人にもうつるが、あまり重症化しないことが多い。
不顕性感染のこともある。
2回目以降の感染 初めて感染した時がもっとも症状が重い。
2回目以降の感染からは、症状が軽くなる。
潜伏期間 2日程度
診断方法 流行度合いや症状から診断されることが多い。
最近はうんちを用いた迅速診断キットもある。

ロタウイルス感染症の感染経路…10個のウイルスでも感染

ロタウイルス感染症を引き起こすロタウイルスは、糞口感染でうつります。たった10個程度のウイルスでも感染するほど強力なウイルスです。

糞口感染とは、うんちや吐しゃ物などに含まれているウイルスが、手などを介して口に入り感染することです。

ロタウイルスが多く発症するのは、ヨダレが多くなんでも口に入れる時期の乳幼児です。

また保育園などで濃厚接触していることも多いため、ひとり感染者が出ると瞬く間に感染が拡大することもあります。

流行している時期には、ウイルスがいろいろなところに存在します。

  • スーパーのカート
  • 公共施設の遊具
  • 電車やバスなどの車内
  • 病院の待合室

保育園入園前の赤ちゃんも、さまざまな場所で感染の危険があるのです。

ロタウイルス感染症にかかったときの登園禁止期間をチェック

ロタウイルス感染症は、学校保健法によって予防すべき伝染病のひとつに指定されています。第三種「その他の伝染病」のひとつです。

その他の伝染病とは「条件によって出席停止する必要がある」病気です。溶連菌感染症や手足口病も同様です。

ロタウイルス感染症の場合、下痢・嘔吐症状が続き他人にうつしてしまう可能性がある期間は、保育園や幼稚園をお休みする必要があります。

ロタウイルスによる嘔吐や下痢が続いている間は、体力も消耗します。脱水症状が起きる場合もあります。

症状がある間は保育園や幼稚園はしっかりお休みし、体を休めるとともにお友達への感染拡大を防ぎましょう!

園によっては医師による出席許可を得なければ登園できないこともあります。ロタウイルスと診断されたら、園に確認しておくと良いでしょう。

ロタウイルス感染症にかかってしまった時の治療と対処法

ロタウイルス感染症にかかってしまった時は、どんな対応をすればいいのでしょうか。治療法や対処法についてまとめました。

ロタウイルス感染症に効果のある治療薬はありません!

ロタウイルス感染症には、インフルエンザのタミフルのような効果的治療薬はまだありません。

しかし、赤ちゃんはミルクや母乳が飲めなくなったり、嘔吐と下痢で脱水症状を起こすこともあります。

ロタウイルスに感染してしまったら、まずは小児科を受診しましょう。

治療は基本的に対処療法です。整腸剤を処方されるほか、脱水症状がみられる際は点滴で水分を補給します。

  • 嘔吐した・吐き気で食欲がなくなった
  • 下痢が始まった
  • 発熱した

こういった症状が見られたら、脱水症状が起きる前に受診しましょう。

下痢止めを飲んではダメ!処方された整腸剤だけを服用して

ロタウイルス感染症でひどい下痢が起きても、下痢止めを飲ませてはいけません!

下痢止めを飲むと、うんちによって体外に排出されるはずのウイルスも体の中に長くとどまってしまいます。

そのため、病気を長引かせることにつながる恐れがあるのです。逆に下痢を止めずに体外にウイルスを排出した方が、回復が早いという説もあります。

下痢が止まらない時も、水分補給と病院で処方された整腸剤だけを服用させ、市販の下痢止め(止瀉薬)は与えないようにしましょう。

下痢はだいたい5日~7日ほど続きます。それ以上続くときやおしりかぶれが気になる時は、再度受診してくださいね。

下痢に対して下痢止めを使用しても、治療期間は変わらないとの報告が多く、病原体を腸管内に停留させる欠点もあり、強い下痢止めは使わない方が良いでしょう。下痢は止めない方が回復を早め、下痢を止めずに、脱水にならない様に水分補給に努めることが大切です。

ロタウイルス感染症にかかった時のおうちケア!脱水に注意

赤ちゃんや小さな子どもがロタウイルス感染症にかかったとき、おうちでできるケアについてまとめました。

ロタウイルス感染症は嘔吐と下痢が主な症状です。嘔吐と下痢が続くと、別のトラブルを招く恐れもあります。おうちでしっかりケアしてあげましょう。

水分補給
もっとも危険なトラブルのひとつが脱水症状です。命に関わるので、水分補給はしっかりさせましょう。

嘔吐がおさまったら母乳やミルク・ぬるい白湯などを少しずつ飲ませます。冷たいものや牛乳などは控えましょう。

食事
食事は食欲が戻ってから、スープやおかゆ・すりりんご・卵豆腐など柔らかくお腹に優しい物からスタートします。

食欲がなかなか戻らない場合は食べられるものを少量ずつ、様子を見ながら与えましょう。酸味が強いものや脂肪が多いもの・冷たい物は避けましょう。

離乳食
離乳食は無理をせず、嘔吐や激しい下痢が続いている間はお休みしましょう。

症状が落ち着いたら、少し前の段階から離乳食を再スタートし、様子を見ながら量・内容を戻します。

お風呂
お風呂は嘔吐・高熱が出ている間はやめておきます。お尻の汚れがひどい場合は、お尻だけシャワーで流してあげましょう。

症状がおさまっても、お尻にはウイルスが付着している可能性があります。必ずお尻をきれいに流してからお風呂に入れましょう。

おむつ
下痢をしている間は、おむつかぶれしやすい状態です。うんちをしたらすみやかにオムツを替えてあげましょう。

その都度シャワーを浴びるのは大変です。カット綿に多めにぬるま湯を含ませ、流すように拭いてあげると良いでしょう。

ロタウイルス感染症の予防対策!まずは予防接種を受けよう

激しい嘔吐と白っぽい下痢が続くロタウイルス感染症は、乳幼児にとってとてもつらい病気です。予防対策をしっかりチェックしましょう。

一番の予防策はワクチン接種!予防接種を受けましょう

ロタウイルス感染症の一番の予防対策はワクチン接種です。任意接種ですが、受けておくと予防・重症化防止に役立ちます。

ロタウイルスワクチンは2種類あります。それぞれ接種期間と回数が違うので、医師にどちらかを必ず確認しましょう。

ロタウイルスワクチンはいずれも経口タイプの生ワクチンです。口から飲む接種で痛みなどはありません。

生ワクチンの場合、接種後は4週間以上間隔をあけなければ、別のワクチンを接種することができません。

ロタリックス(1価ワクチン)
生後6週から受けられる。遅くとも生後14週6日までにスタート。

2回接種。4週間隔で受け、生後24週(168日)以降は接種できない。

ロタテック(5価ワクチン)
生後6週から受けられる。遅くとも生後14週6日までにスタート。

3回接種。4週間隔で受け、生後32週(224日)以降は接種できない。

ロタウイルスワクチンは、受けられる時期が厳しく制限されています。遅くなり赤ちゃんが成長すると、腸重積症を起こすリスクが高まるからです。

タイミングよく接種するためには、ヒブや小児用肺炎球菌ワクチンなど生後2ヶ月から受けられる予防接種と同時接種でスタートしましょう!

ワクチンを接種しても感染することはあります。インフルエンザワクチンを予防接種しても感染することがあるのと同じです。

しかし、接種することで免疫がつき、初回感染の重症化を防ぐことができます。また脳炎などの防止にもつながります。

ロタワクチンを導入した世界各国のデータによると、ロタウイルスワクチンの効果はこういった数値に現れています。

  • ロタウイルス感染症の患者総数が68%~79%減少した
  • 重症例が90%~98%減少した
  • ロタウイルスによる入院患者数が96%減少した

2012.1月現在では世界120ヶ国以上でロタウィルスワクチンが導入されており、そのデータによるとロタウィルスワクチンは、ロタウィルス胃腸炎総数を68~79%減らし、重症例を90%~98%減らし、入院を96%減らす事がわかっています。

ロタウイルスワクチンは2011年に日本で予防接種が始まり、最近では半数以上の赤ちゃんが接種するようになりました。

2010年~2012年には病原体定点でロタウイルスが検出された数は900~940くらいでしたが、2013年・2014年は435と半分ほどに減少しています。

日本でも今後もっと接種する赤ちゃんが増えていけば、感染者数や重症化する子どもの数も減っていくと考えられます。

各都道府県市の地衛研から報告された、病原体定点におけるロタウイルスの検出数は、国立感染症研究所感染症疫学センターのホームページで公開されている。2010/11~2014/15シーズンの週別検出報告数の推移をみると(図2)、2010/11~2012/13シーズンは年間908~940で推移していたが、2013/14シーズンは435と大きく減少した。2014/15シーズンは、第18週の段階で、2013/14シーズンとほぼ同じ検出報告数である。

感染予防・家庭内の拡大防止の基本は手洗い・うがいの徹底

ロタウイルスの感染予防の基本は手洗い・うがいを徹底することです。赤ちゃんには難しいので、大人が率先して行いましょう。

外から帰ってくるパパや兄姉が持ち込むことも充分考えられます。もちろん、一番よく赤ちゃんに触れるママはもっとも徹底したいですね。

  • 外出から帰った時
  • トイレの後
  • 調理の前
  • 離乳食など食事・授乳前
  • おむつ替えの前後

こういったシーンではしっかり手洗い・うがいをしましょう。

嘔吐・下痢で衣類などが汚れたときの適切な処理の仕方

ロタウイルス感染症で子どもが吐いてしまったり、下痢で衣類・部屋が汚れた時は、適切な処理をしなければ感染を拡大させてしまいます。

汚物処理の方法…アルコール消毒だけでは不十分です!

吐しゃ物やうんちにはロタウイルスがたっぷりと含まれています。ポイントは【乾燥させずに素早く消毒】です。

ロタウイルスは通常のアルコール消毒では死滅しません。また高温に対してもある程度の耐性を持っています。

ロタウイルスの消毒には、こういった消毒アイテムが効果を発揮します。

  • 酸性アルコール消毒液
  • 0.1%以上の塩素系漂白剤液

消毒をする人や周囲に感染を広げないため、足元のカバーや手袋なども必要になります。こういったものをひとまとめにした商品も販売されています。

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ロタウイルスを含んだ汚物を乾燥させると、空気中に飛び散り感染を拡大させてしまいます。

乾燥させる前に消毒アイテムでしっかりふき取りましょう。その後は部屋を換気し、手洗いを忘れずに!

消毒液の作り方
次亜塩素酸ナトリウムが配合されている家庭用漂白剤などを使います。

500mlのペットボトルに水と漂白剤キャップ2杯分を入れれば0.1%溶液、2Lのペットボトルに水と漂白剤キャップ2杯分を入れれば0.02%溶液になります。

消毒液は少し濃いめに作ると安心です。水は入れすぎないよう、漂白剤は少し多めに加えましょう。

衣類の洗濯方法…塩素系漂白剤や熱湯で充分消毒しましょう

ロタウイルス感染症の嘔吐や下痢で汚れた衣類・感染者が着ていた衣類には、たくさんのウイルスがいる可能性があります。

ほかの家族の洗濯物と一緒に水で洗っただけでは、ウイルスをほかの洗濯物に付着させ感染を拡大してしまう可能性があります。

  1. 汚物を洗剤を溶かしたで静かに洗い流す
  2. 0.02%の塩素系漂白剤液で消毒する
  3. 85度以上の熱水に1分以上漬ける(熱水洗濯をする)
すぐに洗えない場合はビニール袋に汚れた衣類を密閉し、ウイルスをまき散らさないようにしましょう。

洗濯をする際はママもマスクをし、洗濯が終わったら手をしっかり洗って消毒し、感染を防いでくださいね。

布団など洗濯が難しい物や、漂白剤が使えない色柄物の場合は布団乾燥機やスチームアイロンを使って加熱消毒しましょう。

ロタウイルス感染症以外にうんちが白くなる場合もあります

ロタウイルス感染症以外にも、子供のうんちが白くなるケースがあります。まずはなぜ白いうんちになるのかを知っておきたいですね。

うんちが白くなる原因は【胆汁】(消化液の一種)不足

ロタウイルス感染症でうんちが白くなるのは、胆汁という消化液が出にくくなり、胆汁に含まれるビリルビンという色素がうんちに含まれなくなるからです。

ビリルビンは新生児黄疸の原因になる色素です。光線治療を行ったというママもいるのではないでしょうか。

新生児は肝臓の働きが未熟なため、ビリルビンの処理が間に合わず黄疸になることが多いと言われています。

成長とともにビリルビンはしっかり処理され体外に排出されるようになります。

ロタウイルス感染症など胆汁が一時的に出にくくなる病気になると、ビリルビンも排出されなくなり、うんちに色素がなくなり白っぽくなるのです。

また下痢をすることで、もともと消化しにくい脂肪分がますます消化しにくくなります。すると脂肪分がそのまま排出され、うんちが白っぽくなることもあります。

大人でも白っぽくなることがあるとされています。また真っ白にならず、クリーム色になったりいつもより薄い黄色になる子どももいます。

ロタウイルスが代表的ですが、その他の病気で一時的に胆汁の排出がうまくいかなくなったり、消化不良が起きる場合もあります。次項からご紹介します。

ロタウイルスが腸で増えると、便の色の元になる色素(ビリルビン)を含んでいる胆汁という消化液が腸にでにくくなり、また食べ物の中の脂肪の消化が悪くなって、便が白っぽくなります。

ノロウイルス感染症…ロタウイルスとよく似たウイルス胃腸炎

ロタウイルス感染症と並んで毎年多くの人が感染するノロウイルス感染症でも、うんちが白くなることがあります。

ノロウイルス感染症の特徴を挙げます。

  • ウイルス感染した食べ物から感染することも多い
  • 大人にも感染し、強い症状が出る
  • 1日に10回など、激しい嘔吐が1~2日続く
  • 嘔吐がおさまったあとに下痢が始まる
  • ロタウイルスよりも発熱の発生は低め
  • 11月頃から増え始め、年末年始に流行のピークを迎える

ロタウイルス感染症にとてもよく似ていますが、大人にも感染しやすく何度でもかかります。やはり治療薬はありません。

補水とお腹に優しい食事などの対処療法をすることで、3日~1週間ほどで良くなっていきます。

ノロウイルス感染症でもうんちがクリーム色っぽく変色することがあります。症状も非常によく似ているので、パパママへの感染に注意しましょう。

アデノウイルス感染症…年間通して感染するウイルス性胃腸炎

アデノウイルスは風邪の原因ウイルスのひとつで、プール熱を引き起こすことで知られていますが、嘔吐下痢症の原因になることもあります。

アデノウイルス感染による嘔吐下痢症も、ロタウイルスやノロウイルスと同じように、嘔吐・下痢・発熱が主な症状です。

アデノウイルスによる嘔吐下痢症の場合も、うんちが白っぽくなる場合があります。

アデノウイルスも乳幼児に多く、また季節性のロタウイルスと違い年間通して感染が見られます。

やはり治療薬はないので、脱水症状予防と安静が重要です。

新生児黄疸…生まれたての赤ちゃんに起きる黄疸と関係

新生児黄疸が強い場合にも、うんちが白くなることがあると言われています。黄疸が強くなると、ビリルビンがきちんと排出できていないからです。

新生児黄疸の場合は、出産後に病院で治療を受けることがほとんどです。また軽い黄疸であれば、成長とともに自然と改善していきます。

新生児黄疸は1週間から2週間くらいで消えますが、完母など母乳の割合が多い赤ちゃんの場合は、もう少し長く続くことがあります。

母乳性黄疸と呼ばれるもので、やはり心配はいりません。1ヶ月健診でOKが出れば問題ないでしょう。

肝臓疾患によるもの…黄疸など他の症状に注意して早期発見を

胆道閉鎖症など胆汁の排泄ができない肝臓系の病気があるときは、うんちに色素が混じらず白くなることがあります。

赤ちゃんの黄疸が強くずっと続いているなどの症状がある場合は、小児科に相談しましょう。

また、急性肝炎などの病気に感染しているケースもまれですがあります。現在はB型肝炎ワクチンが定期接種に指定されています。忘れずに受けましょう。

ロタウイルス感染症がもっとも多い!乳幼児の白い下痢の原因

乳幼児が白い下痢をした時、もっとも疑わしいのはロタウイルス感染症です。またノロウイルス感染症やアデノウイルス感染症の場合もあります。

ウイルス性の胃腸炎には薬がありません。ロタウイルス感染症だけは予防接種で重症化を防ぐことができます。

予防接種は受けられる時期が厳しく制限されています。生後2ヶ月を迎えたらすぐにスタートし、きちんと予防したいですね。

その他にも、新生児黄疸をはじめ別の病気でうんちが白っぽくなることもあります。他の症状にも注意し、少しでも変だなと不安を感じたら小児科に相談しましょう。

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