産後しぶとく残る正中線!その原因ときれいに消す方法3つ
妊娠中、お臍の上下に茶色っぽく伸びる線を見て「これが妊娠線!?」と思った方はいらっしゃいませんか?あれは正中線と言って、妊娠線とは別物です。
妊娠線が出来なかった方でも、正中線は現れ産後もしぶとく残っている…という方もいるかと思います。
そんな、産後のママを悩ます正中線ですがキレイに消す方法はあるのでしょうか。
この記事では、正中線のできる理由や正中線をキレイに消す方法をご紹介いたします。
この記事の目次
正中線は元々誰にでもある!妊娠線と正中線の違いについて
妊娠中、気を付けてクリームを塗っていたのにお臍を中心に上下に伸びた線を見て「あ~私にも妊娠線が出来てしまった…」と落ち込みませんでしたか?
おへそを中心に上下に縦に伸びた茶色や黒っぽい線は、妊娠線とは全くの別物で正中線と言います。
妊娠初期から出る人もいるようですが、多くの妊婦さんは5ヶ月・6ヶ月頃の妊娠中期から正中線に気づくようです。
妊娠線予防のクリームはたくさんあるのに、正中線予防のクリームというのはあまり馴染みがありませんよね。
それもそのはず、実は正中線というのは妊婦さんに限らず誰にでも存在するものなのです。元々あるものなのですから、「予防」するものでもありません。
「元々ある!?妊娠するまで私のお腹にそんな線無かったけど…」という方は、妊娠前まで正中線が「目立っていなかった」だけなのです。
実は、鼻の下の溝も正中線の1つと言われています。本当に身体の中心にある線なのですね。
それに対して、妊娠線というのは誰にでもあるものではありません。皮膚が肉割れしたことによってできてしまう線です。
妊婦さんは、妊娠中の急激な体重増加やお腹が大きくなることで妊娠線ができやすくなります。
粘土を触ったことがある方でしたらイメージしやすいと思いますが、程よい水分を含んだ粘土は伸ばすことができます。
しかし、水分を含まない粘土を伸ばそうとすると、伸びずにポロポロと落ちてしまいますよね。粘土にひび割れも生じます。
皮膚の肉割れによる亀裂線が妊娠線と呼ばれているだけですから、女性に限らず男性や妊娠していない人にも妊娠線ができることがあります。
妊娠線のできる場所は、お腹・胸・太もも・おしりなどが多いですが、ある程度お肉の付いた箇所でしたら、何処にでもできる可能性はあります。
正中線と妊娠線の違いを簡単にまとめてみましょう。
種類 | 原因 | 目立つ場所 | 出来やすい人 |
---|---|---|---|
妊娠線 | 皮膚が急激に伸びること 乾燥 |
お腹や胸・太もも・お尻など | 短期間で体型が変わる人、乾燥肌の人 |
正中線 | 細胞分裂の名残り | 主にお臍を中心とした上下 | 誰にでもある |
人間なら誰もが持っている正中線ですが、なぜ妊娠中に目立ってしまうのでしょうか。続いて、その理由を説明いたします。
シミができる理由と同じ!?正中線が妊娠中に目立つ理由
妊娠中、シミや脇の黒ずみに悩んだ方はいらっしゃいませんか?実は、正中線が目立つ理由もシミや脇の黒ずみができる理由と同じなのです。
ホルモンバランスが原因!メラニン色素増加で目立つ正中線
シミの色はメラニン色素と呼ばれるものが元でできてしまいます。このメラニン色素をつくり出してしまうのが、メラノサイトと呼ばれるものです。
メラノサイトはエストロゲン・プロゲステロン等の女性ホルモンの刺激を受けやすい為、妊娠中女性ホルモンが増えている身体はメラノサイトを刺激しやすく、メラニン色素を生成しやすいので、シミができてしまうのも致し方ないのです。
エストロゲンやプロゲステロンの増加は、妊娠中の女性の身体をママらしくする為に必要不可欠なものです。
妊娠中に乳輪が黒ずむのも、女性ホルモンの過剰分泌によるメラニン色素増加が原因ですが、メラニン色素が増えることは悪いことばかりではありません。
妊娠中に乳輪や乳首が黒ずむのは、「赤ちゃんがおっぱいを吸う時に見つけやすくする為」という説もあります。
ただ、妊娠中にできたシミ・脇や乳輪等の黒ずみは、紫外線を浴びてできたものではなく、女性ホルモンの増加によってできたものなので、一過性のものであると言われています。
産後にホルモンバランスが整うことで徐々に薄くなっていくのです。
正中線が黒っぽく目立つ理由も同様でしたので、正中線の黒ずみも産後にホルモンバランスが整うことで薄くなり、妊娠前のようにまったく気にならないレベルまで薄くなるはずなのです。
おおよそ産後1年~1年半くらいで正中線は消える(実際には気にならない薄さになる)と言われていますが、産後1半年以上経過しているのに正中線がくっきり残ってしまっているという方もいらっしゃいます。
しぶとく残る正中線の理由としては、産後ホルモンバランスが崩れたままで未だ妊娠前のようにバランスが整っていないのかもしれません。
ホルモンバランスを整えることが鍵!正中線を綺麗にする方法は主に3つ
産後もしぶとく残る正中線は、ホルモンバランスが妊娠前のように整った状態に戻っていないことが大きな原因です。
ホルモンバランスの乱れ、年齢的に仕方ない…と正中線が消えない理由は分かっても、やっぱりくっきりと残った気になりますよね。
ホルモンバランスを整える、肌のターンオーバーを正常化する方法にはどのようなものがあるのでしょうか。
- 良質な睡眠をとる
- クリームを塗る
- ビタミンCを摂取
主にこの3点を心掛けると、新陳代謝のサイクルが正常化され、正中線を目立たなくさせるのに効果的です。
続いて、この3点を1つずつ詳しく説明していきます。
ストレス解消でホルモンバランスを整える!特に睡眠が重要
不規則な生活やストレスは、自律神経が乱れホルモンバランスも崩れます。
正中線云々の前にストレスは身体に良い影響を何ひとつ与えてくれないので、ストレスフリーの生活を心掛けることは重要ですが、分かっていてもストレス無しの生活を送るのは難しいですよね。
育児で自分の時間が全くない、日中子供と二人きりで誰とも話さない、初めての育児で悩みが尽きない…など、産後はストレスがつきものです。
可愛い子供と一緒に過ごす時間は幸せな時間でもありますが、たまにはご主人に協力してもらい、自由な時間を作ってストレス発散することも大事です。
誰かと会って話したり、友達と育児の悩みを共有したり、ネイルサロンや美容院に行って気分転換を図るだけでも違います。
ストレスで自律神経が乱れると、血行も悪くなるので肌の代謝も落ちるのです。代謝が悪い状態では、正中線の色素が薄くなるのに時間もかかります。
「疲れているな~」「たまには一人になりたい」と思っている方は、身体の叫びかもしれません。
少なくとも月に1度くらいは育児から離れて自分だけの楽しい時間を過ごせるよう、周囲の協力を仰ぎましょう。
入眠後3~4時間の深い睡眠が大事!良質な睡眠をとるコツ
欲しいけれど一人の時間なんて作れない、旦那の協力を得るのが難しいという方は、せめて良質な睡眠をとれるよう心掛けましょう。
よく「22時~(深夜)2時の美のゴールデンタイムに睡眠をとると、成長ホルモンの分泌が促され肌にとって良い」という話を聞きますが、実際育児中のママがキッチリ22時~2時に睡眠をとれるかと言うとそれは難しいですよね。
人は寝てすぐに成長ホルモンが分泌されます。入眠後3時間~4時間は分泌され続けるので、最低でも3~4時間は深い睡眠をとることがお肌にとって良いのです。
ここで重要なのは「深い睡眠」ということです。
「布団に入ってもゴロゴロして寝付けない」「寝ても悪夢を見てしまう」「起きても疲れがとれていない」という状態は、良質な睡眠とは言えません。
良質な深い睡眠をとるポイントをまとめてみました。
- 寝る直前にスマホや携帯、テレビを見ない
- 寝る前3~4時間は食事をしない
- 41℃以上の熱いお風呂に入らない
- 寝る前に自分がリラックスできた思い出や状況を思い浮かべる
寝る直前のスマートフォンやテレビの閲覧、食事、熱いお風呂は交感神経を刺激してしまい、寝たくても脳が「起きよう」と錯覚してしまいます。
自分の気持ちと脳からの司令に差が生じると「寝たいのに寝れない!」という状態に陥り、質の良い睡眠はとれません。
就寝時間の4時間程前からは、交感神経を刺激するような動作は控えましょう。
カフェインの入った飲み物なども避け、喉が乾いたら白湯やホットミルクなどを飲むと良いでしょう。
また、過去に自分がリラックスできた情景を思い浮かべながら寝付くと、良質な睡眠につながります。
但し、恋愛に関する思い出や家族とテーマパークに行った出来事などを思い浮かべると、かえって神経が高ぶってしまいます。
思い浮かべるのは綺麗な花、静かな湖、空気のよい高原などの情景に留めておき、「出来事」は回想しないようにしましょう。
落ち着いたトーンで話されるラジオや癒し系の音楽(オルゴール音など)を小さ目の音量でスリープモードにして聞きながら寝るのも良いでしょう。
ご自身で欠かせない安眠グッズなどもあったら、是非活用してみてください。
意外と枕の高さも重要です。今は、自分の骨格に合ったオーダーメイド枕を作ってくれるところもありますので、枕が合わないと感じている方は、これを機に自分に合った枕の高さ・柔らかさを知っておくのも良いかもしれません。
良質な睡眠やストレス発散で、自律神経・ホルモンバランスを整え正中線の色素を薄くしていきましょう!
クリームを使って代謝UP!メラニン排出で正中線の色を薄く
正中線をきれいにするのには、クリームを塗ることも効果的です。
クリームを塗るなんて、妊娠線と対処法が一緒!?と思われるかもしれませんが、妊娠線と正中線は別物なので少し効果の異なるものを選ぶと良いでしょう。
妊娠線用のクリームは「保湿」を重視しています。
正中線にも保湿は重要ですが、正中線は肌の乾燥やひび割れで出来た線ではないので、色素の元となるメラニン色素に働きかけるという点では、新陳代謝アップを重視したクリームを選ぶと良いでしょう。
メラニン生成を抑制する成分入り!正中線専用クリーム
数少ないですが、正中線専用のクリームもあります。メラニン生成を抑制する成分や肌荒れの鎮静化など黒ずみケアに重点を置いたクリームもあります。
メイドバイマムクリームという商品が有名で、妊娠中から使うことができる正中線専用クリームです。
新陳代謝アップを図るクリームなら、顔のシミ対策で使う美白対策用のクリームや美容液をお腹に塗り込めば良いのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれません。
確かに「メラニンに働きかける」という点では共通しているのですが、顔とお腹では肌の厚みが違いますので、同じクリームを使っても効果の出方が異なる為、注意が必要です。
お腹にクリームを塗るときは、血行促進の為にも単に塗り伸ばすだけではなく、お臍を中心にクルクルと円を描くようにマッサージしながら塗り込むとより効果的です。
クリームで代謝を上げ、古い角質を落とす・肌のターンオーバーを正常化させていくと正中線も徐々に薄くなっていくでしょう。
メラニンの生成を抑制し肌細胞を活性化!ビタミンCの摂取
正中線の色は、メラニンによる色素沈着なので、妊娠前の元の色に戻すことで目立たなくなります。
通常メラニンは、垢となって排出される為、正常な肌サイクルですとシミや色素沈着を引き起こしません。
しかし、ターンオーバーが乱れると、メラニンの排出もされず正中線の色もなかなか薄まらずにいるのです。
メラニンの過剰生成を抑制するのには、ビタミンCの摂取が効果的です。
ビタミンCは食物にも多く含まれている成分ですので、口から取り入れ、身体の内側から効果を発揮させることが可能です。
ビタミンCには、メラニンの過剰生成抑制と共に、一度沈着してしまった色を薄くするという作用もあります。
ビタミンCを多く含む食材には、下記のものがあります。
食材 | 100gあたりに含まれる量(mg) |
---|---|
アセロラジュース | 120 |
いちご | 62 |
赤ピーマン/黄ピーマン/ピーマン | 170/150/76 |
柿 | 70 |
レモン果汁 | 50 |
さつまいも | 23 |
じゃがいも | 21 |
ビタミンCは多くの食材に含まれていますので、上記はごく一例です。
肌への効果を実感できる!ビタミンCの摂取量
ビタミンCは最低でも1日100mgほどの摂取が良いとされています。妊婦さんは110mg、授乳中のママさんは150mgが推奨量です。
しかし、この量は必要最低限とされる量ですので、肌への効果を期待するのであれば1日300mg以上は摂取したいところです。
ビタミンCは熱に弱いという面もありますので、できれば加熱せずに摂取すると良いでしょう。
ビタミンCは水溶性の成分で、過剰摂取しても尿として体外に排出されますので副作用はありません。ただし、胃腸の弱い方は下痢などの症状が出ることがありますので注意しておきましょう。
しかし、いくら副作用がないとは言え1日に300mg以上ものビタミンCを摂取し続けるのは至難の業です。
食事を中心に摂りいれていきたいところですが、どうしても足りない部分はサプリメントで補っても良いでしょう。
クリームのところで紹介した成分「葉酸」をビタミンCと共にサプリメンとで摂取することもお勧めです。
身体の内側からも外側からもターンオーバー正常化を働きかけ、正中線をきれいにしましょう!
諦めず継続してケアを!妊娠線と違って綺麗になるのが正中線
初産の場合ですが、正中線は妊婦さんの約7割の方に出ると言われています。それに対し妊娠線は妊婦さんの5~6割に出ます。つまり、正中線の方が出る確率は高いのです。
そんな多くの妊婦さんを悩ます正中線ですが、3割の方は出ないのです。正中線が出ない方の共通点は「新陳代謝が良い」ということです。
つまり、代謝を改善させることこそが、正中線をきれいにするポイントなのです!
くっきりと残る正中線に悩むママさんにとって、ケアによって薄くなっていく正中線こそが肌の調子を知るバロメーターになるかもしれません。
諦めずに代謝を上げるケアを続けていきましょう。
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