後悔しない!離婚につながる産後クライシスを乗り切った体験談

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2015/07/28

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みなさんは「産後クライシス」って聞いたことはありますか。最近注目されている言葉で、夫婦の大きな危機を指す言葉です。

「子はかすがい」であるはずなのに、お産の後に夫婦の関係が壊れてしまう…実は、産後クライシスが原因で離婚する夫婦は少なくないのです。

私自身、産後クライシスを体験し、そして乗り越え、今を生きています。実際の体験を交えて、予防策・乗り越える方法を考えてみましょう。

これが原因で離婚している夫婦が…「産後クライシス」はなぜ起こる?

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最近話題の産後クライシス。産後クライシスが原因で離婚する夫婦も少なくないと言われています。では産後クライシスって、そもそもなんなのでしょうか。

産後クライシスとは?出産後はイメージとのズレに悩みます…

産後クライシスとは、テレビ番組で生まれた言葉だそうです。産後、夫婦関係が破綻してしまうこと、そこにいきつくまでに夫婦の愛情が冷めてしまうことを言います。

なんと、子どものいる夫婦が離婚する率は、産後2年以内がもっとも多いそうです。2年以内といえば、育児にもっとも手がかかる時期ですよね。

「出産」は、とても感動的な大イベントです。可愛い赤ちゃんを中心に、パパもママも命の大切さと我が子を授かったありがたさを痛感し、家族が一丸となる…そんなイメージですよね。

しかし、こうしたイメージと現実にギャップがあることを、出産と新生児育児に振り回されたことのある女性なら誰でも知っているのではないでしょうか。

産後の疲れや授乳の寝不足、おっぱいの痛みやマタニティブルーによる憂うつ。そして、父親の自覚が薄く、独身気分でいるパパの態度。どれもママの神経を逆なでします。

こうしたことが積み重なり、いつしか育児や家事を手伝ってくれないパパへの愛情が冷めていくのが、産後クライシスなのです。

産後クライシス、どうしたことがきっかけ起きるの?

では、なぜ産後クライシスが起きるのでしょうか。その原因は色々あると言われています。主な原因はこういったものです。

  • ホルモンバランスの変化
  • マタニティブルー
  • 生活の激変
  • パパの無理解

ホルモンバランスの変化は、出産後必ず起きるものです。出産と同時に、ママの体からはホルモンのかたまりだった胎盤がはがれ落ちます。

それと同時に、ママの体は妊娠状態から授乳状態へとシフトします。この切り替えはとても劇的で、ママの体調だけでなく心にも大きな揺れを起こします。それがマタニティブルーです。

マタニティブルーも、最近よく耳にしますよね。ママが落ち込んでいたりすると「マタニティブルーか?」など笑う人もいますが、実際は非常に深刻な状態です。

ホルモンバランスの変化によってゆううつ状態になり、孤独感や無力感に襲われて、悲しさや絶望に押しつぶされそうになります。放置しておくと産後うつに発展することもあります。

周囲の人は、ママが長く落ち込んでいたり、元気がないように見えたら、見過ごさずにしっかりケアすることが大切です。

生活の激変とは、出産がママの人生を大きく変えるということです。これまで当たり前のようにしていたカフェもランチもショッピングも、何もかもできなくなります。

年中無休で24時間営業、ちょっとした失敗も赤ちゃんの危険につながる…そんな緊張感にしばられつつ、息をつくひまもなくなります。ストレスばかりがふくらむ毎日です。

仕事をしている友人や華やかな世間に取り残された気になり、お酒やタバコといった嗜好品も許されません。病気になっても寝ていられない生活は、ママをぼろぼろに疲れさせます。

パパの無理解は、とても大きな原因のひとつですね。「育児手伝ってやろうか?」なんて声掛けをしているパパは、要注意です。

育児は、両親ともに力を注ぐべき責務です。「母親の仕事だろう」と傍観していればよい時代は、とっくに過ぎているのです。

「育児を手伝う」という言葉には、「育児は自分の仕事じゃないけれど」というニュアンスが含まれています。これがママの逆鱗に触れるのです。

こうした勘違い「イクメン」はまだ許される方で、父親になったにもかかわらず「俺は外で働いているんだから休日は自分のものだ」といって、一切家庭をかえりみない男性もいます。

こうした態度では、産後クライシスが起きても仕方がありませんよね。では、どうすれば産後クライシスを防ぐことができるのでしょうか。

経験をもとに紹介!実際にに起こった「産後クライシス」

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実は私も産後クライシスを経験しています。しかし、現在はそれを乗り越え、夫婦ともに互いにとって一番のサポーターとなっています。どうやって乗り越えることが出来たのかなどについて振り返ってみます。

耐えて耐えて…産後クライシスから産後うつになってしまった

では、どうして産後クライシスが起きたのでしょうか。私は産後の肥立ちが悪く、マタニティブルーがひどくなってしまいました。

しかしまだ若く、仕事も順調ではなかったパパには、私のつらさを受け止めるだけの器も、余裕もありませんでした。私はただ黙って耐え、耐え続けて産後うつになってしまいました。

1週間、パパの前で一切しゃべらず、食べずに過ごしていたのに、パパはそれに全く気付いていなかったのです。パパに隠れておむすびをかじり、かろうじて生きていた状態でした。

私は「このままでは死んでしまう」と思い、市の保健センターに電話で相談しました。しかし冷たくあしらわれ、たらい回しにされた結果、「子どもに虐待してるの?」とまで言われました。

そこまでされて、私は「自分と子どもを守れるのは、自分しかいないんだ」と開き直り、子どもを抱いて通える神経内科を自力で探し、通院を始めました。

実家に電話をかけて「もう耐えられない。助けて」と泣いたのも同じころです。全く何も知らなかった母は仰天し、すぐに帰ってこいと言ってくれました。

お互いの気持をぶつけた結果、夫婦関係の再生ができた

この時は実家に戻って静養し、なんとか立ち直ることができました。神経内科の通院の結果、うつ状態も軽くなり、次の妊娠を考えるところまできました。

次に授かったのはなんと双子で、驚きましたが、今度はマタニティブルーも起こりませんでした。でも、私の内側では、静かにクライシスが進んでいました。

育児は思うようにいかないことばかりですが、私は弱音を吐くのが苦手で、パパも細かいことが気にならない、鈍感な人間です。

私の苦痛や孤独、悲しみはつのっていく一方で、どんどん病み衰えていきました。しかしパパは私の状態にまったく気付かず、パパへの不満はつのりました。

何も知らないパパは、たまに平気な顔で育児や家事の欠点を指摘してきます。そして私は、パパに対して怒りと絶望しか感じていない状態にまでなっていたのです。

そんなある日、私はある本を読みました。幸せに暮らしていた夫婦が、結婚8年にして政治の渦に巻き込まれ、悲しい結末へと突き進む物語でした。私も、その頃結婚8年目でした。

その物語を読んだ時、私は雷に打たれたような気持になりました。「一歩歩み出せば愛していた人はそこにいるのに、私は何をやっているんだろう」と思ったのです。

その日、帰ってきたパパに、私はこう言いました。

「私はあなたを愛している。でも、それを伝えることができない。私を大切にしてくれないあなたに、愛しているって言ったら、私の負けだと思うから」と。

パパは、勝ち負けに一切こだわらない性格です。逆に私は負けず嫌い。パパは、私のこういった葛藤に、まったく気付いていなかったのです。

その日から、私たち夫婦は生まれ変わりました。パパはいつも機嫌が悪い私の心の闇にやっと気付いてくれたのです。

「妻を大切にすること」はどんなことかを考えるようになり、私の気持ちを推し量るようになりました。そして、感謝や愛情を言動で伝えてくれるようになったのです。

私も、夫婦間での「愛情や役割の勝ち負け」という意識を捨てました。殻が破けたように気持ちが楽になりました。それが、我が家が再生した日です。

どんな事に気をつければいい?ママ視点の予防策

では、産後クライシスを予防するために、ママはどんなことに気をつければよいのでしょうか。無理せずできるポイントを探してみましょう。

愛を伝えあおう

最近、産後に夫婦の触れ合いが極端に少なくなる家庭が増えて、社会問題となりつつあります。

女性ホルモンのバランスが大きく変化することや、出産・新生児育児の疲れ・体調不良がつづいてそんな気持ちになれないなど、その原因は意外と複雑です。

出産の痛みが恐怖として残り、パパにも嫌悪感があったり、妊娠・育児に関してパパが協力せず、ママの不満がつのっていることが原因になっていることもあります。

いずれにしても、放置していてはますます距離が広がってしまいます。体の距離は心の距離となり、修復不可能なまでに広がることもあります。

体の調子が原因でパパに触れられることが嫌になっている場合は、きちんとその状態をパパに伝えましょう。

  • 「仲良くしたい気持ちはあるけれど、触れられるのが苦痛だから、もう少し待ってほしい」
  • 「寝不足で疲れ切っている。だから、体調が戻るまで見守っていて」

このように自身の「気持ち」を話しましょう。

仲良くしたい気持ちがある、愛情はあると言葉にして伝えることで、パパの気持ちも変わってきます。

出産の恐怖が次の妊娠の恐怖に結びついている時も、やはり理解してもらうことですれ違いを防ぐことができます。

育児や家事への協力がないパパに対して、ママの不満がつのっているときは、パパへの働きかけをちょっと工夫してみませんか。

ママのオフ日を作ってみよう

日本の男性、そして外で働く女性には、根強い「家事や育児はたいした仕事ではない」「専業主婦は楽をしている」というイメージがあります。

その一方で、外で働いて帰って来る男性の多くが「働いて疲れているのに、家でまで面倒な家事や育児なんてやっていられない」と感じているのは、矛盾ですよね。

まずは、夫に赤ちゃんや幼児のいる家庭で家事をまわすこと、つきっきりで育児をすることがどれほど大変なことか、実感してもらいましょう。

パパの休日に、赤ちゃんや子どもをパパに預けてママは外出してみませんか。不安がある場合は、タイムスケジュールを作り、LINEなどで指示を入れるとよいでしょう。

ママは、美容院やカフェ、ママ友とのランチやショッピングなど、これまでしたかったことを思いっきりしてリフレッシュしましょう。それだけでもパパを許せる気持ちになるものです。

帰宅後、「大変だった。疲れた」と文句を言うパパには、「私、それ毎日24時間営業でやっているんだよね。夜や土日がオフになるわけじゃないの。」と静かに言ってみましょう。

「楽だった。育児も家事もたいしたことないね」と強がりを言うパパには、今後どんどん分担を増やしていけばよいのです。次の外出時は、離乳食作りも任せてみましょう。

妊娠中からやってみて!家事・育児を分担させる

家事を手伝わせる以前に、自分の身の回りのことすらできない男性もたくさんいます。まずは妊娠中から、ママの出産入院と育児期間に向けて、パパの再教育をスタートしましょう。

脱いだ服は洗濯機に入れる、パジャマはたたむ、食べ終えた食器はさげる…といったことは、今後子どものしつけにも大きく影響します。

子どもは、親をよく見ています。自分の身の回りのことすらできない父親のいう事には、耳を傾けなくなる時期がやってくるでしょう。

パパに身の回りのことや家事を手伝わせるには、「~しないで!」ではなく、「~してくれる?」という声かけが効果的です。否定の言葉は、プライドの高い男性には受け入れがたいことがあります。また、してほしいことを具体的に伝えなければ、本当にやってほしいことにはつながりません。

さらに、グチグチと長く文句を言うと、結局耳をスルーしてしまいますし、ママの怒りの矛先もどんどん変わってきてしまいます。

できれば、やってほしいことをルーチンワークから割り出し、目につくところに箇条書きにして貼っておくとよいでしょう。

バスルームには「パジャマをたたむ」「脱いだ服は洗濯カゴへ」「靴下は表に返す」などを貼っておきます。これは子どものしつけにも応用できますよ。

また、油ものとガラスのコップを一緒に水につける、ご飯茶碗に水を張らずに放置する…といった行為がおさまらない場合は、実際パパに洗ってもらいましょう。

油がべっとりついたコップや、ご飯がガビガビになったお茶碗は、その手で洗ってみなければ洗いにくさがわかりません。百聞は一見にしかず、です。

そして、大切なのはやってくれたことに感謝し、言葉や態度でしっかり伝えるということです。

外で他人に気を遣いながら仕事をすることは、やはり大変なことです。もともと男性は、家庭に「安らぎと癒し」を求める傾向にあり、くつろぎより家事・育児を優先するのは難しいのです。

それでも家で家事や育児に参加し、夜泣きにつき合って起きてくれるのは、愛情や責任感がなければできません。

「やってくれて当然」という態度では、今度はママがパパの信頼を失ってしまいます。親しき仲にも礼儀あり、というように、きちんと「ありがとう、助かるわ」と伝えましょう。

パパ大好きな子に育てる

パパに対して不満がつのると、どうしても子どもにあたったり、パパの愚痴や悪口を言いたくなってしまいます。

でも、それは逆効果。子どもたちには、できるだけパパへの感謝や愛情を伝えて「パパって素敵な人なのよ!」と育てるようにしましょう。

子どもたちがパパを大好きになれば、休日や帰宅後も自然とパパのもとに子どもが集まるようになります。慕われれば、パパも子どもたちへの愛情が増してくるというものです。

産後クライシスはママだけの努力では防げない!パパ視点の防止策

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産後クライシスを防ぐために、パパが気をつけたいことはなんでしょうか。ポイントは、「育児は手伝うものではない」ということです。

「父親」の自覚を持って

パパは自らの体で赤ちゃんを育むわけではないので、父親の自覚がなかなか生まれにくいものですよね。

でも、赤ちゃんを授かった以上、自覚があるなしに関わらず「父親」としての責任が生じます。親として、赤ちゃんを育てていく義務が生まれます。

女性は仕事を持っていても持っていなくても、「母親」であることが優先されます。意識的にもそうですし、社会的にもそういった目で見られることが多いですよね。

役割は違いますが、父親も母親と同じ「親」です。それなのに、育児を「手伝う」という言い方は、ちょっと違っているのではないでしょうか。親であれば、育児は「手伝う」ものではなく、主体的に行うべき義務です。そういった意識を持つことが、まずは父親としての自覚を持つ第一歩でしょう。

「おしっこのおむつは替えるけれど、ウンチは無理だな」と笑って済ませるパパもいますが、ママにとっては笑い事ではありません。

ママが同じことを言ってウンチのおむつを放置していたら、パパはどう思いますか?「親としてあり得ない!ネグレクトだ」と思うのではないでしょうか。その感覚は平等ではありません。

ウンチおむつを替えることは、親なら当然すべきことです。パパができないのであれば、自分のすべき分までしてくれるママに、敬意と感謝を持つべきですよね。

恋人として選んだ女性です

赤ちゃんが生まれると、ママを「母親」としてしか見なくなってしまうパパもいます。確かに出産前のように毎日身だしなみに気をつかい、パパに笑いかけてくれることは難しいでしょう。

しかし、ママは出産という試練を乗り越えたばかりで、つらい体にムチ打って慣れない育児に奮闘している最中です。キャパオーバーになっても仕方がありません。

それでも、中身はパパがかつて恋人として選び、妻に選んだ「女性」です。パパの母親ではありません。

ママをきちんと「女性」として扱い、ひとりの人間としてねぎらいましょう。「愛している」、「ありがとう」、「お疲れ様」は、思っているだけでは伝わりません。

やきもちをやかないで!手がかかる育児はあっという間に終わります

また、意外と多いのが「赤ちゃんが家の主人公になって、疎外感がある」「育児にかまけて、妻に構ってもらえない」というやきもちを焼くパパです。

確かに新生児のママは育児で手一杯。パパにまで目や手が行き届かないこともあります。しかし、大人であるパパが赤ちゃんと立場を張りあっても、虚しいですよね。

育児は子どもが独り立ちするまで続きますが、本当に大変なのは長い人生の、ほんの一瞬でしかありません。

もっとも大変なのは最初の数か月。手がかかって休日などに時間が取られるのも、小学校に入るくらいの年齢までです。

気付いた時には、子どもの一番可愛いシーズンは過ぎてしまうもの。貴重な時期と考えて協力することで、ママとの愛情は必ず深まり、より良いその後の人生が送れるようになります。

正論は何の役にも立ちません。言わずにグッとこらえましょう

疲れ切り、育児に悩み苦しんでいるママに、正論を言ってもなんの解決にもなりません。頭痛で苦しんでいる人に、「歯痛の方が痛いから乗り切れるよ」と言っても意味がありませんよね。

「もっと大変な家もある」「みんなそうやって子育てしている」といった正論は、ママを逆なでするだけです。「うちの母はもっと大変だった」という言葉はタブー中のタブーですよ。

ママが愚痴や弱音を口に出した時は、気持ちに寄り添ってあげましょう。ママをいやすことができるのは、孤独や焦りといったリアルな苦しみに共感してくれる、パパの優しさです。

「夫婦」として気をつけてみて!

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男性として、女性としてではなく、夫婦として気をつけておきたいポイントもあります。どんな点に気をつければ良いのでしょうか。

育児に素敵な幻想を抱かない

育児は、はっきり言って大変な仕事です。人一人を生んで育てるには、莫大な労力とお金がかかり、さらに責任や義務も無数に発生します。

自分が悪くないのに頭を下げることもあります。寝不足が何日も続いたり、大切な仕事の途中で「子どもが熱を出した」と言って早退しなければいけないこともあります。

育児雑誌をめくると、ご機嫌でお利口さんな赤ちゃんとの楽しい日々ばかり紹介されていますが、現実はもっとシビアで孤独です。

育児に幻想を抱けば抱くほど、ギャップとの差に苦しむことになるのでいいことばかりを見るのはやめたほうがいいです。育児は誰にとっても大変。だからこそわずかな成長にも光を見出し、喜びが大きくなるものなのですから。

ドラマやよその家と比べない

育児雑誌やドラマには高収入でかっこいい「イクメン」が登場します。また隣の芝生は青く見えるもの。

よそのパパのイクメンぶりや、よそのママの良妻賢母ぶりと、我が家を比べたくなることもあるでしょう。我が家のパパは、産後クライシスを乗り越えた今でさえ、普段は家事を一切手伝ってくれません。

ここ1年で家事を手伝ってくれたのは、おそらく私がインフルエンザにかかった時だけです。その時も食事の支度は私がしました。

パパは体力的にも精神的にも過酷な業種で、休みも不定期です。また大荷物をかついで山を登ったり、長距離運転をすることも多いため、寝不足が命の危険に結びつきます。

私が在宅業務ということもあり、私はパパが家事を一切手伝ってくれないことに対して、なんの不満もありません。

といっても、そこにはもちろん私の不満がたまらない夫が上手くやってくれているコツがあります。

  • 家事は協力しないが、育児は時間が許す限り積極的に参加し、話も聞く
  • 子どもと過ごす時間は、一緒になって思い切り遊んでくれる
  • 家事が手伝えないことを自覚し、常に謝罪と感謝を言葉・態度で伝えてくれる
  • 私の負担が増える失敗は、ペナルティを課す

あまり家族と過ごす時間がとれないパパですが、子どもたちをパパ大好きっ子に育てたので、よく懐いています。パパも子どもたちのことを毎日気にかけ、話をよく聞いてくれます。

また、「靴下をひっくり返したまま洗濯機に入れる」「お弁当箱を洗い場に出し忘れる」といった失敗にはペナルティを課し、自分で表に返したり、お弁当箱を洗ってもらったりもしています。

家庭には家庭の状況や事情があります。誰もが毎日6時に帰宅し、土日休日というわけではありませんよね。

よそはよそ、うちはうち。我が家の幸せラインを探すことが大切です。

育児・家庭の理想を話そう

育児に幻想を抱かない・よその家庭と比べない事は大切ですが、「我が家をどうプロデュースしていくか」は積極的に話し合いましょう。

パパが考える理想の家庭と、ママが考える理想の家庭は、全く同じというわけではないと思います。だからこそ、たくさん話し合って、互いを知ることが大切です。

今どうすれば良いかがわからなければ、ちょっと先の未来について話してみましょう。目標ができると、努力もしやすくなりますよね。

産後クライシスは、産前からある程度予防できる!

産後クライシスは、お産する前からある程度予防することができます。妊娠中に産後クライシスが気になったのであれば、それは大きなチャンスです。

もちろん、今後2人目、3人目を生もうと考えている家庭にも有効です。「産後クライシスってなんだろう」ということを、夫婦で学び、語り合えば良いのです。

産後クライシスが起きないか不安だとママが思っていることを、パパが知るだけでも違ってきます。正しい知識を理解してもらえれば、きっとよりよい関係が築けますよ。

でも「産後クライシス」になってしまった…どうすればいいの?

気付いたら、パパとママの間に大きな亀裂が走っていて、目を合わせて話すこともなくなっていた…産後クライシスが起きてしまったら、どうすればよいのでしょうか。

修復は不可能ではない?です!

産後クライシスが起きて、ママがパパとこれまでのようには触れあうことができなくなっても、まだ修復の可能性はあります。

ママとパパがそれぞれに対してまだ愛情をもっていて、家族としてやっていきたいという気持ちが残っているのであれば、充分間に合いますよ。

まずは一歩歩み出すことです。産後クライシスについてパパが何も知らないのであれば、説明してママの状態を知ってもらうことからスタートしましょう。

触れ合いがつらいとき

パパとの触れ合いがつらいと、とても孤独で悲しい気持ちになりますよね。どうしても触れ合うのがつらくても、できるだけ寝室は一緒にするなど、距離を詰めることから始めてみましょう。

昼夜逆転や夜泣きがひどい時も、ママの気持ちが落ち着き、そばでパパがおだやかに眠っているだけで、赤ちゃんが安心することがあります。

いきなり関係を進めるのではなく、最初はそっと手を触れあわせてみる、手をつないでみる、軽くハグしてみるなど、少しずつ触れ合いを進めて行けば大丈夫ですよ。

原因は何も夫婦だけではない!!実家との確執について

産後クライシスにおちいるとき、原因が夫婦だけにあるわけではない場合もあります。夫婦仲に影をおとすのは、どんな問題でしょうか。

これにはやっぱり「パパの気遣い」が大事です!

赤ちゃんが生まれてから、パパの実家とママがうまくいかなくなってしまうこともあります。産後ナーバスになっている時期に、お姑さんの言動がストレスになることも多いものです。

体調が整わず赤ちゃんとの生活で精一杯なのに、孫の顔を見せろと押しかけて来られたり、お祝いやお宮参りといった行事で意見が合わないなど、問題はいろいろあります。

パパにとっては大切な両親でも、ここはぐっとこらえ、産後いつもよりも傷付きやすくなっているママの心に寄り添ってあげましょう。

パパが両親の肩を持てば、ママは感情的になりやすくなります。赤ちゃん育児には、両家のサポートはとても大きな助けになります。できれば穏便におさめたいですよね。

パパは、ママの気持ちの揺れを常に頭に置いて、ママをストレスから守ってあげましょう。産後は心が乱れやすく、母子の健康によくないことなどを実家に説明してみましょう。

実家の両親にも、産後クライシスについて説明してみてもよいでしょう。子どもまで生まれた息子夫婦の幸せを願う親は多くても、離婚を願う親はいないはず。

ママの心の揺れを無視して無理難題を押し付け続けてはいずれ破たん・離婚が待っていることを理解すれば、少しは関係が好転するのではないでしょうか。

「実家が自分たち一家のことを大切に思ってくれている気持ちはわかっている。感謝もしている。でも、もう少し待ってやってほしい」などと伝えると、角が立ちにくいかもしれません。

一人では無理です!夫婦の愛をもって乗り切ろう

産後クライシスは、夫婦の愛が冷めてしまう現象です。だからこそ、乗り切るためのカギは夫婦の愛にあります。

互いをよく知り、今何を求めているのか、何に傷ついているのかを知ることが、産後クライシスを防ぐ力になります。

産後クライシスに苦しむのは、悲しみや怒りに隠れていても、そこにまだ「愛」があるから。その火種を絶やさないためにも、まずは声をかけることから始めてみませんか。

みんなのコメント
  • さん

    思わず涙です。

  • さん

    私も思わず涙しました。

  • ぽんずさん

    救われました。
    もっと理解がふかまりますように、、、

  • 姫ママさん

    産後クライシス…若干なりかけです…オムツ交換、食事、寝かしつけ、食器洗い、洗濯、送り迎え、全て1人でこなしてるけど パパは仕事から帰ってきたら 携帯ゲームやテレビに夢中…注意しても お願いしても 数日経てばまた同じ…お風呂も1時間以上出て来ず…こんなんで向き合える気がしない…

  • Haluhikozueさん

    私も疲れました…
    自分が一番、かまちょの旦那。子どもより一番に見て欲しいから、子どもが犠牲になることもしばしば。堪えて、堪えて、堪えて、堪えて…。忍耐。その一言です。子どもの前だけでは言い争いたくない。でもいるといちいちイライラして鬱憤が、たまる一方です。

  • さん

    旦那にこういう記事を呼んで欲しい…。
    妻が産後クライシスに陥ってるかも!?そういうのがあるんだ!と気付くだけでも全然違うよね…。私はこういう記事に目もくれない旦那に、何でこんな人と結婚したんだろうと、後悔の気持ちしか今はない。

  • みーにゃさん

    これを読んで私だけじゃないんだ〜!!って思ったと同時に気持ちが少しやわらぎました!
    でも旦那を見るだけでイライラは変わらないけど…

  • Mさん

    あ〜もう、今の現状とカブりまくりで…
    2人目ができた途端、大変さも倍になったのに
    自分は仕事が仕事がって…逃げられる。
    そんなに仕事しとる事がすげーのかよ。って言いたくなる。
    育児は仕事よりえらいんだぞって…疲れるんだぞって…

    自分は飲みに行ったり友達とあったりしてリフレッシュ出来るからいいやん…
    私は地元じゃないから友達もいないし、親も近くにいない。
    そんな中で必死でひとりで誰にも頼れず育児やってんだよ。
    何でわからんかな…
    私がここにいる意味も分からんくなるわ…( .. )涙

  • ねこごろうさん

    私も泣けました。
    こういう記事を夫たちが読めば、また探す気になれば、変わってくるんだろうなぁ、、と思いました。

  • あまのじゃくさん

    産後クライシス真っ只中です。
    KYな意見で恐縮だが結局、パパが悪い。パパが我慢すべき。
    …て聞こえます。

    体験上クライシスの状況ではどんなに家事育児を父親がこなしたところでまず変わらないね。
    上手くこなせばこなすほど「私への当てつけなんでしょ!」と逆ギレ。

    家事?
    今ほど家事が楽な時代はないよ。
    はっきり言って嫁が1日かかること半日でこなせます&こなしました。そしたら「〜が足りない!やり方が気に入らない!雑!」などと重箱の隅つつき出す始末ですよ。

    「こどもがいるから買い物出来ない!」とか言ってるから「じゃあ俺が買ってくるよ」とこども連れて買いに行ったら「なんなのそれ!嫌がらせ?ムカつく!」だって。買い物してなんで文句言われないかんのや?

    やきもち?いやいや、
    話しかければウザいと言われ、「じゃあ」と思って距離をとれば「こどもに嫉妬して意図的に無視してる!幼稚!」とくる。
    わけがわからんし、理不尽極まりない。
    やきもちどころか、扱いがこどもより面倒くさくて最近「俺の視界から消えて欲しい」とすら思います。

    因みに靴下は裏返して洗うが正解。
    http://blog.plutan.org/entry/2015/01/24/135439
    ウチの嫁にこれ言ったら思いっきりむくれたよwww

    もうね、産後の女処置なし。

    • まるさん

      家事は出来ても奥様の気持ちに寄り添えない旦那様なんだろうなも感じました。

    • ムーラーさん

      うざ
      あなたみたいな人と結婚しなくてほんとに良かったと思いました

  • ママ思いさん

    これ読んで、深く嫁に対して悪い事をしたと後悔…。
    ちゃんと理解してあげれなかった自分が情けない。

  • 道徳さん

    うちも同じ!本当に産後クライシス。辛いです。
    子供を育てることって大切なのに、先進的じゃない考えが根強くて、心底がっかりするのと同時に辛いです。そして一番は、こういったことを男性に伝えるべきなのに、母親学級などでも、お母さん側に伝えちゃってること…女性のホルモンによる変化も含めてお産、子育ての実態を知るべきだと思う。
    思いやりとはを考えるきっかけがないんだろうなと思う。人としての道徳心とかね。仕事してるからやらないって言うのは、損得勘定でしかない。

  • そらぽんさん

    うちもクライシス中です。旦那の言動は産前と変わらないのに、すごく傷つく、イライラする、根に持ってしまうのはホルモンのせいもあるんですね。今度からストレス溜まったらホルモンのせい、ホルモンのせいって考えてみよ。うちは日付変わる頃帰ってきても夜中少しでも起きてくれたり、渋々でも洗濯物干してくれたりまだマシかなぁと。その都度ありがとうって言うと嬉しそうです。自営なので私も旦那の実家で仕事してますけどね。洗い物はしない、家事育児は女の仕事と思ってるのは家庭の教育のせいで、旦那は悪くない。うちは舅はもっと酷い男です。世の中の旦那を責めてももう仕方ないのかなと。うちは息子なので少しでも他の人の気持ちが分かる子にしたいと思います。もし娘が出来たら男性の褒め方を教えてクライシス期が来ても上手に乗り越えられるようにするかな。

  • 天国野郎さん

    バカじゃないの?
    パパパパって。どこまで生贄にすれば気がすむんだ?
    これ書いたやつ労働ナメてるだろ。
    妻の愚痴なんか聞けるか。

    • くみのだんなさん

      パパは使い捨てなんです

      ママの120%の期待に応えるスーパーマンにならないと

      この11日間 1日2時間睡眠で応えて来ましたが……

      もう 無利

  • くみのだんなさん

    パパはドレイ と割り切れば大丈夫
    体調崩し寝込んでしまいましたが、何もしてくれない のヒトコト
    炊事洗濯オシメゴミ出しミルクエトセトラ…全てしてますが…… 
    熟睡してイビキかいてる時も、赤ちゃんと貴女の産後の体調不安で 寝てないのが続いたので…体調崩してしまったのですが……

    ドレイは使い捨て

  • ミオさん

    私はいきなり別居。
    いきなり、スイッチが入ったみたいです。
    それから、離婚したいと。
    もちろん拒否しています。
    生まれた子供に会えないのは辛いです。
    嫁は実家に帰りました。

    私は、家族の為に将来を見据えて転職し、仕事をしながら難関と言われた資格に合格し、これからと言う矢先でした。

    嫁は
    産後うつを疑う可能も認めてくれません。
    話合いさえもできません。
    いくら、夫婦でも言ってくれなければ、分からない事もあります。
    もちろん、育児を無視していた訳でもありません。
    でも、嫁にとっては不満だらけなのでしょう。

    まだ出ていって1ヶ月ならないくらいです。

    離婚するなら、養育費以外払わないって伝えたら、
    ふざけるなと言われました。

    産後うつであるなら、早く良くなる様に祈るばかりです。

    とりあえず、当分頑張ります。

  • まるさん

    パパの教育、というより、日本の昔からの男尊女卑の固定観念を取り払っていく努力が社会としても必要でしょうね。

    男の子は心して育てないと…

    以前タモリさんが、テレビで言ってました。
    女の子は、普通に育てていけば大人になる、と。
    男の子は、ならないそうですよ~

    よほど意識して育てないと!って『いいとも』の中で話されてたのを
    覚えてます~。うちの夫も例外ではありません。
    ほんと、どうしようもない!今後どうするか思案中です((T_T))

  • いぬさん

    育児と同じくらい外で働いてお金を稼ぐ事は大変なんですよ、せめて同等に扱って下さい。
    夫は奴隷、仕事なんて遊びに行ってる様なもの的な態度、
    休日は全て家族のためにつかえ、ではムリです。
    子供ずっと向き合ってたら母親も息詰まるだろうし、休みは交互にとればうまくいくと思います。
    うちは話し合いにならず離婚します。

  • メグネンコさん

    旦那の愚痴を言うと「だったら離婚すれば?子どもは母親が笑顔のほうがいいよ」って良く言われます。
    簡単に離婚して、貧困になって、それでも笑顔でいられるかなぁ?
    言った人はそこまで責任持てないのによく軽々しく言えるよね。
    所詮他人事なのでしょう。こっちは人生がかかってるのに。

  • けいけんしゃさん

    お互いが甘えてたらぶっ壊れる。それだけ。
    どっちが悪いなんて言ってるうちは分かってない。

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