朝グズグズで起きない子供が、すっきりと朝起きることができる方法
子供の目覚めが悪くて、毎日遅刻ギリギリまでどうしても起きられない…ママは朝からイライラしますよね。
子供は眠っている間に、成長ホルモンが分泌されると言われています。睡眠は体を休めて脳をリセットするだけでなく、子供の育ちをうながす大切な時間でもあります。
そこで、気持ちよくたっぷり眠り、翌日の朝ママのストレスにならずにシャキッと目覚めるための工夫をしてみましょう。
この記事の目次
睡眠時間はどれくらい?年齢ごとに必要な睡眠時間のチェック
まずは子供の「理想の」睡眠時間を年齢別にチェックしてみましょう。思ったよりたくさん必要で、驚くかもしれません。
子供の「理想」の睡眠時間一覧
子供の年齢 | 理想の睡眠時間 |
---|---|
新生児 | 16時間前後 |
乳児 | 14時間前後 |
幼児(3歳くらい) | 13時間前後 |
幼児(5歳くらいまで) | 12時間前後 |
小学校低学年 | 11時間前後 |
小学校高学年 | 10時間前後 |
この時間はあくまでも理想です。赤ちゃんによっては1日20時間近く寝てしまう子もいれば、10時間くらいのショートスリーパーもいます。
子供の昼間の運動量にもよります。また園行事などでストレス・疲れがたまっていることもあります。
「うちの子なんだか寝覚めが悪いわ」と感じたら、上の表を参考に睡眠時間の不足を計算してみてくださいね。
子供の睡眠時間についてはこちらも参考にしてみてください。
朝スッキリ目覚めるために、前日の夜からしておけること
子供に朝、スッキリ目覚めてもらうためには、生活リズムを整え、睡眠リズムを整える前日の夜からの準備が役立ちます。
できることからお試ししてみてくださいね。
必ずトイレに行かせる!夜中にトイレに起きずに済む工夫を
寝る前には、尿意に関わらず必ずトイレに行かせます。これは歯磨きと同じように習慣づけたいですね。
成長と共に抗利尿ホルモンが分泌されるようになります。抗利尿ホルモンは夜寝ている間はトイレが遠くなるというホルモンです。
しかし寝る前にきちんとトイレに行っておかなければ、やはり夜中にトイレに行きたくなりますよね。
トイレを我慢していると睡眠が浅くなりますし、起きれば成長ホルモン分泌にも影響があります。朝までしっかり眠れるよう、トイレの声掛けを忘れずに行いましょう。
また寝る直前にガブガブ水やお茶を飲ませないこともポイントです。
夕食は早めに食べさせ、夕食後はお菓子を食べさせない!
寝る直前に食べ物を食べると、どうしてももたれやすくなります。特に市販のお菓子のように糖分や油脂分を多く含むものは避けましょう。
スナック菓子などは眠っている間に虫歯になりやすくなりますし、胃もたれは安眠のさまたげになります。
しっかり眠り、朝はしっかりお腹を空かしてきちんと朝ごはんを食べるために、寝る前のおやつはやめておきたいですね。
お風呂はできるだけ毎日入れ、早めの時間に済ませておく
安眠のために、ぬるめのお風呂にゆっくりつかるという人は多いと思います。でも、子供はお風呂でどうしてもはしゃぎますし、体も小さいのですぐに火照ってしまいます。
お風呂上りはどうしても汗が引きにくく、あせもやかゆみの原因にもなります。寝る直前より、早めに入っておいた方が髪もしっかり乾くのでおすすめです。
お風呂に入るとすっきりして、眠る時にも不快感が少なくなります。かゆみや臭いがあると、どうしても眠りが浅くなります。
寝る前は興奮する遊び・スマホはさせず、グチグチ叱らない
寝る前にパパと激しく遊んだり、騒がしいテレビを見て興奮すると寝つきが悪くなります。
さらにスマホやパソコン・タブレットのブルーライトは寝つきを悪くする働きがあるといわれています。
寝る前には興奮させるようなことを避け、部屋を片付けてから絵本読みやブロックづくり・お絵かきなど五感を使った穏やかな遊びに切り替えましょう。
さらに、寝る直前にはガミガミ叱ったり、ぐちぐちと小言を言わないよう気を付けたいですね。
寝る前に激しく叱られたり、ねちねちと説教をされると子供は落ち込みます。また明日に不安を持つと、眠れなくなってしまいます。
就寝前は早めに準備を始め、「早くしなさい!」と叱らずに済むように、テレビを消すなどの工夫をしましょう。
翌日の朝、安心して起きられるよう・叱られずに済むよう準備する
前日に必ず次の日の予定の確認・支度をしてから寝る習慣づけをしましょう。
- 着ていくものを準備
- 幼稚園・保育園に着ていくものを準備します。自分でできないときはママに出してもらい、所定の場所に置かせましょう。
- 持っていくものを準備
- 玄関や居間に自分専用のカゴを置き、通園バッグや体操袋・通園帽・水筒ケースなどすべて用意させます。
- 明日が何曜日かの確認
- カレンダーを見て、明日が何曜日なのかを確認させましょう。授業や習い事の確認をすると、子供も安心します。
- 給食のメニュー確認
- 子供が給食大好きっ子ならテンションがあがります。給食が苦手な子ならママと食べきるものを決めるなど、気持ちの整理につながります。
「明日何か持って行くものがあったんじゃなかったっけ…」とモヤモヤした気分のままでは、ゆっくり眠ることができません。
翌朝のお楽しみを作ろう…忙しい毎日でもできるちょっとしたコツ
翌朝にお楽しみがあると、子供は早く起きられるようになります。といっても大きなご褒美を用意する必要はありません。
- 明日の朝ごはんの希望を聞く
- 夜のうちに「明日の朝ごはん、何食べたい?」と相談しておき、好きなものを用意してあげるだけでも違います。
- 子供に手紙を書いてあげる
- 子供が寝てから、メモ用紙に親からの手紙を書いておくこともおススメです。字が読めないならイラストでも喜びますよ。
玄関に荷物が全て用意してあれば、忘れ物でドタバタすることもなくなります。ママもイライラすることが少なくなるのではないでしょうか。
朝スッキリと起こす方法を知って、朝を有意義に過ごそう
夜しっかり寝かせる方法をマスターしたら、朝スッキリ起きる方法をチェックしてみましょう。最初はうまくいかなくても、いくつかチャレンジしてみてくださいね。
朝の起こし方の基本を知ろう!イライラしない簡単な方法
朝は何度呼んでも起きない、目は覚めているのにグダグダしている…という子の起こし方をご紹介します。
何度も大声で呼ぶと、ママもイライラが募ってしまいますよね。そこで、声だけで呼び起こすのはやめて、もっと時短な方法に切り替えてみましょう。
- カーテンを開けて部屋に光を入れる:太陽の光がメラトニンの分泌を抑え人間の体内時計をリセット
- 窓を開けて換気する:寒さが厳しくない季節のみ
- 子供の布団をはぐ:寒さが厳しくない季節のみ
- 子供の上半身を起こす:そのままトイレに行かせるとさらに効果あり!
- 「朝よ、起きなさい」と声をかける
寝起きがあまりよくない子でも、ここまですれば二度寝せずに仕方なく起きることが多いでしょう。時間も3分もかかりません。
特にこの3つは体内時計のリセットボタンになります。
- 朝日を浴びる
- 外気を吸う
- 体を起こす
それでもどうしても目覚めが悪い子のための手順をご紹介します。
- 子供のわきの下に手を入れて立たせる
- そのままトイレに行かせて用を足させる
- 手を洗わせ、ついでに顔を冷たい水で洗う
- 飲み物を飲ませる
- 新聞を取りに行くお手伝いをさせる
ここまですれば、どんなに目覚めの悪い子でもとりあえず目は覚めます。
また、パパ・ママもちょっと寝起きが悪い…という家庭にオススメしたいのが、【光目覚まし時計】intiです。目覚まし時計のけたたましい音がイヤ、という方にもいいんですよ。
口コミでも話題の目覚まし時計で、音ではなく光でしっかり目を覚ましてくれるんですよ。大きくなった子供の目覚ましにもピッタリですね。
幼稚園・保育園入園前はあまり気にする必要がなくても、入園したら早寝早起きは絶対に必要になります。
その前に家庭教育の一環として、早寝早起きの環境を整え、しっかり「眠育」をすすめておきましょう。
生活リズムの整え方についてはこちらを参考にしてみてください。
頑張って朝起きた後にちょっとしたお楽しみを用意しておこう
先ほどご紹介したように、前日の夜から好きな朝ごはんを指定しておくだけで、起きる楽しみができるものです。
そのほかにも、子供の気持ちをアップできる方法をご紹介しましょう。
- 食後にちょっとしたデザートを用意する
- フルーツやヨーグルトなど、子供が好きで健康的な「デザート」を食後に用意してあげましょう。
- 朝の身支度一覧表を作り、マグネットを貼っていく
- 朝すべき身支度の一覧表をホワイトボードなどに書きます。終わったことにマグネットを貼っていき、すべて揃ったらご褒美としてテレビを見てもOKなど約束しましょう
- 睡眠表・起床表を作ってご褒美を用意する
- カレンダーに早寝早起きできたらシールを貼っておきます。10日間、20日間、1ヶ月シールがたまったらご褒美を用意するとモチベーションがあがります。
好きなテレビ番組を「朝ごはんを食べ終わって、着替えが済んだら見てもいいよ」と約束しておくだけで、準備が驚くほどスピーディになりますよ。
また前日から準備を済ませておくことでママもイライラせずに済みますよね。「ほら忘れ物!」など朝から叱らずに済むこともストレス軽減につながりますよ。
朝ご飯が喉を通らない子供は時間をおいて食べられるものを
なんとかしてやっと朝起きれるようになった!と喜んでいるのも束の間、朝ごはんがどうしても食べられない子や、食事にやる気が起きない子も少なくありません。
子供の頃は、毎朝泣きながら朝ごはんと格闘していました。これでは栄養にはなりませんよね。
朝ごはんがあまりのどを通らない子は、ある程度時間をおいてから朝食を食べさせると食べやすくなります。
前項でご紹介した朝のルーティーンをこなして多少時間を置いてから、朝ご飯にしてみてはいかがでしょうか。
どうしても食べられない子の場合は、栄養バランスにそこまでこだわる必要はありません。こだわると朝食を食べること自体が嫌になってしまうからです。
フルーツとヨーグルトはのどを通りやすく、栄養的にもおススメです。成長とともに食べられるようになる子も少なくありません。
牛乳とバナナ、ヨーグルトとりんごなどのどを通るものからスタートし、少しずつ炭水化物や固形のタンパク質も食べられるように量を増やしていきましょう。
それでも時間がかかる、単にダラダラと時間がかかる場合は、朝食にかける時間を10分なら10分で区切り、食後に果物などの「お楽しみ」を用意します。
【朝ごはんを指定した時間までに食べられなかったらお楽しみはなし】といったルールを作りましょう。
- 朝ご飯の時間帯を起きてすぐから少し後に設定する
- 栄養バランスにあまりこだわらず、のどを通るものを用意する
- 朝食にかける時間を区切り、食後の「お楽しみ」を用意する
こういった方法をひとつずつ試してみてくださいね。
着替えや身支度に時間がかかる時…タイムタイマーを活用!
もう1つの問題が「着替えに時間がかかる」ではないでしょうか。眠くてダラダラしていると余計に時間がかかり、ママもイライラしますよね。
どうしても見たいテレビがある場合は、子供も頑張って身支度を整えようとします。
ただ単にボーっとしたりダラダラと過ごしている子供の場合は、時間を意識させることが大切です。
視覚的に刺激されますし、数字や時計が読めない子にも利用できます。
【タイムタイマー】
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- 「ここまでに準備しないと幼稚園で遊べないよ。」
- 「ここまでに着替えないとテレビが見られないよ。」
時間を目で見て確認しながら声掛けすることで、ダラダラ解消にかなり役立ちますよ。ママも家族の準備に追われると、あっという間に時間が経ちますよね。
時計や数字がまだわからない年齢の子どもも、タイムタイマーを活用して、時間を上手に区切りましょう。
何をしても起きられない・ちょっと変だなと思うときは小児科へ
特に疲れることもなく、いろいろ試しているのにちゃんと寝ない・朝起きられない・体調が悪い…というときは、病気が潜んでいるケースもあります。
小さな子供ではなく、思春期以降に多くなる病気なので、その時期登校に支障が出る症状が出てきたら病院の睡眠外来などへ行きましょう。
- 朝起きられない
- 目が覚めているのにだるくて起き上がれない
- 立ち上がった時に立ちくらみする
- 立っていると気持ちが悪くなったり、失神する
- 夜の寝つきが悪い
- 頭痛や動悸がする
どうしても起きられない日もある…気持ちに寄り添って
我が家の息子たちは、たいていの場合すっきりと起きてきます。長男などは6時前から起きて庭木の世話や朝食づくりをしています。でもどうしても起きられない日もあります。
- 非常に暑い日
- 非常に寒い日
- 運動会や発表会の練習がスタートした
- 行事の翌日
- 叱られたりトラブルがあった日の翌日
- 長期休暇が明ける日
こういった日はできるだけ早く寝かせることが大切です。
大人だって、休み明けやトラブル翌日は会社に行きたくないものですよね。子供も同じ、「お互い大変だよね」というくらいの気持ちで受け止めてあげましょう。
また、兄弟でも体質が違う場合もあるので、同じ時間に寝たり起きたりしていても、シャキッと感が違う…なんてこともあります。
実は疲れの溜まり具合や睡眠時間も目覚めの大きな要素ですが、それだけではない「持って生まれた本人の体質も原因である」、ということが分かってきたそうです。
体内時計を整えるためには、生活リズムを整える必要があります。でもお仕事を抱えるママだと、いきなり早寝生活にシフトするのはちょっと大変ですね。
そんな時も、朝早めに起きることで自然と早寝が身に付きますよ。早起き作戦が、早寝早起き対策、ひいては生活リズム改善法の第一歩です。
朝からグズグズな子を相手にするとママも余裕がなくなります。会社に行く時間が迫っていたりすると、笑顔で送り出せずに親子ともつらい気分になってしまいますね。
朝ご飯を食べ、エネルギーが補充されて血糖値が上がればシャッキリ目覚めることもあります。
のどを通らない子は食べやすい物からチャレンジしてきっかけをつかみ、朝の体と心をオンにしてあげましょう!
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ラリ子さん
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