子供の遊び食べや好き嫌いに対応!食事のマナーのしつけ方

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2015/10/19

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子どもの食育は、ママにとって大きな悩みのひとつです。食育は食事に関する育児・教育のことです。栄養や食の安全にばかり目が行ってしまいがちですが、実はそれだけがポイントなのではありません。

食育は、食に関するすべてのことにかかわります。私たちが食事をするうえで大切なマナーも、もちろん食育の分野です。でも、離乳食をスタートさせた子に食事のマナーをしつけるのは、本当に大変ですよね。

手づかみ食べや遊び食べ、偏食や好き嫌いのわがままなど、食育・食事のしつけで特にママを悩ませるポイントについてピックアップしてみました。

赤ちゃんにまずは、「食事の時間」を教えてあげましょう!

一般的に、赤ちゃんの食事のしつけは、離乳食を始めるのと同時にスタートしている家庭が多いようです。

「いただきます」「ごちそうさま」を一緒にするところから始めましょう。

まだ食べさせてあげている段階でも、「いただきます」を一緒にすることでご飯のスタートを教えてあげましょう。そして、食べが鈍ってきて、もう要らないのかな?という感じになったら「もうごちそうさま?」と聞いてみましょう。

もう要らなさそうなのであれば、赤ちゃんに一緒に「ごちそうさま」をすることで、食事の終わりを理解することができるようになります。

ママの真似をして、一緒に手を合わせてお辞儀をする仕草も可愛いですよね。

手づかみ食べや遊び食べ、どこまで、何歳まで許せばいいの?

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食育は食べる内容だけではありません。食事のマナーも食育の大切な一面です。でも、子どもは上手に食べられないことが多いですよね。特に離乳食後期くらいからは、手づかみ食べや遊び食べが目立ってきます。

手づかみ食べは「発達段階」行儀が悪いけれど誰もが通る道

生後半年くらいから離乳食がスタートした赤ちゃんは、少しずつ食べ物に興味を持つようになり、食事にも慣れてきます。積極的に食べるようになると始まるのが、自分の手で食べ物を握って口に押し込む「手づかみ食べ」です。

手づかみ食べは発達の段階のひとつです。食べ物への強い興味や、自分で食べたいという自立の欲求が育っているのはとても良いことなのです。最初はスプーンを使うことができず、手で直接離乳食をつかんでしまいます。

柔らかい離乳食をむやみにつかみ、さらに口に運ぶことも上手にはできないので、手や服、テーブルや床などあらゆるところがベトベトに汚れます。ママにとっては離乳食の時間が苦痛になってしまいますよね。

汚れることはもちろん、食べ物を手づかみで汚らしく食べることは、マナー違反でもあります。レストランやお友だちの家など、外で食事をするときも困るため、できるだけ早くなんとかしたくなるものです。

一方で、手づかみ食べは発達の段階でもあり、感覚を養うことにもつながるので、ある程度はさせた方が良い、という説もあります。実際はどうなのでしょうか。

赤ちゃんは、上手にものをつかむことができません。スプーンも思うように使いこなせるようになるまでは時間がかかります。子どもによっても違いますが、2歳から3歳くらいまでは手が出たり、周りを汚しても仕方がありません。

手づかみ食べは一時期のことです。食べる量が増え、食欲が増してきて、スプーンの方が効率が良いと理解すると、少しずつではありますがきちんと食べられるようになります。

手づかみ食べが激しい時期は、手づかみで食べても良いトーストや野菜スティック、春巻などを用意してあげましょう。

何でも手づかみ食べではなく、スプーン・フォークの練習も!

誰もが通る成長のポイントですし、確かに手でつかんで口に運ぶことで、手首や指先、口の開け方などの訓練にもつながります。ただし、手づかみ食べが始まっても、すべて手で食べさせることはオススメできません。

スプーンで食べるものはできるだけスプーンを使わせ、根気強く持たせます。あまりスプーンを使わない時期でも、かならずスプーンを持たせましょう。

根気勝負ですが、持ち慣れなければ上手に使えるようにはなりません。

手づかみ食べが当たり前になってしまうと、スプーン使いをしつけることが余計に難しくなります。当たり前にしないためにも、スプーン・フォークは持たせ続けましょう。

あまりひどい時は、スプーンやフォークを替えてみましょう。持ちづらさや感触の違和感があるのかもしれません。また、エジソン箸などお箸に移行した方が、興味をくすぐって使うようになることもあります。

手づかみ食べ克服のコツ

  • 手づかみ食べが始まったら、手でつかんでもいいメニューを入れる
  • 毎日根気よくスプーン・フォークを持たせる
  • 嫌がる際は、スプーン・フォークをかえてみる
  • エジソン箸に移行する

遊び食べ・立ち歩きを防ぐ!時間で区切ってキッパリやめるコツ

手づかみ食べと同じくらいの時期から気になりはじめるのが、「遊び食べ」と「立ち歩き」です。

お皿をひっくり返したり、食事中に席を立って遊んでは、再び椅子に座ってご飯を1口食べてまた立って…これにイライラしてしまうママも多いと思いますし、お行儀が悪いのでやめさせたいですよね。

遊び食べや立ち歩きは手づかみ食べとは違い、始まったなと思ったらすぐに対策をスタートすることがおすすめです。

遊び食べや立ち歩きは、くせになるととてもやっかいです。食べ物をもてあそぶことは良くないことだと子どもに教えるためにも、くせにしないようにしましょう。

遊び食べや立ち歩きが始まったら、すみやかに食事を終わりにしてお皿をさげます。「叱ってもなだめてもやめてくれない」「1回の食事に1時間かかる」という悩みを抱えるママも少なくありませんよね。

そこで、「遊び食べ」「席を立つ」=「即食事終了」というルールを徹底します。長時間なだめすかしたり、叱ったりするストレスはつらいものです。

でも「食べないなら、おしまいね」と冷静に宣言して、お皿を撤収してしまえば、長時間つき合う必要がありません。

また、食事の量に関してもコツが有ります。食事は最初から少なめにお皿に出すようにしましょう。

そうすれば集中力が切れる前に、食べ切ることができます。食べやすい大きさや形にして”食べ進めやすくする”ことも大切です。

そして食べ切ったらしっかりと褒めてあげると「自分1人で食べられた!お母さんにも褒めてもらえた!」という達成感も教えてあげることができます。

子供の集中力は長く続きません。食事もまた然りで、途中「もういいや」と飽きてしまうのです。特に、まだ上手くフォークやお箸が使えないと思うように食べられなくて、食の細い子や食べるより遊ぶ方が好きな子は、すぐに遊んでしまいがちです。

1人で食べると、食べこぼしや口の周りの汚れ、服のシミが気になって、完食しても褒めてあげられない…というママも、お子さんの成長のためにそこはちょっと目を瞑ってあげて、無理にでも笑顔を作ってあげてください。「キー!」と思う気持ちはよく分かりますが…。

遊び食べや立ち歩きを防ぐコツをご紹介します。

  • 1回の量を調整して、飽きずに食べ切れるようにする
  • しっかりお腹を空かせて食事を食べさせる
  • 苦手なものは1つからチャレンジ
  • テレビを消し、周囲を片付けて、集中させる環境を整える

きちんと食べないとすぐにお腹が空くので、ひどい間は食事の回数を増やしても良いでしょう。そのかわり、おやつは減らします。おやつを増やすのではなく、きちんとした食事を数回に分けて食べさせるとよいでしょう。

入園する3歳くらいには、遊び食べ・立ち歩き・手づかみ食べはある程度卒業するように心がけましょう。どうしても手づかみ食べや食事に集中しない、食べないといった悩みが解消しない場合は、小児科や保健師さんに相談をしてみてもいいかもしれません。

偏食って親のせいなの?好き嫌いと戦うママに知ってほしいこと

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子どもの食育で特にママが頭を悩ませるのは、偏食ではないでしょうか。私たちは「食べ物の好き嫌いは良くない」と言われ続けて育っているので、子どもの偏食にも過敏に反応してしまいますよね。

健康に問題が起きる可能性も…市販のお菓子ではなく「食事」で補う

私は、子どものころから非常に偏食です。つい数年前まで、甘いものは野菜もスイーツもほとんど食べられませんでした。シイタケも茄子もブロッコリーも、子どもの頃は食べませんでした。現在は、肉類が一切食べられません。

でも、子どもの頃から非常に健康です。好き嫌いがまったくないパパよりもはるかに健康で、丈夫です。お腹をこわすことも、風邪をひくこともめったにありません。便秘もありません。

以前、子どもが通っている小児科の医師が「激しい偏食がある子どもでも、食べられるものがきちんとしたものなら、そこから必要な栄養素を体が貪欲に吸収するからそこまでは心配はいらない」と言っていました。

偏食が子どもの健康に悪影響を与えることは、あまり心配する必要がないそうです。食べられるものが少しでもあるなら、その中でバランスを考えてローテーションをまわしましょう。

食べられる食材をいろいろな料理に入れて食べさせましょう。タンパク質・ビタミン・食物繊維・炭水化物(糖分)などがまんべんなく含まれていれば、食べられる食材がそんなに多くなくても大丈夫です。

しかし、問題が起きる場合もあります。偏食や小食の子どもに「少しでもたくさん食べた方がいいから」といって、市販のお菓子やアイスクリームのようなものばかり食べさせることです。

偏食でも、食事は「食事」としてふさわしいものを食べさせるようにしましょう。

市販のお菓子やアイスクリームには、脂肪や糖分がたくさん含まれているため、ほんの少しでもお腹がいっぱいになってしまいますし、肥満や生活習慣病、便秘のリスクも高まります。

空腹でなければ、食事は美味しくありませんよね。食べる量が増えず困るときは、おやつを第4、第5の食事として考えましょう。子どもが食べられる食材で作った軽食を、1日数回に分けて食べてもらいましょう。

偏食は全てが育て方のせいではない!でも予防や改善はママ次第

ひどい偏食に悩まされてきた私ですが、それは親のせいではありません。それは断言できます。私の母は、離乳食から丁寧に手作りし、インスタントなどは一切使わず、出汁のきいた料理を作って私を育ててくれたからです。

母の料理は美味しかったですし、いろいろな食べ物をまんべんなく食べさせてくれました。私が非常に健康で丈夫なのは、ひとえにそのおかげだと思います。しかし、それでも私は偏食になってしまいました。

私は幼いころから「甘い味」に嫌悪を感じる舌を持っていました。また神経質で嗅覚が敏感な子どもだったので、見た目が妙なものや、血のにおいがする牛肉やレバーは口に入れることができませんでした。

実は、「他人とはちょっと違った味覚」を持っている人は確かにいるそうです。ブロッコリーを苦いと感じる人もいるそうですよ。見た目やにおいの影響も大きいですよね。経験値がない子どもは、余計に見た目を気にします。

我が家の子どもたちを見ていると、「舌」はある程度持って生まれたものなのだと感じます。離乳食からまったく同じように育ててきたのに、長男はからいもの、三男は甘いものが好きで、それぞれ逆が大嫌いです。

しかし、育て方や食べさせ方によっても、偏食が進んでしまうことはもちろんあります。赤ちゃんの舌はピュアな状態なので、幼いころから味の濃いもの、単調なものを食べさせていると、素材そのものの味わいが苦手になってしまいます。

特にスナック菓子やチョコレートのような味は、一度覚えるとくせになります。こうした強烈で単調な味に慣れると、果物や出汁のような複雑で微妙な味のするものが苦手になる可能性があります。気を付けたいですね。

偏食は無理に矯正する必要はありません。でも、舌は経験を積んで成長していきます。バレないようにたくさんの味を経験させていくと、いずれ食べられるようになることもあります。私も大人になって、かなり食べられるものが増えました。

子どものころに食糧難を経験しているお祖父ちゃん・お祖母ちゃんは、「偏食なんてとんでもない!」と言うかもしれません。ぜいたくだ、行儀が悪い、体に悪いなど、その理由はさまざまです。ママが責められることも多いでしょう。

偏食は、すべてが親のせいではありません。ママが自分を責める必要はありません。ただし、偏食を少しでも防ぎ、改善する工夫は、ママにしかできません。少しずつ食べられるものを増やし、食べる喜びを育てましょう。

好き嫌いは時間をかければ改善できる!見えない工夫で食べさせて

偏食や好き嫌いも、時間をかければある程度改善させることができます。特に幼稚園・保育園に入る前の子の偏食は、集団で食事を食べるようになったとたんに改善していくことも少なくありません。

「家では食べないけれど、園では食べる」という状態です。お友だちや先生の前で食べられるなら、完全にのどを通らないわけではありません。家では、大好物のメニューにほんの少し添えるなどして、少しずつ慣らしていくとよいでしょう。

「洋食は好きだけれど和食は嫌い」といった好き嫌いの場合は、食べられるハンバーグなどを少しずつ和風にアレンジするなどして、味覚に慣らしていってもいいですね。

食わず嫌いでどうしても口に入れてくれなかったり、絶対に食べないと我を張る場合は、見えないように工夫して食べさせるようにします。舌は味覚に慣れていくとだんだん受け入れられるようになってきます。

ハンバーグや餃子にみじん切りにして混ぜ込んだり、カレーやハヤシライスに細切れにして入れたりして、何度も味を経験させましょう。いつの間にか「少しなら食べられる」くらいになるかもしれません。

成長とともに食べられるものが増えていく子も多いものです。あせらず、少しずついろいろな味覚に触れさせて、舌も成長させていきましょう。

好き嫌い克服のコツ

  • まずはハンバーグなどに混ぜて、見えない状態で食べさせる
  • 大好物にほんの少しだけ添えて、頑張ってみる
  • 味付けの好き嫌いは、食べられるメニューでアレンジ

どうしても食べられないものがある…給食は大丈夫か心配

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偏食はママのせいじゃないとわかっても、園や学校の給食という難関が待ち受けています。昔は学校給食を残すことはあまり許されなかったので、ママはハラハラしますよね。

【絶対に食べられない食材】まずは担任の先生に相談しよう!

最近の学校では、食べることをあまり強制されないようになってきているようです。実際に、長男は昆布が苦手で飲みこむことすらできません。でも、学校では土地柄もあって結び昆布が高い頻度で給食に出ます。

最初は頑張っていたのですが、一度あまりのストレスで頭痛を起こし、帰宅してから嘔吐してしまいました。そのため、担任の先生に相談すると「そういうことなら考慮します」とお返事いただき、以降残すことが許されています。

学年が変わって先生がかわっても、学年の最初に担任の先生に伝えれば、問題なく考慮してもらえています。学校や先生によっても多少対応は違ってくると思いますが、絶対に食べられないほど嫌いなものなら考慮されるのではないでしょうか。

【嫌いな食材が多い】担任の先生と協力しながら克服していこう!

とはいえ、「ニンジンも玉ねぎもピーマンもトマトも…」という好き嫌いは、やはり許されない可能性が高いでしょう。少しでも食べられるよう、工夫をしながら頑張っていきましょう。

幼稚園・保育園の間なら、先生に協力してもらえることが多いのではないでしょうか。そこで、園に通う期間の目標を「好き嫌いを克服する」に設定し、先生と二人三脚で取り組んでいきましょう。

給食のメニューをあらかじめチェックして、今日がんばるものを1つ決めます。食べられたら、その日のおやつや夕食のおかずを、好きなものにしてあげましょう。食後に大好きなフルーツをデザートに出してあげてもいいですね。

嫌いなものは最後に残ってしまう子が多いのですが、単独で食べれば余計につらくなるものです。好きなものと一緒に食べるなど、苦痛が軽減する方法を親子で探してみましょう。

食事のマナーは家庭から!ルールを守るから美味しいと学ばせて

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食事のマナーは、小さな頃からしつけなければ身につきません。学校で教えてくれることを待つのでは遅いのです。

「いただきます」「ごちそうさま」の挨拶マナーは、離乳食がスタートする前、初乳の授乳から始められるしつけです。

手づかみ食べや遊び食べも、離乳食の初期から子どもの成長に合わせて対応していくことで、ママのイライラを最小限におさえて上手にしつけていくことができます。

コツは、「やってほしいことは根気強く、ダメなことはサッサと撤収」です。

偏食や好き嫌いも、そんなに神経質になる必要はありません。気ばかり焦ってイライラしっぱなしの食事タイムになってしまうのも楽しくありませんね。

また、食べないからといって代用のおやつでお腹を満たすのではなく、食べられるものでお腹を満たしながら、こっそり苦手な味にも慣らしていきましょう。

食事にはマナーやルールがあり、それは親が自分の食生活でお手本を見せることができます。食育を難しく考えることはありません。

家族で、快適な食事ができる「お行儀」と「メニュー」を探りながら、楽しいご飯タイムにしてけるように努めていきましょう。

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