初期からOKのさつまいもで離乳食!超簡単&栄養たっぷりレシピ

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2015/10/04

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さつまいもは、離乳食のカテゴリーでは炭水化物に入ります。糖分が多くて消化されやすく、離乳食スタート時、10倍がゆに慣れたころからすぐに使える食材のひとつです。

しかも、ビタミンCなどの栄養素を豊富に含んでいます。こわれやすい栄養として知られるビタミンCですが、でんぷんに守られているためこわれにくいと言われているんですよ。離乳食作りに悩むママの強い味方です。

そんなさつまいもを赤ちゃんに美味しく食べてもらえる、離乳食&幼児食レシピをご紹介します。ママもおもわずつまみ食いしたくなってしまうスイートなメニューで、赤ちゃんの食欲をつかみましょう。

さつまいもを上手に使おう!基本の下ごしらえと保存の仕方

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さつまいもは、離乳食初期から使える便利な食材です。しかも大変長く保存できるので、なかなか買い物に行けないママのキッチンにも、いつでもストックしておけます。離乳食がスタートしたら、ぜひ活用しましょう。

さつまいもの下ごしらえ!しっかりアクをぬいて柔らかくゆでよう

赤ちゃんは生まれてから半年程度は母乳やミルクでしか栄養を摂取していないので、離乳食はさまざまな食材に触れる準備期間です。味覚だけでなく、消化器官も離乳食で少しずつ食べ物に慣れていきます。

消化に優れた母乳やミルクとはちがい、一般的な食べ物には消化しにくい成分や、アクなどがたくさん含まれています。アレルギーや下痢などのリスクを軽減するために、最初はきちんとアク抜きをし、繊維を細かくしましょう。

さつまいもは切るとすぐに色が変わっていきますよね。意外とアクが強い食材なのです。また根菜類なので繊維も豊富です。そこで、離乳食に使用する時は下ごしらえが必要になります。

離乳食用・さつまいもの下ごしらえ

  1. さつまいもをよく水洗いする
  2. 細くなっている両端は繊維が固いので、切り落とす
  3. 厚めに皮をむく
  4. 1センチ幅の輪切りにする
  5. 水にさらしてアクを抜く
  6. やわらかくなるまでゆでる

切った場所からどんどん色が変わってしまうので、切ったらすぐに水にさらしましょう。5分~10分ほど水にさらしておくとアクが抜けます。

アク抜きをしたら、ゆでて加熱します。根菜は水からゆでると早く火が通り、柔らかくなります。電子レンジでチンしてやわらかくする場合は、水にさらす時間を長くとるとしっかりアク抜きができます。

ゆで時間は離乳食の進み具合によって変わってきます。

離乳食初期(ゴックン期)
さつまいもの周囲が煮崩れるほど柔らかくなるまでゆでます。ゆであがったら、あまり水を切らずにフォークの背を使って熱いうちにつぶします。
離乳食中期(モグモグ期)
さつまいもの形がくずれない程度の柔らかさでゆでます。しっかり水を切ってからフォークの背中でつぶします。
離乳食後期(カミカミ期)
最初から1センチ角に切ったものを、真ん中に楊枝が通るまでゆでます。ゆであがったら、水を切ってそのまま使えます。
離乳食完了期(パクパク期)・幼児食
輪切りのまま、真ん中に楊枝が通るまでゆでます。手で持って食べることもあるので、柔らかすぎないように気をつけましょう。

初期はすりつぶして使うので、水分をたっぷり含んだ状態の方が扱いやすいでしょう。周囲が煮崩れる程度までしっかりゆでます。初期は電子レンジ加熱よりもゆでる方がおすすめです。

さつまいもを上手に保存するコツ!下ごしらえ済み&丸ごと保存

さつまいもは、下ごしらえしたものも保存しておくことができます。忙しいママは、手が空いた時に大きなさつまいもを使ってまとめて下ごしらえし、保存しておくといつでも活用できて便利ですよ。

保存する際は、つぶした状態のものを冷凍します。つぶしたら1回分ずつ製氷皿に入れ、フタをして冷凍しましょう。凍ったら冷凍保存用のジップ付き袋などに入れて冷凍庫に保存します。できるだけ早めに使い切ってくださいね。

製氷皿がない場合は、ジップ付き袋に直接つぶしたさつまいもを入れ、薄く伸ばします。さらにヘラなどで1回分になるように筋目を入れて凍らせます。凍ったら筋目から板チョコのようにパキパキ割ると使いやすいですよ。

離乳食中期ころからはぐんと食べる量が増えることもあります。甘くて口当たりもよいので、急にたくさん食べるようになるかもしれません。冷凍しておけば下ごしらえの必要なく、すぐに解凍して使えるので便利です。

さつまいもをたくさんもらったり、買ってしまった場合は、傷まないように保存しておきましょう。まずはよく乾燥させて周囲の泥を落とし、1本ずつ新聞紙にくるみます。まとめて段ボール箱などに入れ、冷蔵庫の上に乗せておきましょう。

さつまいもは暖かい地方の植物なので、低温にとても弱いのです。冷蔵庫には入れないようにしましょう。また放置しておくと芽が伸びて来ることもあります。冷蔵庫の上は適度に温かく、乾燥するのでおすすめの保管場所ですよ。

離乳食初期・ゴックン期におすすめしたいさつまいもレシピ!

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離乳食はだいたい6ヶ月くらいからスタートするママが多いですよね。アレルギーの危険を考え、最近はゆっくりスタートするママも増えているようです。赤ちゃんの体調を見て、あせらずに始めましょう。

はじめて食べさせるときは、やわらかくゆでて裏ごしをしよう

さつまいもは、10倍がゆをはじめて食べた赤ちゃんの、次のステップの食材にも向いています。ニンジンやコマツナなど緑黄色野菜のグループに進む前のワンステップとして、さつまいもを食べさせてもよいでしょう。

甘くて食べやすいので赤ちゃんも受け入れやすいですし、扱いが簡単なので離乳食作りに不慣れなママにとっても便利な食材です。初めて食べさせるときは、基本の初期の下ごしらえをして、やわらかくゆでておきます。

慣れてきたらフォークの背でつぶすだけでも良いのですが、最初は裏ごしをした方がよりなめらかになります。熱いうちに裏ごしし、さらにお湯を入れて水分を加え、食べやすい状態に伸ばします。まずは1さじからスタートしましょう。

どうしても食べにくいようなら、お湯ではなく粉ミルクを溶いたものに少しずつ加え、食べさせてみましょう。さつまいもの食感に慣れてきたら粉ミルクではなくお湯で溶いたものを与え、さつまいも本来の味に慣れさせます。

完全母乳で赤ちゃんを育てているママも、意外と粉ミルクの試供品やサンプルなどをもらうことがありますよね。そういったものは保管しておいて、離乳食作りに役立てると便利ですよ。

【さつまいもと小松菜のペースト】緑黄色野菜もおいもで甘く

子どもにとって、小松菜やキャベツなどの葉物野菜は、繊維が固く苦味もあるので苦手…ということも少なくありません。離乳食期からあまり食べてくれなかった、という子も多いですよね。

そこで、子どもが大好きな甘いさつまいもで、緑黄色野菜デビューも上手にクリアしましょう。

さつまいもと小松菜のペースト
材料:さつまいも1センチスライス1枚分・小松菜(キャベツ)葉先1枚分
※食べさせるのは小さじ1杯分から。

  1. 小松菜の葉先だけをお湯で柔らかくゆでる
  2. 冷水にさらし、よくしぼってみじん切りにする
  3. すり鉢でよくすりつぶす
  4. 下ごしらえしたさつまいもペーストとあえる

初期は食べる分量も非常に少ないので、まとめて作り、小さじで量って冷凍しておくと便利です。さつまいもを1センチ分ゆでたらラップの中でつぶし、食べる分だけ取って残りは冷凍すると、ムダが出ません。

キャベツを使う場合は、やはり白い茎の部分は取り除き、黄緑色の葉先の部分だけを柔らかくゆでてあげましょう。

【鯛のさつまいもクリーム】白身魚のパサパサ食感を解消!

いよいよタンパク質まで進んだら、お魚を食べることも増えますよね。でも、鯛などの白身魚のゆでほぐしは、パサパサ食感なので食べさせるのに一苦労することも。さつまいものなめらか食感で、食べやすく工夫してあげたいですね。

鯛のさつまいもクリーム
材料:さつまいも1センチスライス1枚分・鯛(お刺身用切り身)1枚・粉ミルク小さじ1

  1. 鯛はお刺身用の切り身を買う。骨の心配がなく、新鮮で安心
  2. お湯で鯛の切り身をしっかりゆで、ほぐしてすりつぶす
  3. 下ごしらえしたさつまいもペーストを、粉ミルクで柔らかくのばす
  4. 鯛のほぐし身を混ぜる

鯛も、小さじ1からスタートしましょう。離乳食が進んで、そろそろ中期に入る頃には小さじ3、4くらいまで増やします。

さつまいもクリームあえを食べるようになったら、少しずつさつまいもの分量を減らしていき、最終的に鯛の味に慣れるようにすると良いですね。他のお魚や卵の黄身でも応用できます。

離乳食中期・モグモグ期に適したレシピ!便秘に負けないお腹に

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中期になると、いろいろな食材の舌触りや味にも慣れて、だんだんミルクや母乳よりも離乳食のウエイトが大きくなってきます。それと同時に悩みや困ったことも増えていくもの。さつまいもで上手に解消しましょう。

【さつまいもと大根の昆布がゆ】便秘解消!すっきりメニュー

離乳食が進んでくると、多くの子が悩まされるのが便秘です。それまで水分がほとんどの食生活だった赤ちゃんは、固形物が多い離乳食を食べることで便秘になってしまうことも。

ハイハイやあんよが始まって、たくさん動くようになると便秘も解消されていくのですが、離乳食がスタートし、まだ自分ではあまり動けないこの時期、困ってしまうママも少なくないでしょう。そこで、便秘解消に役立つメニューをご紹介します。

さつまいもと大根の昆布がゆ
材料:さつまいも2センチスライス・大根3センチ角・出汁昆布少々・米いつもの分量で

  1. 7倍がゆを作る時に、出汁昆布を小さく切って一緒に入れる
  2. おかゆが炊けたら昆布を取り出す
  3. それぞれみじん切りしたさつまいも・大根をやわらかくゆでる
  4. さつまいも・大根を昆布風味のおかゆに合わせる

昆布からはヌメリ成分が出ます。これが便秘解消によいそうで、我が家でもたくさん利用しました。おしゃぶり昆布や塩昆布は塩分が非常に高いので、使わないようにしましょう。

ヌメリとうまみが強いので、赤ちゃんが普段あまり食べない食材も食べやすくなります。おかゆを米から炊く場合は、最初に米を砕いておき、大根・さつまいもも一緒に炊くと柔らかく仕上がります。

【さつまいもと鶏ささみのマッシュサラダ】ささみを美味しく!

優れたタンパク食材のささみですが、白身魚同様パサパサしていて食べにくいものです。そこで、便秘解消メニューといっしょに美味しく食べてもらいましょう。

さつまいもと鶏ささみのマッシュサラダ
材料:さつまいも2センチスライス1枚分・鶏ささみ2センチ分・ブロッコリー小房1つ分のつぼみ・プレーンヨーグルト小さじ2

  1. 鶏ささみから筋をのぞいて包丁でミンチにし、ゆでてすりつぶす
  2. ブロッコリーの穂先をそぎ、やわらかくゆでる
  3. 下ごしらえしたさつまいもペーストとプレーンヨーグルトを合わせる
  4. つぶしたささみ・ゆでブロッコリーをあえる

にんじんのみじん切りをゆでて入れてもいろどりがキレイですよ。しっかり繊維質を食べさせて、スムーズな排便をうながしましょう。

離乳食後期・カミカミ期はコレ!おやつもしっかり食べさせて

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離乳食も後期に入ると、食材の形もかなりしっかりしたものが食べられるようになります。さつまいもは食べやすく、つかみやすいので、子どもにも嬉しい食材ですね。またおやつにも最適です。

【ふかしいものチーズ焼き】手づかみ食べが始まったら用意して

この頃になると、手づかみ食べがスタートする子もいます。手づかみ食べが始まったら、スプーンと並行して手でつまんで食べられるメニューを用意してあげると、手先の訓練になりますよ。

また、さつまいももしっかり形が残ったものを食べられるようになります。この頃になったら、さつまいもを食べやすいスティック状に切り、水でさらしてアクぬきしてからラップに包み、炊飯器にお米と一緒に入れて炊くと、簡単にふかしいもが作れます。

ふかしいものチーズ焼き
材料:さつまいも3センチスライス1枚分・粉チーズ小さじ半分(スライスチーズ半枚でも可)

  1. 炊飯器でふかしいもスティックを作る
  2. いもの半分に粉チーズ、もしくはスライスチーズを乗せる
  3. トースターで軽く焼く

軽く焼くと、手づかみで食べやすくなります。おやつにもぴったりのメニューですよ。

【さつまいものきんつば】お弁当のおかずにもなるスイーツ

煮たさつまいもは、ボロっとくずれやすいのでちょっとフォークやお箸で食べにくいですよね。そこできんつばにしてあげると、食べやすく、お弁当にも入れやすくなりますよ。

さつまいものきんつば
材料:さつまいも5センチスライス分・白玉粉大さじ1・薄力粉大さじ2・粉ミルク小さじ1

  1. 白玉粉1と薄力粉2をまぜ、水でなめらかに溶いて外皮を作る
  2. 固めに作ったさつまいもペーストに粉ミルクを混ぜる
  3. なめらかになるまでよく混ぜあわせる
  4. できるだけ直方体になるように形成し、ラップをかけて冷蔵庫で冷やす
  5. 固くなったらキューブに切る
  6. テフロンフライパンを熱し、外皮を1面だけにつけて焼く
  7. 外皮が白く固まったら次の面に外皮をつけ、焼く
  8. すべての面が外皮でおおわれるまで繰り返す

大人が食べる時は、ペーストに砂糖・バターを混ぜると風味豊かになりますよ。

完了期・幼児食は、大人も一緒に味わえる本格メニューで!

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離乳食完了期や幼児食は、かなり大人に近づいた食生活が送れるようになってきます。この時期は、濃い味や既製品に慣れやすい時期でもあるので、きちんと素材の味を経験させ、健康的な「美味しい」という感覚を養いましょう。

【さつまいものニョッキ】さつまいもをオシャレにアレンジ!

上手に食べられるようになったら、オシャレなメニューにもトライしましょう。グラタンはよく作るメニューなので、ここではニョッキをご紹介します。

さつまいものニョッキ
材料:さつまいも1本・薄力粉70g・卵1個・粉チーズ大さじ1

  1. アクぬきしたさつまいもをゆでて水を切り、つぶす
  2. さつまいも1本に対して薄力粉を70グラム加える
  3. 卵1個・粉チーズ大さじ1を加え、よく混ぜる
  4. よく練って、細い千歳飴状態に伸ばし、端から2センチずつカットする
  5. 手のひらに乗せ、フォークで筋をつけながらニョッキ形にする
  6. たっぷりのお湯をわかし、塩を入れてニョッキが浮かぶまでよくゆでる

ゆであがったニョッキはしっかり水分を切り、お好みのソースをそえて食べます。トマトソースでも、ホワイトソースでもあう、優しい味わいのニョッキです。おいもの甘さによって、ソースを変えてもいいですね。

【さつまいもとりんごのパンケーキ】流行の味を子どもと一緒に

最近はパンケーキがブームになっていますね。そこで、離乳食&幼児食にもパンケーキを取り入れて、ママ&赤ちゃんの食事の時間を華やかに演出しちゃいましょう。

まずは、りんごの蒸し煮を作ります。りんごの皮をむいていちょう切りにスライスし、テフロン加工のフライパンに入れ、スプーン1杯の水を入れてフタをし、ごく弱火で蒸し煮にします。

りんごから水分が出てきたらフタをとり、水分を飛ばして煮詰めます。水分が全部飛んだら完成です。お腹の調子が悪い時、風邪で食欲がないときのおやつにもぴったりですよ。

さつまいもとりんごのパンケーキ
材料:さつまいも3分の1本・りんご4分の1個・ホットケーキミックス100g・牛乳(フォローアップミルクでも)適宜

  1. さつまいもを5ミリ角に切り、水にさらしてアクを抜く
  2. レンジ、もしくは炊飯器でやわらかく蒸かす
  3. ホットケーキミックスをフォローアップミルクもしくは牛乳で溶く
  4. りんごの蒸し煮・蒸かしさつまいもを混ぜてテフロンフライパンで焼く

小さく焼けば子どもにも食べやすいですよね。おやつにも喜ばれますが、ヨーグルトとカットトマトをそえて、朝ごはんにもなります。いろいろなアレンジを加えて、ママも一緒に味わってみてくださいね。

滋味あふれるさつまいもで、赤ちゃんのお腹と舌を健康に育てよう

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最近は食育に注目が集まっています。幼稚園や学校でも素材にこだわった給食が出ることも多いので、小さな頃からいろいろな野菜が食べられる舌を育てることは、とても大切です。

また、便秘などお腹の悩みが出始めるのも離乳食期。繊維が多く食べやすいさつまいもは、赤ちゃんのお腹のコンディションを整えたり、いろいろな食感の食べ物に触れさせやすくするのにとても役立ちます。

お腹の元気はホルモンや免疫力アップにもつながります。食べ物の美味しさがわかる健康な子どもに育てるためにも、離乳食で上手にさつまいもを使ってくださいね。

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